大江千里
照りもせず
曇りもはてぬ
春の夜の
朧月夜に
しくものぞなき
照り渡るというのでもなく、
完全に曇ってしまうというのでもない
春の夜の、ほのかな
おぼろ月夜の風情に
及ぶものはない。
今日は五島美術館
お友達の茶会だ
濃茶に薄茶
点心は三友居
三月晦日
晴天
心地よい風が茶室に入ってくる
お茶会日和だ
五島美術館の建物は、
吉田五十八
ヨシダイソヤ
1894-1974
の設計
寝殿造の意匠を
随所に取り入れた建物だ
古経楼にて濃茶 薄茶
富士見亭で点心
若返り饅頭のお土産を頂戴した
この2つの茶室は本館と共に
国の登録有形文化財(建造物)になった
写真は
五島美術館茶室の横あたり
斎藤茂吉
鳴り傳ふ
春いかづちの
音さへや
心燃えたたむ
おとにあらずも
今日は食事会
いつもの綱島ふくもと
出かけるときは暴風雨
途中からバスに乗り込んで来た森金さんは
すっかり濡れ鼠
傘をさしても濡れたらしい
お花見の食事会
今日は六名
食事お酒ともに美味しい
最年長88歳を筆頭に
83歳 80歳
のお顔ぶれ
一番若手は48歳
皆
明るく賑やかに
ほろ酔いの中でお開きした
空は晴れ
午前中とは大違い
写真は
焼き筍と
桜鱒の木の芽味噌
蕗の薹の天ぷらと
はじかみ
はじかみとは
金時生姜の一種を
茎や根が柔らかくなるよう
温室で軟化栽培したもの。
見た目が矢にそっくりなので
「矢生姜」とも。
焼き魚に添えられ
紅白の彩りと口直し
ピリッとした辛さと
甘酸っぱさが
魚の臭みを消してくれて、
脂っぽくなった舌をさっぱりさせる。
九条良経
葛城の
峰の白雲
かをるなり
高間の山の
花盛りかも
九条 良経
クジョウ ヨシツネ
平安末期から鎌倉初期の公卿・歌人
関白・九条兼実の次男
官位は従一位・摂政、太政大臣
九条家2代当主
後京極殿と号した
通称は後京極摂政
ゴキョウゴク セッショウ
中御門摂政
ナカミカドセッショウ
昨日は水曜稽古だったが
疲れてしまい
早い時間に寝てしまった
今日は木曜稽古
朝はまだ寒し雨が降ってる
暑さ寒さも彼岸までとは言うが
まだ寒い
春寒や道ほそぼそと阿弥陀堂 青畝
青畝
今日は天気が悪い
お弟子様達は根津美術館での茶会へ
朝から雨だ
着物で出かけるのは大変だろう
根津美術館の茶室は
庭に点在している
飛び石や石の階段
草履での異動は足元が不安定
私のような足弱は危険でもある
転んで怪我でもしたら大変
元気なときに行くべきだろう
昨日の夜のこと
スマホに充電をしようと口金をセットすると
画面に緊急メッセージ
水気があるからダメですダメです
乾いてからにしてください
というようなのが出た
そういえば
スマホに珈琲を掛けてしまった
よく拭いたつもりだが
取りきれてなかったのだろう
自然乾燥
とのことで
しばし触れない
壊れてしまうかも
電池もゼロだし
もうこのスマホを使えないかも
調べたいこともあったし
友人に連絡も取りたかった
寝るときの睡眠導入のユーチューブは見れないから
寝付きが悪かった
ストレスで
ドキドキしながら
お昼までそのまま
意を決して充電すると
順調
壊れてなさそう
安心 この年でも
スマホのない生活は考えられない
ゆき暮て雨もる宿やいとざくら 蕪村
外は小雨
今日はお茶碗研究会
唐津茶碗のお勉強
唐津は種類が多い
無地唐津
黒唐津
斑唐津
彫唐津
瀬戸唐津
三島唐津
献上唐津
奥高麗
茶人の好む茶碗に
一楽
二萩
三唐津と言う
また
一井戸
二萩
三唐津とも言う
彫唐津は織部好み
岸岳飯洞甕下窯
キシダケ ハンドウガメシタカマ
口辺は不規則な五角形
高台低く二重高台のもあるとのこと
長く勉強していたのに
記憶してなかった
焼物の勉強もお茶と同じで
卒業がない
写真はこぶし
姫こぶしかも
小雨のなか花が咲いている
藤原定家
鏡山
みがきそへたる
玉椿
かげもくもらぬ
春の空かな
今日は根津美術館へ
その後サントリー美術館
根津美術館は二回目なので
ゆっくり確認しつつ回る
奥高麗も二度め
瀬戸唐津や皮クジラも
奥高麗に含まれるらしい
展示室5では
雛人形と百椿図
百椿図とは
江戸時代に植物への興味が募り
園芸趣味が流行った頃
椿の絵は狩野山楽
数多くの異なる種類の椿を集め
椿のあらゆる姿を
濃厚な彩色と的確な筆致で狩野山楽が描いている。
賛は
江戸時代前期を代表する禅僧、茶人、公卿や武士、連歌師、国学など
文化人たちが、
漢詩や和歌などの賛を寄せており、
椿愛好の高尚をうかがわせる
写真はお昼
東京ミッドタウンにて
この後グラスワインを頼んだ
大江廣海
かたおかの毛山の
ひごもり
うち霞
いがきを
もるる
春の初風
昨日は木曜稽古
掛けものは懐紙
春 懐紙
というように
春にふさわしい
といわれる掛けものだ
筆者は大江廣海 オオエヒロミ
明和6 - 天保5
1769 - 1834
江戸時代後期の国学者だ。
字は景迹。
号は檉園、健斎。
村田春海に学び、京都で活躍した。
とのこと
ひごもり とは
農作業の安全と豊作を祈願し
氏神様や天神様の境内で
お酒やごちそうを楽しむ。
日中に境内に籠もることから
日籠りというようだ
いがき とは
「斎垣」と書くようだ
(みだりに人の入ることを許さない)
神社のまわりの垣。
玉垣。
瑞垣(みずがき)。
わたくしめ七十四歳になったが
まだまだ
知らない言葉がたくさんある
くれなゐの
梅ちるなべに
故郷(ふるさと)に
つくしつみにし
春し思ほゆ
正岡子規
今日は水曜稽古
午前中は昨日よりあたたかかったが
午後から急に天候が変わり
嵐のような風が吹き
激しい雨にあられ
ひどい天気だった
私は午後から重たかった身体が
いつの間にか軽くなり
昨日からの不快感は消えていた
おとといくらいから
何だが具合が悪く
朝は起きれない
起きたくないのだ
やっとのこと立ち上がると
足元がフラフラしてる
捕まりながら動く
などこの二,三日は
なんとなく身体が重く
具合が悪い感じだった
それは
お天気のせいだったようだ
私はお天気病
ネットを見ると
天気の影響を受けて発症したり、
症状が悪化したりするものは
「気象病」と呼ばれており、
原因は気圧変化、
気温変化、
湿度変化
と言われている。
写真は
「つくし」を五本貰った
土筆 (つくし)「付子」とも書く
つくしは
木賊(とくさ)科。トクサ属。
たくさん輪生するスギナの
細い枝の形を
馬のしっぽにたとえた。
土筆 (つくし)
(「付子」とも書く)
池田より炭くれし春の寒さ哉 蕪村
池田とは池田炭のことだろう
今日は火曜日
寒かった
毎週火曜日には明治か森永の
ヨーグルトが届く
カッぷのふたを開けて
スプーンでくるくるさせてから
食べるのだ
糖分もすでに入っているのだが
プラスジャムをいれていた
美味しい
最近はジャムを止めて
乾燥いちぢくと干し葡萄を少し
いれておく
一晩経つと甘く柔らかくなる
これも太る原因の一つだろう
写真は茶入の仕服
名前がわからないからと
友人からLINEがきた
裂地の本を探したが見つからず
お弟子様の一人に聞いてみたら
すぐ調べてくれた
正倉院緑地花鳥文錦
とのこと
感謝である
牡丹餅の昼夜を分つ彼岸哉 子規
今日は彼岸の入り
夕方お弟子様の秋さんがケーキを届けてくれた
イチゴと生クリーム
ホワイトチョコレートのバースデーのプレート
細い蝋燭が10本ついている
最近以上に体重が増えたので
少し食べ物に気を付けよう
明日から
今日の夕食はこのケーキ
ホワイトチョコレートのプレートをパクリ
美味しい
ケーキは半分食べた
柔らかいし
思ったより甘くない
美味しい美味しい
もっと食べたいけど
止めておこう
あと餃子で夕ごはん終了
ご馳走様でした
斎藤茂吉
日あたれば
根岸の里の
川べりの
青蕗のたう
揺りたつらむか
今日は森金さんの茶事
私目はお香の香炉を調整する
ウロウロしていたら
「何もしてないのね」とお弟子様に指摘された
席入して挨拶
そして始めに源氏香
その結果
ご正客様とご次客様が
ズバリと
当たられた
お見事
水屋は余裕の三名
緊張することなく
茶事の短い一日が過ぎた
藤原定家
朝霞
へだつるからに
春めくは
外山や冬の
とまりなるらむ
今日は恥ずかしながら
私の誕生日会
都合で一日早い
ひとりは高校からの友達
もうひとりは幼稚園からの友達
高校一年の同級生だから
今年74歳なので15歳からというと
60年も続けている
凄く仲が良い訳でもないが
諸々の欠点は
そのままお互いに諦アキラめ
ただ健康で元気でいてくれればいいや
という気持ち
いやはや年月はかくのごとく
人を丸くするのか
今日は東京駅大丸12階の
サバティーニ
トスカーナランチ予約してあった
税込みで4,800円
前菜
パスタ ズワイ蟹のパスタ 写真の前に食べ始めてしまった
メインディッシュは肉魚選ぶ
私は魚 スズキ
デザートに珈琲
お料理は美味しかったが
たくさんのお客様で忙しいからか ホールがあまりね…
そのあとはイノダ珈琲
レモンテイを頼んで上がりだ
東風うけて川添ゆくや久しぶり 召波 ショウハ
黒柳召波
クロヤナギ ショウハ
江戸中期の俳人。
別号、春泥舎。
京都の人。
服部南郭に漢詩を学ぶ。
明和初年頃、蕪村の三菓社に加わり、
俳諧に精進。
著、「春泥発句集」など。
享保一二~明和八年(一七二七‐七一)
写真は三月のはじめのふくもとの食事会
お料理のあとに運ばれた
お菓子とお薄
ひな祭りのお菓子はふくや製の「ひちぎり」
春寒の社頭に鶴を夢みけり 夏目漱石
今日は早く稽古にきたお弟子様に
庭の花を切って
花を入れて貰った
花入は仁清写しの
「錠花入」
錠とは
じょう〔ヂヤウ|ジヤウ〕
【錠/▽鎖/×鏁】
他人に開けられないように、
ドア・引き出し・金庫などに取り付け、
鍵かぎで開閉する装置。
「―を掛ける」
「―をはずす」
写真は
畠山記念館所蔵の
野々村仁清作の「錠花入ジョウハナイレ」