村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

あつらへ通り夜の雨

2021-10-31 22:57:10 | 短歌・俳句の事

炉開やあつらへ通り夜の雨 一茶


最近のわたしめは働き者だ
先週の日曜日に茶事の水屋に入って以来
体の動きが
少し早くなった気がする
その上
まず早起きになり
小まめに働くので
何となく疲れて
夜は早めに寝る
よって朝は早めに起きる
と、まあ健康的な生活である

働くと言ってもお茶のこと
道具をこっちからあっちへ動かし
一階から二階へ持っていき
下から上の棚に上げる
香合や茶器など小道具的なものもあるが
屏風や風炉先など大きい道具もある
正直結構疲れるのだ

今日は
炉と風炉を変えるので
お弟子様に来てもらって
押入の奥に
朝鮮風炉に眉風炉と道庵風炉をしまって
細かい道具の炉風炉を変えた
もとから働き者のお弟子様と
ちょっとした仕事を終える度に
口から出る言葉は
「疲れたから休もうよ」
「ちょっと休んでお茶のもうよ」
「何か食べようか」
古希を過ぎると すぐ疲れて
休んでばかり 何か食べてばかり
加齢と筋肉量のなさ
持続力耐久力が殆どなしなので
今日も
お弟子様のお陰で
何とか炉開きの道具だしはできた感
まずまず良かった
あとは明日に
明日も働き者になって
残りの作業を頑張ろう

写真は午前中投票した所

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源 頼実 ミナモトノ ヨリザネ

2021-10-30 21:52:48 | 和歌と歌人

 源 頼実 ミナモトノ ヨリザネ
 和歌・歌人118
このはちる宿はききわくことぞなき
時雨する夜も時雨せぬ夜も

源 頼実 ミナモトノ ヨリザネ
没年:寛徳1.6.7(1044.7.4)
生年:長和4(1015)
平安中期の武官で歌人。
頼国と播磨守藤原信理の娘の子。
従五位下,左衛門尉。
一時,罪を得て土佐国に流されたことがある。
若くして歌人としての才能を現し,
長元8(1035)年,
関白藤原頼通邸で催された
「賀陽院水閣歌合」に
蔵人所雑色で参加したのをはじめ
多くの歌会に出席。
歌道に熱心で,
住吉社(大阪市の住吉大社)に参詣して
1首の秀歌を詠むことができたなら
命を召されてもよいと祈っているほどだ。
その歌が『後拾遺和歌集』に採られた
「木葉散る宿は聞きわくことそなき
時雨する夜も時雨せぬ夜も」である。
和歌六人党のひとりである
和歌六人党とは
藤原範永・経衡,
平棟仲,
源兼長・頼家、
源 頼実の六人
(朝日日本歴史人物事典の解説)

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もれいづる月の

2021-10-29 22:03:25 | 茶事 茶会 

 左京大夫顕輔
秋風に
たなびく雲の
たえ間より
もれいづる月の
影のさやけさ
 (百人一首79番)

左京大夫顕輔 サキョウダイブアキスケ
藤原顕輔フジワラノアキスケのこと。
平安後期の公卿。
藤原清輔の父。
官位は正三位・左京大夫。
藤原顕季の三男。
「詞花和歌集」の撰者。

今日は若い友人のお誘いに甘えて
小さなお茶会へとむかう
お客は私と想望庵様の二名
虎屋のお菓子でお濃茶の各服点
干菓子が運ばれて続き薄茶
お茶はいいね

写真は想望庵様と軽くランチ

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なにとなくものがなし

2021-10-28 23:32:03 | 村雨庵 稽古 

 西行
なにとなく
ものがなしくぞ
見え渡る
鳥羽田の面の
秋の夕暮

今日は木曜稽古
十月最後のお稽古日
お休みはひとり
他は皆さん予定表通りの時間に見えた
コロナ禍のお茶のお稽古もだいぶ慣れてきた
重ならないように、予定表に記入して
同時間には二人
ほぼマンツーマンでのお稽古
点前は休まず続けて一気にする
結構体力がいるが
茶事ならばそれも当たり前だから
頑張ろう
お茶は筋トレ脳トレだ

遠方からお稽古にみえるアイ氏は
前回は丹精の茄子とピーマンのお土産を持参
今日はきれいに洗った里芋を
たくさん持ってきてくれた
自家製の野菜が美味しいことに
遅ればせながら気がついたので
野菜はひとりじめ 


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しばしのわたりどり 

2021-10-27 22:31:12 | Weblog

日にかかる雲やしばしのわたりどり 芭蕉


今日は水曜稽古
日曜日からなにかと
体を動かす事が多い
今日も早起きして
お稽古の用意をした


写真は五行棚
車軸釜をかけたので
釜の湯が少なくなると
棚の天板に当たって汲みにくい
背の低い釜にすれば
よかったのにそ

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荻オギのうはかぜ

2021-10-26 22:02:12 | 短歌・俳句の事

 定家
おしなべて
かはる色をば
おきながら
秋をしらする
荻のうはかぜ

定家
わすれつる
むかしを見つる
ゆめを又
猶おどろかす
荻のうはかぜ

定家
ゆふされば
すぎにし秋の
あはれさへ
さらに身にしむ
荻のうはかぜ


ガラガラと音させて
雨戸を開けると
青空
晴れている
夜中から降っていた雨が上がり
気持ちが良い
大気さわやか

今日は
ちょっと道具でも片付けようか
少しずつ道具を出して
整理しようと
それがちょっとでなく
足の踏み場もないほど
部屋いっぱいに広がって
ちょっと動かしては十時
お昼をたべて
三時もとって
あっちこっちと動かしては
一応もとの場所に押し込んだ
夕方まで動いて
道具の片付けは終わり
私にしてはよく働いたほうだ

写真は
先週の火曜日の食事会の
煮物椀

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良暹 リョウセン

2021-10-25 22:45:55 | 和歌と歌人

 良暹リョウセン
 和歌・歌人117
寂しさに 
宿を立ち出でて 
眺むれば
いづこも同じ 
秋の夕暮れ

りょうせん リャウセン【良暹】
平安時代の歌人。
後朱雀・後冷泉両朝頃の人。
比叡山の僧で祇園別当となった。
橘俊綱家歌会に参加し、
賀茂成助・津守国基・橘為仲らと交流。
私撰集「良暹打聞」を編み、
家集も存在したが、
いずれも現存しない。
「後拾遺集」以下の勅撰集に三一首入集する。
生没年未詳
(コトバンク)

百人一首歌番号70

写真はまた ふくもとのお料理の写真

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夕霧のともに立ちてや秋の行くらむ

2021-10-24 23:58:37 | 茶事 茶会 

 京極関白家肥後
かくばかり 
をしむもしらず 
ゆふぎりの 
ともにたちてや 
あきのゆくらむ

肥後 ひご 
生没年未詳 
別称:京極前関白家肥後
・皇后宮肥後
・常陸 など

肥後守藤原定成の娘。
常陸守藤原実宗の妻。
京極関白師実家に長く出仕した。
晩年は白河天皇皇女令子内親王に仕え、
皇后宮肥後とも称される。
院政時代の代表的女流歌人の一人で、
堀河院艶書歌合・堀河百首・永久百首などに詠進。


今日は
茶事の水屋に入るので
早起きする
早起きといっても七時半だが
庭のとぼしい秋草を切り
朝ごはんをたべて
予約をしておいた
朝八時半にタクシーに乗った

コロナ禍の四つ椀懐石
取り回しや汁替えを工夫
いつもと違うから
抜けがないようにしないとね

お客様は三名
前日までに亭主が料理の下ごしらえを済ませてある
完璧である
そのぶん水屋は楽だ
今回は特にミスもなく
順調
お客様はお喜びのご様子
何よりである
どの役割もしばらくやってないと
どこか抜けてしまったりする
色々な役割を何度も繰り返さないと
身にはつかない
茶事百ぺんおぼろ月

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菅原孝標女スガワラノタカスエノムスメ

2021-10-23 22:46:23 | 和歌と歌人

 菅原孝標女スガワラノタカスエノムスメ
和歌・歌人116
浅緑
花もひとつに
かすみつつ
おぼろに見ゆる
春の夜の月


菅原孝標女スガワラノタカスエノムスメ
1008~[没]?
平安時代中期の女流日記文学,物語作者。
父の菅原孝標は道真の玄孫。
母は藤原倫寧 トモヤスの娘。
13歳までの4年間を
父の任地である上総で暮したが,
同行していた継母は
後一条院の女房で歌人の上総大輔 タイフ である。
孝標女はこの継母や姉から聞いた
『源氏物語』の話によって,
物語への趣味をうえつけられた。
長暦3 (1039) 年後朱雀天皇の
祐子内親王に出仕,
長久1 (40) 年橘俊通と結婚し仲俊を産んだ。
康平1 (58) 年夫に死別。
『更級 (さらしな) 日記』はその頃書かれたと
推定される。

昨日の夜遅く
スマホが動かなくなってウイルス感染の表示がされた
ウイルス除去のアプリをいれようとしても
固まって動かない
モバイルデータと位置情報をオフにして
電源を切った
妹のスマホからドコモショップの予約をして
今日の夕方見てもらった
だいぶ時間がかかったが
無事にスマホも動くようになって
安心
今はスマホがないと不自由この上ない
夜寝る前にはいつも
ユーチューブの古典講読
このところは「更級日記」を聴きながら寝てるのに
スマホがないとやけに静寂で
テレビをつけたままにしておいた
朝起きてスマホを見ることもできず
どこか変な感じ

写真はふくもと
一つ目のお料理

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土瓶蒸し

2021-10-22 22:05:30 | 食事会

今日はエムさんとふくもとで食事会
テレビで土瓶蒸しが映ったら
無性に食べたくなった
はもと松茸の土瓶蒸し
贅沢である
嬉しくついニヤニヤしてしまう
マスクをしてお喋りして
外してムシャムシャ
お腹いっぱいになっても
まだ食べられる
お菓子が出ると
大きい栗金団にびっくり
60グラムあるらしい
見事

 

 

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鳥啼山更幽

2021-10-21 22:57:24 | 村雨庵 稽古 

今日は木曜稽古
掛けものは一行
鳥鳴いて山更に幽かなり

「鳥啼山更幽」
「風定花猶落 鳥啼山更幽」
「風定まって花猶落つ、
鳥啼いて山更に幽なり」

これは「風が止んだのに花が落ち、
静寂の中に響き渡る鳥の
一声によって更に
寂寥感が深まる情景」
と説明があり、
「もとは梁代の王籍の
『若耶渓に入』と題する詩の
『蝉噪きて林逾静』に続く結句」とある。


今日は中置
大板または五行棚を使った中置のお点前
大板は柄杓を飾っても湯返し無しだ

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同じ浮寝の友

2021-10-20 23:02:22 | 短歌・俳句の事

われのみと思いしものを泊まり舟
同じ浮寝の友しわれあれ
湧蓮筆詠草

今日は水曜稽古
コロナ禍で換気が重要だが
寒いからそうそう窓も開けられない
初心者からベテラン
風炉点前
中置
早めの炉の稽古
指導もハードである

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静かに雲の

2021-10-19 23:19:41 | 食事会

秋の山静かに雲の通りけり 漱石

今日は食事会だ
四つ椀で懐石を頂く
久しぶり
向付に飯椀汁椀
盃に壺々
一献注がれて
向付を手に取る
くえと矢柄
壺々は葡萄のおろし合え
よそいきの
味噌汁の種は菊冬瓜
 
良かった

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相模サガミ

2021-10-18 23:08:53 | 和歌と歌人

相模サガミ
和歌・歌人115

五月雨は
美豆ミズの御牧ミマキの
真菰草マコモグサ
刈り干すひまも
あらじとぞ思ふ

恨みわび 
ほさぬ袖だに 
あるものを
恋に朽ちなむ 
名こそ惜しけれ

相模サガミ
生没年不詳。
平安中期の女流歌人。
中古三十六歌仙の一人。
源頼光ヨリミツの娘(養女とも)。
母は慶滋保章女
ヨシシゲノヤスアキラノムスメ。

初め皇太后妍子ケンシに仕え
乙侍従オトジシュウとよばれたが、
相模守大江公資キンヨリと結婚。
任地に下向、上京後、
藤原定頼サダヨリとの恋愛を経て
て公資と離別、
一品宮修子イッポンノミヤシュウシ
内親王に仕えて
相模とよばれた。
歌人としては
寛弘カンコウ(1004~12)末年からの詠歌が知られ、
長元チョウゲン8年(1035)
「賀陽院水閣カヤノインスイカク歌合」、
永承年(1049)「内裏歌合」、
同6年「四条宮春秋歌合」などに活躍、
能因とともに
和歌六人党歌人の指導者でもあった。

今日は少し片付けもの

写真は友人の写真

鎌倉の海だと

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師の行方や暮の秋

2021-10-17 23:28:43 | Weblog

跡かくす師の行方や暮の秋 蕪村

毎週日曜の夜は
モンゴメリの赤毛のアンを
テレビで見ている
「アンと言う名の少女」
カナダのテレビ局のもの
19世紀後半のカナダ、
プリンス・エドワード島の村、
アボンリーでの物語
外国であるから見たことなどないのだが
その景色は素晴らしく
どこか懐かしい
役者も好ましい
アンの役もイメージとよくあい
のびのびと演技して
見ていて気分が良い
アンを養女にした年配の姉弟の
マリラとマシューも慎み深く
人柄の良さが現れている

若いとき「赤毛のアン」は読んでいた
好きな小説で
「アンの青春」
「アンの愛情」
「アンの幸福」
「アンの夢の家」
「炉辺荘のアン」
「虹の谷のアン」
「アンの娘リラ」
「アンの想い出の日々」
「アンの友達」
「アンをめぐる人々」
アンの物語は次々と続き
次々と読んだ
全てかどうかはわからない
今再度読む気はおきないから
テレビで観れるのは幸いである

写真は昨日のつづき
今日も開催されている
体力と三千円払う気があれば
もう一度見ると
勉強になるだろうとは
思うが
その気はなく御身大切

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