村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

夏河を越す

2024-06-27 20:31:45 | 茶の事

夏河を越すうれしさよ手に草履 蕪村

先週の稽古のあと
朱色の帛紗を誰か忘れていった
名前は書いてないけど
多分○○さん

帛紗を腰につけるのは
中国の風習の
悪気からの護身のため腰につける
「佩玉ハイギョク」からきてるとの説がある

茶では
亭主であることの表示と
清浄心を現すため
腰につけると言う

帛紗
袱紗
服紗
福紗とも書き
もとは寸法も色々だった

茶で使う帛紗は
武野紹鴎の頃からあったようで
利休が小田原出陣の際
妻の宗恩が
棗を包むのに作った寸法が手頃であったので
寸法として一定し
五寸の古帛紗も宗恩が考案したとかは
有名な話し

帛紗は使い捨てが本来だが
古帛紗や出し帛紗は鑑賞の対象とも
茶人は
帛紗と古帛紗や出し帛紗を常に所持
つけるときは
帯のラインに垂直になるようにする
業躰先生にまず注意されるところだ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草の雨

2024-05-20 23:02:29 | 茶の事

草の雨祭の車過てのち 蕪村

今日は月曜日
巻さんが灰型の勉強にみえた

私は灰型が苦手
風炉の時はどうしても嫌だと避けるわけにはいかず
やむを得ず
眉風炉と道庵風炉の二文字をつくり続けてる
私のお茶の先生は灰型大好き
いつまでもやっていたい
そう仰っていたが
私には無理
まず灰を細かい篩でこす
これが案外重要だ
台所のお料理のザルなどでは
目が荒く灰匙で押しても
サラサラ壊れてしまうから
必須

前の谷
以前習ったときは左から中央へ三匙で仕上げ
次右から中央へこれまで三匙
もう触らない
と習ったが
それは案外難しい
カルチャーでご指導受けた先生は
同じ場所だったら何度でも灰匙を引いていい
とのことだ
内容は先生によって色々
自分に合ったようになさるべく

私は時間を短縮
を優先し
多少整っていないのには
目をつぶる

几帳面かズボラ
器用かどうかは
十分関係あるだろうが
治らないものは諦めて
あとは経験の量
回数を重ねる事で
乗り越えよう

 

保険屋さんから誕生日にもらった撫子の種から花咲いた八重の撫子

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の寒さ哉 蕪村

2024-03-19 21:04:46 | 茶の事

池田より炭くれし春の寒さ哉 蕪村

池田とは池田炭のことだろう

今日は火曜日
寒かった
毎週火曜日には明治か森永の
ヨーグルトが届く
カッぷのふたを開けて
スプーンでくるくるさせてから
食べるのだ
糖分もすでに入っているのだが
プラスジャムをいれていた
美味しい
最近はジャムを止めて
乾燥いちぢくと干し葡萄を少し
いれておく
一晩経つと甘く柔らかくなる
これも太る原因の一つだろう

写真は茶入の仕服
名前がわからないからと
友人からLINEがきた
裂地の本を探したが見つからず
お弟子様の一人に聞いてみたら
すぐ調べてくれた

正倉院緑地花鳥文錦 

とのこと
感謝である

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

香をたづねてや 梅の花

2024-01-12 22:01:00 | 茶の事

 紀貫之
やま風に 
香をたづねてや 
梅の花 
にほへる程に 
いへゐそめけむ

今日は金曜日
結構寒い
紙類をほんのちょっと片付けると
見つけた頁に注目した

茶事の時に困らないように
稽古ではだいたい真塗の炉ぶちを掛けてある
炉ぶちを清めることを忘れないように

「茶事で
真塗の炉ぶちを使ったときは、
お客様が香合をご覧になったら
炉ぶちと釜蓋を清めてから
香合の問答をする」

その炉ぶちの清め方の図だ
釜の蓋はこの字に清める
袱紗は草に畳む

出来るうちに茶事をしよう

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音に心の色をそめにし

2023-11-10 21:23:19 | 茶の事

 西行
初時雨
あはれ知らせて
過ぎぬなり
音に心の
色をそめにし


今日は金曜日
ゴミ出しの日

炭の入ってた段ボール箱が五箱
昨日届いた
昨日はお茶の木曜稽古
お弟子様がその段ボールを潰してくれた
かさ張るので
早く出さないと置き場がなくなる
朝早く出した

そのついでに
庭の草木を切ろう
炉になったのに風炉の草花が
まだまだ盛りと咲いている
ホトトギス
矢筈すすき
糸すすき

ミカンらしきや椿の枝葉
整理して切ろう
今年は蚊がまだたくさん

切れなかった
少なくなった
今日こそ切るのだ

すすき類の株もとから
ザクザクと切る
ホトトギスは丈長く
伸びているものだけ切った
枝葉を広げたミカンらしき
木も切った

奥の方には銀杏とムクゲの木が
まだ伸びたままだ
午後は雨らしいから
この辺でやめよう

写真はふくもとの煮物椀
ぐじの葛叩き 松茸は最後の松茸

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

荒壁に軸

2023-10-02 21:54:37 | 茶の事

荒壁に軸落ちつかず秋の風 夏目漱石

さて何が掛かっていたのか
10月の絵のものは
紅葉、菊、柿、竜胆、
女郎花、芒、撫子、葡萄、
竜胆、栗、蕪 、松茸、稲穂雀、
大黒天に鼠、紫苑、渡鳥、鴫(しぎ)、蔦(つた)など。

または10月の掛物
飾れる自然や風景に関する図柄です。

・秋晴
・秋風
・椎茸
・砧
・秋時雨
・紅葉狩
以上

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初秋の水

2023-09-30 22:43:07 | 茶の事

 与謝野晶子
松の幹
泣ける女の目の色す
その島かこむ
初秋の水


用事の無い土曜日
朝と夕方に
新聞を取りに外に出ただけで、
外には一歩も出なかった

手帳に出ていた
10月の主な行事
達磨忌、
宇治茶祭り、
時代祭り、
後の月、
江月忌、
風炉の名残り

10月の銘
秋晴、嵐山、雲錦、小倉山、唐錦、
桐一葉、錦秋、残菊、鹿の声、柴舟、
千声、手向山、豊穣、豊年、群雀、
山里、山紅葉、夜長、侘の友、蓑虫、
浅茅、薄柿、白菊、晩鐘、鈴の音、
柴の戸、金風、竜田姫、木守、烏羽玉、
秋時雨、秋思、星月夜、豆名月、秋風、
渡り鳥、秋高し、誓文払、芦刈、暮の秋、
松風、夜寒、松琴、浦里、薄紅葉、
菊日和、小柴垣、神楽歌、紅葉狩、鬼無里、
夕霧、かちぐり

写真は伽羅のお線香
最近はちゃんと
仏さんに
お経を上げる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の野ににほひて咲ける藤袴

2023-09-15 20:38:13 | 茶の事

 良寛
秋の野に
にほひて咲ける
藤袴
折りておくらん
其の人なしに

昔の本をみていたら
S先生の随筆が掲載されていた

題は「寂びもの」
写真は小森松庵の耳付花入

焼き締めのものは、
ことさら侘びた道具とされ、
小間席の濃茶にふさわしい。
  と
  また
茶の湯は
日常の生活の中に
生かされるもの
であると同時に、
その日常性を超えて
美につながり、
芸術に昇華する。
  と書かれてる

最近、通りすぎた時間を
懐かしい
と思う、ぼーっとした時間が増えた
今もぼーっとテレビを観ていたら

「不安って何」
チコちゃんに叱られるのテレビ
での質問

その答えは
「人類誕生から備わっている、
生き抜く為の武器」と。

不安なとき
「私はワクワクしている」
と声に出して、体をキビキビ
変な風に身体を動かして
楽しいのだと
脳をだますのだそうだ
「ワクワクしてる」
「ばたばた動く」
やってみよう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

団扇もて

2023-07-25 23:24:46 | 茶の事

団扇もてあふがん人のうしろむき 芭蕉


珠光緞子
(じゅこうどんす)

1枚 絹 前田家伝来
縦42.0 横26.0
明時代 15-16世紀

先週の金曜日にトーハクへ行ったのだが
その時東洋館五階の中国の階で
唐物のキレを何枚か展示していた
写真は
その時撮った
濃縹地龍牡丹唐草紋様 珠光緞子
とあった

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花しなければ鶯も

2023-02-25 23:16:40 | 茶の事

 紀 貫之
なきとむる、
花しなければ鶯も
はてはものうく
なりぬべらなり

茶入の蓋の金箔がなあ
蓋は象牙
かつて名人と言われる
象牙蓋の作者が江戸にいた
立佐リュウサ
立古リュウコ
印斎インサイ
半清ハンセイ
などが知られる

また茶入の盆として
若狭盆、
松の木盆、
羽田盆、
存星、
キンマ、
俱利、
ハシカ彫、
堆黒、
堆朱、
紅華緑葉、
青貝

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

塗椀の家に久しき雑煮哉

2023-01-06 23:41:09 | 茶の事

塗椀の家に久しき雑煮哉 子規

お雑煮を作るときは、
まずは
出しを引く
鍋に水と昆布をいれて火にかける
やがて昆布が広がり浮き上がり
小さな泡がプツプツと付いてくる頃
そろそろ良いか
頃合いを見て昆布を取り出す
それから
最近は火を止めて温度を少し下げ
かつおぶしをいれて
一分おく
盆ざるに布巾をひいて
こすと
出来上がり

いつもの手順なのだが
初釜のお雑煮の支度して
出しをひこうと鍋の
昆布を取り出した
すると何も考えず
用意してあった盆ざるに
まだかつおぶしを入れていないのに
こし始めてしまった
なんだか変だと気がついたので
すぐ止めたが
気がついた時は凹んでしまった
お雑煮を作るのにまだまだ
することがあるから
へこんではいられない
けれども
凹んだ

今日は金曜日
出かける用事が何もない
でも銀行と郵便局へは
たまには
いかねばならず
出かける

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いまにして

2022-12-26 23:00:45 | 茶の事

いまにして
何を喚ばむか
ふつふつと
茶碗カップのへりに
泡だつミルク
 篠弘

裏千家の本を買った
パラパラ見ていると
ちょっと引っかかった

えーと
そうだったかしら
釜かんは
初炭は火箸にかけるけれど
後炭は炭斗の中の炭に
綴じ目を下にして置くのだと
ずっといつも指導しているのだが

違ったのか
変わったのか
それともどちらでも良いのか
不明

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蕗の廣葉哉

2022-05-23 23:06:37 | 茶の事

卯の花のこぼるる蕗の廣葉哉 

今日テレビのクイズ番組を見てたら
五名で一文字ずつ答える
正解は(しんにょう)だった
私はいつも(しんにゅう)と言うのだが
どちらでも正解だった


しんにょう(しんにゅう)は
道や歩く事に関する意味を表す
漢字で書くと「之繞シンニョウ」

「之シ」が「辶」となり
「繞ニョウ=巡る、ので」
之繞シンニョウが部首の漢字は、
「辺」「送」「道」「

○「之」が「走」になると
走繞(そうにょう)で「超」「越」「赴」。
「麦」になると

○麦繞バクニョウ
「麺」「麹」など。

鬼キニョウ「魅」「魁」

風カゼニョウ「颱」「颶」など。
  
写真はうちの「カタバミ」
ピンクが、綺麗だ
この後平らにしたけど

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蓋置のこと

2022-05-16 23:39:41 | 茶の事

 橘曙覧アケミ
羽ならす
蜂あたゝかに
見なさるゝ
窓をうづめて
咲くさうびかな

さうび とは
薔薇 そうび/しょうび(さうび/しやうび) 
バラのこと
日本には薔薇の原生種がいくつかあり、
「うばら」「いばら」と呼んでいた。
同じ薔薇の仲間でも、
唐土から渡来したものは
漢語「薔薇」を音読して
「しやうび」「さうび」と呼び、
在来種の薔薇とは別物と見ていたようだ。

古今集には「さうび」を題とした歌が見え、
西暦10世紀初めには
既に渡来していたことが知られる。


いつも建水の中にあり
柄杓と一緒に持ち出す
蓋置は別名隠れ家
常に何かの下に隠れてるからだ

蓋置は、茶釜の蓋を置くことと
柄杓の合の部分を載せるのに用います。

素材には、
竹とその他の蓋置がある
竹は「引切」といわれ、
根元が上を向くように切り
その切り方で
炉と風炉の違いがある
炉用は
中節。節が真ん中。
風炉用は 
天節。上部に節がある

陶器、金属、木製、ガラスなどは無季だ

茶入や薄器は何種類もたくさん持ってなくとも
蓋置を選んで使えば
取り合わせが広がる
季節感などや趣向をさりげなく表現できる
はずだ

写真は五島美術館
古墳だそうだ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉の重みして若楓

2022-05-15 23:08:25 | 茶の事

雨ふくみ葉の重みして若楓 石鼎

今日は日曜日
朝七時
目覚ましが鳴ったが 
起きれない
低気圧が来てるのだろう
九時まで布団で
ゴロゴロしてから
ようやく起き上がった
きっと雨が降る

藤灰とは何かと
聞かれたことがあった
【藤灰】フジバイ
〘名〙 藤の木を焼いて作った灰。
また、一説には、
欅(けやき)を焼いて製したもので、
やや藤色を呈しているところからいうとも。
茶の湯などで用いる。
(コトバンク)

藤灰(ふじばい)
化粧灰とも言い、
樹皮をはいだ藤を焼いたもの。
風炉の蒔灰(まきばい)に
化粧として用いる。
灰形を仕上げて水の卦を切った後、
最後に景色よく蒔く。
夏に向かって徐々に蒔く量をふやして
涼しさを表現する。
風炉の初炭や後炭手前で灰器に盛って持ち出す。

ネットにはあった

写真は
土曜日に行った食事
いつもの和食

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする