村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

笹の葉サラサラ

2019-07-07 23:14:40 | 羊遊会
今日は羊の会
お弟子様のおうちで
七事式のお稽古
でも私は御菓子を食べるだけ
たまにお茶をのむだけ
クマショウさんちの
昭和の食卓のお料理を食べるだけ

炭付花月
濃茶付花月
茶通箱付花月

使った茶杓はクマショウさんの
笹の葉茶杓
下記のような説明書が中に入っていた

室町時代東山時代を築いた八代将軍足利義政が
削ったとも愛用したとも伝えられる
この茶杓の原型は
宋元明代中国から渡来した匙具を
竹で模作したものと思われます
節のある竹を利用して
節上を笹の葉状に削ったところから
この名が生じました
根津井上三井家旧蔵の三杓が
天下の三茶杓として現存してます
この茶杓を模して作ったのが
笹の葉茶杓で御座います。
とあった

今日は五節句のひとつ
七夕
だからこそ
笹の葉サラサラ
笹の葉茶杓
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武士を忘れぬ端午かな

2019-05-05 23:24:01 | 羊遊会
老ぼれて武士を忘れぬ端午かな 鬼城


村上鬼城
(1865~1938) 俳人。
江戸の人。本名、荘太郎。
「ホトトギス」初期から俳句・写生文を寄せ、
のち虚子派に重きをなした。
人生への諦念と貧窮生活のにじみ出た
写生句を特徴とする。
著「鬼城句集」「鬼城俳句俳論集」など。
(大辞林ヨリ)

今日は羊の会
仙遊ノ式と
貴人清次花月と
平花月

花寄せのため
風炉の茶花が溢れている花台を
持ち出す
ひとりずつ
集中して花を選び
花入に入れる
それが床の間に
ずらっと並ぶ
いいねぇ

写真は今日のお菓子
クマショウさんの姉君の手作りだ
藤の花
銘は藤波

端午の節句の今日
菖蒲湯に入った
ヨモギとショウブで
厄払いと
無病息災
これで安泰
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ものがたりゆく

2019-03-02 22:40:26 | 羊遊会
春雨やものがたりゆく蓑と傘 蕪村

今日は気持ちのよい晴れ
羊の会
家の前でタクシーを待っている
みんなの乗ってくる車を待っていると
お向かいの人に
どこ行くのと聞かれた
「お弟子のおうちでお茶をするの、
お昼も一緒に食べるのよ」
「羨ましいわ、行くところがあって、いいわね」
出掛けなければ、
ゴロゴロするだけ
お茶をやっていて良かったですよ

掛けものは
立雛の画賛
桃花笑春風
道具畳には
誰ヶ袖棚に桶川水指

炭付花月
貴人清次濃茶次花月
香付花月

お香を聞き
おうすを三服
歌か俳句を詠む
香銘は「春雨」
記録は草苑さんが当たった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彭祖宗哲

2019-01-20 23:24:06 | 羊遊会
ひよどりのこぼし去りぬる実のあかき 蕪村

「鵯 ヒヨドリ」は秋の季語ゆえ
これは秋の俳句

今日は羊の会
写真はそのお庭から見た
お隣のおうち
庭の木にひよどりがやって来て
きぃーと鳴いている
枝に留まっている所を三枚撮った
出来上がって見ると
そのうちの二枚に
丸い玉のようなものが
たくさん写っている
偶然の光の関係だろう
とても綺麗だ
鳥は上の方の枝に見える

今日のお稽古は
且座と貴人清次花月と
結び袱紗花月

その時使った薄器は
森金さんのお道具で
老松棗
立派な箱書きがあり
箱の底にも落款がある
「塗師 宗哲 印」
それを調べると
三代彭祖宗哲だった

三代宗哲
1699~1776
通称:八兵衛
幼名:鍋千代
号:方寸庵・漆翁・漆桶・勇斎・公弼・紹朴・芹生

幼少で両親に死別したが、
表千家6代・覚々斎、
7代・如心斎らに引き立てられ、
若年にして「七事式」制定に参加。
俳人であり、与謝蕪村、几菫、堀内仙鶴らと
親交を結ぶ。
代表作に覚々斎好・ブリブリ香合、
少庵好・彭祖棗など。
(ウィキペディアより)

三代 宗哲
安永5年(1776)78歳没。
名は方寸庵、漆桶、勇庵など。
御所御用にて後桜町帝の御即位調度を作す。
茶道を究め大龍和尚に参じ、
覚々斎、如心斎の信を得、
七事式制定に参画す。
俳諧を堀内仙鶴に学び、
蕪村、几菫と親交。
70歳に700の棗を作らんと、
彭粗700歳に因み俳句を付し、
彭粗宗哲と呼ばれる。
重厚な作風で夜桜棗など特技とした。
(歴代宗哲略伝ヨリ)

勉強になる ね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

香付花月の順

2018-12-02 23:11:07 | 羊遊会
今日は羊の会
お弟子様のクマショウさんちで
七事式
今日は年末で
シャザと
香付花月
人数が足りず
私も参加したが楽しかった

香付花月の
香銘はささめ雪で
作りにくかったが私も挑戦した

夕されば
木戸より見ゆる灯籠に
降る細め雪
無音のうちに
村雨庵

下記は香付花月の順
あくまで
自分のメモだ

迎付
ふくさを付けて四畳半
香盆「折据お回しを」
月花名乗り
香盆回す
選んで香焚く
試し聞く
正客上座へ香包み
香炉反時計に回し
香を聞く
両手で次へ
香銘を見て回す
「お香そのままに」
香盆回し少し突く
香盆飾って
茶の支度 
建水置く
初花の建水で
総繰上げて
柄杓を引いて総礼
3服立てて
仕舞花が茶碗取込み
総礼座替り
四畳半


写真は芳賀幸四郎筆

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もみじ葉の散り敷く時

2018-11-18 23:46:50 | 羊遊会
もみじ葉の
散り敷く時は
行き通ふ
跡だに見えぬ
山路なりけり 紀貫之

今日は日曜日
羊の会
クマショウさんちで
花月の稽古だ

炭付花月
濃茶付花月
壺付花月
菓子付花月

休みが二人
参加者は四名
人数合わせに私めも参加
いつもは八畳の茶室の外で
ぼおーっと見ているのだが
今日は
札が当たると点前もした
お茶もたくさん飲んだ
お菓子も花月をするたびに食べた
いつもは主菓子を羊の会が作るのだが
たまにはいいねと
今日は空也の「黄身瓢」

お茶は
結構疲れる
体力がない
ということかな

体力をつけよう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中有風露香

2018-10-07 23:13:45 | 羊遊会
今日は羊の会
三友之式

秋の花をたくさん揃えて
花寄せ
聞香のあとは菓子付花月

写真の掛軸は
森金さんのもの
聞くところによると
全く記憶にないが私が
以前あげた物のようだ
それなのに読みに自信がない
さてこの一行を
どう読むか
森金さんはちゃんと勉強し
完璧に説明してくれた
と思うが
耳から入ったことはすぐ忘れる
三歩あるいたから
記憶に残っていない
これじゃ
「ボーっと生きてんじゃねえよ!」
とチコちゃんに叱られるね


中有風露香
中に風露の香り有り
なかに ふうろの かおり あり

蘇軾の詩より
弱質困夏永。奇姿蘇曉涼。
低昂?金杯。照耀初日光。
檀心自成暈。翠葉森有芒。
古來寫生人。妙?誰似昌。
晨粧與午醉。真態含陰陽。
君看此花枝。中有風露香。

意味は全くわからないが
最後の対句のところのようだ

君看よ此の花枝、
中に風露の香あり。

花寄せにふさわしい


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天の河

2018-07-08 23:47:24 | 羊遊会
天の河
岩越す浪の立ちゐつつ
秋の七日の今日をしぞ待つ
(よみ人知らず)


今日はひつじの会
アイテラ氏から貰ったメロン二個と瓢棚
それにお土産のお菓子と
クマショウさんの姉様へプレゼントの
志野の銘々皿
あと茶道具もあるので
手持ちの荷物がたくさん
今日も駅で待ち合わせた
羊の会参加の三名は
タクシーに乗り我が家経由で
クマショウさんちへ行く

木戸の前に荷物を並べ
タクシーを待つ
ご近所さんに何しているか
不思議がられた
そのうちタクシーが来て
トランクにそれらを入れて
走ること五分
クマショウさんちに到着
門の前にたっぷり水が撒かれて
いいね

すぐにお昼
今日は海鮮チラシ
それに姉様が作ってくださった
夏野菜のあれこれ
大勢で食べると嬉しい
お昼が終わると
東貴人シャ座
運びの平花月
香付花月

帰りもタクシーを呼んで
楽チンの一日
香付花月で久しぶりに聞く
伽羅の香は
とても良かった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みどりに靡ナビく

2018-06-03 23:54:17 | 羊遊会
掛軸は
大字にて竹の一文字
今日は
羊の会

森金さんのつくった水無月は
厄よけのお菓子

今日は
炭付花月
濃茶付花月
香付花月
頑張って短歌か俳句を詠んだ
選んだ香の銘は
「白雲」

おほぞらの
みどりに靡ナビく白雲の
まがはぬ夏に
成りにけるかな
香川景樹

六月から八月は夏
いよいよ夏が始まる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鰹売り

2018-05-13 23:06:06 | 羊遊会
鰹売りいかなる人を酔はすらん 芭蕉

今日は羊の会
羊歳の主催の七事式の稽古日だ
風炉になって初めてゆえに
まずは且座
次は員茶と平花月

お菓子はお弟子様お手製の粽は
葛製で美味
また他のお弟子様が昨晩
初鰹をつくったものの
朝起きると蒸しが弱く
ふにゃふにゃで失敗
急遽水羊羮に変更したという
その水羊羮は和三盆製
これも美味
干菓子は麩のやきにアヤメの絵
あとも次々と菓子が出てくる
いつもは参加せず食べてばかりなのに
今日は人数の関係で員茶には参加

楽しかった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花まつり

2018-04-08 23:45:24 | 羊遊会
灌仏の御指の先や暮の月 一茶

今日は
灌仏会カンブツエ
お釈迦様の誕生日を祝うお祭りだ
毎年4月8日に行われる

降誕会コウタンエ
仏生会 ブッショウエ
浴仏会 ヨクブツエ
龍華会 リュウゲエ
花会式 ハナエシキ
花祭 ハナマツリ
と別名もある。

今日は羊の会
炉は今月で塞ぐ

回り炭
それと濃茶付花月
と四畳半花月

花まつりなので
軸は経切れ
花は盛りだくさん
盛れるだけ盛るが
椿は最後の椿
でも五つしか花がない
あとは雪柳の白を足した
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青し七草

2018-01-07 23:59:58 | 羊遊会
七草の粥は真白し
七草の
ななくさ
なづな青し七草  若山牧水


今日は人日 七草だ
朝は牛乳だけ飲んで
クマショウさんのおうちへ
今日は羊の会
正月の設えや
道具の取り合わせは
誠に御目出度い

炭付花月
濃茶付花月
貴人清次花月
無言投込花月
みんなテキパキ無駄なく動き
速やかに終わった



茶の湯・茶道ランキング



     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日向ぼこ

2017-12-10 23:05:00 | 羊遊会
さまよへる風はあれども日向ぼこ 虚子

今日はクマショウさんのお家で羊の会
七事式のお勉強だ

平花月
且座
貴人清次濃茶付花月

掛け物は
無事
棚は
大事にピタットを敷いてある
水指は
道八の南蛮芋頭写

外は風が強く
木々が揺さぶられている
日差しが奧まで入り
ぬくぬくと
あたたかい

気持の良い冬の一日



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄金の夏蜜柑

2017-11-12 23:00:39 | 羊遊会
初冬や竜胆の葉の薄紅葉 たかし

松本 たかし
1906 - 1956
東京都出身の俳人。
能楽師の家に生まれ能を志したが、
病のために断念、
高浜虚子に師事し俳句に専心した。
俳誌「笛」を創刊・主宰。
芸術性の高い高雅な句を作り、
「ホトトギス」では
川端茅舎、中村草田男ら
と並び称された。
(ウィキペディアより)

今日は羊の会
七事式の稽古だ
炭付花月
壷荘付花月
貴人清次濃茶付花月

終わった頃
ただいまは子育て中の
やっとも姫が
6歳と3歳の息子を連れて
今日の稽古場のクマショウさんちへ
やって来た
嵐のようにやって来た
昨日ラインで我が家に来たいとのこと
稽古でクマショウ家にいるから
いらっしゃいと誘い
タクシーでやって来た
男の子ふたり
その可愛さ
そばにいるだけ
みているだけでも幸せ
また 来てね

写真は
クマショウさんちの夏みかん
黄色の実が
たくさんたくさん成っている




茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋祭

2017-10-02 01:02:53 | 羊遊会
漂へる蝶々黄なり秋祭 普羅

前田 普羅
マエダフラ
1884- 1954
俳人
高浜虚子に師事
「辛夷」主宰。
本名は忠吉。
別号に清浄観子。


今日は羊の会
炭付花月
軸荘付花月
一二三
平花月

写真の干菓子は
昭子姉さまの手作り
ハロウィンに因み
蝙蝠コウモリ
お化け
カボチャ

ハロウィンとは 何んだっけと聞くと
秋の収穫祭で
毎年10月31日に行われる
アメリカの民間行事だそう何かと
オレンジと黒の色が眼に入るから
日本でも季節の行事になっているかも




茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする