村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

顔忘れめや 雛二対

2017-02-28 21:05:31 | 紫廼茶話会
箱を出るかほわすれめや雛二対 蕪村

紫兎先生のお稽古は
しつらえはすっかり雛の宴
会員のお顔も嬉しそう

私は
お雛様を持っていないので
立ち雛の軸を掛けよう

3月
釣り釜の用意をせねばと昨日から
鎖に弦と大カンのセットを探す
多分あの場所だと
自信満々で戸を開けたが
ない
今日も稽古の前に別なところを探したが
ない
帰ってから
らしき場所を探したが 
ない

仕方がない
一年中廊下に掛けたままの
自在を使ことにしよう
弦がないので手取り釜を掛けよう
あれは大きなヤカンの形で
箱も大きく嵩張るから
紛れることはない
二階の押入の
奥の方に入っている
これは場所がわかっているので
出す手間だけ
箱を動かすのも大変なので
なるべく出したくなかったが
が張ろう
何とか箱からだし
明日のお稽古には間に合ったが
道具の場所を勘違いすること
何とかしなければ


茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫の恋

2017-02-28 00:57:38 | お勉強
まとふどな犬ふみつけて猫の恋 芭蕉


まとふど
とは

またうど
【全▽ 人▽・真▽ 人▽】
〔全(また)き人の意の「またびと」の転〕
素直で律義な人。
純朴で正直な人。
また,正直すぎて気のきかない人

真面目な番犬を
ものともせず踏みつけ
わが道を行く猫の恋
芭蕉の俳句に
思わずクスリ

このところよく猫を見かける
目で追うとホトケノザが咲いていた

ホトケノザはシソ科
佛の座 
仏様が座るところという意味だろう

今日は研究会
エス先生が仏様になられ
一年が経った
今日は会員の皆様の殆どが
部屋に入られると
遺影の前の座布団に座り
手を合わせ
それから席に座る一連の
美しい仕草を
私は見ていた
天国で必ず
先生もご覧になり
お喜びのはず
3月は追悼の茶会が
茶道会館で披かれる
みんな風邪などは
ひかないように注意しないとね





茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

喰うて寝て

2017-02-27 01:04:08 | Weblog
喰ふて寝て牛にならばや桃花 蕪村

んん耳が痛い

母の見舞いに頂いた
白い苺
初恋の香りという名前だ

24日のブログ「東風吹かば」に
コメントがありました

こんにちは
通りがかりです
林和靖かとお見受けしました
落款が右ですので
元は双幅一対で
左の幅には鶴(と梅の木も?)が描かれていたものか
と想像しました

とのこと
通りがかり様
箱には渡唐天神と書いてありましたので
天神様だと思い込んでいましたが
仰る通りかもしれませんね
調べてみます



茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早春

2017-02-25 23:45:38 | 村雨庵 稽古 
和漢朗詠集の早春より

早春
氷消田地蘆錐短。
こほり でんちにきえて ろすゐみじかく、
春入枝条柳眼低。
はるは しじょうにいりてりゅうがんひくし

今日は紫兎先生のお稽古
七事式のお稽古だ
お菓子は誰が袖だろう
美しいお菓子も
三口で消えた



茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不立文字

2017-02-25 00:38:03 | Weblog
不立文字白梅一木咲きにけり 漱石


写真は
今週の火曜日だったか
見かけない電車が止まっていた
お座敷列車かな
みんな寛クツロいで何か食べたりしている
電車に名前があるだろうと探したが不明
とりあえず写真を撮り始めたら
動き出しあっと言う間に
消えてしまった



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東風吹かば

2017-02-24 01:34:58 | 村雨庵 稽古 
東風コチ吹かば
にほひおこせよ 
梅の花
あるじなしとて
春な忘れそ
   拾遺和歌集
   菅原道真 
   
写真は
天神様の掛け軸
二月は待合にずっと掛けてある

表装は真で
中回しは梅の折れ枝

真の表装は
仏様や神様や
曼荼羅の時にするもので
裱補(ひょうほ)、
裱褙(ひょうほえ)、
表補絵(ひょうほえ)、
裱補絵(ひょうほうえ)などというらしい

真行草の三種類があり
美術手帳などを見ると
これは真の行
筆者は狩野派だろう



茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

式部納言の話し声

2017-02-23 01:23:36 | 村雨庵 稽古 
紅梅や式部納言の話聲 子規

水曜稽古だが
木曜に来るはずのお弟子様から
明日は風強く
雨もありかもしれないからと
今日のお稽古に参加
二月の今日は
最後の大炉の点前か
台目の点前か
それぞれに選ぼう


掛け物は
高畠式部の自画賛
以前自分でブログに書いたもののコピー

賛は
真木の戸を
今宵はささじ
春や来む
おぼろ月夜に
梅香るなり    式部


真木の戸=とは 主に杉や檜で作った戸をさす。

ささじ= とは 鎖すサス門や戸などを閉める。錠をおろす。閉ざすの否定だ




茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春寒し

2017-02-22 01:47:38 | 能・謡
洋服の襟をつかみて春寒し  虚子

昨日は新宿
今日は
原宿へ
謡のお稽古へ出かけた
先生の前で謡うと
ちゃんとお稽古したか
怠けたかすぐわかってしまう
でも
いくらやっても足りない
今日も
少し早めに出かけ
イヤホンを聞きつつ謡本を見て
珈琲とケーキで最後のお稽古をしよう
エンボカ青山へ向かったところ
なんと
閉店していた
1月末で閉店という貼り紙
気に入っていたので
残念だが
とにかく今は
寒くてどこかお店に
入りたいと うろちょろ
お昼近くなのでどのお店も
並んで待っている
仕方なく目についた
福井県のアンテナショップに入り
かりんとうと昆布のお菓子と
お煎餅を買った
店の隅に
テーブルと椅子があったので聞いてみると
珈琲もあるという
インスタントだ
紙コップにポットの湯を入れ自分で作る
これが180円
安い
それにここで買ったものは
食べて良いと書いてある
ブラック珈琲に
かりんとう食べ
また珈琲を飲む
イヤホン聞きつつ謡本見つつ
そろそろ良い時間
お菓子の入った大きなビニール袋を手に
出る事にした
また寄ろう

何でも
ずっとあるものだと思っているが
そうはいかない
突然に変わる
辞めてしまう店もあるが
新しい店が見つかるかもしれない
色々あるさ


茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新宿区某所初釜の茶事

2017-02-21 00:08:28 | Weblog
新宿ルミネのカフェ
アマティにて待ち合わせ
えふ先生と
ケーキセットを注文
ペロリと食べた
これから茶事に行こうとしているのだが

間もなく四名揃って
新宿駅からタクシーで現地に向かう
南口の甲州街道では
タクシーを乗り下りしては
いけない事になっている
ようだ
それではと信号をわたり向側の
タクシー乗り場のある
バスタ新宿へ


3階がタクシー乗り場
みんなテレビでは見ていたが
初めてのバスタ
でも何も面白そうなものは
なかった

タクシーに行き先の住所を言うと
難なくむかったのだが
タクシーメーターを倒すのを
忘れてしまったとのことで
初乗り運賃の410円のみ

外に出るや
春嵐
風が強く飛ばされそう
でも
飛ばされないが

茶事はいつもながら
道具は凄く良い
取り合わせは書けないが
良い道具は
何度見ても納得する

昔から好みものや
よろしい道具に宗匠の花押を
直書きしてあるものもある
その花押どこに書くかというと
竹花入などは
見えない側に書いてある
干菓子盆に
書かれた花押
これも左の手前に書かれている
下座に花押を書く
炉縁にも
花押が書かれていることがある
現在はその花押を手前
つまり下座に来るように
炉縁をはめるのだが
今日
拝見した炉縁は
そのままでは花押は見えない
一度外して見せて頂いた
いつもは見えない畳との側
横に宗旦の黒漆の花押が
慎ましくあった


茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

琳派とは

2017-02-20 00:37:46 | Weblog
琳派(りんぱ)とは、
桃山時代後期から近代までつづく芸術上の流派

本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、
尾形光琳・乾山兄弟によって発展、
酒井抱一・鈴木其一が江戸に定着させた。
と(ウィキペディアより)

大和絵の伝統を基盤として、
豊かな装飾性・デザイン性をもち、
絵画を中心として
書や工芸を統括する総合性、
家系ではなく私淑による断続的な継承、
などが特質として挙げられる。

光琳が宗達に、
抱一が光琳に
それぞれ傾倒し、
その影響を受けている。

狩野派や円山・四条派といった
他の江戸時代の流派は、
模写を通じて
直接師から画技を学んだのに対し、
琳派では時間や場所、
身分が遠く離れた人々によって
受け継がれたのは、
他に類を見ない特色である。
同じような主題や図様、
独特の技法を意識的に選択・踏襲
することで流派のアイデンティティーを
保持する一方で、
絵師独自の発見と解釈が
加わり再構成されることで、
単なるコピーやエピゴーネンではない
新たな芸術を生み出した。

背景に金銀箔を用いたり、
大胆な構図、
型紙のパターンを用いた繰り返し、
たらしこみの技法
などに特色が見られる。
題材は花木・草花多いが、
物語絵を中心とする人物画や
鳥獣、山水、風月に
若干の仏画を扱った作品もある。

琳派に分類される画家・芸術家 編集
本阿弥光悦(1558年 - 1637年)
俵屋宗達(江戸初期)
俵屋宗雪(江戸前期)
喜多川相説(江戸前期)
尾形光琳(1658年 - 1716年)
尾形乾山(1663年 - 1743年)
渡辺始興(1683年 - 1755年)
深江芦舟(1699年 - 1757年)
中村芳中(生年不詳 - 1819年)
酒井抱一(1761年 - 1828年) - 江戸琳派とも。
鈴木其一(1796年 - 1858年)
池田孤邨(1801年 - 1866年)
酒井鶯蒲(1808年 - 1841年)
村越其栄(1808年 - 1867年)
山本光一(1843年? - 1905年?)
尾形月耕(1859年 - 1920年)
神坂雪佳(1866年 - 1942年)
(ウィキペディアより)

茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅爐一點雪

2017-02-19 01:06:57 | お勉強
月に一度の茶の稽古

紅爐一點雪
前大徳玄道
とある掛け物

筆者は須賀玄道
大正8年 
大分県生まれ
元方広寺派管長
足利紫山老師、
元建仁寺派管長
竹田頴川老師について修行
昭和22年大徳寺派瑞泉寺住職に就任

紅爐一點雪
紅炉コウロ一点イッテンの雪
『碧巌録』第六十九則


茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

座右にひらく

2017-02-18 02:38:31 | Weblog
玉人の座右にひらくつばき哉 蕪村

先日電車に乗ったところ
夕方のラッシュにぶつかってしまった
押されて
奥へ奥へと入るしかない
奥には若い女性が大きな
バックを肩に掛けて通せんぼ
もう少し進めば
空いているようなのに
それ以上進めない
つり革を背中合わせに
握っている人たちに挟まれての
真ん中に立つ状態
見回しても
つり革はどれも届かず
何も掴めず
後ろからギュウギュウ押され
前には女性のバックが
左右はつり革を持っている男性の背中
私は足が痛く座りたかったが
座れる事はまずないから
頑張ろう
しばし立っていないとならない
すると
車内放送にて信号確認をするので
少々お待ち下さいとのこと
大変だ
このギュウギュウ状態のままで
しばらく立ったままで
いなければならず
困ってじたばたしていると
横の男性が
ここだとつり革を掴めますから
変わりましょうかと
声をかけてくれた
それは有難い
有り難う御座いますと
位置を入れ代わると
その前に座っていた男性がすぐさま
どうぞと席を譲ってくれた
益々有難い
私にとって
立つ場合と
座る場合では
天と地くらい違う
それからすぐ電車は動き出し
二つ先の駅でそのお二人は降りる様子
改めてお礼を告げた

ホントに助かりました
有り難う御座いました

「ラッシュアワーに電車は乗らず
時間つぶしにお茶でも飲むべし」
電車に乗るときの私めの
座右の銘としよう
とは
大袈裟だけど



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つらつら椿つらつらに

2017-02-17 02:26:00 | 村雨庵 稽古 
巨勢山コセヤマの
つらつら椿
つらつらに
みつつ偲シノはな
巨勢コセの春野を
   坂門人足サカトノヒトタリ
   万葉集


今日は木曜稽古だが
午後から
お昼まではのんびりお謡の
お稽古などしてる
おひとかた
見学に見えるはず
早めに炉に炭をつぎ
お待ちしていた

時間になると予定通り
お見えになり
毎朝 拙いブログを
ご覧頂いておられるとのこと
感謝 感謝 有難い
そのうちKABA.ちゃんと
サカチカさんが稽古に来て
炭手前 濃茶
薄茶の点前などしつつ
みんなでお喋りをするが
不思議と
会話にストレスがない
初めてお目にかかった
とは思えないくらい
たちまち
時間が過ぎて
お帰りの時間となった
また
お越し下さるとのこと
その時は
木戸の所に
色とりどりの三角が繋がった
歓迎の旗を掲げておこう
ただし
近所にどうしたのと
騒がれると面倒
目には 見えない旗に
するけど ネ




茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月おぼろ

2017-02-16 00:45:46 | 村雨庵 稽古 
月おぼろ
高野の坊の夜食時
  蕪村

今日は少し暖かいという
我が家の
猫の額の庭に
春の芽吹きが見え始めた

雪柳の
黒く硬そうな枝に
若緑の柔らかい小さな葉が付いている

胡蝶わびすけの木には
赤い小さな蕾がいくつもつき
ラッパ形の花がたくさん咲いている
可愛らしい


写真は先日頂戴した
新潟燕の天神講のお菓子
四つの内の
天神さん
切って薄茶の菓子にした
白餡が入っていて
美味しい



茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春もやや

2017-02-15 02:05:51 | 紫廼茶話会
春もやや
けしきととのう 
月と梅
  松尾芭蕉

紫兎先生のお稽古の
今日は
バレンタインデー

主菓子は
ジバンシィの鉢にハートのお菓子
上用饅頭の皮をハートにくり抜き三枚で
餡を挟んでいる
こういうお菓子は初めての気がする
美味しい 

軸は宙宝宗宇の一行 喫茶去
水指は絵唐津 梅の文様
茶入は備前 金重道明造

金重道明
かねしげ みちあき
1934年 - 1995年
備前焼人間国宝の金重陶陽の長男

2月ならではの大炉の点前は
右左考えつつ頭の体操
カラダのストレッチ

茶道を励めば長生きできる
と私めは信じて疑わない
ことにして
また次のお菓子を
パクリと食べた



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする