村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

夏草に

2024-07-17 21:54:19 | 村雨庵 稽古 

 花朝女 
夏草に
蓬もまじり
のびにけり

筆者は
生田 花朝女
いくた かちょうじょ

1889年(明治22年)11月22日 ~ 1978年(昭和53年)3月29日)

明治から昭和にかけての日本画家。
(ウィキペディアより)


今日は水曜稽古
白木蓮の枝がすごく伸びてきた
ずっと気にはなっていたが
何しろ暑いし
物凄く蚊がくるし
やりたくない
やりたくないが仕方ない
今日切らないと
どんどん暑くなるらしいから
切ることにした

朝五時に起きて
長枝挟みで切る切る長い枝は切ってから手で折る
たちまちごみ袋から溢れ
木蓮の木はスッキリ
気分もスッキリした


  

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有明の月ぞ残れる

2024-07-16 20:03:00 | 茶事 茶会 

 後徳大寺左大臣
ほととぎす 
鳴きつる方を 
眺むれば
ただ有明の 
月ぞ残れる

後徳大寺左大臣
1139~1191
本名は藤原実定サネザネ
大炊御門右大臣藤原公能キンヨシの子供
藤原定家のいとこ。
祖父も徳大寺左大臣と称されたので、
区別するため後徳大寺左大臣と呼ばれる。
詩歌管弦に優れ、
平安時代末期の平氏が栄えた時代に
大臣の職にあった。


今日は森金さんの
お茶事の水屋
跡見なのでいつもの茶事より
時間も短い
庭の秋海棠と高砂芙蓉を切っていくと
花溜めに
木槿の白とピンクに
水引があった

花を活ける時は誰もが
真剣
無口になってる
花は亭主がいける
花はもてなし

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廻り燈籠の浮世かな

2024-07-15 21:59:26 | 懐石・料理

風吹て廻り燈籠の浮世かな 子規

今日は七月十五日
午後二時頃
自転車に乗って
お坊さんがやってくる
お盆の棚経をあげてくれるのだ

まずお布施の用意
筆ペンを探してお金を用意
銘々皿に和菓子
すぐにお薄を点てられるように
撫子の色絵平茶碗を用意
ティフアールの温度は80度
お菓子を召し上がり
お薄をおまちのお坊様へ
「お待たせしました」

これも茶の湯


懐石の献立は
常にアンテナを出して
新しい使えそうなものを探そう
人は何でもすぐに
飽きるからね

味噌汁は味噌を必ず使うこと
具は精進ものを一つ
脇役を添えても可
白味噌と赤味噌の割合を変えつつ
一年の変化を見せること
それに
出汁は最上の昆布と鰹節で引くこと
懐石は非日常なんだから

味噌汁の具 風炉
白玉団子
焼湯葉

焼豆腐
南瓜
新管牛蒡
ムカゴ
タラの芽
蓮芋
アスパラガス
ゼンマイ
舞茸
しめじ
小茄子
ずいき
胡麻豆腐
子芋
冬瓜
丁子麩
粟麩
と本には出ていた

麩のいろいろ
野菜いろいろ
豆腐のいろいろ
きのこ色々
木の実も可

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夜をのみ待つ夕顔の花

2024-07-14 20:50:40 | 文の会

 寂蓮
山賤の契のほどや忍ぶらん
夜をのみ待つ夕顔の花

今日は文の会
会員のバイ様は先週金曜日に
熱中症になり
救急車で運ばれたと
たまたま電話をしたところ
具合の悪そうな声でそう言う

友達を一人失くしてしまうかと
恐ろしかった
今日はもう元気
おつまみを頼んでワインで乾杯
パスタをシェアして
いつもと同じ
いつもと同じがいい

 



お喋りして気づいたら三時半
急いで伊勢物語を音読
四時過ぎまで
ちょっと読んだ
それで終了
いつもと同じ

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たれに見せまし

2024-07-13 19:51:46 | 短歌・俳句の事

 伊勢
いづこにも咲きはすらめど我が宿の
やまと撫子たれに見せまし

茶事の取合メモ
七月
初旬は星祭り
歌切や懐紙
七夕の掛けよう
梶の葉飾っても良し
糸巻き
ギヤマン
星や織姫彦星 

中旬はお盆の取合せ
紺地金泥の古経
二月堂焼経、泉福寺焼経だったら
願ってもない
観音、達磨、怖いけど地獄

下旬は涼しいもの
滝の画 
白紙賛でも掛けて
青磁や染付
どっぷりと水を含ませた南蛮の水指


今日は朝日カルチャーへいく日だか
暑いのなんのって暑い
途中 電話があった
「講師の先生が高熱を出されて休講です」

午後の1時は美容院予約済み
時間を変更して涼しい美容院へ直行
髪を短くカットと
炭酸シャンプーで5,420円
慣れてるのでおまかせ

お昼はコンビニで取りそろえ
帰った家も暑い蒸し暑い
エアコン強め 
扇風機は2台回しの涼やかな風

鮪の海苔巻き
鶏とポテトのナンチャラ
ベーコンと青菜のサラダ
食後の珈琲とデザートは
ハーゲンダッツのアイスクリームと
みたらし団子
満腹なったら眠い
これも極楽


取り合えずここに植えた
古詩ちゃんからの河原撫子の三鉢

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木下闇 コシタヤミ

2024-07-11 22:30:04 | 村雨庵 稽古 

灰汁桶アクオケの蝶のきげんや木下闇 一茶

音もせで水流れけり木下闇 漱石

木下闇 コシタヤミ
鬱蒼と茂る木立の
下の暗がりのこと。
昼でも暗く涼しい。
夏の強い日差しのもとでは
闇のようである。

今日は蒸し暑かった
木曜稽古は朝九時から
夜は九時半まで
木曜は夜は二名
昼間は四、五名なのに
サカチカさん
ねこさん
ダブリュウさん
ヤチコさん
クマさん
アイテラさん
森金さん
秋さん
ヤマナさん
雷蔵くん
いのちゃん
忙しいと思ったら十一名が見えた
あっという間の一日
そういう日もある
結構な一日だ

写真はいのちゃんから頂いた写真
ノウゼンカズラ
夏だね

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五十鈴川

2024-07-10 21:11:04 | 村雨庵 稽古 

  社頭水 正臣
みたらしは
いづくはあれど
五十鈴川
千歳の杉の陰うつる水

みたらし 【御手洗】→
寺社の境内にあって、
参詣者が手や口を水で清める所。
ミタライとも。
手水

いづくはあれど→他の場所はともかくとして

正臣は阪正臣バンマサオミ
明治〜昭和期の歌人
1855~1931
尾張国名古屋花屋町
別名号=茅田,樅園
経歴明治6年上京し、
権田直助に師事。
20年御歌所に入り、
28年華族女学校教授。
30年御歌所寄人、40年御歌所主事となる。
歌は高崎正風に学び、
また書をよくした。

今日は水曜稽古 
暑い一日だったが
なぜか台子の点前をする人が多かった
暑いからこそ難しい点前をしたほうが
集中できるのだ

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夏野かな

2024-07-08 20:59:53 | 古筆

空腹に雷ひびく夏野哉 一茶

今日は○○研究会
古鏡と古瓦

古鏡は平安時代の和鏡に限る

古瓦の
蓮華文軒丸瓦は

飛鳥時代は→素弁蓮華文
白鳳時代前半は→単弁蓮華文
白鳳時代後半以降は→複弁蓮華文
暑い午後だもん
真剣に講義を受けていたから
ああ疲れた

写真はもうすぐ咲くであろう
烏瓜カラスウリの白い蕾
花咲くとレースみたいで綺麗だ

別名
玉章 タマズサ
玉梓 タマズサ
狐の枕 キツネノマクラとも言うらしい

カラスウリの根 薬効は
利尿、便秘
カラスウリの実 薬効は
しもやけ
キカラスウリの根 薬効は
解熱
キカラスウリのタネ 薬効は
せきどめ、たんきり

漢方薬になってる

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茂る夏草

2024-07-07 23:43:50 | 茶道具、古美術、骨董

 源順
野辺ごとに
茂る夏草ふかくこそ
契りおきしか
千歳枯れじと

源 順
ミナモトノシタゴウ
平安時代中期の貴族・歌人・学者。
嵯峨源氏、大納言・源定の曾孫。
左馬允・源挙コゾルの次男。
官位は従五位上・能登守。
梨壺の五人。
三十六歌仙の一人。

今日 正札会へ
開場の10時には入口にいた
一緒のお弟子様は
森金さんとサカチカさん
賑やかな二人だ
タクシーでも大きな声でお喋り
うるさいと注意
私も含めてだが

まずは四階から
茶事に使えるようなものに
ジャカジャカ札を置いて
行く
良いね
道具の買い物は実に楽しい
時代の金蒔絵棗煮物椀
作家物の中次
へぎ目白檀塗盆 明治
江戸時代舟形向付
呉須赤絵の皿
茶杓色々などなど
正札会は二万円から
良いものを手頃な値段で買える場合も
なにするも体力が必要だ
お昼抜きで集中
二時半すぎ新橋亭で昼食
楽しい一日だったね

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とどろくなかに かがよひて 

2024-07-06 20:28:45 | 食事会

 斎藤茂吉
いかづちの 
とどろくなかに 
かがよひて 
黄なる光の 
ただならぬはや

斎藤 茂吉
1882~ 1953
明治生まれ、大正昭和前期の日本の歌人・精神科医。
伊藤左千夫門下。
アララギの中心人物。
日本芸術院会員、文化功労者、文化勲章受章者。

今日は土曜日
銀座の古美術店で待ち合わせ
私は銀毛織の出袱紗を買ったが
それぞれ買い物して近くの蕎麦屋でお昼

昭和時代そのままの店構えと店内
天ざるに
鮪、だし巻き玉子焼に
板わさをツマミにして
それに八海山
おのおのグラスで来る
昔のおじさん達が蕎麦屋で
楽しく一杯やっていた
そのまま我らも真似っこ
昼から日本酒でほろ酔いなんて
世の中変わったものだ
やれば何でも出来る時代
嬉しいね

 

店を出て美術倶楽部での正札会へ行く
出来上がっているので
ゆっくり道具を味わってる暇などない
ただただ二階を一周して
やめ

新橋の喫茶店へ行く
ケーキセットを頼んで
お腹いっぱい
もう食べられない



あぁあ 幸せな一日だ
夕方は雷と大雨
俗世の塵を祓い清めん

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ひとふしに

2024-07-04 23:33:41 | 村雨庵 稽古 

ひとふしに
よろずよこめて
くれ竹
おくふしたけを
たてまつりけむ
 八十八媼志支婦

今日は木曜日
日曜日は七夕
今日は高畠式部の竹の自画賛

高畠式部
タカバタケシキブ
幕末明治初期の歌人
1785~1881 
96歳でなくなったが
この時代、誠に長命だ
伊勢国松坂の商家に生まれ
香川景樹のち千種有功に師事
和歌以外に書画、彫刻、琵琶、笙、茶道等も学んだ

式部の八十八歳で描いた竹の絵は
非常に力強い
見習おう
我々 まだまだ 

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七重八重花は咲けども山吹の

2024-07-03 20:12:42 | 村雨庵 稽古 

 兼明親王(後拾遺1154)
七重八重花は咲けども山吹の
実の一つだに無きぞかなしき(あやしき) 

太田道灌の雨具借りの故事に登場する古歌

実がならないのは八重咲の花
普通の一重の山吹は実を持つ

今日は七事式の会
小熊の会だ
午前の班と午後の班
おのおの今日は五名ずつ

科目は廻り花之式
それと
一二三之式を二順し
平花月
優雅で充実した時間を共有した

今回で11回めかな
大分慣れてきた感じ
七事式は
・花月
・且座 
・茶かぶき
・員茶 (かずちゃ) 
・回り炭
・回り花
・一二三 
この会のお稽古
あと残りは茶カブキだけだが
茶カブキは濃茶四服まわし飲みゆえ
しばらく不可能
一通りは経験した事にしよう

今日集まった
 廻り花の茶花
秋海棠
木槿
水引
白河原撫子
糸ススキ
松明草
薮ミョウガ
ヤマボウシ
八重ヤマブキ

源氏物語の《野分》にある
玉鬘のことを

八重山吹の咲き乱れたる盛りに
露のかかれる夕映えぞ、
ふと思ひいでらるる。

「八重山吹」を思い出させる美しさだと言う夕霧

 

八重山吹の写真を撮るのを忘れた

 

 

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とはぬもつらし、とふもうるさし

2024-07-02 21:52:54 | お勉強

今日は読売カルチャー
利休の茶の継承者達

利休の「武蔵鐙の文」は
織部に宛てた有名な文だが
その手紙の和歌
 武蔵鐙ムサシアブミさすがに道の遠ければ
 問わぬも床し問うも嬉しし
これには本歌がある

百人一首の小式部内侍の和歌
 大江山
 いく野の道の
 遠ければ
 まだ踏みも見ず
 天橋立
また伊勢物語の十三武蔵鐙ムサシアブミから
 武蔵国
 さすがにかけて
 頼むには
 とはぬもつらし 
 とふもうるさし

 そういえば伊勢物語を読んでるとき
武蔵鐙ムサシアブミ
聞いたことあるなぁと思っていたが
これだったんだ
 
出かけてチョット勉強すると
ぐだぐだの日常が少し
引き締まった気がする

今日はミーちゃんを病院に連れていった
爪を切ってもらって
ついでに血液検査もした
人並みに数値が出て人間と一緒だ

腎臓と肝臓の数値がチョットオーバー
でも年齢を考えると健康な方ですよと言われた

健康な方ねぇ
いやいや安心はできない
ミーちゃん長生き頑張れ

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さ庭べの

2024-07-01 20:13:58 | 菓子

さ庭べの
草煙り居る
薄暑かな 
    龍之介

墨跡をかける時にはたくぼくを
末座の方へ大方はひけ 利休百首

絵の物を掛る時にはたくぼくを
印ある方へ引きおくもよし 利休百首

啄木タクボクは軸を巻いておく巻き緒のこと

つまり巻き緒は下座に引くのだが
絵の時は
筆者の署名、花押、印の方へ引いても良いという


ピンポンが鳴ると
アマゾンかお中元の季節になった

写真の福みたらしというお菓子
親戚の今日子から届いた物
お店は滋賀県の菓匠禄兵衛
滋賀県老舗醤油屋ダイコウ醤油使用とある

ダイコウ醤油とは

1853年(嘉永五年)【ダイコウ醤油】は
滋賀県・木之本で
産声をあげました。
古くから交通の要衝として栄えた木之本は、
伊吹山系からの伏流水で
豊かな自然の恵みを一杯受けた土地で、
古くから酒や醤油などの醸造業が栄えた地でもあります。
ダイコウ醤油は150余年の歴史と伝統に培われ、
丹精込めて造られました。
とのこと
このお醤油を使ってあるそうな
冷凍で届いたのでゆっくり食べよう

また太るけど

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心あてに

2024-06-30 23:14:16 | 短歌・俳句の事

心あてにそれかとぞ見る白露の
光添へたる夕顔の花
 源氏物語、夕顔

今日は日曜日
大河ドラマの
光る君へ
毎週
楽しみにしてる
むしろ
この為の
一週間でもある

それと アニメ怪獣8号
これが
とてつもなく良い
流れる音楽も激しい画面も
眼を話せない

テレビって
いつまでも見ていられるのだ
好きでない番組もあるが
録画してあるものを見れば
ほとんど飽きない

ときたま居眠り
ガクンと首を反らしてしまい
ムチ打ちの心配
何度もだ

妹がコロナで入院して一週間が過ぎた
熱も下がり陰圧室から普通の病室に変わった
ひとまず安心

外出もできず
ひとりで暇だったので
アイスクリームにお菓子に菓子パン
栄養も考えず
好きなものばかり食べ
好きなときに寝て
ゆっくり起きてた

いくらでも自堕落になれるものだ

写真は
六月の17日のパレスサイドホテルの 白鳥

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