村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

十六帖・関屋

2019-10-21 19:27:34 | 源氏物語五里霧中
関屋
(源氏29歳9月)

夫に従って常陸に下っていた空蝉が帰京する。
石山寺参詣の途次、
その行列に行合わせた源氏は
思わず歌の贈答を行う。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


逢坂は関の清水も恋人の
あつき涙もながるるところ(与謝野晶子)

関屋とは
関所の番小屋のこと

源氏が京に戻ると
光源氏は石山詣でに出向く
ぐうぜん常陸国から戻ってくる空蝉と
逢坂の関ですれ違うのだ

と言っても
光源氏は大行列
道を譲るくらいでは済まない人数だ
関山で常陸の一行は皆下馬し、
あちらこちらの杉の下に
車などをかつぎおろす
そっと木の間にかしこまりながら
源氏の通過を目送しようとした。
女車も一部分はあとへと残し、
一部分は先へやり
などしてあったのであるが、
なおそれでも族類の多い
派手な地方長官の一門と見えた。
空蝉の一行だ
その時光源氏と空蝉とは
歌の贈答はあったが
結局再会はしなかった
その後常陸介(元伊予介)が亡くなり、
尼になった空蝉は
源氏の二条院の東の院で
暮らすようになる



関屋は源氏絵によく取り上げられる
関所らしき門が描いてあり
光源氏の豪華な牛車と従者達
留まってもいるような
空蝉の女車
人物も何人も描いてある

静嘉堂に 
宗達の六曲一双の襖絵
「源氏物語関屋澪標図屏風」がある
国宝だ
右隻が「関屋図」
「風神雷神図屏風」と並んで、
宗達最高傑作との評価が高い。
法橋宗達の落款があることから、
寛永七年以降の、
宗達の後期を代表する作品である。

何度か拝見したことが有るが
ただ琳派の美麗情趣にうっとり
次の機会には
空蝉と源氏の気持ちを汲んで
物語として眺めてみよう

写真は練切製の菊
昨日はサカチカさんの茶事
今年は還暦なので何度も茶事をした
今回が今年最後の還暦茶事
茶事のあと水屋の森金さんと
二人で夜七時過ぎて来てくれた
面会は八時までだが
その一時間のお喋り密度の濃いこと
楽しかったのだろう
お菓子をお裾分け頂き
今日の三時にしみじみと味わうが
飲み物は
コメント
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