村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

初秋の水

2023-09-30 22:43:07 | 茶の事

 与謝野晶子
松の幹
泣ける女の目の色す
その島かこむ
初秋の水


用事の無い土曜日
朝と夕方に
新聞を取りに外に出ただけで、
外には一歩も出なかった

手帳に出ていた
10月の主な行事
達磨忌、
宇治茶祭り、
時代祭り、
後の月、
江月忌、
風炉の名残り

10月の銘
秋晴、嵐山、雲錦、小倉山、唐錦、
桐一葉、錦秋、残菊、鹿の声、柴舟、
千声、手向山、豊穣、豊年、群雀、
山里、山紅葉、夜長、侘の友、蓑虫、
浅茅、薄柿、白菊、晩鐘、鈴の音、
柴の戸、金風、竜田姫、木守、烏羽玉、
秋時雨、秋思、星月夜、豆名月、秋風、
渡り鳥、秋高し、誓文払、芦刈、暮の秋、
松風、夜寒、松琴、浦里、薄紅葉、
菊日和、小柴垣、神楽歌、紅葉狩、鬼無里、
夕霧、かちぐり

写真は伽羅のお線香
最近はちゃんと
仏さんに
お経を上げる

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誠がほなる月見哉

2023-09-29 23:47:18 | 短歌・俳句の事

寺にねて誠がほなる月見哉 芭蕉

今日は金曜日
いつまでも暑い
まだクーラーを入れないと
暑い


写真は
日比野白圭の「雁の図」

日比野白圭とは
1825~1914
日本画家。
名古屋の人。
名は斎、通称は金吾。
別号に竹翁・鳳声居など。
中林竹洞や森高雅など様々な門に入り、
画を学んだ。
門人に森村宜稲などがいる。
大正3年(1914)歿、90才

とんと雁など見ることはなくなった
だいたい空を見上げる事がない
今日は十五夜

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うつくしうなる月見哉

2023-09-28 23:03:49 | 村雨庵 稽古 

何着てもうつくしうなる月見哉 千代女

明日は十五夜
今日は小望月
そして木曜稽古
さて何を掛けるか

筆者は不明だが
古今和歌集の大伴黒主のうた

思い出でて
恋しき時は
初雁の
鳴きてわたると
人知るらめや

大伴黒主は六歌仙の一人

六歌仙は
平安初期の
六人の和歌の名人。
在原業平・僧正遍昭・喜撰法師・
大伴黒主・文屋康秀・小野小町。

大伴黒主は
生没年不明 ?-? 
平安時代前期の歌人,官吏。
六歌仙のひとりとして
「古今和歌集」の序で
その歌風が紹介されている。
歌はそのほか
「後撰和歌集」
「拾遺和歌集」などに
収録されている。
貞観4年(862)近江滋賀郡の長官として,
園城寺別当に円珍を任じたい旨を
国司に要請した。
名は別に志賀黒主。

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盃の下

2023-09-27 23:14:13 | 短歌・俳句の事

盃の下ゆく菊や朽木盆クチキボン

秋の五島美術館の茶会の案内がきた

その五島美術館のマークは
虫食いの模様
朽木紋様だ

国宝「紫式部日記絵巻」に描かれた
几帳に朽木紋様があるらしい。
朽木文様は
腐食したり
虫に食われたり
した古木をかたどった
有職文様。
平安時代に流行り
人気だった
その
朽木文様を
デザイン化したと。
60年に完成した館の内装にも
使われていた。
寝殿造りをイメージした平屋のロビーの
光天井にほのかに浮かび上がる。

五島美術館の茶の美友の会
今回は日程が会わず
行けない


今日は一年に一度
膝の手術を受けた病院に行く日

右膝は五年前
左膝は四年前
手術して人工関節になった
左は調子がよいが
右は今も時々痛くなる
先生が右膝をぐらぐら動かす

はい。大丈夫。
しっかりしてる。

また一年後ね

はい。
お願いいたします。

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わがまつ秋ぞ近くなるらし

2023-09-25 23:11:29 | お勉強

 よみ人しらず
なでしこの
花ちりかたに
なりにけり
わがまつ秋ぞ
近くなるらし

今日はお茶碗研究会

高麗象嵌青磁から
三島、刷毛目、粉引、無地ハケメ
まで勉強した

高麗青磁は字面から高麗の青磁だろうと
なんとなく理解できるが
三島とか無地ハケメ
これから勉強する井戸やソバ
又熊川や御本など
文字もなんと読めば正解か
そしてその茶碗は
いったいどのようなものか
習わなければわからない

焼物の事は
普通は学校では教えてくれないから
各自勉強しないと
知るべくもない

国宝と言われる茶碗がある
国焼では二碗
ひとつは光悦の楽茶碗「不二山」
もうひとつは
志野の「卯花墻ウノハナガキ」
また
中国で焼かれた
曜変天目茶碗が三碗
油滴天目、玳玻天目茶碗と
韓国で焼かれた井戸茶碗「喜左衛門キザエモン」
国宝は八碗のみ

先生の講義を受けたり、本を読んだりするばかりか
茶会や美術館での鑑賞
道具商や骨董市で見たり購入することも
勉強のうちと思えば
焼物の勉強は楽しいものだ

写真は
お弟子様の園さんに勧められた
フリーズドライのしじみ味噌汁を
アマゾンで買った

今日届いたらひとつはフリーズドライでなくて
普通の生味噌のしじみ味噌汁
よく画面を見ないで
ポチっしたのだろ

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門前の秋風

2023-09-24 23:21:47 | 植物・茶花

曼珠沙花門前の秋風紅一点 漱石

曼珠沙華は
梵語で「赤花」を表す
そしてヒガンバナのことだ
多年生で、地下に鱗茎(りんけい)を有す
薬用には鱗茎を用う
生薬名は「石蒜(せきさん)」
鱗茎にはリコリンやガランタミンなどの
アルカロイドを含み、
鎮咳去痰や鎮痛、降圧、催吐などの
薬理作用があり
この石蒜から得られたエキスは、
別名を白色濃厚セキサノールと、
市販の鎮咳薬に配合されているとのこと。
ただヒガンバナのアルカロイドは作用が激しく、
一般的には毒草として取り扱われ、
暗いイメージの多くの別名を持つ。
わが庭にもいつもなら
毎年秋に咲くのだが
ことしはまだ出てない

今日は日曜日
近くのコンビニに行った
お金を払う段に
財布がバックの奥に入ってしまい
なかなか出てこない
レジには感じの悪いと噂の
店長が立っている
財布がでないので
カードを出したら
クレジットですか
と聞かれて
面倒で嫌なのか
じゃあ仕方ないと
ゴソゴソと
ピン札が入ってる
封筒から出す
貴重なピン札だけどね
まあ いいか
買ったハーゲンダッツのアイス
美味しいから
いいね

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二つ三つ

2023-09-23 23:00:32 | 短歌・俳句の事

二つ三つ十とつもらぬむくげ哉 千代女

今日は土曜日
最近は朝早く起きるので
夜更かしは殆どできない

朝は5時半頃起きて
眠るのは
夜9時とか10時とかには横になっている

一眠りすると一度目が覚める
まだ11時半のときもあるが
丑三つ時にも目が覚める
「丑三つ時」とは、
午前2時~午前2時30分

昔は一日を十二支で分けていたので
ひとつの干支はそれぞれ二時間
その二時間を「一つ時」
「二つ時」「三つ時」「四つ時」の
四つに分けていたから
「丑三つ時」は
丑の刻を四つに分けた三番のこと
つまり午前2時から2時30分までと
なるようだ

木曜稽古のアイテラ氏が
持ってきてくれた
木槿と高砂芙蓉

水屋の花溜めに
静かに咲いていた

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秋の夜は 

2023-09-21 23:33:15 | 村雨庵 稽古 

 和泉式部
たのめなる 
人はなけれど 
秋の夜は 
月みで寝べき 
心ちこそせね

今日は木曜稽古
掛物は懐紙
題は海上雲遠

筆者は
大江広海
おおえ ひろみ

江戸後期の国学者。
越後五泉生。
通称復蔵・靱負、
字は師龍・景迹、
名は匡道、
号は檉園・健斎・謙斎等。
村田春海門人。
歌文を能くし、
のち一家を成す。
江戸・京都に住した。
天保5年(1834)歿、66才。

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こうろげの

2023-09-20 22:37:50 | Weblog

 夏目漱石
こうろげの飛ぶや木魚の声の下

こうろげ→コオロギのこと

今日は水曜稽古
お弟子様のだちこさんが
お料理を持参し
振る舞ってくれた
お茶のお稽古の合間に
午後の部の四名と
点心を頂戴した
お昼は食べて来たばかりのはずでも
皆、難なくお腹にはいったもよう
美味しくて嬉しいね

写真は
縁高に料理を盛り込んだ
栗ご飯の物相
白和え
おくら
えび
ぶり
茄子の田楽
万願寺唐辛子

またお願いね

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声澄みて

2023-09-19 23:36:53 | Weblog

声澄みて
北斗にひびく
砧かな
 芭蕉

砧キヌタ とは

木槌で布を和らげるために
棒や杵などで打つ台をいう。
麻・葛などの繊維はかたいので、
打って和らげる。
女性の夜なべ仕事とされた。
秋の夜長、
遠くに聞こえるその音は
もののあわれを誘う。


碪打ちて我に聞かせよや坊が妻
芭蕉「野ざらし紀行」

針立や肩に槌うつから衣
芭蕉「江戸新道」

猿引は猿の小袖をきぬた哉
芭蕉「猿舞師」

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わが庵はみやこの乾イヌイ

2023-09-18 23:58:17 | 茶事 茶会 

 寂蓮
わが庵は 
みやこの乾イヌイ 
住みわびぬ 
憂き世のさかと 
思ひなせども

乾は北西

今日はお弟子様のサカチカさんちでお茶事

待合は森村冝稲の薄に月の画

森村冝稲
もりむらよしね
1872-1938 
明治4年12月26日愛知生まれ。
昭和13年10月4日死去。68歳。
明治-昭和の日本画家。
幼名は悌二。
号は雲峰,稲香村舎。
木村金秋や日比野白圭にやまと絵を学ぶ。
大正元年文展に初入選,
文展,帝展を中心に活躍。
子は冝永。

本席は寂蓮筆の青木切れ
寂蓮は
寂蓮
じゃくれん
保延五年頃~建仁二年
1139頃~1202
平安最末期から鎌倉前期にかけての歌人。
僧侶。
俗名は藤原定長さだなが
父は俊成の兄弟、
醍醐寺阿闍梨俊海。
俊成の養子となり、
のちに出家。
「新古今和歌集」の撰者の一人となったが、
撰なかばで没。
優艷で技巧的な歌風。
狂歌も得意だった。
家集に「寂蓮法師集」。

花入は胡銅桔梗口

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雲おりおり

2023-09-17 20:58:19 | Weblog

雲折おり
人をやすむる
月見哉 芭蕉


今日は日曜日
どこへも出かける用事はない
日曜は楽しみのテレビがある
新日曜美術館
サンデージャポン
大河ドラマと
TBS日曜劇場
今日は最終回

楽しみ

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三井寺の門

2023-09-16 23:26:07 | Weblog

三井寺の門たたかばやけふの月 芭蕉

三井寺には二回しか行ってないが
また行きたいお寺のひとつだ

今日は文の会
待ち合わせは久しぶりに
いつもの中華屋
ネギそばとチャーハンのランチ
それと酢豚のランチ
ランチには卵スープとお豆腐
それに杏仁豆腐が付く
それを倍さまとシェアする
生ビールを頼んで
乾杯
でも、
シェアした写真が上手く取れなかった。
考えて撮らないと駄目だった

今日は伊勢物語六十九段
「狩の使い」から読み始めた
狩の使いとは
平安時代、11月の五節 のときなどに、
朝廷用の鳥獣を狩るために
諸国に遣わされた使者。
諸院・宮家からも派遣されたが、
のちには禁止された。
 とのこと

この段は割りと長い段
有名なだんでもあるらしく
入試などに出るようだ
二人で読み下しも読んだが
難しい

まあ何だか分からなくとも
原文で読むこと
くじけず続けることに
意味があると思ってる

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秋の野ににほひて咲ける藤袴

2023-09-15 20:38:13 | 茶の事

 良寛
秋の野に
にほひて咲ける
藤袴
折りておくらん
其の人なしに

昔の本をみていたら
S先生の随筆が掲載されていた

題は「寂びもの」
写真は小森松庵の耳付花入

焼き締めのものは、
ことさら侘びた道具とされ、
小間席の濃茶にふさわしい。
  と
  また
茶の湯は
日常の生活の中に
生かされるもの
であると同時に、
その日常性を超えて
美につながり、
芸術に昇華する。
  と書かれてる

最近、通りすぎた時間を
懐かしい
と思う、ぼーっとした時間が増えた
今もぼーっとテレビを観ていたら

「不安って何」
チコちゃんに叱られるのテレビ
での質問

その答えは
「人類誕生から備わっている、
生き抜く為の武器」と。

不安なとき
「私はワクワクしている」
と声に出して、体をキビキビ
変な風に身体を動かして
楽しいのだと
脳をだますのだそうだ
「ワクワクしてる」
「ばたばた動く」
やってみよう

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まつちの山の女郎花

2023-09-14 23:59:47 | Weblog

 小野小町
たれをかも
まつちの山の
女郎花
秋をちぎれる
人ぞあるらし

今日は木曜稽古
午前中二名
午後一名
夜一名
お休みがあり
ちょっと寂しい感じ

何日か前にお弟子様から
の案内あり
三渓園の茶会に申込んだ。
10/28の土曜日
会費は35,000円

令和5年10/28(土)
三渓園の茶会。
[三渓園完成茶会から100年] 記念の茶会。
原三渓ゆかりの名品茶道具も。

大正12年1923に三渓園にて「大師会茶会」が開催され
その記念茶会

茶会の
主催、公益財団法人三渓園保持会
共催、東京美術青年会
後援、東京美術商協同組合

茶席は
①9:30~可
②10:30~可
③11:30~満員
④12:30~可
⑤13:30~可
⑥14:30~可
各席15名

濃茶-席春草盧、
薄茶-臨春郭閣、
点心-白雲邸

会費は35,000円
申込みは 三渓園へ
10時から。電話は045-621-0635 

とのこと。
来月の楽しみができた。

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