村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

二十四帖・胡蝶

2019-10-29 19:44:21 | 源氏物語五里霧中
胡蝶
(源氏36歳3月から4月)

三月、
秋好中宮の宿下りにあわせて
六条院では船遊びが行われ、
その後も様々な行事が続く。
玉鬘のあまりの魅力に、
源氏までが冗談めいた想いを打ち明ける。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


「春秋シュンジュウの争い」
「春秋論争」ということばがある
春と秋とを歌を以て競い合い
優劣つけることで
古代からの伝統の儀式でもあった
天皇家では
農耕民族にとって重要な芽生えの春
実りの秋に宴をもち
天智天皇が
藤原鎌足に命じ
「春山の万花の艶」と「秋山の千葉の彩」と
古くはこれ以前に「古事記」にもある
秋の兄と春の弟が一人の女性をめぐって争い
春の弟が勝ったと
源氏物語の頃は
春秋の争いは「遊び」としてとらえられ
春の紫の上と
秋好中宮の春秋の歌の贈答があった
贈答した和歌

紫の上
「花ぞのの
こてふをさへや下草に
秋まつむしは
うとく見るらむ」

秋好中宮
「こてふにも
さそはれなまし
心にありて
八重山吹を
へだてざれせば」

私めは三月の生まれゆえ
何となく春の草花が芽生えゆく様を熱望するが
実際は体調や情緒に変動が起き
自律神経乱れ飛ぶ
辛い春でもある
今10月は名残り
芸術の読書の秋みのりの秋
食欲の秋であれば
どうして春に勝てようか
四季のない入院生活
秋を
羨ましく思っている
でもあと一週間
耐え忍ぶのだ
自由が待っている

写真は
サントリーウェルネスから
送られてきた四つ葉のクローバー
コメント
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