村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

茶道入門の本

2009-04-30 22:47:59 | 茶の事
茶道入門―決定版 (淡交ムック)

淡交社

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風炉へと 道具替えねばならぬ

2009-04-30 22:07:36 | 茶道具、古美術、骨董
4月の晦日
炉の時の道具を風炉に変えなくてはいけない
いけないと思う気持はあるが
なかなか行動に移せない
なぜか 
これがあんがい大変なのである
まず釜を変える
炉の釜をしまい風炉の釜を出すのだ
2か所で稽古しているから 釜もふたつ風炉もふたついる
ふたつの
風炉を出し使えるようにする

風炉の中に奉書を敷き
底瓦を置いてそれから灰を入れる
次にその風炉にあった五徳を合わせる
釜をのせてみて高さを調整する
灰は細かいふるいで篩っておかなくては
灰型をつくるのだから

次は炭道具
風炉用の炭とりは小さい
炉と比べると二回りくらい小さい
羽、火箸、灰さじ、みな替える
あと香合を焼き物から漆器に替える
お香も練り香から 白檀に 

柄杓、蓋置 炉用を風炉用にする

炭も炉用から風炉用にと置き場所を チェンジ


その他の使う道具は随時替えてはいるが
替えれば 気分が変わる

掛軸 茶碗 菓子器 茶杓 棚 
みな 変えよう

ああ
でも 考えるだけで大変である

今日は
やめやめ
やぁめた 

茶の湯はエネルギーがいるのだ
若き諸君 年齢だけでない
気持の若き君
ぜひとも
茶の道へ入門されたし 
茶の湯は君を待っている・・
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江戸期の茶陶 杉浦澄子先生著

2009-04-29 19:55:01 | 茶道具、古美術、骨董
江戸期の茶陶
杉浦 澄子
淡交社

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卯の花垣の中つ道 仁清と乾山

2009-04-29 18:32:59 | 茶道具、古美術、骨董
今日の掛け物は
冊子本断簡
能筆家の水無瀬氏成筆
母は福島正則の娘
生没・元亀2年(1571)~寛永21年(1644)
正二位権中納言


和歌二行

題は水鶏 クイナ

夏の夜はほどなく明くる朝の戸を待たで水鶏のなお叩くかな

朝の戸をなをや水鶏の叩くらんさも明けやすき夏の空かな

季は早めで良しとする と先生はおっしゃいます



今日のお勉強はは仁清と乾山

江戸期の茶の系統を三つにわけると
宮中の茶
大名の茶
そして町衆の茶であろう

また茶の宗匠を言うに
織理屈 ショクリクツ
きれいきっぱは遠とおみ キレイキッパハトウトウミ
お姫宗和に オヒメソウワニ
むさい宗旦 ムサイソウタン

古田織部は理屈
小堀遠州はきれいさび
金森宗和はお姫様
千宗旦
という

仁清はその宮中の茶
またお姫宗和の部類に入ろうか
仁清の作品については言うまでもないが

何よりもの特質は
ロクロの名人であること
仁清の作品はその姿
ろくろの技をごらんあれ

乾山はなんともセレブな生まれならば
その教養と 環境にて
作品には漢詩を描き
画は兄の尾形光琳か描くという
兄弟合作の作品も多々ある
家が雁金屋という呉服商ゆえ
着物の意匠に通じる
作品は
今の感覚にも新しい
乾山は
デザインが飛びぬけている
芸術家 乾山である


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薫風自南来

2009-04-29 12:32:07 | 茶道具、古美術、骨董
薫風自南来
くんぷうじなんらい

まさに木々を渡りくる風は薫風であるが
ビルの間を練りくる風もまた薫風

卯の花もちょうど盛りで白きかたまりにそのまま揺れている

それも
なんとも心地よい


山里の卯の花垣の中津みち雪踏み分けし心地こそ知れ
片桐石州の歌銘が付く
志野の茶碗がある
三井記念美術館蔵だ

三井家伝来茶の湯の名品
6月28日まで三井記念美術館で展示されている

国宝の茶碗である
因みに

国焼の国宝の茶碗はふたつ
志野卯花垣と
光悦の楽焼不二山である
人の生命は長くともわずか百年
これら国宝の焼物は四百年
未だに美しき姿で我々を魅了す
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緑色

2009-04-28 23:25:05 | 茶道具、古美術、骨董
この一週間くらいで
すっかり庭の緑が多くなった
狭い庭がなおのこと狭い
雨が降れば葉に露がたまり
着物など着ていたら すぐさま濡れてしまう
近いうちに伸びた部分を切らなければならぬが
植木屋の青木さんに頼もうか
自分で切ろうか

考えつつ家の木戸を開ける

あらたふと青葉若葉の日の光
芭蕉の奥の細道での作である

緑色は新鮮で 安心する
心が穏やかになる
 
緑色のやきものと言えば
織部焼である
モダンで力強く 取り合わせに一点入れると
引きしまる  
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香の会 添釜松籟庵

2009-04-27 23:16:16 | 茶事 茶会 
香の会の添釜を松籟庵様にお願いした
その会記
掛物 山水 朝香宮様のお筆(席主は宮中の関係でこの軸をお使いになったやも、さすがお蔵が深い!)
香合 巻物 古清水 (源氏物語にちなみ)
花 雪柳、芍薬
花入 竹一重切
棚 源氏棚(源氏香の香の図を意匠に取り入れてあるからどの棚より今日の香席にふさわしい)
水指 御本これにはとても良い蓋が付き時代の堀内宗匠の箱書あり
薄器 独楽 初代 村瀬治兵衛作
茶碗 祥瑞 
替  絵高麗写し 永楽妙全作 表千家即中斎と裏千家鳳雲斎の二つの箱あり
茶杓 観山作 銘清水 観山は寥々斉観山 庸軒流である

建水 唐金
蓋置 三つ人形 唐金
菓子 水面 菖蒲 みのわ製 
菓子器 尾戸焼

今日は昨日に続き香の稽古日
昨日の香の会の反省会
なかなか本番は難しいのだ
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香の会中目黒区役所内

2009-04-26 21:27:17 | 香道のこと
着物を着
いざ出かけんと
玄関の戸を開ける
朝方まですごい雨だったらしく打ち水がしっかりなされ、清々しい、時間は朝六時半だ
今日は香の会を披く


香は源氏香をする
源氏香とは五種類の香を各五チュウ用意し、
計250チュウの内5チュウを無作為に正客様にお取りいただきその香を聞き、きい五チュウの香をまず縦線であらわし、聞いた結果同じ香をと思ったものを横線でつないで 香の図を書く。

この五×五の香図の種類が52種類あり源氏物語の54帖にちなみ、1帖の桐壷と54帖の夢の浮き橋の図はなく、それぞれに源氏の帖の題をあてたのだ

実際の香をあとで発表し
当たった方に一名様美しく書かれた記録紙を差し上げる。
のちその当たった源氏物語の帖を読んだり評論をしたりするのだそうだ
雅なことである

添え釜に松籟庵様をお願いしてある
香席の後は薄茶席ヘドウゾ・・・
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料理教室 おうちごはんのすすめ

2009-04-26 00:28:33 | 茶の事
料理教室 おうちごはんのススメ

共同通信社

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懐の会 卯月その2

2009-04-25 20:26:07 | 懐石・料理
今日は雨
庭の緑の木々はつやめきを増し清々しい
さあお勉強だ
懐石料理のお勉強だ
今日は3名
雨の中を 御苦労さまだ
11時から始まったのだが
終わると5時になってしまった
料理はずっと立ち続け 
料理はスポーツ
今日も元気に料理をつくり終え
作った料理を食べ
片付けもすっかり終え
包丁を八本研ぎたれば
完了だ
懐石料理は茶の料理
客をもてなし、おのれを養う

今日つかった向付は
深川製磁の染付
染付の色が美しい

深川製磁は明治27年
香蘭社深川栄左ヱ門の次男深川忠次が設立した。
現在もある有田焼の陶磁器の会社である
明治33年パリ万国博覧会に出品。
明治43年宮内省御用達。
高台内に富士に雲の文様があり
深川だとわかる

今日は槍烏賊の刺身を盛り付けた
烏賊は薄皮を剥ぎ
裏から細かく、細かく包丁目をいれて
表にかえしてそぎ造りをした
ねっとりととろけるようであった
口に含むとたんに 体中に広がる嬉しさをきっと「至福」と言うのだろう
おのれ自身で下ろした烏賊を綺麗に清め刺身を作っていく
材料からおのが目で見たものを、食する
スローフードだろうか
簡単料理とか手抜き料理では味わうことのできぬかも
懐石料理は心にも栄養を与える
食べてよし・・・
作ってもよし・・・





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安楽庵策伝

2009-04-24 23:27:45 | お勉強
バイ様が御見え
今日は安楽庵策伝の消息である

安楽庵策伝は
策伝 醒翁などの号がある
本名は平林平太夫
幼時に出家し
京都東山禅林寺の智空甫叔上人に師事
浄土宗西山派を究める、
京都誓願時五十五世の法統を嗣ぎ
塔頭竹林院の住持に昇進した
元和9年70歳の時
竹林院内の安楽庵に茶室偈安堂を建てた
偈安堂は三畳台目、織部好の茶室
宗和門との俗説ありしが織部の弟子であったことを立証した
寛永19年89歳にて死去


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宗栄先生の植木鉢

2009-04-24 12:49:47 | 植物・茶花
雪餅草 又は雪持ち草、歓喜草とも言う
里芋科の多年草
玄関の手前 つくばいの向こうに
毎年咲く

もう10年以上前だろう
宗智サンの茶名披露が府中の私無庵であった
花は持参ということだったので
先生の宗栄先生は雪餅草と鯛吊り草の植木鉢を手に提げ
笑顔で
茶事にお越しになった。
披露は無事に済み、茶事の取り合わせもおぼろであるが、
その時の花はわが狭庭に植えられ、毎年花を咲く
(宗智サンはワガイモウトゆえ)
鯛吊リ草は居場所が気に入らぬらしく
その後消えてしまった

季節は自ずから巡り来
植物は芽生え 花を咲かす
大きな植木鉢を二つ持ち
お元気な
満面の笑顔でいらした
その
宗栄先生は
お誕生日の4月29日を待たず72歳の
平成15年の4月にお亡くなりになった。


雪餅草を眺めながら、薄茶でも飲もうか

掛け軸は「夢」
薄器は「薬器」
茶碗は「奈良絵」
茶杓は「面影」にて・・・




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おもてなしの工夫 杉浦澄子先生著

2009-04-23 23:47:37 | 茶の事
澄心庵 茶の湯歳時記―おもてなしの工夫
杉浦 澄子
淡交社

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炉塞ぎ

2009-04-23 23:36:03 | 茶の事
炉の稽古最後の一日
五月の連休もあり風炉になるが
次の稽古日は13日から
しばらくお休みだ

茶の湯では一年を二つに分ける
風炉と炉だ
5月からの半年と11月からの半年
使う道具も点前も変わったりするので
せっかく覚えた点前も 残念 半年後にならないと出来ない
炉から風炉になると点前する位置も違う
初めは誰もが慣れずに 
どうだったかなと思い出し確認しながら皆点前するのだ
そんなわけで  
一度リセットするので
新鮮な気分になる
だから 飽きない
うまく出来ていると つくづく思う
五月は初風炉 
今までの炉を閉じ畳を入れ替え
風炉を出し灰を入れ灰型を作る
柄杓、蓋置は風炉のものに替える
他の道具も風炉にふさわしいものと替えるのだ
 
茶の湯は「もてなし」と「しつらえ」
客人をもてなす事 
その為にしつらえを整え、懐石を用意し
道具を取りあわせる
もてなしている時間より 段取りやかたずけの時間がはるかに多い

このブログを始めたのは去年の口切り
つまり11月
炉の初めからだった
はや 半年たった
いつもご覧いただく皆様 社中 友人 親戚 ガゼータどの
感謝である
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男子組

2009-04-22 23:56:52 | 茶の事
水曜稽古
今日は休みのメールが次々入る
出席は
修繕部長のあいてら氏、のち設計室長
結局2名のみ
男子組のみであった

正座して姿勢をただす
手のひらを膝に置き じっと呼吸を整える
袱紗を捌き茶入れを清め
袱紗を捌き茶杓を清める
柄杓で湯を入れ茶筅を清める
茶碗の湯を捨て茶巾で茶碗を清める
そうしてわが心を清めていく 
清めを積み重ね その空間をも清めてゆくのだ
茶を茶碗に入れ濃茶を練る
茶筅の穂先に集中すれば
心はおのずから集中する

南方録の覚書に
水を運び、薪をとり、湯をわかし、茶をたてて、仏にそなヘ、人にもほどこし、吾ものむ、花をたて香をたく、みなみな仏祖の行ひのあとを学ぶ也
とある
なお わが師は
茶をすることは禅の修行と同じこと
座禅をするのと同じことだと
茶だけをなさいと・・・

いつも2か所でする点前の稽古も
今日は炉を一つのみ開く
透木釜を掛け 極寒にするのが良いが
まあ稽古なので後炭所望に
点前は茶通箱
2名だと時間も空間もゆっくりあり
茶の稽古らしい時がながるる

生徒の多い時は仕方ないであろう
今日は2名だが
明日の木曜稽古は8名の予定だ
さて 
何事も平均にとはいかぬもの
予定どおりにはいかぬもの
だからこそ 
味わいがあり
また面白いのかも しれぬ


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