村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

誰も もの言ひやめ 

2017-06-30 23:00:05 | Weblog
梅雨の間の 夕焼
誰も もの言ひやめ   加藤楸邨

加藤楸邨カトウシュウソン
俳人。本名健雄。
東京文理大卒業。
水原秋桜子に師事
「馬酔木」に入る。
昭和15年俳誌『寒雷』を創刊主宰し、
「馬酔木」を離れる。
高校教諭をつとめながら句作。
人間探究派の俳人といわれる。
明治38年(1905)生。
(美術人名辞典より)


朝食はどこかで
モーニングセットでも食べようと
ネットで探した

ビューホテルから近くにあるという
長濱珈琲店に行くことにしたのだが

それらしき店がない
歩いている人に聞いてみると
現在はお休み中
入っているビルが改装しているのだとのこと
そういえばそれらしき場所は工事中だった

秋田に来たのだ秋田ならではの
珈琲店に行きたかったのだが
近くの
スターバックスにした
サンドイッチとメープルケーキ
珈琲

お昼はローソンで何か買う
昼時になったらホテルで食べよう
おにぎりとヨーグルト
ナッツと牛乳

夜はみんなで行く
そば一というお店
きりたんぽ鍋といろいろなお蕎麦と
小どんぶりの天丼やカツ丼
味噌汁に香の物
ノンチャンの旦那様とその息子
ノンチャンの姉君と私め

写真はきのうの夕食
南秋ラーメン店
ネギチャーシュー麺
とても美味し


午後の3時過ぎに
従妹のノンチャンのお見舞へ行く

昨日は着いたとたん
少しの間だが
奇麗な目をパッチリと開け
「来てくれたの…」
と言うのを
はっきり聞いた
でも今日は目を開けない
胸を大きく動かして
辛そうな呼吸をしている
寝ているの

ノンチャンの暖かい手をそっと握って
病室を出た



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千秋公園

2017-06-29 22:35:27 | Weblog
今日泊まるビューホテルの窓から撮った
奥の方に緑が見える
宣庵という茶室もあるとのこと
秋田市の駅から近くにある千秋公園だ

 千秋公園は、慶長7年(1602年)から、
明治2年(1869年)の版籍奉還まで、
12代267年間続いた秋田藩20万石
佐竹氏の居城、久保田城跡です。
 常陸から国替えとなった初代秋田藩主
佐竹義宣が、
慶長8年に自然の台地を利用して築城したもので、
石垣や天守閣を持たない平山城であったことが
特徴です。
 明治29年(1896年)に近代公園設計の
先駆者で
祖庭ともいわれる長岡安平の設計により
公園として整備され、
秋田県出身の漢学者狩野良知が
千秋公園(当時は「千秋園」)と命名しました。
その由来は、秋田の「秋」に
長久の意の「千」を冠し、
長い繁栄を祈ったものといわれています。
 昭和59年(1984年)佐竹氏15代
故義榮氏の遺志によって
秋田市に寄贈されました。
(秋田市千秋公園のホームページより)


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月に柄をさす

2017-06-29 00:47:53 | 村雨庵 稽古 
月に柄を
さしたらばよき
団扇かな 
     宗鑑

宗鑑とは
山崎宗鑑ヤマザキソウカン
1465- 1554
戦国時代の連歌師
俳諧作者

団扇ウチワとは
大辞林によると
うちわ
うちは
〔「打ち羽」の意という〕

あおいで風を起こす道具。
普通は,細く削った竹の骨に,
紙・絹などを張る。
形は円形・角形などさまざま。
もとは貴人が自分の顔を隠すために用いたものという。

写真は紫兎先生宅のもの
京団扇という雅なものだ

今日は水曜稽古
お弟子様が次々と見える

午前中 エレガントなサワワさん
お昼頃
何でもすぐ感動してくれるナミさんと
着付けの先生カズ先生
その後に
田舎生活満喫のアイテラ氏と
お茶事大好きのケンケン
三姉妹皆AB型のクマショウさん
夕方からは
猪突猛進サカチカさん
夜はまたまた三姉妹皆AB型の森金さん
今月から入門
一番若いナナちゃん

他に
今日は押し花のお稽古があったので
お休みのコシちゃん

住まいが千葉県真ん中あたりで
大層な交通費がかかるkabaちゃん

月1度の茨城県からのオヤさんと
月1度埼玉県から見えるムマさん

他にお休み中のお弟子様が何名かいる


同じ稽古に集うのも何かの縁
お弟子様の力は私の力
今年半年の厄を祓い
後半の茶の道を賑やかに進もう
エイ エイ オー


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夏雲

2017-06-28 03:08:44 | お勉強
今日は月に一度のお茶の稽古
床は夏雲多奇峰
花は破れ傘と篝火草

掛け物は
夏雲多奇峰
カウン キホウ多し
と読むらしい

夏雲とは入道雲の事
奇峰とは 変わった形の峰
夏の空を見上げると
もくもくと入道雲がそびえ立ち
まるで奇妙な形の山の峰のようだ

陶淵明の詩に
春水滿四澤。夏雲多奇峰。
春水四沢に満ち、夏雲奇峰多し
とある

巡りくる季節
春は水があちらこちらの沢に満々と流れ
夏は勢いよく入道雲が奇妙な峰を作り上げる
まるで
高くそびえる峰のよう
自然は偉大で美しいものだ
人もその自然の一部
おのおの人生を力強く生きよ
とでも言っておこうか



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深海の魚のごと

2017-06-27 05:59:45 | お勉強
深海の魚のごとくに梅雨ごもり 高安風生


月に一度の〇〇研究会
今日は
尾呂焼 犬山焼 夜寒焼

何でもそうだが
もう大丈夫わかっている
と思っても
じっくり土を見て
繰り返し 繰り返し
勉強する事が重要だろう

家の近くの花木
きれいに咲いている
何の花と聞かれたとき調べて
たぶん藤空木の仲間だと答えたが
さて
違うかもしれない



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さゆり葉に

2017-06-25 23:10:13 | 紫廼茶話会
写真はカサブランカ

さゆり葉に
まじる夏草しげりあひて
しられぬ世にぞ
くちぬと思し
定家


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梅雨晴れや

2017-06-25 01:34:13 | 紫廼茶話会
梅雨晴れや
ところどころに蟻の道 子規

今日は月に一度の紫兎先生の七事式
久しぶりにあう友人とのお喋りも楽しい
貴人清次濃茶付花月などを稽古した

掛物は 松村呉春
道具畳には 畠春斎の朝鮮風炉
溜精棚にはガレの水指
天板の茶入は仁清
薄器は明の染付


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滝の白糸

2017-06-24 01:52:11 | 村雨庵 稽古 
夕立の
雲の水脈より伝ひきて
軒端に落つる
滝の白糸
 有家

藤原有家フジワラノアリイエ
1155~1216
平安末から鎌倉初期の公卿、歌人
藤原重家の三男
藤原定家とともに
『新古今和歌集』の撰者



夕涼み
閨へも入らぬうたゝ寝の
夢を残して
明くる
しのゝめ


たち花の
匂を風のさそひ来て
昔にかへす
夜半のさ衣

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年毎に

2017-06-23 01:29:45 | 村雨庵 稽古 
今日は木曜稽古
主菓子は練りきりのナデシコと麩まんじゅう
他に雲龍と虎屋の竿ものがある
干菓子は干し琥珀と和三盆


掛け物は色紙
染め紙の美しい色紙だ
歌は紀貫之の和歌である

年ごとに
おひそふ竹の
よよをへて
かはらぬ色を
誰れとかは
見む



筆者は冷泉家中興の祖
15代 冷泉為村
1712―1774
享保六(1721)年に霊元上皇から
古今伝授を受けた

夏至もすぎたから
これから日毎にどんどん
日が短くなる


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名水点の稽古

2017-06-22 00:33:55 | 村雨庵 稽古 
名にし負はば
いざ言問はむ都鳥
わが思ふ人は
ありやなしやと 
     業平

今日は水曜稽古
雨降りだからと
お二人おやすみ
でも雨音が響き
降りこめられた茶室でのお稽古も
中々風情があり私は好きだ

今日の稽古は
名水の茶事に参加したばかりなので
頂いたミネラルウォーター
奥長良川の高賀の森水を使って
名水点の稽古

後座の席入
亭主は茶碗建水を運び
総礼すると
正客から名水の所望をする
亭主は常のように濃茶器と茶杓を清め
釣瓶の蓋に茶巾を出し
茶碗に名水を汲んで出す
ところが
釣瓶の水指を探したがない
見つからない
そこで
千鳥は冬と習ったが
かき氷を削る機械にも千鳥の模様がある
夏でも良いではないか
今日は
玄々斎好みの浦千鳥水指を使う事にした
蓋が割蓋なので開けてから
茶巾を蓋に乗せ
水を汲む
客は次礼をして味わう
次客の一口位で名水について聞く
茶碗戻ったら湯を入れこぼし
もう一度湯を入れ茶筅通し
拭いてから濃茶を練る

ミネラルウォーターでも
清らかな名水の趣が
あるのだと知った
明日もこのお稽古をしよう



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紫陽花や

2017-06-21 01:41:08 | 植物・茶花
紫陽花や
藪を小庭の 
別座敷
   松尾芭蕉

写真はアジサイ金団


あじさいは
雪の下科
日本原産
開花時期は、 6/ 1 ~ 7/15頃

名前は、青い花が集まって咲くさまを表した

集まることを、
「あづ」とか「あつ」と言い、
「さい」は「さあい」真藍、
と言う

さ藍 つまり藍色の花が集まっている 
ので
「あづさい」が「あじさい」になったとのこと
「集真藍」
「味狭藍」
「安治佐為」と 書くようだ

「紫陽花」とは、
 唐の詩人の
 白居易が命名した、
 別の紫の花のことで、
 平安時代の学者、
 源順が
 今のあじさいに
 この漢字をあてたため
 誤用がひろまったらしい

中国では「八仙花」
または「綉球花」と呼ぶ

(季節の花 300より)

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蓮の広葉は

2017-06-20 01:07:24 | Weblog
蓮広葉
仏に露の珠
捧ぐ 

  誓子



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想うこと言わねば知らじ

2017-06-19 04:12:26 | 植物・茶花
おもふ事
いはねば知らじ
口なしの
花のいろよき
もとのこころも
     樋口一葉

家の隅にクチナシが植えてある
香りがあり茶花として使わないので
花が咲いても咲かなくても
あまり感心がない
わざわざ見に行かないと
見えないところに植えてあり
種を料理に使うときだけ
ハタと思い出す

実の口が開かないので
口無し
というらしい
茜科の植物で香りが良い
開花時期は 6月半ばから7月末頃
一重ものは早咲き
八重ものはやや遅咲きで実を付けない
実は薬用や染色になり
かつ無毒であり
たくあんや金団の色付けにも使う
台所の引出の中に今も何個か入っている
役に立つ植物だ

また国蝶のオオムラサキの幼虫は
クチナシの葉を好んで食べるようで
電気かガスの検針に来る人から
ただの毛虫じゃないのだと聞いた

梔、桅、梔子、巵子、支子
と書く
難しくて多分書けない

写真は 夏椿 
クチナシではない


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名水の茶事つづき

2017-06-18 03:31:46 | 茶事 茶会 
名水の茶事
現在はペットボトルでも簡単に買えるが
昔は大変な思いをして手に入れた
水をたくさん使うという事は
自ら走り回りもてなす
将にご馳走なのだ
寅の刻という四時に
名水を汲み
それを桶にて運び入れ
釜や水指に満たして
茶を点てる
名水の茶事

ゆえに
せっかくの名水だから
汲みだしなどに名水を使わない
正客は
必ず水か湯を所望する

季節はいつでも可能だが
水に因めば夏の頃が良いだろうと
佐々木三味の「お茶事」に書いてあった

昨日の茶事は六月でもあり
夏越しの祓いを兼ねて
道具の取り合わせ
半年の塵や厄をはらい
残りの半年を無事に過ごせるようにとの事

夏越しの祓いは六月晦日
つまり30日に
神社などで茅の輪をくぐったり
ヒトガタを水に流したりする

それをあらわす
干菓子は「夏越しの祓い」
鶴屋吉信製
外の茶事は学ぶことが多い
それを自分のお稽古に持ち帰り
なおなお豊かで楽しい
稽古場にすることができる

自分のみ美味しい懐石を食べ
各地のお酒を飲みほし
濃茶の時間は堂々と舟を漕ぎ
薄茶はのどの渇きを満たす

だが
ただただ
それだけではない
お茶が楽しく
かつ刺激的であり
本を読み直し
勉強するキッカケになる

今回の茶杓の銘は「甘露」

かんろ【甘露】
大辞林 第三版の解説は
①中国で、仁政が敷かれ、
天下が太平になると、
天が瑞祥として降らせるという甘い露。
②古代インドの甘い飲み物。
苦悩を除き、長寿を保ち、
死者をも復活させるという。
のち仏教でも天人の飲み物とされ、
仏の教えのたとえともなる。
③(多く、飲み物についていう)
非常に美味なこと。
「ああ、-、-」
④夏、カエデ・エノキ・カシ
などの樹葉から滴る蜜液。
アリマキの分泌したもの。
⑤上等な煎茶の称。
⑥「甘露酒」「甘露水」の略。

お茶をしていて 
良かった!



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名水の茶事へ

2017-06-17 03:50:04 | 茶事 茶会 
茶事へと出かけた

待合には
伏見稲荷の画
その下に茅の輪の掛かる甁子ヘイシが
三方にのっている
清冽な湧水を汲みご用意されたことを表すよし
今日は名水の茶事だ

風炉の茶事は
すぐに懐石その後初炭そして菓子
中立のあと後入
濃茶後炭薄茶となる

すぐに食事が出る
重々それは分かっていたのだが
待ち合わせの時間には早めに着いた
朝食を食べたのにもかかわらず
お店で一緒になった里庵さんと
一人前のサンドウィッチを半分ずつと珈琲

茶事の懐石は
勿論とても美味し
完食する

茶事から帰ればすぐお風呂
コンビニで買ったおにぎりセット
お握り二つ焼そば唐揚げ沢庵が入ってる
それで満腹のはずなのにまだお煎餅をバリバリ
冷蔵庫の牛乳の賞味期限が気になり
それをゴクゴク
腹膨るれば眠気が襲う
大好きなテレビも見ず眠った

夜中の二時半ごろ
具合が悪く目が覚めた
背中が痛く体中膨れている感じ
炭水化物の暴食
昼間は御酒も頂いたし
とにかく食べ過ぎだ
自戒の念を込めてつらつらと
ブログを書いている内に
少し調子がよくなった
なので
茶事の続きは明日



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