村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

十八帖・松風

2019-10-23 19:39:47 | 源氏物語五里霧中
松風
(源氏31歳秋)

源氏は明石の御方に上洛をうながすが、
身分を恥じる彼女は
なかなか肯んじえない。
入道の薦めによりやっと
大堰川あたりの別邸へ
忍んで上京した彼女を
源氏は喜び迎え、
姫君とも親子の対面を果たす。
源氏に事情を聞いた紫の上は
みずからに子のないことに引きくらべ
嫉妬を覚えるが、
ゆくゆくは姫君を紫の上の養女としよう
という源氏の言葉に喜ぶ。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


明石は
源氏の形見の琴の絃イトを鳴らしてみた。
非常に悲しい気のする日であったから、
人の来ぬ座敷で明石がそれを少し弾ていると、
松風の音が荒々しく合奏をしかけてきた。

 明石の母尼君
身を変へて
一人帰れる山里に
聞きしに似たる
松風ぞ吹く

 
 明石
変はらじと 
契りしことを 
頼みにて 
松の響に 
音を添へしかな

「松風」というと
琴の音に
峰の松風かよふらし
いづれのをより
しらべそめけむ

が浮かぶ

これは野宮歌合で斎宮女御が詠った
有名な「松風入夜琴」
977年、円融天皇の制止を振り切って
娘の斎宮と共に伊勢へ下向し、
前例のないこととして人々を驚かせた。
(この時の逸話は後に『源氏物語』で
六条御息所・秋好中宮親子の
もとになったと言われる)
と ウィキペディアの
斎宮女御のところに書いてあった


入院時に持ってきた本の中に
歌仙絵があった
見るだけで疲れないし
綺麗で楽しい
ちょっと真似して描いてみたら
やっぱり漫画
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