村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

うき寝すずしき夏の短夜

2023-05-31 23:37:30 | 村雨庵 稽古 

 藤原定家
釣船に 
はかなくあかす 
旅人の 
うき寝すずしき 
なつのみじか夜

今日は水曜稽古
朝のうちは雨が降っていたが
まもなく上がった

今日
五月の晦日ミソカ五月 三十一日は
業平が富士見の日

伊勢物語 東下りは
始め三河の八橋
カキツバタを読み込む折句

 唐衣きつつなれにしつましあれば
 はるばるきぬる旅をしぞ思ふ

つぎは駿河の国
宇津の山を越える時知りあいの修行者にあう

 駿河なる宇津の山べのうつつにも
 夢にも人にあはぬなりけり

そして
五月の晦日ツゴモリには
富士の麓フモトを通るのだ
旧暦だと6月半ばから7月
比叡の山を二十ばかり重ね上げたような
高い高い山
山頂には
白く雪がまだ残る

 時知らぬ山は富士の嶺いつとてか
 鹿の子まだらに雪の降るらむ

そしてなほ行き行きて
武蔵の国と下つ総の国との中の
隅田川の渡し舟に乗る

 名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが
 思ふ人はありやなしやと

有名な和歌ばかり
聞けばわかるが
うろ覚えだ

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古しと人は思へれど

2023-05-30 23:21:50 | 食事会

 大伴家持
鶉鳴く
古しと人は思へれど
花橘の
にほふ
このやど

今日は食事会


つやつやの胡麻豆腐
一緒の倍さまとカラシ様は
掛け汁も飲んでいた
確かに美味しいけど


五月の八寸色々
チマキ
凄く美味し



煮物椀はハモとじゅんさい


美しいお造り


揚げ物
加茂茄子の揚げ煮と伊勢牛



焼物
イサキの塩焼と
こごみの天麩羅
下ろし胡瓜



ご飯はトウモロコシ青豆ご飯に干し海老
なめこのみそ汁と香の物


お菓子は金団

美味しいものを食べて
辛いことは
忘れよう

この後近くの喫茶店へ

あんみつと珈琲セット頼む

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花橘の宿かれて

2023-05-28 23:22:39 | 茶事 茶会 

時鳥 花橘の宿かれて
空にや草の枕ゆふらん
京極為兼 キョウゴクタメカネ

京極為兼
きょうごく-ためかね
1254-1332 
鎌倉時代の公卿,歌人。
建長6年生まれ。
京極為教の子。
持明院統の伏見天皇に信任され,
京極派をひきいて歌壇で活躍。
一時佐渡に流される。
のち権大納言。
正二位。
二条為世との論争にかち,
「玉葉和歌集」撰者となる。
晩年土佐に流され,
元徳4=元弘2年3月21日河内で死去した。
79歳。
「続拾遺和歌集」以下の勅撰集に
132首はいっている。

今日はお弟子様のお茶事
何回がお茶事に伺った先生より
「こんどはお茶事に呼んでほしい」とのお言葉
今わが家では茶事をすることはできない
まずは
茶事をやりとげる、気力がないのだ
そこで毎月茶事を披いているお弟子様の所へ
横流し
わたし目はお弟子様の用意した懐石を
ただ茶事の順番に
熱くしたり冷たくしたり
ちょっと盛り付けたり
するだけだが
ボーッとすると
チカちゃんに叱られるから緊張してないと

写真は今日の後座の花

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むらさきと白と菖蒲

2023-05-27 23:29:23 | 文の会

 与謝野晶子
むらさきと白と菖蒲は池に居ぬ
こころ解けたるまじらひもせで

今日は文の会
いつものイタリアンでランチ
土曜日は予約しないと席はない
グラスワインとおつまみ
パスタを二種類
ランチなのでサラダが付く
お腹はちょうど良い
家に戻って
夏みかんとカステラ
珈琲2杯
和菓子ひとつ
お薄二服

おしゃべり
止まず
文の会の伊勢物語を読むは
ほんの少しだけ読んだ

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小侍従 コジジュウ

2023-05-27 00:24:14 | 和歌と歌人

 小侍従 コジジュウ
 和歌・歌人151

待つ宵のふけゆく鐘の声きけば
あかぬ別れの鳥はものかは
(新古1191)

こじじゅう【小侍従】
平安末期の女流歌人。
女房三十六歌仙のひとり。
石清水八幡宮別当紀光清の娘。
二条天皇、のち高倉天皇に仕えた。
平家物語の月見の章に、
藤原実定との和歌の贈答により
「待宵まつよいの小侍従」
とよばれた挿話がある。家集「小侍従集」。
生没年未詳。

写真は 
旧芝離宮恩賜庭園

令和5年5月24日(水)~5月27日(土)
18時30分~21時30分(最終入園21時)
ライトアップイベントを開催
とテレビで放映された
幻想的だ

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にたりやにたり水の影 

2023-05-25 23:14:10 | 村雨庵 稽古 

杜若にたりやにたり水の影 芭蕉

今日は木曜稽古
でも
なぜか今日はお弟子様が少ない
午前に二名
午後は二名
そして夜は一名
二ヵ所で点前をするので、わりと早く終わってしまう。
まあのんびりして、気楽だ

今月で月次ツキナミの茶会が終了した

必ず覚えなければならない点前もない
茶会があれば
道具を調べておかないと
席中での挨拶はできないが
茶会がなくなったので
覚えなければならないこともないから
リラックス

それは私も同じ
次の道具を考えなくてもよいし
使った道具の片付けも不要
リラックス中だし
次に頑張れば
よいことにしよう

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白雲影裏笑呵呵 ハクウンエイリ カカトワラウ

2023-05-24 23:54:18 | 村雨庵 稽古 

今日の掛物は
白雲影裏笑呵呵
ハクウンエイリ
カカトワラウ

影裏とは
光の当たらない所。
また、物陰。
かげうら。

筆者は金閣寺住職の
村上慈海ムラカミジカイ

就任期間は
昭和39年1月~昭和55年3月

明治35年、愛知県に生まれる。
大正5年、鹿苑寺にて得度。
大谷大学哲学科を卒業後、
天龍寺僧堂で修行。
昭和10年、鹿苑寺住職となる。
相国寺派宗務総長、
慈照寺特命住職などを歴任し、
(財)禅文化研究所理事長に就任。


この一行は
碧巌録 ヘキガンロク
第七十四則
金牛和尚キンギュウオショウ呵呵笑カカトワラう
の中の

白雲影裏笑呵呵、
兩手持來付與他。
若是金毛獅子子、
三千里外見訛。

意味は
白い雲が輝く下で、
はっはっはと笑い、

両手で持ってきて、
他人に与える。

もし菩薩であるならば、
三千里の彼方の下心がわかるぞ。

という

頭に入ってこない

【碧巌録】ヘキガンロクとは
中国の仏教書。10巻。
臨済宗で最も重要な書といわれる。
宋の圜悟克勤エンゴコクゴン著。
1125年成立。
雪竇重顕セッチョウジュウケン
が百則の公案を選んだものに、
圜悟克勤が批評や評釈を加えたもの。

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西行 サイギョウ

2023-05-23 22:37:30 | 和歌と歌人

 西行 サイギョウ
 和歌・歌人150
道のべの清水流るる柳陰
しばしとてこそ立ちどまりつれ

西行
[生]元永1(1118)
[没]文治6(1190).2.16.

平安時代末期の歌人。
姓,藤原。
俗名,佐藤義清 (のりきよ) 。
父は左衛門尉康清。
母は監物 源清経の娘。
北面の武士として鳥羽上皇に仕え,左兵衛尉にいたる。
23歳のとき出家,
法名,円位,また西行と呼ばれた。
真言宗に属し,
多く高野山に住み,
奥羽,中国,四国などを遍歴,
勧進などに従った。

晩年は伊勢に移り,
2度目の奥州旅行から帰ったのちは河内国弘川寺に住み同地で没した。
在俗時代から和歌を詠み,
出家後は修行のかたわら作歌に精進,
寂念,寂然,寂超ら大原三寂,
藤原俊成と親交があり,
次第に歌名も上がった。

しかし,宮廷やその周辺の貴族の家などで
行われた歌会や歌合には参加していない。
旅先での見聞など
現実体験に基づく作品が多いのが特色。
作風は平明率直で
真実感にあふれるものが多いが,
ときには和歌としての形象性に乏しいものもある。
家集に
『山家集』
『異本山家集』
『聞書集』
『聞書残集』,

自撰の歌合に
『御裳濯河 (みもすそがわ) 歌合』『宮河歌合』がある。
『千載集』『新古今集』などの勅撰集にも多く入集。
『西行上人談抄』は西行の語った歌話を,
弟子蓮阿が筆録したもの。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 ヨリ)

写真は
棗に茶をはったところ
中高ナカダカに
ざんぐりと

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ほとゝぎす一鳴なきて

2023-05-22 23:39:59 | 短歌・俳句の事

 橘曙覧 タチバナ アケミ
ほとゝぎす
一鳴なきて
くゞりつる
枝見るたびに
なつかしの陰

橘曙覧
【たちばなあけみ】
江戸末期の歌人。
姓は井手。
号は志濃夫廼舎(しのぶのや)など。
生家は福井石場町の紙商。
初め日蓮宗の僧明導に仏教学・詩歌を学ぶ。
以後国学を志し,
飛騨高山の田中大秀に入門,
本居宣長の学統を承継。
勤王の歌人。
35歳のとき家業を離れ,
赤貧に甘んじた。

今日は月曜日
平日なので病院に行く
ついでに
郵便局で振込
ついでに
みどりの窓口で新幹線の切符を買う
今日の用事は済んだね

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矢車菊の話し

2023-05-21 23:12:49 | Weblog

今日は
昨日のブログを読んでくれた
従姉のガゼータさんからの
矢車菊の追加のはなし

下記はガゼータさんのメール

矢車菊学名説明ありがとう!
早速ギリシア神話事典やら、
ハーブ図鑑を引っ張り出しました。
そう!
ケンタウロスは半身半馬 
ケンタウロス属の中でも一番の賢者はケイロン。
なかには 
いやらしい奴もいる。 
あるとき
ケイロンはヘラクレスの矢で傷つき、
馬だから川に行き、
たくさん生えていた矢車菊で傷を癒やした。
ケイロンは医学の心得もある。
ギリシア最大の英雄輝ける神アキレウス。
ケイロンから
武術と学問を授けられた英雄イアソン。
ケイロンに
出生時から育てられ、
医学の父といわれている医神アスクレピオス。 

長々と書いてしまって失礼しました。
○○ちゃんのブログで目が覚めました✌️🐱😽

知りませんでした。
有難う御座いました。
ガゼータさん
また教えて下さい

写真は多分 鉄線

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矢車菊 ヤグルマキク

2023-05-20 23:42:20 | 茶事 茶会 

竿揺れつ矢車迅き幟ノボリかな 爽雨ソウウ

皆吉 爽雨
ミナヨシ ソウウ 
福井県出身の俳人。
本名・大太郎。
福井市上宝永町に生まれ、丸岡町、三国町に育つ。
1919年、住友電気工業に入社。
「ホトトギス」に投句し
高浜虚子に師事する。1946年に「雪解」を創刊・主宰。
(ウィキペディアヨリ)

今日は
お弟子様の秋さんの所で
初心者の茶事の稽古
一汁五菜
一から懐石料理をつくる
味噌汁
向付
煮物椀
焼物
預鉢
進肴
小吸物
八寸
香の物
準備が出来たら
主客わかれて
茶事の稽古

写真は
ヤグルマギク
野生種は青紫色で、
種名の「cyanus」は「あさぎ色の」という意味である。
属名の「Centaurea」は、
ギリシャ神話のケンタウルスから。
古代エジプトでは青い花が魔除けとされ
ミイラの胸のところに飾られていた。 
古代エジプトのツタンカーメン王の墓からも発見された。

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鉄線の花

2023-05-19 23:24:24 | 茶事 茶会 

鉄線の花さきこむや窓の穴 龍之介

今日は
火曜日と同じく
お弟子様の茶事の水屋
火曜日と同じく
茶事の流れにそって
一汁五菜
前回は温かいもの
熱すぎたらしい
今回はほどほどに

ご飯を炊き
あらかじめ決めておいた
一文字を盛る時間が迫ってきた
でも
主客の挨拶がなかなか終わらない
もうそろそろ
終わりにして
ご飯が出来上がってしまう
手をぐるぐる回したら
わかった様子
一文字の
芯が少しある御飯
ちょうど良い具合
まずは
無事に終わって
安堵

写真は
若い友達が送ってくれた
名前がわからないので
グーグルの写真検索で調べた
クレマティス・プリンセスダイアナ

原産は北アメリカ
キンポウゲ科
属:クレマチス
(プリンセス ケイト)

開花は
晩春から初夏頃に
最も沢山の花が咲き、
秋まで散発的に
花が開花する事がある。

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杜若 似たりや 似たり

2023-05-18 23:02:02 | 村雨庵 稽古 

杜若にたりやにたり水の影 芭蕉

今日は木曜稽古
夜七時
やってきたお弟子様のうちの
二名のお稽古は少なくて
月に一度か二度だ
でも休まず続ければ
それなりに上達
お点前の言葉が通じるようになり
お点前も早くなった
すこぶる快適である

機会があれば
茶会に行こう
お茶の楽しみが、そこにあるかもよ

写真はゴイサギ
ほぼ全国の水辺に広く生息する、
ずんぐりしたシルエットの中型のサギ。
本州では一年中見られる留鳥。

特徴は頭頂から背中にかけての紺色と、
顔から腹側の白い羽毛。
翼や尾は薄い灰色なので一見、紺と白のツートンカラーに見える。

くっきりした紺色と白のコントラスト、
後頭部から伸びた白い冠毛や
赤い目などの特徴は、
成鳥のゴイサギのしるし。

ヒナがこの色合いに身を包むまでには、
3年ほどかかる。

幼鳥は灰色がかった褐色で、
星のような白い斑点の模様があるため「ホシゴイ」と呼ばれ。
目は黄色、足は緑色で
まるでちがうサギのような姿ですが、
月日がたつごとに目が赤みを帯び、
羽色も徐々に変化します。

ゴイサギは、夜行性。
夜、飛びながら「クワッ クワッ」と鳴くことから
「夜烏(よがらす)」の呼び名がある。

和名の五位鷺ゴイサギとは。
『平家物語』に、
醍醐天皇の宣旨に従い捕らえられたため
正五位を与えられたということより。

案外身近に
色々な鳥がいるのに
全く知らない
ことばかり
知らないこと
まだまだ

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大悟不拘於小節

2023-05-17 23:04:32 | 村雨庵 稽古 

大悟不拘於小節
ダイゴ ショウセツニ コダワラズ

大いなる悟りも
瑣末なことに
こだわっていては
得られない

筆者は
萬輝宗旭 バンキ ソウキョク
宝永4年(1707)~天明3年(1783)
近江の人。
徳禅寺の天渓紹策の法嗣。
宝暦7年(1757)、出世開堂して
大徳寺370世となる。
東海寺の輪番をつとめる。

今日は水曜稽古

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さ庭べの草けむりおる

2023-05-16 23:18:02 | 茶事 茶会 

さ庭べの草煙り居る薄暑かな 龍之介

今日はすこし暑かった
お弟子様のお茶事に行く
私はその水屋だ
今日は妹さんが手伝ってくださり
楽チンだった

「準備はみんなやっといてね」
「出汁を取ったらそのついでに、
 味噌汁、煮物椀の汁を作っておいてね」
「仕事をわざわざ残しておかなくて
 良いからね」
とまあ言いたいことを言う
まあまあ
お弟子様は
私の懐石のお弟子でもあったから
いちおう何でも出来るはず
頑張れ森金さん


今日 朝九時に到着
あとは冷蔵庫や材料をチェック
粛々とすべきことをして
お客様をお待ちする

お客様四名 お越し
くみ出しのあと
腰掛けを用意したベランダへ
ベランダからはすぐ下に川を見下ろす
また遥か向こうには
頭が白い富士山が
少しだけ見える
知らなかった
あんなに真ん中に見えるなんて
いい景色だ

一汁五菜
風炉になれば
お椀他にも
露を打つ

ご飯は一文字
芯の少しある状態を
亭主が時間を計って
何度も試みたという

15分経ったら蓋を開けて下さいと
言われた通りに
一文字を飯椀に盛る

お客様をお待たせせず
熱いものは熱く
冷たいものは冷たく
できたかな
熱すぎたかも

昨日はブログに
アップするのを忘れた
いわゆる寝落ち

大したことを書いていないが
寝落ちするまえに
アップしておこう

写真は今日の干菓子
器と菓子の色合が悪い
この後
干菓子器を変えた

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