村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

須磨の秋

2018-10-31 23:18:34 | 村雨庵 稽古 
笛の音に波もよりくる須磨の秋 蕪村

笛の音とは
平敦盛の「青葉の笛」にちなんで
蕪村が詠んだ句
「蕪村句集」

今日は10月の最後の稽古日
風炉の最後でもある
水曜日は何回あっても
毎週稽古をしているので
今月は五回め
もう中置はよしとして
さりとて炉開は四日にするので
瓶掛けと鉄瓶を掛けて茶箱
の稽古をすることにした
茶箱はいつも8月にするのだが
今年は膝で入院中だったから
一度もしなかった
季節はいつでも構わないというものの
寒いときではやはり炉の炭が一番だ

稽古も終わる頃何となく
お腹が空いた
夕食はサンドイッチを森金さんに貰い
かつ自分で用意したパンも
ペロッと食べたのに
何となく小腹が空いた
果物はミカン一袋
林檎一個に柿四個
どれを食べようかな
ミカンの袋を破いたり
林檎と柿は皮を剥くのが
面倒
結局はトマトジュースを飲む
甘いものは夜食べずに
大人しく していよう

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秋暮れぬ

2018-10-30 21:49:56 | Weblog
松風や軒をめぐって秋暮れぬ 芭蕉

四時半頃家を出て整形外科までリハビリ
歩いて行くのだが
それもリハビリ
歩数は2137歩
疲れた

帰りは五時半を過ぎてしまう
外はすっかり暗く
もう夜だ
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花でもてなす

2018-10-29 23:56:12 | お勉強
蕎麦はまだ花でもてなす山路かな 芭蕉

今日はお茶碗研究会
いつもより早めに 行く
今日は先生に
沖縄からお勉強にいらしたお二人と私
お昼をご馳走になった
うなぎのお弁当だそうで予め
私は鰻はダメなので
焼き鳥弁当に変更して頂く
想像以上に美味
満足

今日のお勉強は高麗茶碗
ととや
そば
かたで
かきのへた
など

急に
フジさんが私に質問した
そば茶碗とととや茶碗の違いがわからない
そこで私の考えは
そば茶碗はいわゆる
そばなり
という形であること
古いものには平茶碗風のものもあるが
蕎麦茶碗はそばなり
ととや茶碗は本手ととや
平ととや
利休ととや
などあるが
鉄分のあるキメの細かい土で
高台は大きめで竹の節
しいたけ高台
目あとの数が多い
全体に薄づくり
ととやは大きさも形も
ひとつではないから
見分けるのが難しいものもある
何だかわからなければ
ととや
と言えばいいのでは


会員のシモちゃんから
とても美味しいので
私の足が元気になるようにと
猪子もちを頂いた
嬉しいね
夕食のあとパクパク
ひとつといわず
水も飲まず
二個続けて食べた
美味

写真は
幼なじみの白くんに貰った
庭の柿
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京都日帰り

2018-10-28 23:04:30 | 茶事 茶会 
猪の床にも入るやきりぎりす 芭蕉

今日は京都へ行く
9時10分品川発の新幹線ひかり
友人達と
同じ号車の新幹線にのる
今回は広島から参加の凛さんも一緒
京都で待ち合わせ
お目にかかり
ともかく嬉しい
友人達も凛さんと
かつて一緒に
お茶のお稽古をしていたので
同窓会のように
皆で喜ぶ
今日一日
行動は一緒

大徳寺孤篷庵の茶会に参加
京都へ着き
タクシーで孤篷庵
茶会は濃茶と薄茶と点心
結構待たされ
点心を急いで食べ
タクシーで京都八条口まで
喫茶店に入る時間はなく
少し待って新幹線指定席で帰る
新横浜駅からタクシーで自宅
観光は何もせず
まっすぐ行って
まっすぐ帰った
それでも楽しい

帰りの新幹線
一緒に行ったお弟子様の
森金さんとサカチカさんから
京都護王神社の足腰の御守りを貰った
二人は前泊して
茶会の前に護王神社と
楽美術館と今宮神社に行った
その護王神社の御守り



和気清麻呂が旅の途中に
猪の加護により
痛めていた足が
回復したとのこと
私の足も猪の霊力で
もっと良くなるはず
ありがとう

護王神社は別名
いのしし神社
京都御所蛤御門の向かいにある
神社の入口にはだいたいいる
狛犬の代わりに
猪がいる
この神社は
狛コマいのししがいる

来年は
混む ね

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夕されば

2018-10-27 23:13:00 | Weblog
夕されば門田の稲葉訪れて
蘆のまろ屋に秋風ぞ吹く
源経信


今日は
市から依頼の業者が
水道管の検査に来る予定
昨日は
この前の白蟻駆除と同じように
水屋のけんどんを開けた
目についたいらない箱や
中の梅酒の瓶など取り出し
掃除を終えたところに
今日でも良いですかと
検査の人がやって来たので
やってもらった

床下に入って水道管の要所を撮り
写真を何枚も見せてくれた
水道管の結果は腐食もしてないし
全く問題ない
建物も確りしてるし
土台も上等とのこと
築五十七年なので
常に心配しているが
それを聞いて
ちょっと安心した
検査は終わった

水屋をふさぐ物を移動した
ついでに
風炉を三台しまった
灰を取り出し
五徳や前瓦底瓦もまとめて
押入れの下段にしまった
昨日は体力的にそこまでで
整形外科へ出掛けた

今日は
その片付けの続き
風炉の灰と
出しっぱなしの炭を
縁の下にしまった
意識して
いらないものは捨てよう
と思うが
ついつい元に戻してしまう
続きはまた後でしよう

写真は火曜日の三渓園
大師会のお弁当
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闇の初め

2018-10-26 22:27:46 | 短歌・俳句の事
十六夜はわづかに闇の初め哉

昨夜は満月
だから今宵は十六夜か
と思うと
今日の今は月齢17
月齢とは
朔サクつまり「ついたち」から数えた
日数をいうようで
昨日は満月
満月の瞬間が
25日の深夜1時45分なので
24日の夜のほうが
まん丸なのだと
だから今は月齢17.4
十六夜ではないのかも

ともあれ
芭蕉の俳句は 満月が過ぎると
どんどん新月に近づく
どんどん暗闇が増えていくぞ
と言っている

暗くなるといえば
日暮れが早くなった
今日は午後にリハビリに行く
帰りはもう薄暗く
青信号を待っていると
おしろい花が花開いてる
黄昏時だから白さが際立つ
小さいとき
一番身近にあった花だ
黒色の種のなかは
まさに白粉オシロイ
夕化粧ともいうらしい
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夜もすがら

2018-10-25 23:55:20 | 能・謡
夜もすがら。
散るや桜の蔭に居て。
散るや桜の蔭に居て。

これは謡 「田村」の後半部
季節は春
待謡いの初めの部分だ

まちうたいとは
後ジテなどの出を「待つ」
ワキが謡う 短い謡

それにしても
謡の文句の
美しい文章と
その節フシの気持ちの良いこと
感心する

今年は何ヵ月もお休みし声も出ず
お稽古をやめようかとも
本気で考えた
お謡の
勉強も大変
経済的にも負担
などと思うと
やめよう やめよう
とそればかり
でも ぐずぐずして
やめる行動にうつれず
結局
そのまま続け
今日は
その初回のヒトコマ

「夜もすがら」と
思い切り大きな声をだし
耳を済ませて
チェックされた
先生の音程を聞きとる
登場人物の格をうたい分け
驚きや意思をのせて語る
そう簡単に
できる訳はないのだが
その方向へ近づけようと
自然と
若しくは仕方なく
努力する
そうすることは
自分の心と体に
きっと良い事だと
気持ちを決めた

お昼ご飯をムシャムシャ
遅い朝ごはんを
食べたばかりなのに
また食べた

南青山のヨックモックの
ランチメニューの
キッシュのセットに珈琲プラス

お謡のお稽古も
リハビリも
頑張ろうっと

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琴箱や

2018-10-24 23:35:33 | 村雨庵 稽古 
琴箱や古物店の背戸の菊 芭蕉

背戸とは
住居の裏口、裏手のこと
芭蕉の頃の古物店
どんなのだろう
凄く興味深い

昔から
古いものを好むという
気持ちがあったのだ
徒然草に

なに事も、
古き世のみぞしたはしき。
今様は
無下にいやしく
こそなりゆくめれ。
かの木の道の
たくみの造れる、
うつくしき器物も、
古代の姿こそをかしと見ゆれ。・・・

古い時代のものはいいね
有名なあの木工師の造った
器ものも、
古い時代の姿こそ趣深い

という

今日は水曜稽古
掛軸は定家の和歌を書き並べた
時代のもの

大板と五行棚の
二ヵ所で稽古する
届いた菓子は
写真のもの
ういろう製の銀杏
菓子器は黒色の椿皿
美味
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今日は大師会茶会

2018-10-23 21:53:16 | 茶事 茶会 
蓮池や折らでそのまま玉祭 芭蕉

玉祭は盂蘭盆会の宗教行事
ということで
この俳句の季節は夏




写真は枯れ蓮となった蓮池
奥の建物は鶴翔閣だろうか


今日は
大師会
場所は三渓園
今回は
原三渓の八十回忌追善茶会とのこと

三渓筆の白蓮の図や
枯れ蓮が花入に入って
追善の取り合わせ

濃茶席が二席
下の写真の臨春閣は
五島美術館が担当



月華殿は瀬津雅陶堂だった
それぞれの名品をゆっくり拝見
眼福であった

欲につられたせいか
足のいたさも忘れ
階段をたくさん登った
帰りは
茶室の春草盧や蓮華院を見学したり
南門まで散歩に行く
よく歩けたものだと感心
毎日茶会だと
足に筋肉がつくかもだが
茶会でなくとも
毎日歩こう
途中の歩きはカウントしなかったが
今日は2710歩
まあまあだ

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わくらばに

2018-10-22 23:02:19 | Weblog
わくらばに問ふ人あらば
須磨の浦に藻塩たれつつ侘ぶ
と答へよ
在原行平『古今和歌集』

たまたまに(私のことを)
尋ねる人があったなら、
須磨の浦で藻塩草に
潮水をかけながら(涙を流して)
せつなく思っていると
答えてください。
という意味だそうだ
「須磨の浦」は現在の兵庫県神戸市須


今日は午前中に整形外科へリハビリに行く
歩いている途中で足が痛くなり
二度ほど休んだ
帰りは
途中の喫茶店でお昼を食べてから
家に帰った
歩数は1415歩
毎日歩かないと
力がつかないから
明日も歩こう
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菊の花

2018-10-21 21:20:24 | Weblog
朝茶飲む僧静かなり菊の花 芭蕉

夜中に目を覚ますと
首肩が異常に痛く
寝返りも起き上がることも出来ない
かといって眠れもしない
そういえば先日の
月に一度の茶の稽古のとき
先輩の茶人達が肩が痛くて治らないと
お話しをなさっていた
私もその仲間になりました
辛いですね
私は寝ていて首辺りが冷えたのかも知れない
今日は電機敷毛布を敷いた
これで今日は大丈夫
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行く秋の

2018-10-20 23:37:00 | Weblog
行く秋のなほ頼もしや青蜜柑 芭蕉

目の前に青みかんではない
黄色いみかんと 柿がある
みかんは無意識に剥いて
二個三個はなんの抵抗もなく
食べる
皮が残っていくつ食べたか
わかる
自覚もなく食べてしまう
美味しいミカンでも
食べ過ぎて手などが黄色くならないように
あれば
柑皮症というカテロンの沈着する病気らしい
何事も食べ過ぎはよくない

今日は五時から髪をカットの予約あり
駅の近くなので
リハビリだと
休みながら歩いて行った
この美容師の先生とは
はじめから気が合う
先生は四十路の男性で
技術は高くセンスも良い
性格はとても正直で優しい
と私は思っている
クマショウさん姉妹にも紹介した
終えて外に出ると
大降りの雨だ
今日に限って傘を持っていない
タクシーを呼ぶことにしたが
どこも皆話し中
タクシーのアプリで呼んでも
近くにいませんとアプリに断られた
しかたなく
美容院で傘を借り
歩いてきたのだから
歩いて帰れるはず
と一度は気を引き締め
覚悟を決めたのに
流しのタクシーが来ると
素早く止めて
乗った
お陰であまり濡れずに
家に着いた

降らずとも雨の用意
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遠寺晩鐘 平成最後の名残の茶事

2018-10-19 23:10:10 | 茶事 茶会 
今日は茶事に参加
名残の茶事である
大きく言えば
平成最後の風炉の茶事
正午茶事

掛軸には瀟湘八景の和歌が
掛かり
名残にふさわしい侘びた道具の
取り合わせを楽しんだ

板風炉の中置
香は寄せ香
懐石は
寄向に絵変わりの煮物椀
焼物は吹寄せ
省略のないフルの茶事
お客様は七名
四時間半ほど

昨日に続いて今日も着物でいると
さすがに疲れた
でも
こうして少しずつ元気になるんだと
期待している


瀟湘八景とは
瀟湘地方の八つの景勝。
・山市晴嵐
・漁村夕照
・遠浦帰帆
・瀟湘夜雨
・煙寺晩鐘
・洞庭秋月
・平沙落雁
・江天暮雪

瀟湘八景は禅宗とともに輸入され
多くの絵画や漢詩に取り上げられたが
古くから和歌も作られているようだ

遠寺晩鐘
暮かゝる 
霧よりつとふ 
かねの音ネに
遠かた人も 
道いそくかな

十一月の気温という
今日は寒い一日
茶事が終わり玄関を出ると
パラパラ雨が降りだした
これぞ時雨
至極 風流
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深雲古寺鐘

2018-10-18 23:20:50 | 禅語・禅
深雲古寺鐘シンウン コデラノカネ

室町時代の禅僧の
絶海中津の漢詩に

流水寒山路。
深雲古寺鐘。 とある

流水寒山のみち。
深雲古寺の鐘。

谷川の音を耳にして
水の流れに沿う人気の無い山道行く。
深い雲の彼方から古寺の鐘の音が響いている。
という漢詩だが
その幽玄な風景こそが
悟りの境地なのだ
ということらしい

今日は月に一度の茶の稽古
ホントに久しぶりだ
始まるのが10時
一時間早く行こうとすると
ちょうどラッシュの時間になってしまう
その時間に着物で電車には乗れない
今日は朝6時15分に電車のホームにいた
その時間でもホームは
まあまあの混み具合
回りの人々は
会社に向かうぞという
勢いに満ちている
それが今はこわい
来た電車に乗ったがしばらく座れず
立ち続けて足が痛いが
途中から座ることができた
目的の駅に着いた時間は7時半前
でもまだ早すぎる
時間調整にどこかでモーニングでも食べたい
ところがいつも時間待ちするイートインのお店が
なくなっていた
つぶれたらしい
他の喫茶店もまだ開いていない
どこかないかしらと
歩いたが なかった
仕方ない稽古場の階段にでも座って待つか
そちらに向かうと
ちょうど戸が開いた
稽古場に入れば まずは一安心
無事に着いて良かった
稽古に出掛けるのも
リハビリ
その上
皆さんに会えて嬉しかった

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野月

2018-10-17 23:08:39 | 村雨庵 稽古 
野月
さやけさの限りも知らず武蔵野の
尾花に張るる月の秋風 雅光

雅光とは
飛鳥井雅光 あすかいまさみつ 
飛鳥井雅威の子 
母:本多康伴の娘 
飛鳥井家23代 
生没年:天明2(1782)年10月6日 から嘉永4(1851)年9月18日

今日の村雨庵の水曜稽古
秋も深まりつつあるを
肌身に感じる

風炉に炭をつぐと
そのほわほわした温かさが
とても心地よく
癒される
炭手前の最後には白檀を焚く
香木の薫りが茶室に広がる
半年間も聞き慣れたかおりだが
これもあと少し
そのあとは練り香になる

茶があればこそ
香の薫りを聞き
抹茶をのむ
茶があればこそ
清らかなものを
五感で感じ味わうのだ





                    
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