村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

アワビの酒蒸し

2012-03-31 22:00:59 | 懐石・料理
春雨の
中を流るゝ
大河かな  蕪村


今日は雨
予定していた食事会

おしどりの器が華やかで可愛らしい
右の鴛はアワビの酒蒸し
左の鴦はうるいと蛍烏賊
菱形の器には
鯛の毬鮨
鴨ロース
金柑甘露煮
天豆
稚鮎の南蛮漬け
松風
ともうひとつあった

生ビールで乾杯しつつ佳き日を味わう




美味しいものを食べると
なんだか元気が湧いてきた



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三月尽

2012-03-30 21:54:53 | 茶の事
朝はいつも調子が出ない
今日は特に具合悪く 体が重い
咳をしていたから また風邪か
体をやすめよう 

9時20分の鍼治療へいくはず
午後 銀行へ暗証番号を三回間違えて使えなくなったカードの件で行く予定
夜 髪をカットする予約をしていた 

予定はみな
キャンセル
申し訳ないが
一日寝ていた


明日は三月の晦日
三月尽とか
弥生尽と
春の終わりを言うようだ
和漢朗詠集の
三月尽に凡河内躬恒の歌が載っている 

今日のみと
春を思はぬ
時だにも
立つことやすき
花のかげかは   躬恒
古今集

凡河内躬恒オウシコウチミツネは三十六歌仙のひとり
平安時代前期の歌人
百人一首には29番にある

心あてに
折らばや折らむ
初霜の
おきまどはせる
白菊の花






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花の手柄

2012-03-29 23:44:40 | 茶の事
池塘春草生、園柳鳴禽変

385~433宋の詩人の謝霊運の詩
池塘チトウ春草シュンソウヲ生ショウジ、
園柳エンリュウ鳴禽メイキンヲ変ヘンズ
池の縁に春の草が芽生え始めた
庭の柳には小鳥が囀っている

春草というと
東博の庭園に
春草盧と言う茶室がある
河村瑞賢が摂津国に建てた草庵だそうだ
その瑞賢は芭蕉と交流があった とある

草いろいろ
おのおの花の
手柄かな 芭蕉

世界に一つだけの花・・・なるかな 




今日 頂いたお菓子
銘菓「柚子柿」
埼玉県幸手の柿善カキヨシ

柿は体にいい・・・とある
神からの贈り物ともある
食事の後 ついつい手が出て
食べ始めると止まらない 
とても美味しい


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けふは よきひなり

2012-03-28 23:50:32 | 村雨庵 稽古 
赤い椿白い椿と落ちにけり 碧梧桐

わが庭の椿も満開だ
白い椿と紅い椿
満開のままに地面に落ちている
取り上げて水色の木製の小さい椅子の上に並べた


今日は水曜日
朝八時半お菓子屋さんが届けてくれた菓子は
練りきり 「初桜」

花びらの下には表より濃い色のピンク色が覗く
上の部分が薄いピンクと濃いピンクの二重になっている


初桜
折しもけふは
能日ヨキヒなり 芭蕉





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耳底泉声

2012-03-27 23:17:57 | 紫廼茶話会
耳底泉声
眼前山色

雲洞石龍

蘇東坡の偈に
渓声便広長舌 山色無非清浄身


奥山に小気味よく流れる水音は軽やかに休まず続く
見上げた正面の山々は新緑の緑に膨らんでいる
それがそのまま仏の世界をあらわしている
耳の底には泉の声
眼の前には山の色
大自然とわれとが一体になる
悟りの境地とでもいうのか
「眼裏泉声 耳裏山色」と
そういう言葉もあるようだ


「雲洞庵の土踏んだか」参道の石畳を歩けば仏の功徳があるという
直江兼継や上杉景勝が幼少期に学問も学んだ
曹洞宗の寺である

その45代 名僧といわれた新井石龍禅師の墨蹟

新井石龍
明治22年新潟県中蒲原郡生まれ
大正6年京都帝国大学卒業
大正7年雲洞庵45代住職
昭和28年曹洞宗大本山総持寺顧問
昭和59年遷化

石龍というお酒もあるらしい
今日のお菓子は 桜 






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花みてくらす

2012-03-26 23:10:00 | お勉強
暮春

いたづらに
すぐる月日は
おほかれど
はなみてくらす
春ぞすくなき
藤原興風

興風オキカゼは
三十六歌仙のひとり
百人一首にも34番目にある
誰をかも 
知る人にせむ 
高砂の 
松も昔の 
友ならなくに


今年初めての研究会
凛さまからメールがあり
研究会にお誘いした
私はこれからS先生の研究会へ行くところ
宜しかったら如何ですかご紹介いたしますよ
ご返事は
私も孫が生まれる前に伺ってました・・・との

そうでしたか
既にいらしてましたか
ほんとに世間は狭い



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練りきり菓子 ひとひらの 

2012-03-25 23:50:57 | 菓子
雨過ぎて
艶めく椿の葉を揺らし
宅配便の荷物が届く
    村雨庵

今日は菓子教室
写真は今日のカリキュラムではないが
練りきり製 桜の花びら
生徒は私も入れて五名 五弁の花びらは
それぞれ個性的 みれば自分の分は すぐわかる

味はyosie先生のお手造りの餡だ
美味いに
決まっている



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白魚か

2012-03-24 23:36:27 | 紫廼茶話会
七事式の会 
今日は
東貴人且坐
廻り炭
貴人清次花月
濃茶付花月



今日の掛軸は

佃への
渡りは春の
白魚か

筆者は
西脇順三郎
1894-1982
明治27年新潟小千谷に生まれ
昭和57年88歳で亡くなる
詩人、英文学者、慶大教授
ノーベル賞の候補に上がった事もあるとか

白魚か
春で あるよな





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君がため

2012-03-23 23:36:15 | 茶の事
木曜稽古の時
点前の挨拶のあと利休百首と
ひいろんさんとotakeさんは百人一首から
一首とりあげその歌の意味と作者の解説を読む
二人の本の筆者が違うので勉強になるのだ

昨日の木曜稽古で読んだのは
(百人一首15番)光孝天皇

君がため 
春の野に出でて 
若菜摘む
我が衣手に 
雪は降りつつ
  

光孝天皇は平安初期の58代天皇
幼少から聡明で
仁和の帝・小松の帝とも呼ばれ
光源氏のモデルだともいわれたようだ


二人とも本を読むのが実に上手である
ボランティアで本の読み聞かせというか
朗読の様な事をしているからか
聞いていて気分が良く
いつまでも聞いていたくなる
百人一首の講義を聞く
短い時間だが
私のため
私にとっての
贅沢な時間である



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春の光成るらん

2012-03-22 23:46:31 | 村雨庵 稽古 
霞カスミ

天原アアノハラ
かわらぬ色も
ほのぼのと
霞むや春の
光成るらん 

景柄


香川景柄カガワカゲモト 1745~1821 
江戸中期の歌人 号は黄中
香川景樹の父

木曜稽古だが
まだまだ寒い
昼は四名
夜も四名
お稽古に来た
茶通箱と大円草
二碗物の点前は
どうしても時間がかかる
濃茶も二服のむ
やむを得ず客も亭主も点前に集中・・・
そのためか
昼間のちょっとしたストレスは
すっかり消えさるはずだ
その為にも真面目にコツコツ稽古しょう

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餅をも喰わず桃の花 芭蕉

2012-03-21 23:27:56 | 村雨庵 稽古 
茶事のあとの稽古日
隣の部屋には乾かさないと仕舞えない道具がたくさん並ぶ
四つ椀から向付、煮物椀、焼物、預け鉢やら香鉢やら
八寸も乾かさないと駄目だ
最低でも一週間は干している

支度も大変だが片づけるのはもっと大変
支度より気力やる気が無くなるようで 
この状態がいつまでも続く 
つらい事だ

今日お菓子屋さんが届けてくれた主菓子は菜の花金団
家用のお菓子はおはぎ いやボタモチ
五種類あり美味しそう



煩ワズラへば
餅をも喰はず
桃の花
   芭蕉

芭蕉は胃が悪かったようで
節供にも餅を食べられず
でも食べられずとも良しとしょうか
桃の花は美しく咲いているからね てな所で・・・

桃の頃であれば草餅か



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ぼた餅 ふたつ 彼岸かな

2012-03-20 22:32:53 | 茶の事
昨日 出光美術館へのかえり二時頃
昼食のため
帝劇の地下食堂街へと降りる
何をたべようかと一覧表を見ると
タニタ食堂がある
流行りものには乗ろうではないかと
松風庵さまといさんで向った
店の前は人だかり
キャンセル待ちで並んでいるようらしい
他の店に行こうと探したが二時で休憩になるとかでみなやすみ
それではと
有楽町「小洞天」でランチを食べ
駅前のイトシアの「集」での珈琲は松風様にご馳走になった
感謝



命婦よりぼた餅たばす彼岸哉 蕪村
春の彼岸中
牡丹餅はすでに 二つ食べた


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『見努世友』と『藻塩草』

2012-03-19 23:26:01 | 美術館・博物館
昨日の茶事であちこち体が痛い
年々動きが鈍く重い
ご正客は丹波のご出身にて
花入は丹波の陶芸家 山城建司ヤマシロタテシをつかった
花は貝母と胡蝶わびすけ
青磁の五徳で花を止めた

亭主はさかちかさん
写真は茶事が終わって撮った
お客様を玄関でお見送りをし戻ると必ず
亭主は水屋や半東に茶を点てる
その余力をとっておかないとならない
亭主は体力も勿論、
最後まで亭主ているという覚悟も必要だ



待合に雪洞を灯し掛け軸は鈴木松僊の立ち雛
雛の軸 2010.3.3に写真あり

本席は風早実種 2011.3.16に写真を乗せてある
右上の検索に
風早 このブログ内で検索すると写真が出て来る


今日は月曜日
出光美術館での特別講座に申し込みをしてある
10時半から始まるので松風庵さまと10時に待ち合わせ
そうそう寝坊もしてられない

古筆手鑑-国宝 『見努世友』と『藻塩草』特別講座
「古筆手鑑を楽しむ」
-様々な手鑑の見所と楽しみ方

『藻塩草』は
古筆家が自家の鑑定の基準に1847年に十代了伴が制作したものゆえ
手鑑なれど極札は付いていない
明治29年に十三代了信が井上侯爵家へ譲り渡したとある
その譲り状も出ていた
手鑑には貼る順番がだいたい決まっており
『見努世友』表には勅筆、親王、公卿、歌道家、武家、女性
裏には 経切、歌・書の名人、世尊寺家、門跡、僧
『藻塩草』表には勅筆、親王、公卿、歌道家(神官)
裏には 経切、歌・書の名人、世尊寺家、門跡、僧、武家、女性
ふたつは兄弟手鑑と言われるだけあり
武家と女性だけ配列が違う
講師の先生は裏の方を開いてあります
人気の平安時代の古筆があるからと
裏の方が良いのだと
講義を聞きもう一度ぐるりと拝見にまわる

古筆は三年くらい勉強をしているのだが・・・

難しい


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ひいなの 主菓子

2012-03-18 23:18:00 | 村雨庵 茶事茶会
18日ではあるが
ひいなを取り合せての茶飯釜
雛ゆえにお菓子は小さくありたい
菓子は取り合わせを考えつつ
亭主のさかちかさんが作った

菜の花きんとん
桃はこなし
黄身羽二重

懐石の後の主菓子は三種
小さくて
3㎝か4㎝ほどだが
お客様は
三つとも召し上がられたであろうか




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春雨や・・・

2012-03-17 23:43:01 | 村雨庵 茶事茶会
天気予報のとおり
朝から雨だ 雨
大きな雨粒の雨が降る

春雨や
蓬をのばす
艸クサの道 芭蕉


16日着でモリーナさんからワインが到着
昨日、有難うのメールを送信
すると今朝 
「もぉし もぉし」
モリーナさんの優しいお声、久し振りの電話を頂く
陽が射して パッと明るくなるように嬉し 


明日は茶事
今日はその支度
水屋の四名は1時集合
6時過ぎまで懐石の下拵え
清秀氏は1時に到着
漆のものや釜の蓋や鎖など清めるものは皆清めた4時半頃まで
亭主のさかちかさんは10時から
明日の表と裏の道具を揃え、炉を清める
メモ帳とにらめっこ、まだ出していない道具をチェック
いちおう終わり、帰りは7時半は過ぎた
明日の為にたっぷり
力を取っておこう

写真は昨日の食事のデザート


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