村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

茂る夏草

2024-07-07 23:43:50 | 茶道具、古美術、骨董

 源順
野辺ごとに
茂る夏草ふかくこそ
契りおきしか
千歳枯れじと

源 順
ミナモトノシタゴウ
平安時代中期の貴族・歌人・学者。
嵯峨源氏、大納言・源定の曾孫。
左馬允・源挙コゾルの次男。
官位は従五位上・能登守。
梨壺の五人。
三十六歌仙の一人。

今日 正札会へ
開場の10時には入口にいた
一緒のお弟子様は
森金さんとサカチカさん
賑やかな二人だ
タクシーでも大きな声でお喋り
うるさいと注意
私も含めてだが

まずは四階から
茶事に使えるようなものに
ジャカジャカ札を置いて
行く
良いね
道具の買い物は実に楽しい
時代の金蒔絵棗煮物椀
作家物の中次
へぎ目白檀塗盆 明治
江戸時代舟形向付
呉須赤絵の皿
茶杓色々などなど
正札会は二万円から
良いものを手頃な値段で買える場合も
なにするも体力が必要だ
お昼抜きで集中
二時半すぎ新橋亭で昼食
楽しい一日だったね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藤浪の

2024-04-13 21:33:11 | 茶道具、古美術、骨董

 大伴四綱ヨツナ
藤浪の
花は盛りになりにけり
奈良の都を
思ほすや君

大伴四綱 オオトモノヨツナ
奈良時代の官吏。
天平(729-749)初年のころに
大宰府防人司佑(さきもりのつかさのじょう)をつとめた。
17年雅楽助(ががくのすけ)となり,
正六位上をさずかった。
「万葉集」に歌5首がおさめられている。
名は四縄ともかく。

今日は東京美術倶楽部の
「和美の会」
4月の今日13日と14日にひらかれる
全国の 有名 茶道具商 が 集まっての展示即売会
拝見するだけでとても
勉強になるのだ

お道具屋さんがカタログを送ってくれたけど
何も買わないので
いや買えないので
手土産にお菓子を持っていった

三階のお店の場所を確認し
早足で行くが
そのブースの椅子に
年配の男性が座ってる
確かに見たことある人だ
「駄菓子ですが」
と手渡した
ところが
一軒店を間違えていた
目指すは隣の店だった

「すいません 間違えました 返して」と

お恥ずかしい
間違いにも程がある

お菓子は五個入りが三箱なので
一箱はお渡しして
二箱はかえしてもらったが
ああ 恥ずかし

写真は近所の藤
今年も
花が咲始めた
まだこれから
もっともっと花は咲く

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白梅や

2024-02-13 20:33:53 | 茶道具、古美術、骨董

白梅や青蓮院の屋根くもり 
 芥川龍之介

この青蓮院とは
京都市東山区粟田口にある天台宗の
青蓮院門跡寺院だろう

開山は伝教大師最澄
青蓮院は、山号はなし
本尊は熾盛光如来
国宝「青不動尊」が有名だ
大日如来の化身が不動明王で
不動明王は五色あり
青が一番上位
だそうだ
青蓮院は紫兎先生と何度もご一緒した
東山周辺は 懐かしい

サントリー美術館では
四百年遠忌記念特別展
大名茶人 織田有楽斎
開催中
2024年1月31日(水)~3月24日(日)

読売新聞の写真
有楽が所持したと伝えられる茶道具の名品が展示されていると
写真に出てる青磁茶碗は
東博のと同系だろうか
見てみたい

日曜日は五島の茶会だったので
展示の茶道具の取り合わせを同行のヨーさんと拝見したが
係の人がすぐ駆けつけ
静かに

またも
いわれた

素晴らしい道具を見れば
誰だって声を出したくなるものだ
ましてや友人がいれば
共感したくなる

その点 東博は大声を出さなければ
お喋りしても
大丈夫
写真もほとんどオーケーだ
そうだ
東博へ行こう
もう行ってきたけどね
また 行こう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星きらめきて風の声する

2023-12-02 20:34:56 | 茶道具、古美術、骨董

 与謝野晶子
冬の空
針もて彫りし
絵のやうに
星きらめきて
風の声する

寒天へ掃き出す埃に

今日は銀座の谷庄へ
何も買わないのは寂しい
いくつもあるが
取り敢えず
出し袱紗を買った
その後は
近くの地下に降りたイタリアンでランチ
昨日に続きワインで乾杯

タクシーを拾って東京美術倶楽部の正札会へ
お弟子様が棗が欲しいとのこと
棗に中次
それだけを見て
四階から三階二階
また四階へと
早足で巡る
お弟子様は棗をもとめた
それぞれがお道具を買って
荷物をもっている事
嬉しい顔だ
一日があっという間
楽しい時間はすぐ過ぎるね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もみぢ踏み分け

2023-10-14 21:11:17 | 茶道具、古美術、骨董

 藤原定家
秋山は
もみぢ踏み分け
訪ふ人も
聲きく鹿の
音にぞなきぬる

12世紀初頭に編集された二十巻本歌合は
別名(類聚歌合)ともいう

堀河天皇(在位1086~1107)のころに編集
200回以上の歌合で詠まれた和歌を載せた巻子本
陽明文庫にあり
茶会で伺うたびに
ガラス戸を開けて頂き
拝見したが
罫線が引いてあることだけ
確認した

その二十巻本歌合の
断簡になったものに
「柏木切」と「二条切」の二種類がある

清書ではなく原稿として書かれているので、早書き
筆者は大勢の人で分担
そのうち
藤原忠家筆と
伝えられるものは
…「柏木切」と、

忠家の子である藤原俊忠フジワラノトシタダ筆と
伝えられるものは
…「二条切」

今日は
東京美術倶楽部のアートフェアへ
「二条切」が三ヶ所のお店で出ていた

アートフェアは
昨日から始まってる
道具を買うなら初日に行くべき
今日は二日目だが
ふたりの御弟子様は何とか
希望の道具を買えたようだ

お昼はタクシーで新橋亭へ
予約で満席と断られ
駅への道すがらの
寿司ざんまいにて
まずは生ビール
あれやこれや
満腹になるまで
食べる食べる
お腹は満足したし
私は何も買わなかったが


楽しかった

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

百日紅ややちりがての

2023-07-29 23:39:09 | 茶道具、古美術、骨董

百日紅ややちりがての小町寺 蕪村

今日はずっと家にいる
何をしたかな
と考えると
ビデオに撮ってあったキングダムを観て
三食に10時と3時を食べる

朝昼晩の三食を家で食べる
その労力と費やす時間は結構なもんだ
一日が早い

写真は墨美の表紙
三藐院サンミャクインの書の特集

寛永の三筆は
光悦(1557~1637)と
松花堂(1584~1639)と
近衛信尹(1565~1614)の三名
寛永とは言うものの
近衛信尹は慶長19年になくなった
それは寛永の10年前なのだが
そんな
細かいことは良いのだろう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

捨小舟

2023-07-25 02:52:38 | 茶道具、古美術、骨董

川せみの御座と見へたり捨小舟 龍之介

狩野探信筆
蓮に翡翠

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七月のかぜ

2023-07-01 22:32:17 | 茶道具、古美術、骨董

 若山牧水
放たれし 
悲哀のごとく 
野に走り 
林にはしる 
七月のかぜ

朝5時10分に目が覚めて
ちょっと早いから
また寝た
何時かなと
見ると
時計は8時42分
待合せ時間は9時23分のはず
間に合わないか
朝ごはんは食べられず
タクシーを呼べば
余裕で着いた待合せ

今日はいつもの銀座の古美術店へ
一緒のお弟子様は二点お買上
私も今までは手の届く
小さいものを買っていたが
もう
買わない
と今は決めてる


朝ごはん抜きのお腹で
不二家でランチ
三人でシェアして満腹

タクシー拾って近いけど
出光美術館へ
「尾形乾山生誕360年
琳派のやきもの ―響きあう陶画の美」
2023年6月10日(土)~7月23日(日)

さらりと眺めて
タクシー
東京美術倶楽部正札会へ
集中して 茶道具探す
お弟子様希望のもの
二点お買上
タクシーで新橋
いつもの喫茶店でケーキセット

銀座→不二家→出光美術館→正札会→新橋

買い物しないと
全くつまらないが
片付けの最中、なるべく捨てる
物は増やさない
と口ずさむ

写真は不二家の昼食

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五器に盛ばや草枕

2023-06-19 23:33:06 | 茶道具、古美術、骨董

あぢさゐを五器に盛ばや草枕 嵐雪

五器ゴキと高麗茶碗の一種の呉器のこと

呉器は
形が椀形で、
禅院で用いる飲食用の木椀の
御器に似ていることに
由来する
といわれます。

一般に、
大振りで、
見込みが深く、
丈が高く木椀形で、
高台が高く外に開いた
「撥高台(ばちこうだい)」が特色

素地は、堅く白茶色。
釉薬は薄青みがかった
半透明の白釉がかかります。
呉器茶碗には、
「大徳寺呉器」、
「紅葉 呉器」、
「錐呉器」、
「番匠呉器」、
「尼呉器」などがあります。

「大徳寺呉器」は、
室町時代に来日した朝鮮の使臣が
大徳寺を宿舎として、
帰国の折りに置いていったものを本歌とし、
その同類をいいます。

形は大振りで、
風格があり、
高台はあまり高くありませんが、
胴は伸びやかで雄大。
口辺は端反っていません。

「紅葉呉器」は、
胴の窯変が赤味の窯変を見せている
ことからその名があり、
呉器茶碗中の最上手とされています。

「錐呉器」は、
見込みが錐でえぐったように深く掘られて、
高台の中にも反対に
錐の先のように尖った兜巾が
見られるので
この名があります。

「番匠呉器」は、
形が粗野で釉調に潤いがなく
番匠(大工)の使う木椀のようだ
ということでこの名があります。

「尼呉器」は、
呉器の中では小ぶりで丈が低く、
ややかかえ口なのを
尼に譬えたもの
といいます。


今日は月曜日
早めに目が覚めた
片付けの手伝いを頼んでいるのだが
昨日急に
明日行きますけど
とメールがあった

片付けてくれると言っても
その前に少しは
片付けておかないと
恥ずかしい
こっちの手提げ袋には
懐紙の束やら古袱紗の箱

小さな布の袋に赤い帛紗
古袱紗が三枚、扇子に懐紙が入ってる
また別の小物入れにも
茶道具セット
捨てられては困るので、あらかじめ避けておく
新しいソックス
新しい足袋も出てきた
良かった

写真は
鎌倉長谷寺のアジサイ
日曜日に出かけてきたのでと
若いお友達が写真を

たくさん送ってくれた

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水なきそらに浪ぞたちける

2023-04-09 23:34:53 | 茶道具、古美術、骨董

 紀 貫之
さくら花
ちりぬる風のなごりには
水なきそらに
浪ぞたちける

もう
桜もおしまい
写真は
狩野勝川院雅信カノウ ショウセンイン タダノブ

狩野 雅信
かのう ただのぶ、
文政6年(1823) ~ 明治12年(1879)
狩野 養信オサノブの子。
木挽町狩野家10代目で最後の当主にあたる。
名は雅信タダノブ。
号を勝川、素尚斎、尚古など。
弘化元(1844)年に法眼に叙され、万延元(1860)年に法印となる。
橋本芳崖の師として知られる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫の恋

2023-02-24 23:08:03 | 茶道具、古美術、骨董

猫の恋やむとき閨ネヤの朧月オボロヅキ 芭蕉

今日は金曜日
午前中は予約したクリニックへ
コブシの花芽が空を向いて立ちあがる
あと十日くらいしたら蕾もほころぶかも
我が家の椿も咲き始めた
お弟子様が
読めないからと写真を送ってきた
少しクセがあるが
読みやすい

人声は紅葉の奥に聞こゆれど
影こそ見えね庭広くして

庭紅葉 寄人ヨリウド源英一

杣人ソマビトも帰りはてにし夕山ユウヤマの
霞カスミの奥に鴬の鳴く

夕鶯

 



筆者は長野生まれの
遠山英一トオヤマ エイイチ
御歌所寄人ヨリウドである。
文久三年生まれ昭和三十年93歳で亡くなった。
号に篁堂・虚心園。
はじめ小出粲、のち高崎正風に師事。
新聞雑誌に携わる傍、和歌の研究に従事した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鬼もくすしも草の戸に

2023-02-03 22:57:56 | 茶道具、古美術、骨董

節分や鬼もくすしも草の戸に 虚子

今日は節分
節分は立春の前日だが
立夏、立秋、立冬の前日も節分
旧暦では立春が一年のはじまりなので、
その前日の節分の日は
大晦日となる重要な日でもあったようだ


今日はみんなと
待ち合わせて
茶道具屋さんの節分茶会へ
名品を拝見し
堪能した
帰りは中華料理
円卓でシェアするのも
久し振りだ
三年ぶり以上だ
頗る美味で満足
最後は写真の杏仁豆腐

店を出て今度は珈琲
私だけケーキセットだったけど
お喋りは尽きない
茶道具屋の小さな旅
何時もながら
ああぁ 楽しかったね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅花百首のうち三首

2023-01-13 23:42:05 | 茶道具、古美術、骨董

令和五年
初釜の掛けもの

沢庵宗彭筆 
梅花百首のうち三首 
堀江知彦極

野辺は今かしこもここも梅の花
こころのはゆる二月のころ

春くればしつか垣根の梅さきて
心あれなと身やおもふらん

花や待ちなれやとひよるむめさけは
うぐひすなかむやふはらもなし

今年の勅題は友
歳寒三友の梅

歳寒三友(さいかんのさんゆう)は、
宋代より始まった、
中国の文人画で好まれる画題のひとつであり、
具体的には松・竹・梅の三つをさす。
三つ一緒に描かれることも多いが、
単体でも好んで描かれる。
日本では「松竹梅」と呼ばれる。
(ウィキペディアより)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

屏風に咲くや福寿草

2023-01-10 22:54:48 | 茶道具、古美術、骨董

光琳の屏風に咲くや福寿草 漱石

今年の初釜の寄付に
抱一の福寿草の画賛を掛けた
写真はその箱
抱一上人福寿草自画賛とある

酒井 抱一
サカイホウイツ
宝暦11年7月1日〈1761年8月1日)〉~ 文政11年11月29日〈1829年1月4日〉)は、
江戸時代後期の絵師、俳人。
権大僧都。
本名は酒井 忠因タダナオ。幼名は善次。
通称は栄八。
字は暉真キシン。
ほか、屠牛、狗禅、鶯村、雨華庵、軽挙道人、庭柏子、溟々居、楓窓とも号する。
また俳号は、
ごく初期は白鳧・濤花、後に杜陵(綾)。
狂歌名は、尻焼猿人。
屠龍(とりょう)の号は俳諧・狂歌、
さらに浮世絵美人画でも用いている。

この軸は
もう30年以上も前に買ったもの。
毎年は掛けないとしても
重宝している。

抱一ホウイツ の意味は
道をいだく。
少なければ則スナワち得、
多ければ則ち惑マドふ。
是ココを以モッて、
人は一をきて
天下の式ノリと爲ナる。
『老子』より

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茶杓のメモ

2022-12-23 23:23:49 | 茶道具、古美術、骨董

ひたぶるに風の日さびし交番の夜勤のひとりが吸殻ひろふ 篠弘

 茶杓のこと色々
わたしめの切り抜きメモ
奥伝は別だが
濃茶に使う茶杓は中節。
薄茶には中節はもちろん、
元節や無節の茶杓も使うと習った。

茶杓は利休の時代に中節となり、
利休七哲や宗旦四天王らの茶人も
中節で茶杓を作っている。

以前は
象牙をうつした無節を村田珠光、
武野紹鷗は元節を、
利休は中節。
それぞれ真行草の茶杓と言われる。

節より先は
茶入に出入りするから、
不浄を禁じて、
先を手で触らないように、
節を込めた。
とか

竹の茶杓は当初は一回限りの使い捨て。
初期の茶杓が漆で拭いてあるのは、
象牙を模すためとも言われて
織部は拭いてあり。
遠州は拭いてない。
宗旦も、石州も拭いてない。
とか。
慶長の頃までは無銘が多く、
贈り銘や由緒を記す。
遠州や宗旦の頃から
銘が風流銘になってき
た。

茶杓の筒は
真行草の削りがある。
その他八角や縞状に削りのこし
美的に変化する。

茶杓は茶人の刀。
茶杓の切留は一刀から五刀で切る。
宗和の茶杓の特徴は
かいさきと切留が一文字とか。
とあるが、不明。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする