村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

秋の日はさびし

2013-09-30 21:43:02 | お勉強
今日は午後1時から茶碗研究会へ
受付をするので12時に到着予定だが
家を出る時、忘れ物で出たり入ったり
到着は12時15分になってしまった
予定通りには中々いかないもの 
先生の講義のあと教科書を順繰りに読みあげるのだが
自分の番になったところ声がすっかり枯れてかつ割れている
何だこの声 自分ながら驚いた
いや年相応
帰りの電車は神田で乗換
ホームでボーとしていると
目の前を新幹線こまちが走る 10メートル位向うを割とゆっくり通過
今だ 写真 写真 と
急に「とり鉄」趣味になる
絶好のタイミングでカッシャとしたものの
わが携帯はオートでシャッターが切れるため
すでに新幹線は過ぎ去った後だった



ああ秋の日はさびし 切なし


秋の日はさびし切なし 部屋の棚 あらゆる花をもて飾れども 晶子




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菊月の正午茶事

2013-09-29 22:29:03 | 村雨庵 茶事茶会
サカチカさん菊月の正午茶事は
晴れ女だけあり 爽やかな茶事日和だ
支度をしている時でさえとても気持ちが良い
打ち水をし、香を焚いた頃
お客様がお越しになった

お客様は四名 
時間通りに茶事は始まった

水屋は四名 それぞれに何度も水屋をこなしている
盛付もタイミングもまかせ
その分私は日頃の怠慢を恨みつつ
鬼のように掃除をしたり お椀を洗ったり…
何でも経験 回数が物をいう
一回より二回 二回より三回だ
なにしろ茶事百会 おぼろ月だから
懐石の時は何かと忙しく
写真を撮れないがそれでも ひとつ撮れた
時代の犬山焼には
葡萄と舞茸の梨酢を



写真は亭主サカチカさんが作ったお菓子
こなし製である 銘は「東籬」
采菊東籬下 悠然見南山
菊を採る東籬のもと 悠然として南山を見る 
陶淵明の飲酒二十首の中の一句

今日もサカチカさんから
アリナミン7を貰って二本も飲み
たくさん働き 何とか無事に済んだ
ご馳走様でした 
 また お願い・・・



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明日は茶事 菊を愛でる茶事だ

2013-09-28 22:44:56 | 茶事 茶会 
明日は茶事
水屋担当のクマショウさんとotakeさんと
サカチカさん
11時に集合

丁度よくケーキを頂いたので
すぐケーキタイム
その内12時になったので昼食タイム
これからする事を確認してそれぞれの仕事に解散するのだが
まだ何もしていないのに疲れた感じ
ドリンク剤をサカチカさんとグイッと飲む
水屋は懐石の下こしらえ
出しを取り前日に出来る限りの支度をした

私は露地の掃除と荷物のかたづけ
露地には
蚊がブンブン飛び回るので
蚊取り線香は離せない
元気のドリンクも飲んだ
頑張ろう


裏の方に掃除にいくと秋海堂がたくさん咲いていた

明日は茶事
晴れる

いびつなる秋海棠の広葉かな 星野立子




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木戸の藪

2013-09-27 23:27:41 | 茶の事
日曜日に茶事がある
今日と明日はその準備
さて何をしようか ボーっとしていると
亭主役のサカチカさん11時に到着
すぐアリナミンらしき飲み物をくれた
元気になるらしい
サカチカさんは自分でつくった茶事道具のチェック用紙を出し
ひとつづつおもむろにマーカーで消していく 
えらい
表道具から水屋道具まで結構たくさんある
ずらっと書いてあるのを確認し 炭も洗い 灰を篩い明日の用意などしている
私めはやっと 重い身体を起こし さあやるかな
サカチカさんに貰ったアリナミンか何かをグイッとのんでみた
まずは木戸の草木をなんとかしないと
伸びすぎた木賊トクサとハランに卯の花の枝が絡まって
大変な事になっている
木戸を出入りするたびに
藪のような塊りが目に入りウンザリ
どうにかならないかと
初めはとにかく鋏で切る
これが始めると止まらない
その後は ただただ引っこ抜く
木賊を短く切りそろえる 
切り取った草や枝を掃除する
60リットルの袋が二つ出来た
足が疲れて棒のようになっている
足はもう限界だが
アリナミンのせいか 元気がとまらない 
サカチカさんは
蹲をひたすら洗うゴシゴシ洗う
小石をザルに取り出しひとつずつ洗うゴシゴシ洗う
陽が傾いたころ 綺麗になった

茶事をすると 
庭が綺麗になる
気持ちもすっきりする
明日は玄関を掃除だ
またアリナミン飲まないと・・・


草木まで
秋のあはれをしのべばや
野にも山にも
露こぼるらん    慈円


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しぐれ傘

2013-09-26 23:16:47 | 村雨庵 稽古 
午後 雨がやっと上がった

掛物は
蕪村の俳句

化けそうな
傘貸す寺の
時雨かな


傘の絵が俳句の五七五中に入っている
実際蕪村が経験したことのようだ
「しぐれ傘」というお菓子もあるらしい



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水引草

2013-09-25 22:44:21 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜稽古
届いたお菓子の銘は「初紅葉」とか
なんと早いこと 
でも気温は24度 
外は静かに雨が降っている
台風の影響らしいが しとしとと時雨のようだ

木戸を入って家の玄関までの細い道は伸びた草木で
洋服が濡れそうだ
朝方 チョキチョキ切ってはみたが
時間がきて 止めた
今度の日曜日はお茶事がある
着物が濡れないように 
もう少し切らないと・・・

酷暑かりし夏の終わりて伸びきたる水引草に庭埋め尽くす 村雨庵




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門のうち

2013-09-24 21:06:08 | 茶の事
足の手術をした大きな病院へ
今日は歩いて行く
帰りも自宅まで歩いて帰る
夕方 いつもの整形外科まで歩いて行く
そこからいつもの内科まで歩き
帰りも自宅まで歩いた
結果今日の歩数は8854歩
今まではタクシーで移動していたが
元気になって歩き始めた
行くだけでも案外歩くものだと感心した
病院へ行く必要ないければ 勿論その方が良いが
待ち時間に本を読む
2013年本屋大賞の第一位
百田尚樹の「海賊とよばれた男」松風庵様の本だ
待合室の雑踏の中、読みながらついつい泣く
上下巻のまだ上巻だが
面白い

歩いてみると塀越しに伸びる木々や花咲く草花が目につく
写真は柿 ひとつだけ赤く色づいて
光っている 秋だ

わたしの病院通いは 
じっくり本を読む事ができ 歩く歩数が増え
いち早く季節を感ずる植物や自然に接することができる
と まあ 良かった事をのみ思うことにしよう

能もなき渋柿どもや門の内 漱石



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彼岸花

2013-09-23 22:26:56 | 茶の事
曼珠沙花あつけらかんと道の端 漱石

朝 ちょっとだけ散歩に出かけた
名のとおりに
白色と赤の彼岸花が咲いている 
曼珠沙花ともいう
有毒植物だが
「これを見る者はおのずから悪業を離れるという天界の花。」
とデジタル大辞泉に書いてあった
良しよし



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紫深き

2013-09-22 20:16:20 | 菓子
黒きまで 紫深き葡萄かな  子規

まだ日ざしは暑い
帽子か日傘はまだまだ離せないが
吹き抜ける風はすっかり秋模様
顔をあげて暫し 青い空をみあげた
秋である

第四日曜はお菓子の稽古日だ



なでしこの落雁がいっぱい
写真は猫の後ろ姿 餡入りの落雁と麦落雁
福ら雀と葡萄




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金龍踊る MOA美術館

2013-09-21 22:42:29 | 美術館・博物館
今日は熱海のMOA美術館へサカチカさんと行った
現在 館蔵企画展「茶の湯の道具」10月2日まで開催

初めに能楽堂と黄金の茶席を観てから 展示室へと回る
お昼時ゆえ一番にレストラン桃山でランチ
カレーにしようか ハンバーグか
どれにしようか サカチカさんはハンバーグ
私はカレー 注文を取りに来たところ
酒井さん「ハンバーグ」
私「それ2つね」
自分の気持ちの変わりように驚いた
有機野菜と味噌汁と香のものにご飯で 満足
美術館で まだ何一つ観ていないのに 
まったりと満足げな気分 
外の緑色を見つつあくびなど 
いやこれから


茶の湯の道具
まず「国宝 色絵藤花文茶壷」 仁清
ガラスのケースは一品展示で
作品の回りをぐるりと一周して観る事ができる
正面から茶壷を拝見すると
耳のひとつが正面になっている
ふつう茶壷の正面は
蓋をして口覆いをかぶせ紐を掛けるから
四つ耳の二つの間だ
ふたつ耳の間は銀色の藤の花房が特に長く堂々と描かれている
ケースをぐるりと回ると係の方が
「ごらんになって 風を感じて下さい」とおっしゃった
「はい わかりました」
確かに藤は蔓をのばし花房は傾いて風にゆれていた
もちろん何処から観ても美しい

牧谿の叭々鳥図 印がふたつ ひとつは天山、天山はご存じ足利義満の蔵印
もうひとつは牧谿印 牧谿の印があるとは私は知らなかった
次には堂々たる無準師範の墨蹟
部屋をかわると
長次郎の「あやめ」
想像を絶する初楽の風情 侘びの達する極致を感ず
辻与次郎の万代屋釜 
いつも見慣れた万代屋釜は利休好みで盛蓋だが
それとは かたちも少し違う それに蓋が一文字だ
どの展示品もそう長くは観ないが 
美しいものは自ずと心に響く 
どれも一級品ばかりが並び とにかく目が喜んだ

また来よう サカチカさん
今度は茶会でも いいね

終わると庭へ 
茶室一白庵で700円にてのお薄を頂いた
一番前の机の席で床に真向かう
正面に
白雲深處金龍踊 清巌宗渭筆
清巌宗渭セイガンソウイは宗旦の参禅の師
大徳寺170世、東海寺住職、自笑子・孤陋子と号す
籠の花入にたっぷり秋草が入る
脇床に色絵の硯屏、染付の香炉、それに茶経の本
道具畳は長板に薩摩色絵の手付平桶の水指
釜は浄林だったかの切掛風炉に霰釜
待合に竹内栖鳳
ガラス越しでなく
茶道具は茶室で見るに しくはない

下の写真は片桐門
驚くほど洒落ている




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かげろうや

2013-09-20 19:44:16 | お勉強
かげろうや まわらぬ舌に鳩を呼ぶ  小波


蜻蛉日記カゲロウニッキは
藤原道綱母の日記だが

なほ
物はかなきを思へば、
あるかなきかの
心ちする
かげろふの日記というべし


カゲロウはあるかなきか なのだ 

百人一首53番 右大将道綱母の歌は

なげきつつ ひとりぬる夜の あくるまは いかに久しき ものとかはしる

旦那様は藤原兼家で子は道綱
本朝三美人の一人
あとのお二人は衣通姫と光明皇后だそうだ


今日は午前中にお道具屋さんのナイト氏が
新入社員といらした
近く退社なさるとのこと
お別れするとは残念だが
さよならだけが人生というのだから
そうなのだろう

今日は伊勢の会
明日は紫兎先生のお誕生日
花束とケーキを会員二名が用意して
先生は蝋燭に火を入れて勢いよく吹き消された

日本古典全集の伊勢物語
原文でよみ 現代文でよむ
楽しく面白い
今日は102段からだが
勉強ははかどらず
お喋りがほとんどだった


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十五夜

2013-09-19 23:55:28 | 村雨庵 稽古 
先週、先々週と夏風邪をこじらせて
村雨庵の稽古を休むとの
鶴仙人からメールがあった
先週には入院中とも書いてあり
皆 驚いて心配をしていた
病院や現在の状態を伺うと
ご令閨様がお付き添いなさり
先週末には退院と聞き
社中は安堵していた
さて
今日の木曜稽古 またメールが届いた


***ご心配頂き恐縮です。
  昨日の再診で医師よりまだ、完全に治りきっていないので
  養生するよう指示されました。
  来週には神戸の自宅に帰り、おとなしくしています。
  夏風邪なのに無理したのが原因のようです。

  お稽古に伺えませんが、皆さま、良いお月見となりますように・・・


とまあぁ自ずから発する風流なるメールに 
流石だ 鶴仙人と
ただただ驚くばかり
そこで
お身体お大事にとメールをすると


***
  月見の中のお稽古こそ風流で
  ご一緒したいです。

  かぜ去りて 
  月 満ちみちて 
  行く先明し 


と俳句付きのメールが返信されてきた
いいねぇ
誰でも出来ることではない 
風流人の鶴仙人だからこそ
だだ唸るしかないと
アイテラ氏とサカチカさんと三人で唸った
むぅーん


今日の掛物
作者は菊池容斎の 二幅対である
まだ何も調べていないが


右には鴨長明か吉田兼好か 隠者風な人物



左は木と山らしき風景だけ

共箱ではないが 十五夜と箱に書いてあるのに
月はどこにもない
???



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月光

2013-09-18 23:40:51 | 村雨庵 稽古 
水曜稽古
昼は三名、夜は二名

送って木戸まで出ると
空に満月が光っている
月には心があるような 
あたたかい光だ
良寛の歌にあるように 
帰り道を優しく
見守ってくれるだろう


月よみの光を待ちてかへりませ山路は栗のいがの多きに   良寛



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むさしの

2013-09-18 00:19:50 | 懐石・料理
昼はお茶
夜は料理

お茶の袱紗や懐紙やら身の回りの道具とノート
夜は料理のノートとエプロンに包丁

なるべくものは持ちたくないが
ノートも包丁も重たく結構な荷物になる
それに携帯と充電器は必需品 
折り畳みの雨傘も一番軽いのをバックに入れておく
あまりに小さく軽いので
すでに持っていることを忘れて
雨傘をまた持ち
日傘をさしていたりもする
気がついた時は 悲しい

喉が乾くので何か飲み物をと
今日はホームで宮崎マンゴーサイダーを買った
新しい飲物が出ると
取りあえず挑戦してみるが
今日のも まあまあだ
飲んだ後にお茶を飲みたくなった


写真は
今日のお菓子
鶴屋八幡の武蔵野
菓子器は山本陶秀の備前の反り鉢




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プーシキン美術館展

2013-09-16 21:19:03 | 美術館・博物館
野分の夜書読む心定まらず 子規

台風18号が去ったあとにと
午後2時半にサカチカさんと待ち合わせて
桜木町へ
新しいビルが立ち並んで様子がすっかり変わっている

「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」
横浜美術館 本日終了だ
フランス絵画よりすぐりの66点とか
初めは少なめだったが
だんだん観客も増えてきた
洋画は正直 よくわからない
好き嫌いだけだ
好きな絵をさっと見て後はお茶でも飲もう

横浜グランドインターコンチネンタルホテル
2階の「マリンブルー」でアフタヌーンティセット
通常2200円がチケットを見せると1870円になった



窓の外は海
どこからか風船が沢山飛んできて 海の方へ行った
低く垂れこめた雲もやがて沈む夕日に赤く染まる
さあ そろそろ帰ろう



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