村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

茂りの下の耶蘇仏

2019-07-31 23:29:26 | 村雨庵 稽古 
君が世や茂りの下の耶蘇仏 一茶

今日は水曜稽古
朝方に茶花を切りに出るが
草木の背が高く
庭は茂って大変
外は既に異常に暑い
ゆっくり眺めて決める余裕はゼロ
急ぎ挟みを使い
切ったのは
水引と河原撫子と松本仙翁
桶に入れて水を張り
そのまま水を落とし続ける事
しばしそのままにする
エアコンは早めに入れ
風炉に炭を入れて釜を掛ける


写真はうちの猫
ミーちゃん
年は11才か12才
うちに来て二年弱経った
癒される存在
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山川の

2019-07-30 23:47:58 | 短歌・俳句の事
山川の
岩にせかれてちる波を
あられとぞみる
夏の夜の月
  西行

なんて涼しそうなんだろう
月光の銀波に光る情景も浮かぶような
水音も聞こえるような
和歌を詠んで
三十一文字の作り出す世界に
浸ろうではないか

写真は
今日もイタリアン
まずは
サラダとウインナと
ピザとパスタ
今日はビール付



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土用干し

2019-07-29 23:10:24 | Weblog
無き人の小袖も今や土用干
作者は松尾芭蕉

今日は
伊賀と信楽のお勉強
信楽は六古窯のひとつ
思い浮かべるのは
伊賀というと
筒井伊賀
藤堂伊賀
信楽というと
紹鴎信楽
利休信楽
遠州信楽
仁清信楽

写真は
研究会の帰りによった
駅ビルのイタリアンのピザ



欲望のサラダの大盛り
ピザはマルゲリータ
パスタはミートソース
松籟庵様とサカチカさんと三人
丁度よい量だった
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ほうきぼし

2019-07-28 23:54:13 | 懐石・料理
打水や空にかかれる箒星 虚子

今日は茶事の懐石の水屋担当
サカチカさんちでのお茶事
懐石料理の下拵えは
サカチカさん本人が済ませて
私は当日切ったり暖めたり
器に盛ったり洗ったりを
タイミングを計る

今日の味噌汁は夏用に
石野の京桜赤出し味噌を主に
石野の西京味噌少し
赤味噌も加え
三種類の合わせ味噌にした
種は焼き山芋

ご飯は炊けたらすぐ
飯椀に一文字に盛り
蓋をしておく
汁椀に山芋に味噌汁を張り
山椒を振り
辛子を落とす

向付は味噌汁のあと
完成させて冷蔵庫へ
今日は鰈カレイの刺身
切り重ねて盛る
山葵と水前寺海苔と穂紫蘇
加減酢をかける

飯器 汁替
煮物椀
焼き物
預け鉢
進肴を二つ
小吸物八寸
湯桶 香の物

いつも思うのは
茶事の懐石は一種のスポーツ
頭も体もくるくる
回転させて
それが楽しい
おもしろい
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かやり火

2019-07-27 23:57:25 | 短歌・俳句の事
夏の夜の
月みることやなかるらむ
かやり火たつる
賤の伏屋は

西行

かやりび=蚊遣り火

蚊遣り火は大正初め頃まで
生活に溶け込んでいたそうだ
よもぎの葉やカヤの木
杉や松の青葉などいぶして
煙を出して蚊を追い払う事
季語にもなっている

チコちゃんに叱られるで
蚊取り線香のぐるぐる回っているのは
蛇のとぐろからの
発想だと
重なっている二枚のぐるぐるは
真ん中の巴の太いところを
それぞれ押すと
簡単に二つに分かれると
今度試してみよう

蚊取り線香が無いときは
扇風機をかける
飲み残し炭酸飲料やビールを
置いておくと
効果があるとか
でも
だいたい飲み残しがない

写真は
ねずみ年の時に
頂いた押し絵
11年 経った
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みづなみまさる

2019-07-26 23:28:51 | 短歌・俳句の事
五月雨に
みづなみまさる
まこもぐさ
短くてのみ
あくる夏の夜

定家

まこもぐさ=マコモのこと

梅雨は明けたようだ
銀行へ行かなければ
ならず
熱気のある大気の中へ
突入
今日は足が調子よいので
バスで駅まで
乗ると 後ろの人が
私の首にアリが
付いていたようで
あらアリよ

さっと取ってくれて
はいとそのアリを渡された
刺されたり
かまれたら嫌なので
取ってくれたことは
有難い事だが
はいと渡されたアリは
どうしよう
この指でつまんだアリを
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雲ひとつ なき

2019-07-26 23:08:15 | 村雨庵 稽古 
うつくしや雲一つなき土用空 一茶

今週の土曜日は土用丑の日だ

土用は雑節のひとつ
四季に1回ずつ
四回ありその間に
井戸掘りや
土いじりをすると
土の神様がいやがったと
聞いたことがあるが
詳しくは不明
夏の土用の丑の日にウナギを食べる
これを流行らしたのは
平賀源内とか大田南畝だとか諸説あるらしい
ウナギは私の
嫌いな食べ物のひとつ
レバーと牡蠣も嫌い

嫌いな食べ物は
ない方が良い
何でも美味しく食べられる方が
何倍も幸せだ

今日は木曜稽古
昼間は休みなく
お弟子様が次々と稽古に見え
自分の分が終わると
ぽつぽつとお帰りになって
最後は夜十時半
森金さんは自転車でかえった


写真は
四天王寺の扇面法華経冊子の
複製だ
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夏山

2019-07-25 00:50:54 | 村雨庵 稽古 
夏山を見て

夏の日は
いずくの山も
つくばやま
深くぞ夏の
陰はなりぬる

初句の字は読めないが
夏だと言葉が会うので
夏とよんでみた

今日は水曜稽古
届いた御菓子は葛製の「夏木立」
涼しそうだ
梅雨は明けたのだろうか
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すすき葉の さ青

2019-07-23 23:10:41 | 短歌・俳句の事
すすき葉の
さ青
垂葉の
するどなる
葉さきに
さやり
指は
きらせじ
  利玄

【木下利玄】キノシタリゲン
[1886~1925]歌人。
岡山の生まれ。
本名、利玄(としはる)。
佐佐木信綱の門下。「心の花」、ついで「白樺」同人。
歌集「銀」「紅玉」「一路」など。
(デジタル大辞泉の解説ヨリ)

庭の矢筈ススキ
根が広がらないように
植木屋さんが鉢のまま植えたのだが
毎年
株を大きく太らせ
背も高く
狭い庭を占領し
困ったものだ
強めの雨が降り倒れてしまった
左手でススキの葉をつかみ
挟みで切る
これを繰り返したが左手は
知らぬ間に鋭い葉で
幾つも切れていた
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雪舟の庭

2019-07-22 23:49:24 | 食事会
梅雨雲こめて雪舟の庭くらし 秋櫻子

今日はサカチカさんと
赤坂の塩野へ
茶事のお菓子を頼みに行く
その帰り
お腹が空いて
何か食べようと
赤坂周辺で探したが
何となくこの地に馴染めず
新橋まで戻った

写真は新橋の新橋亭
お焦げを頼んで熱々のタレを
じゅうっと掛けているところだ
美味
他に鶏のなんとかと
豚の何とか
そしてワインを頼んだ
満足
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なくこゑは まだきかねども 

2019-07-21 23:19:56 | 短歌・俳句の事
なくこゑは 
まだきかねども 
蝉の羽の 
うすき衣は 
たちぞきてける
能宣

大中臣能宣オオナカトミノヨシノブ
(921~991)
平安中期の歌人。
三十六歌仙の一人。
四位祭主。
梨壺の五人の一人。
万葉集の訓釈および後撰集の撰進に参加。
賀歌を得意とし、
歌は拾遺集などにみえる。
家集「能宣集」
大辞林 第三版の解説

帰りのタクシーに乗ると
喉が痛くなり
頻りと咳が出る
のど飴を出したり
マスクをしたりしていると
運転手が冷房の向きを変えて
エアコンのせいですかね

私はよくあるのですよ
年のせいかもね

電車で漸く座れて
動き始めると
喉にエヘン虫がこびり付き
咳が止まらない
舞台が始まり静かになると急にまたエヘン虫
茶室に炭をくべて
香が薫り始めるころ
またエヘン虫
こんなとき私は
水を飲むか
のど飴をなめるかで
すぐ解消する
のど飴は手放せない
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宇治の川霧

2019-07-20 23:58:54 | 紫廼茶話会
今日は紫兎先生の
七事式のお稽古
掛け物は古筆が掛かる
小倉百人一首から

朝ぼらけ 
宇治の川霧 
たえだえに 
あらはれわたる 
瀬々の網代木
 権中納言定頼 ゴンチュウナゴンサダヨリ
長徳元年~寛徳2年
995~1045
藤原公任の子
優れた歌人
能書家
四条中納言とも呼ばれる

 
うらみわび
ほさぬ袖だに
あるものを
恋にくちなむ
名こそをしけれ
 相模サガミ

生没年不詳
平安時代後期の歌人
中古三十六歌仙
女房三十六歌仙

と書いても
覚えられず
直ぐ忘れる

写真はリラの花
ヨーロッパ南東部原産

英語名はライラック
英語のLilacを
フランス語で「Lilas」と呼ぶ

日本では
紫丁香花ムラサキハシドイ と
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須磨の浦人

2019-07-19 23:04:06 | 短歌・俳句の事
さみだれは
たく藻の煙
うちしめり
潮たれまさる
須磨の浦人
 藤原俊成

ぽかっと空いた一日
たまった雑誌を整理した
山積みのそれぞれは
揃えただけで
また少し違うところに山積み

一冊も捨てられない
減らない
毎月増える
と言うことになってしまう
よし
次回は捨てよう

後の時間は
今月出詠の短歌を考える

何を読むかを悩んだが
変わった題材の方が
自分らしいだろう
今月の私のテーマは
「料紙作り」
取り敢えず三首出来た
十二首作るので
あと九首

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岩もる水

2019-07-18 23:11:12 | 村雨庵 稽古 
円能斎好の主菓子
岩もる水 が
今日のお菓子だ

葛に草色をつけて岩に見立て
白い葛を水に見立てたのだ
優しい色合いで
岩からしみ出る冷たい清水

明治16年(1883年)の
『小学唱歌集 第二編』に
作詞者未詳の
「岩もる水」がある

いはもる水も。
松ふく風も。
しらべをそふる。
つま琴の音や。
あれおもしろの。
こよひの月や。
こゝろにかゝる。
雲霧もなし。


美しい言葉が連なる


写真はこしちゃん
着付け教室の帰りだとか
着物姿が
涼しげで
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空もとどろに

2019-07-17 23:38:44 | 村雨庵 稽古 
貫之
五月雨の
空もとどろに 
郭公
なにをうしとか
夜ただ鳴くらん


午前中は病院 整形外科へ
右膝の人工関節を手術してから
一年目の検診
問題無しで
ひとまず安心した

午後から水曜稽古
掛け物は
薬師寺管長の橋本凝胤ハシモトギョウイン

美術人名辞典の解説では
橋本凝胤
法相宗の僧・仏教学者。
薬師寺百二十三代管主・法相宗管長。
奈良県生。
佐伯定胤の弟子。
東大印度哲学科卒。
中国を遍歴してチベット仏典を収集。
奈良県文化財保護や、
インドの日本寺建立に尽力した。
昭和53年(1978)寂、80才。


庭の草木が
梅雨の雨にしっとりと濡れている
挟みを持ち茶に使えるものをと
探すが大してない
やはりムクゲが欲しい

矢筈すすき
糸ススキ
秋海棠
河原ナデシコ
高砂芙蓉
シモツケ
薮茗荷
水引
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