村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

想望庵除夜の茶事

2008-12-31 23:59:01 | 茶事 茶会 他会記
待合で汲出を頂戴し露地へ出る
茶室のにじり口があき 亭主水桶を持ち出し 
つくばいの水を替える 
亭主の想望庵様のお姿
中門のこちらからぼうっと眺めている
客4名 
あらためて迎えに見える亭主客 総礼
総礼せば 客ら はっと我にかえり順につくばいをつかい席入す
平成20年12月31日午後4時である
初炭 四つ椀懐石 
後入は手燭の交換 続き薄茶 送り礼を受けて
待合にもどるは八時半

帰路 
見上げた除夜の空は澄んでいた 
われらが客のちりを払いし 心のように
亭主想望庵様のひとみのように  

とは ははは 
ぬけぬけと・・申しまして
御免

待合掛物  諸悪莫作
      大正八年 宣龍書
汲み出し  水月窯 

本席掛物  庭梅 わが宿の垣根の梅の花さかり今年も人にとられけるかな
      西四辻公業 書
      
      にしよつつじ きみなり 公卿。公恪の養子。子爵。幼名茂丸。高松公祐の男。従五位下。勤王家、御歌所参候。大阪府知事。
安政勤王八十八廷臣の一人。明治32年(1899)歿、62才。

花入 竹一重切 
花  きささげ 白玉椿
釜  万代屋釜
釜蛸 寒薙
水指 総織部
茶入 備前 
茶碗 赤楽
茶杓 好日 
菓子器 輪島椿皿
菓子 虎屋 好文花
棗 金輪寺 蔦
薄茶碗 俵
替茶碗  十牛図より六番め騎牛帰家の図

丑年はまもなく始まる
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除夜の茶 想望庵

2008-12-31 14:55:44 | 茶事 茶会 他会記
看々臘月尽 
みよみよ ろうげつ尽く 

今年もほんとに
終わるぞ 
よいか 
行くぞ 
心の準備はよいか  

ではわたくしめは除夜の釜に

なかめの想望庵様へ
そろそろと 参るでござる
のちほど 様子は申し上げまする
 
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正解

2008-12-30 23:24:01 | 茶事 茶会 他会記
今日は成城ガゼータのお宅訪問
登戸で乗り換えるはずが府中本町まで乗り過ごした  なぬっ!!

gooブログ成城ガゼータの記事の
「後醍醐天皇と東海道五十三次」に漆椀の話があったので
時代のお椀をお土産
それと以前約束した松永耳庵の掛軸を持ってく

松永安左エ門、
1875年・明治8年12月1日-~1971年昭和46年6月16日
「電力王」「電力の鬼」と言われた日本の財界人
美術コレクター、茶人としても知られ、近代小田原三茶人の一人

この軸を前に茶会で掛けた 
その時はちゃんと読めたのに
今日掛けて見るとなんと読めない   

あれっ?あれぇ!

ガゼータ氏からの帰り道
確か茶会の場所は
知る人ぞ知る 綱島の「福們」フクモトだった
思い出しながら
わが家の建付けの悪い木戸を
ガラガラ開ける

なんと
「福們」のお二人が年末の挨拶に見えていた
変わらぬ小粋なこむらさきさんと 
真面目な酒豪 茶名は宗浩氏

二人とも わが弟子たちだ

今ふくもとはお店を新築中
聞くと来年1月開店のはずが延びて2月になるよし

なんでも予定通りには進まぬものなのか・・・ 

ピンチをくぐり抜けるたびに 成功のヒントを掴んだという 耳庵
この漢詩に曰く

以理念決事
理念を以て事を決せば・・・云々

 ねぇ

何かの時には思い出して
この耳庵の共箱の題が 「正解」 だということを
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魔去る

2008-12-29 23:31:08 | 茶事 茶会 他会記
床の間に
軸を掛ける
または
中釘に
花入、扇子、夏は団扇なども飾る
あれこれ考えるのは楽しいが
時間がないと素床になる

素床もなんとも味気ない
こんな時いつも決まってこれを掛ける

猿の面

ほぼ40年前
恥ずかしながら わたくしめの
九州修学旅行の土産

裏には魔よけ猿
とある

来年もと
願おう

もろもろに

魔よ 去れ
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茶飯釜・・→喫茶去

2008-12-28 23:31:05 | 茶事 茶会 他会記
28日歳暮の茶事
茶飯釜 忘年会 年越し 納会と
いくつもの意味合いをのせつつ
茶事がはじまる
亭主はやっとも姫 お酒の勉強をしてとっても詳しい
正客は森の金庫番 お酒は好き とっても大好き
となると・・おのずから趣向はきまった
年末だし もう会社おしまい!という輩もおり
ここはバーっとやりませう 

待合掛物 大晦日画賛
見かえれば今年も同じおおみそか  秀山 
秀山は初代 吉右衛門
画 北沢楽天
汲出 そばちょこ 伊万里
   
本席 看々臘月尽 
釜 茶飯釜
炉縁 けやき生地
炭斗 時代菜籠
火箸 時代
灰匙 和田美之助
灰器 万古焼 数印
香合 田家 志野 野中春清作
香  銘 むらさめ 
香元 かくみ堂
かくみ堂とは村雨庵  
   私めが練りましてございまする
   香合は志野のわら屋 これを村雨庵と見立てまして
また来年も集いて茶をいたしませう

香合の拝見が終わり
ゆるりと膳を
向付 絵唐津 蔵珍
鯛切重 鯛の皮 白髪大根 より人参 山葵 
御飯の炊けるまで
さてさて 今日はやっとも姫の用意した
   酒三種を出して利き酒などいたしませう
まず
一の酒 石川県御祖酒造 純米吟醸「遊穂」
二の酒 群馬県柳澤酒造の特別本醸造「桂川」
三の酒 神奈川県茅ヶ崎市の熊澤酒造純米吟醸「天青」
やっとも姫曰くわかりやすいお酒にしたとの
三種類をきき三種の中か酒ひとつ選び何番目かを当てる

正解は二の酒で正解者二名
正客の森の金庫番と次客設計室長
すごい さすがのお二人
ご正客は声がいつもより高いそれに大きいぞぅ
あと三名はずれ
では 残りのお酒 どんどん やっとくれ
三客目あいてら修繕課長 ここぞといつもの調子でぐいぐい 
茶室ぞ茶事ぞ宴会ではあらずよと
席中なんどもご注意ありて
少し控えたとか 控えずとか
まあ
茶飯釜 自分でなんでも せねばならず
足りないぐらいが丁度いい かな

汁 なまふ 
煮物椀 時代菓子椀 鏡文様
柿と餅のみぞれ椀 三つ葉
預け鉢 伊万里 染付
    金目鯛のあんかけ
進肴 やきしめ
   小松菜のお浸し
香物 備前 佐藤苔助
澤庵 赤蕪 野沢菜

中立
腰掛にて菓子
菓子器は白檀塗の食籠
薯蕷饅頭 虎屋黒川製 しっかり蒸し上げて
銘は勝手に「押しくら饅頭」とす
用意が整う
鳴り物でということで 今日は待合の掛物にちなみ
歌舞伎調に 柝の音をさせたく
やっとも姫の父君より 夜周りの本物の拍子木をかり
ちょんちょん ちょちょん    ちょんと 決まった
席入
後座は
花 西王母椿 日向水木
花入 竹 
長い長い煤竹 茶飯釜にちなみこれを火吹き竹にみたてまする
水指  浦千鳥水指
茶入 青磁 時代香炉 
仕覆 二重蔓牡丹唐草銀襴
茶碗 片身替りイラボ 時代
茶杓 無事 大徳寺
建水 楽 
蓋置 五徳 鈴木盛久
後炭をして
薄茶
棗 朱塗 四君子金蒔絵 春仁作
茶碗 暦茶碗 京焼
   千鳥絵茶碗 岡本圓平
   赤楽 筒茶碗
   ねずみ色絵
茶杓 銘かがり火
煙草盆 春慶手付
菓子器 独楽 山下甫斉
菓子  鎌倉五山 和賀江島 豊島屋
    ほかに上野亀井堂の文楽人形焼きとそばぼうろ

今日の配役
亭主 やっとも姫
水屋 かつ殿 さかちか とび姫
正客 森の金庫番
客 設計室長 修繕課長 あい様 ひいろん 
合計 九名 

と まあ 一日を過ぐ

終わって
水屋のかつ殿から
「みんなに助けられて いると言う事がようくわかった」
との 電話あり 

そうか かつ殿 「喫茶去」だね
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だんどり

2008-12-27 22:00:01 | 茶事 茶会 他会記
懐石の料理教室
明日が茶事なので
その支度も兼ねる
鯛を2尾、金目鯛を一尾
勝どの、さかちか、逗子のマダムが
さばく、それなりにさばく
あら煮が大皿に2皿できた
正月も近いので錦玉子、昆布巻き
あすはこれを八寸にする

せまい露地の落ち葉をひろう
30Lの袋いっぱいになる
とび姫 初めての事だと言う
つくばいの手水鉢の中をたわしで洗って
海の石ををひとつづる取り出しあらう
 
外は寒いが
掃除も初めてのことならば
おもしろい
かも
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はかなくて年も暮れぬ

2008-12-26 23:35:32 | 茶事 茶会 他会記
月いちど原文で源氏物語を読む
会員三名 
紫兎さま松風さまと・・
中華屋で待ち合わせ わが庵へ
年も迫り
今年 最後の源氏の会だが
いつもと同じく
雑談茶談のようやく過ぎて
9時ちかく
源氏読み始める
小学館源氏物語5巻

宿木
34 薫、宇治の人々をいたわる弁の尼との唱和
から
50薫、弁の尼に浮舟との仲立ちを依頼する
まで 一気に読む

ようよう今日で5巻は読み終えた
来年は気持ちよく6巻から始まる

よむなかに

かの華やかなるおん仲らひに立ちまじるべくもあらず
かすかなる身のおぼえを、といよいよ心細ければ
なお心やすく籠りいなんのみこそ
めやすからめなど、いとどおぼえたまふ
はかなくて年も暮れぬ

とまあ 今日にふさわし 一文もあり
声を出し読むだけ 
なんだか分からずとも
順番に声に出して読むこと
一時間 
さすがに源氏 なんと心地よいこと

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2008-12-25 21:26:37 | 茶事 茶会 他会記
正確な年はわからず
18歳か20歳
若く見えるが
足はヨロヨロ


名前は
みー
ちゃん です
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稽古千秋楽

2008-12-24 23:57:16 | 茶事 茶会 他会記
今日でお茶の稽古は終わり
あと28日に茶事があり 
27日の 茶事前日は支度がある
最終稽古の今日 何をかけようか

高畠式部の短冊にした
歳暮初雪 かきぬれど麻のさごろも袖まきて雪ちりそめし夕暮れの空
と 読んだが ちがうかもしれん

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自由 自在

2008-12-24 15:10:16 | 茶事 茶会 他会記
小上げ 大上げ 
その所作が 興味深い
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菓子はふくや

2008-12-24 00:22:34 | 茶事 茶会 他会記
主菓子は冬至餅
干菓子はヒイラギと雪
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歳暮の茶 宗中の白紙画賛

2008-12-23 23:49:20 | 茶事 茶会 他会記
恒例の年末の茶会
村雨社中の設計室長宅へ4名にて参上
設計家の亭主の好みの茶室
京間の二畳 亭主下座床
にじり口から席入すれば 
正面に床 
宗中である
道具畳向切 自在に棗釜が揺るる
あと客畳が一畳の二畳のみの茶室 
客は四名
何とも贅沢である
 
今年は亭主のご母堂様が逝去なされ
悲しい年末となったが
茶なればこそ 
取り合わせの道具に思いを載せ
茶会を開いたとの 

茶が心を
支えてくれる時もある


待合掛物 無事
汲出 小峠丹山
菓子器 三彩 源内焼 
菓子 冬至餅 ふくや

本席 小堀宗中 白紙画賛
  年の暮によめる
露は霜あられは雪となりまさるとしの暮れにもまたなりにけり

白紙の余白が続く 雪が降る
作者は遠州流 8世 1786~1867
天明6年生まれ慶応3年 82歳の長寿を全う

水指 南蛮縄簾 
茶入 瀬戸肩衝時代 
茶碗 黒楽鈍阿 
茶杓 夢 明道
建水 キンマ
 後炭 自在で 釜は棗釜 弦は浄益 香合伽藍石

薄茶
菓子器 鎌倉彫時代 蓮
菓子 雪 柊 ふくや製 
棗 黒柿
茶碗 俵 永楽妙全
替 青磁 、無明異焼

思い出の道具がいくつか登場した
二畳の茶室は確かに狭いが
そこに座り居れば広いのだ
きっと彼岸の御両親も同席していたに違いない







 
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灯火

2008-12-22 17:13:32 | 茶事 茶会 他会記
燈火 菊池芳文
便面に燈火が三つ
如何なる意味や
不明

今日は取り敢えず
現在 過去 そして未来として

小さくて見にくいが
灯心をごふんで
灯は赤あかと紅で描かれている
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島田菊僊

2008-12-21 22:56:00 | 茶事 茶会 他会記
今日の掛け物は 
茶 南禅管長菊僊

作者は島田菊僊 菊僊宗匡1872~1959
室号は雲龍窟 福井小浜出身建長寺学林に学び
南天棒に参じその法を嗣ぐ
昭和15年9月南禅寺派8代管長となる
昭和34年10月12日世寿88歳をもって示寂

月々会は今日が稽古納め 茶の一字
読み方がわからず悩むことはない
内容は それぞれが考えてみませうぞ

久し振りグッチ様モカ様、お越し
28日の茶事のやっとも姫 本物の拍子木を持参
又最終稽古・道具・衣装合わせなどするが・・
さてさて いかに 28日は!
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クリスマス茶会

2008-12-20 23:56:12 | 茶事 茶会 他会記
今日は クリスマスの茶会
ところ 八王子mss苑
師走というに程よい暖かさ空は透きとおった水色
なによりの茶会日和である

濃茶席 F先生
待合 掛物  常盤雪中行図 浮田一 田中親美箱
  常盤御前が雪の中行く 今若、乙若を連れそして胸には牛若を
  さて 今日はクリスマス茶会
  クリスマス
  聖母マリアが胸にと抱くは
  何ナニ さすれば 
  常盤御前が抱くがキリストなると
  聖母マリアは常盤御前なりか

なるほど!!
       なるほど。スゴイ。

本席  
にじり口を開けて床の間を見た時
 劇場の緞帳が上がり舞台に一気に照明が当たったよう
 目を見張った

掛物 羊皮紙
 BC15 ラテン語で書かれてある 時代の金が蒔絵のごと 朱と緑も美しい
内容は暦のようなものらしいが 深くは不明
香合 織部
花入 閼伽桶 
花  クリスマスローズ 梅
  時代の花入は小さなバケツの形…馬小屋かぁ
  そして今日この茶会ならではの花ならん 
香合 織部
釜  博多芦屋 なで肩衝
炉縁 IHS星蒔絵  
   まさにクリスマスだ
水指 ハンネラ
茶入 仁清
茶杓 清水道竿
茶碗 古唐津 伊佐幸琢箱
    まるで奥高麗の風格 迫力に圧倒さるる 
 


濃茶席は待合に炭道具、煙草盆 本席の箱がかざらるるが
その全てを記憶が曖昧で書ききれずおり、残念
はじめにおてまえが柄杓を構え 蓋置を扱って定位置に出す
その蓋置はなんとブリキのおもちゃ 赤いトラックである
いまどきのサンタはトラックで来るのだ

びっくりした
茶会とは新発見の場
茶人の脳内はすごいのだ

薄茶席 B様
薄茶 寄付 村瀬秋水の山水
本席 温光富貴家 速水流2代速水宗曄 
 ドイツ人のB様 クリスマスというと思うのは家族とか
 この一行は家族のぬくもり聖家族をも連想させる
 
花  梔子 白玉椿 
花入 胡銅 獅子耳
香合 瑠璃安南 
釜  道也 三代 大阿弥陀
炉縁 真塗
水指 南蛮 清厳所持 一井庵箱
長板 桐溜塗面取 大谷普賢作
  この茶会のためにご亭主好まれしとう
  無いものは好むとう事が出来るとは 
薄器 根来 時代
茶碗 左入 淡々斉 銘老友
   高麗 
   白楽 速水流若宗匠
   黒楽 福田行雄先生
茶杓 道安作
菓子器 堆朱 五爪龍 
菓子 干菓子 亀屋伊織の雪と光琳松
蓋置 雷紋 古淨味
水次 五代常叟 雪月花
建水 淨益 青海波

赤い帽子をかぶりケーキを食べることが
なんとなく わがクリスマス
されど されど
今日の茶会は
切れ味の良く
角が立つ
なんと贅沢な
心豊かな茶会であったことよ

  メリークリスマス

  満足 しごく満足
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