村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

モローとルオー展

2013-11-30 22:34:44 | 美術館・博物館
今日は従姉妹のkeikoちゃんと
パナソニックの汐留ミュージアムで開かれている
「モローとルオー展」へと行く
でもその前に築地に用があるからと
久しぶりに築地へ行った

人がすごい
旗を持っている人の後に
ぞろぞろと歩いている人達は
いかにも興味津々
楽しそうだ
買うものを買ったらタクシーで汐留
展覧会を見た
モローの《ユピテルとセメレ》ユピテルの目力が凄い
ユピテルはジュピターのことだそうだ
モローの絵には物語があり
優雅な音楽が聞こえてきそうだ
12月10日まで開催している

お昼はシティセンタービルだったか42階のいつもの所で
景色も良いし値段も安いが
味が・・・ね
まあ100点でなくとも 良い
外の景色は満点だから



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縞さま 古希の正午茶事

2013-11-29 23:56:56 | 茶事 茶会 
縞様の茶事へと招かれ
紫先生とお仲間連で伺う
空は青 風は冷たいが気持ちが良い
心弾むとは こういう気分だろう

席入は11時半 
嬉しい気持ちを抑えつつ入った待合の床は
少し細身の画賛の軸がかかる
大徳寺418世の宙宝宗宇の賛に
大徳寺429世の明堂宗宣の画

本席の床は 西行
モミジの歌切である

正客の紫先生から挨拶を順にする 
ご亭主の声が潤み、つられて私めも不覚にも涙をこぼした

はらはらと
落つる涙ぞ
あはれなる
たまらずものの
悲しかるべし     西行

縞様は今年古希である
その茶事にとにかく皆様ともども無事に参加出来た事が
何より有難く、幸せなのである
使われる道具には
初めて知る茶人や珍しい焼物もあり
縞様のお数寄者振りを再確認

楽しい時間は 早く過ぎる
お腹も気持ちも満足しつ茶事は終わり
名残惜しくも去らねばならぬ
帰り道はすでに暗く
各自にそれぞれ帰るが
私めは茶事の気分を惜しくもあり 
ひとり家の近くの喫茶店へと寄道す
珈琲とピザを頼み
今日の会記をつけた

写真は古銅の花入
イタヤ楓と初嵐

さあこれから お礼のお手紙を書くゆえ
ここまでで・・・



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紅葉焚き

2013-11-28 23:56:18 | 村雨庵 稽古 
ちはやぶる 神なび山のもみぢばに 思ひは かけじ うつろふものを 作者不明

箱には 「紅葉焚き」と書いてある
小さい薬缶を掛け湧いたら茶でも飲むのであろう
風流な事である


今日は11月最後の稽古日
木曜稽古だ
昨日 見学の方が見えた
その結果 来月から入門なさるとのことで
今日の木曜稽古も夜にお茶を飲みにいらした
学生時代に茶道部で4年間稽古していたそうだ
少し間があいてもすぐの感を取り戻すだろう

11月から入門した春ちゃんは
初めて薄茶の点前をした
まず挨拶をし、利休百首を読みあげる
入門は11月だが10月から来ていたので
割稽古はしていたが茶室を歩くのは初めてだ
実際茶室を歩く事は
なかなか難しいものだが
春ちゃんの歩き方には癒される
お人形さんかロボット君のようで
可愛らしいやら面白いやら
このままの歩き方のままで
ずっといてほしい
でもすぐに上手になってしまうのだが・・・




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山めぐる

2013-11-27 23:06:33 | 村雨庵 稽古 
村雨庵の水曜稽古
貴人点と貴人清次の濃茶と薄茶
又は茶通箱
炭は初炭か後炭かを稽古する
棚は吉野棚を使って京都の紅葉狩に思いを馳せた


紅葉 
山めぐる
時雨の奥のもみぢ葉は
掃く散らし程か
焦れはつらむ

印は丈山だが
印譜に載っていないので
石川丈山風の画賛だ

石川丈山 いしかわ-じょうざん
1583-1672 江戸時代前期の漢詩人。
天正(てんしょう)11年10月生まれ。
徳川家康の近習を辞し,藤原惺窩に師事する。
寛永12年(1635)から京都にすみ,詩仙堂をたてて隠遁。
書にすぐれ,茶人としても知られた。
寛文12年5月23日死去。90歳。
三河出身。名は重之,凹。通称は嘉右衛門。号は四明山人など。
《デジタル版 日本人名大辞典+Plus》



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窓の月

2013-11-26 23:07:59 | 紫廼茶話会
茶壷が飾ってあるだけで
華やかな気分になる
11月の景色だ

竹花入には
絞り初嵐と土佐水木
軸は
大徳寺169世 天祐紹杲テンユウジョウコウ
別号に夢伴子・実夢叟・柔兆子


今日は茶の稽古に出かけた
だいたい10時半から5時まで
終り頃に外はすっかり暗くなり
何やら心が急く

今日の月は
月齢22
下弦の月、下つ弓張シモツユミハリ


わが宿は四角な影を窓の月 芭蕉


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短歌十首 光悦会

2013-11-25 23:27:29 | 短歌・俳句の事
至高なる
茶会とききて焦がれきし
光悦会へといよよ加わる


時雨くる
空の昏クラむに光悦会の
茶会に並ぶ
人らの静けき


光悦会の
会記受取る受付に
琳派の下絵ありて身ぶるう


名物の
「千鳥の香炉」義政から
信長・秀吉と伝わりしもの


宗達の
下絵に光悦書ける軸
まず寄付に掛るるを見つ


日本一の
信楽矢筈水指と
席主の面の
晴ればれしけれ


掛物は
石山切なり
遠目にも
はなやぐ料紙が
床に掛かりぬ


床の間の
奥に煌めくは
平安の
金の料紙の
装飾経か


芦屋釜の
近くに寄りて声喚ぐる
満面に笑みを
うかぶる友は


極め付きの
道具をきそう茶会なる
光悦会に
わが身は
溺る  

          村雨庵


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紅白金団

2013-11-24 19:49:47 | 村雨庵 茶事茶会
茶事の主菓子は
おめでたく紅白金団とし
金団の得意な菓子部のひとりが作った

干菓子は銀杏と松葉



それと
鯛 笹の和三盆
栗の甘納豆 
山芋の松茸は菓子部で 紅葉は鶴屋のスリ琥珀
それらを吹き寄せにして
福升に

昨日の事だが
過ぎ去るのは早い
すぐ次の12月の茶事を考えないとならないが
今日はさすがに疲れて
菓子の稽古は休んだ
ずっと寝ていた

あまりに疲れると
頭が回らず
失敗や感が狂うから
適度に休まないといけない らしい
休み休み 
来週もお茶に励もう
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小堀宗中

2013-11-23 23:17:46 | 村雨庵 茶事茶会
賛の
小堀宗中とは

江戸後期の幕臣・茶人。
遠州流八世。
政峰の孫。
六世政寿の子。
名は政優、通称を大膳、別号に和翁・大建庵。
茶家小堀家中興と称された。
慶応3年(1867)歿、82才。 《コトバンクより》



画の狩野伊川院とは

江戸後期の画家。
養川院惟信の子。
名は栄信、号は玄賞斎。
絵を父に学び、その父に「吾及ばず」と言わしめた。
近世狩野派の名手。
水墨に金泥を施す技法に特色を発揮する。
また茶道を能くし松平不昧の恩顧を受ける。
文化13年法印に叙せられ伊川院と称した。
文政11年(1828)歿、54才。
《美術人名辞典の解説.》
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古希の茶事 

2013-11-23 21:40:52 | 村雨庵 茶事茶会
待合床 恵比寿
 汲出 志野
 煙草盆 玄々斎好香狭間透
 火入 織部八角 加藤作介造
腰掛 煙草盆 手付春慶 
   火入 青磁
本席床 寿老人画賛
  小堀宗中筆 是見人延命 
  狩野伊川院画 寿老人

クマショウさんの古希茶事
目出度い道具を取り合わせたが
表道具は亭主の道具だ
茶入は高取
棗は紅葉の色絵蒔絵内は流水文様、
濃茶茶碗は春岱 
薄茶茶碗は久宝の色絵
茶杓は社中のお祝で差し上げた銘「蓬莱」を濃茶に
薄茶には銘「日々新」

お客様は五名
正客は十徳姿の鶴仙人 思わず宗匠とお呼びしたくなる風情だ
次客は久々の森金さん 
三客はお香の先生
四客様はくま姉様 
詰は着付のカズ先生
待合に座られた皆さまの風格に圧倒される
水屋は
半東と露地 それに水屋が四名と総勢7名
皆都合をつけてお祝いに参加してくれたのだろう
お陰で私めは足の痛い事をいいことに 口だけ参加
亭主のくましょうさんは古希とも思えぬ俊敏さ
口切、初炭、懐石
濃茶、後炭、薄茶と全て見事に点前した
立派 見事 素晴らしい
私も古希の茶事を元気に披くことを願っているが


皆様お疲れでした
ゆっくり しましょう



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堺の庭

2013-11-22 21:38:27 | 茶の事
口切に堺の庭ぞなつかしき 芭蕉

月に一度の茶の稽古
昨日の夜に時間を計算し朝の目覚まし時間を携帯にセットした
電車に乗る時に、さて何時に着くかと何気なしに時間を見ると
一時間遅いのだ 
その上電車が線路に人が入ったからと止まってしまう
早めに行くつもりだったので 遅刻ではなかったが
時間を間違えた事にショック 
疲れた

明日は茶事
家では水屋担当と亭主のクマショウさんが
露地を掃除し終えて
食事をしていた所
私めもまずは腹ごしらえ 支度は疲れて ぼちぼち
邪魔にならないようにと ぼちぼちしては 休んでばかり
年には勝てない

ドリンク剤と
アップルグラッセを食べて
明日も頑張ろう



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土曜日は茶事

2013-11-22 00:33:23 | 村雨庵 稽古 
23日の土曜日は
くましょうさんの古希の茶事をする
茶事の前日にする水屋の下拵えを
都合で 今日することにしたのだが
今日は木曜稽古日でもある
まず ひいろんさんが口切の稽古つづいて初炭手前をし
炭が熾きる間に昼食をとる
終わると甘い菓子を食べたら薄茶だ
道具は自分で取合せ点前する
水屋の棚の箱を引出すと稽古用だが
季節の棗と薄器が入っている
好きなものを取り出して水指、茶碗と合わせ
今日は左の奥の吹寄蒔絵の雪吹をつかい
流し点で食後の薄茶一服といこう

落ちついた所で
いざ 始めんかと 
鶏を叩く 
その中に 塩、水、浮粉、山芋 砂糖も少し
それに今回は干椎茸と銀杏を入れる
それを団子にし、昆布だしに落として12分ほど茹でると 
鶏丸完成
それのほかに出来る事はしておこうと
夕方まで集中した
終わると
菓子は紅葉きんとん
お薄は点て出しで シメとした
明後日 土曜日は茶事だ
お互い風邪をひかないように
頑張ろう



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落葉多し

2013-11-21 00:06:13 | 村雨庵 稽古 
床は門出多落葉 
門を出でれば落葉多し

わが庭の落葉も気になり
今日も ほどほどに掃除をしていた
ところが何かの拍子に
木戸の戸に自分がドシンとぶつかり
格子戸が閉まらなくなってしまった
戸が外れると
鍵が閉まらなくなって大変なのだが
あれこれ木戸を持ち上げているうちに
無事になおった やれやれ

香合は志野
かたちは いなか屋 藁屋 
箱の表には「田家の栄デンカノサカエ」とある
田家は でんか と読む
いなかや 又はいなか 
作者は野中春清


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五島美術館  畠山記念館

2013-11-19 23:54:04 | 美術館・博物館
五島美術館の光悦 12月1日

畠山記念館の書の美12月15日まで


まだ日にちがあるからと
ゆっくりしていると
ついつい行きそびれてしまう


今日の用事は夜のお料理だけ
何もなければ寝坊して
ゆっくり取り貯めたビデオでも見るだけだ
それも楽しいが
光悦展も見ておかないと
話にならなない

夕方までに
時間が余ったので畠山にも行ったが
五島は大勢の人でごった返していたのに
畠山の先客は三名だけ
その分 有難く
ゆっくり拝見した



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パン・ド・リオレ

2013-11-18 20:51:39 | 懐石・料理
毎日出かけると 疲れる が
また今日も出かける

料理の稽古の前に頂いたもの
シェカザマの
パン・ド・リオレというものらしい

メッセージの描いてあるパンの蓋を開けると
サンドイッチがパンの中にぎっしり入っている

初めて見るそのパン
パン好きとしては
楽しく美味しく面白い



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「戦国武将が憧れたうつわ 井戸茶碗」 根津美術館

2013-11-17 22:38:49 | 美術館・博物館
根津美術館 特別展は
「戦国武将が憧れたうつわ 井戸茶碗」
12月15日まで

出品目録を見ると驚いた
井戸茶碗が74口 
うち国宝が1件 大井戸・喜左衛門、
重文が3件 大井戸・越後、細川。青井戸・柴田
重美が9件 大井戸・金森、宗及、福嶋、幾秋、金地院、さかい、三芳野、美濃、有楽、

大井戸茶碗は39口 
展示室にずらっと並ぶその迫力に胸がドキドキする

茶碗の姿や高台は写真にて載るだろうが
見込みの部分はあまり撮られない
横から姿を見 見込みを覗き込む
どの茶碗も素晴らしい 
魅力がある
井戸茶碗は毀れやすいとのこと
多かれ少なかれ傷のない茶碗はない
その傷や繕いをも愛おしく大切にしたのだろう
痛々しくもあるが 雄々しく堂々としたその風格に感激した
これほどの数の井戸茶碗が一堂に集まる事は
たぶん 当分ないだろう

今回のカタログ「井戸茶碗」を見ると
大井戸茶碗はさすが大井戸だ
伝来もそれぞれ素晴らしい
高台の写真に寸法や重さ 
箱も載っている
中身が濃い
後でじっくり読もう



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