村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

どんと来い うま年

2013-12-31 21:19:54 | 茶の事
いよいよ大晦日
しぶしぶと年賀状を書き出す

何を描こうか
馬も難しい 梅も難しい
あれこれ悩んだ後 富士山にした
確か秀吉の陣羽織の模様にあったが
雲の形だけ変えたというより
これが精一杯だ
あとは元旦に
一言と宛先などを書いて投函  

さあ
どんと来い!!
うま年 




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想望庵除夜釜

2013-12-31 00:44:33 | 茶事 茶会 
想望庵の除夜釜
以前は31日だったが
少し前から30日にお願いして今年も
12月30日の三時半席入り
客は5名

汲出の甘酒を頂戴す
にじり口を入ると
本席の床は井上禅定筆の「明歴々露堂々」
挨拶を終え初炭が始まる
香合は楽焼の可愛らしい弁天様

中立のあと露地に出る
手燭の交換があり雁行して後座の席入
キササゲに白玉椿が竹一重切に入る
水指は高取の亀井味楽
茶入は備前 伊勢崎新
主菓子は虎屋の金団

薄茶も二服頂戴する
その間ボーと蝋燭の灯りを見つめている
時間が経つにつれ
揺らめく蝋燭の芯が段々と長くなる
手燭とともに棗と茶杓の拝見があり
幽玄の世界に浸った一会は終えた
想望庵にての除夜釜 また来年も・・・


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年の暮に なりにけり

2013-12-29 23:28:49 | 茶の事
なりにけり なりにけりまで年の暮   はせを

今年最後の日曜日
する事はたくさんあるのだが・・・
かたづけも掃除も
予定どおりには行かない

明日30日は
想望庵さまの歳暮の茶事
今日は支度でさぞ大変なこと・・・
明日が楽しみだ





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猿さる去る   

2013-12-28 22:16:03 | 茶の事
「今日は、朝起きたら、真っ白です」
と飛びちゃんからメールあった
テレビでも盛んに雪降る景色が映し出されている
すごく寒いのだろう 

こちらも外は寒い
大気が冷たい
手袋を忘れて出かけたこと強く後悔した
予約した鍼治療に出かけ
その次は整形外科へと廻ったが
扉が閉まっていた
正月休みだ 
予定表を貰っていたが忘れていた
昨日も似たような事があった 
よくあることだと受入よう


今日は
お正月のお飾りを飾る
床の間にも正月用の軸を掛けるのだが
まだ決めていない
しかし素床も好まず
猿の面を掛ける
「魔が去る」 から



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忘年茶会

2013-12-27 23:55:08 | 茶事 茶会 
今日は清昌堂やましたの忘年茶会

待合床 蕪村消息 行年や都の隅に小町寺

本席床 玉舟一行 蚊子咬鉄牛
花 土佐水木 西王母
花入 竹一重 了々斎箱 銘「よね俵」
香合 伽藍伊賀写 慶入造
釜 独楽形 浄元造
炉縁 伊勢神宮古材 面溜研 秀斉造
水指 南蛮芋頭写 保全造
茶入 四方 藪内休々斎箱 銘「ゆずり葉」仁清造
仕服 柴田緞子 梅文古金襴
茶杓 表千家12代惺斎作 共筒 銘「もちつき」
茶碗 黒 淡々斉宗匠手造 銘「八重桜」
替 伊羅保 銘「山景」
替 古萩 田中仙樵箱
替 志野 練込手 瀧川恵美子造
薄器 庸軒好 凡鳥棗 三代宗哲
茶碗 赤 鵬雲斎大宗匠箱 銘「好日」惺入造
替 竹絵 志賀焼
替 黄伊羅保写 仁阿弥造
蓋置 竹根 惺斎箱 八幡の竹を以て 利斉造
建水 鵬雲斎大宗匠御好 唐草彫 浄心造
御茶 紫の昔
菓子 こころみもち 一幸庵
器 仙叟好 溜縁高 八代宗哲
干菓子 ウロコ 伊織製
莨盆 不見斎好 木瓜手付
火入 染付 冠手 妙全造

点心席
床 晴川筆 浅草歳の市

写真はその点心



茶会が終わると大江戸線で御徒町へ
そこからタクシーで東博へ
ところが 残念ながら休館日
上野公園のスターバックスでシホンケーキと珈琲を飲む



他にどこか行こうと思ったが
めぼしいところは休み
結局 映画「武士の献立」を観たが
また少し泣いて 少し眠った・・・



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癸巳の師走

2013-12-27 00:35:23 | 村雨庵 稽古 
写真はクマショウさんの古希の茶事の時
それぞれ貰ったもの社中の皆が持っている
花御札というらしい
以前 平安神宮で11月の南天を頂いた
これは根津権現のもので1月の松だ
大きさは違うが
その12ケ月の模様が平安神宮も、根津神社も同じ模様
お祓いをしてある花御札を玄関に飾った
これで邪気は入らない



今年最後の村雨庵
火曜日に、隣家の方から甘王の苺を2パック頂いた
「26日にくい打ちをするので、騒音で迷惑とかけるから」とのこと
苺の方はこの時期に甘王とは・・・高いでしょうねと言いつつ
みんなで少しずつ食べたのだが
いざ26日 隣からブルブルと大きな音がする
それも案外近く大きな音で
地響きすごい
二か所の炉に炭がはいっているので
どうしても換気扇だけでは空気が濁る
炭手前をすると窓を開けて入れ替えるのだが
窓を開けずとも
その工事のうるさい事
開けたらば
想像以上の音だ
試しに雨戸を閉めてみたところ
少しは音が静かになった
そこで換気のたびに
自分の後ろにある障子、ガラス窓、雨戸と
開けたり閉めたりせねばならず
さすが師走だ
その忙しいことといったら…


尻もちを つきてよろこぶ 師走哉   北村季吟



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見可遍禮婆 みかへれば

2013-12-25 23:59:16 | 村雨庵 稽古 
今日は今年最後の水曜稽古
「よいお年をと」改まり礼をし挨拶して帰られるのも
歳暮の風情だ


大三十日という
画賛を掛けた





賛は秀山 みかへれば 今年も同じ大あみそか
画は楽天 ヒイラギに鰯の頭
大正壬戌 歳暮 とある 
みずのえいぬは大正11年


秀山"というのは
明治から昭和にかけて活躍し、
六代目尾上菊五郎と並んで"菊吉時代" を築いた名優、
初代中村吉右衛門の俳名です




画は北澤楽天
明治から昭和にかけて活躍した日本の漫画家、日本画家である

大正も昭和もだんだん遠くなる
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クリスマス・イブ

2013-12-24 23:49:15 | 紫廼茶話会
年も押し迫る
今日はクリスマスイブ
だからと言って何をするでもないが
茶の稽古へ出かけると
戸を開けると
クリスマスの雰囲気

掛け物は画賛
馬上の公達が雪の中を進むところか

賛は中院通茂筆
定家の歌だ 

駒とめて
袖打ち払う影もなし
佐野の渡りの
雪の夕暮れ



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クリスマスプレゼント

2013-12-24 00:12:21 | お勉強
今日は文の会
お昼をいつもの中華屋で待ち合わせ
ランチを一個と春巻とお焦げ
生ビールの小を取って乾杯
三人で分けるとお腹に丁度良い
その後わが家でお勉強
のはずが
お喋りしながら休みなく食べる
今食事をしたばかりなのに
まずお煎茶をのんで珈琲を飲む
お持たせのオセンベやらクッキーを
食べ 喋る
その話題の中に
今更誰にも聞けないのだけれど・・・
枕草紙の枕って何?

バイ様は歌枕の枕でしょ
私は・・・疑問に思った事がなかったという

調べると

藤原伊周が妹の中宮定子と一条天皇に当時まだ高価だった料紙を献上した時、
「帝の方は『史記』を書写されたが、こちらは何を書こうか」
という定子の下問を受けた清少納言が、
「枕にこそは侍らめ」と即答したので、
「ではおまえに与えよう」とそのまま紙を下賜された…と記されている とある

枕の意味は
備忘録として枕元にも置くべき草子という意味や
枕を歌枕、枕詞と同じく見るとか
又は秘蔵のもの
他に一条帝が史記=敷き なので「
敷きたえの枕」をふまえての枕と洒落たもの
などなど枕の意味は諸説あるらしい

ひとつ新しい事がわかったので大いに満足
今年の文の会の勉強は
ここでお終いにした

写真は先日松風様から頂いたもの
緑のリボンが付いたサンタさんの
赤いプレゼントの袋の中に入っていたが
中身は
干柿と金柑と干し芋
有難い クリスマスプレゼントだ



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冬至 夜咄の茶事

2013-12-23 00:23:43 | 村雨庵 茶事茶会
亭主はリンさん
半東はアイテラ氏
正客は森金さん
詰はひいろんさん


汲出は志野茶碗
甘酒に生姜を入れ楊枝をつける
待合の掛物は「鶴寿老」と箱にある



本席は小田雪窓の「楽」
楽しむと読むか
楽と読むか
どちらも 良い

夜咄は大字か 
または小さい字の
掛物が良いという


前茶のあと
平炭斗で初炭
羽根は白鳥
火箸 時代
釜カンは淨益
香合はみみづく
懐石は一汁一菜
燭台の明かりの中に
亭主も持ち出し相伴する

主菓子は上用を重ねた
雪だるまの頭に
羊羹の鱗鶴をのせる
菓子部製 銘「鶴仙人」
ちょっと可愛らしすぎだ
暗闇の中では良いか 



中立前には
露地にたっぷり水を撒く 
そうすると露地行灯の灯りがよく映る
わが狭い露地も
見違える良い風情に変わる
写真を撮るのを 忘れた
中立のあと手燭の交換 
床は石菖
水指は白萩 
茶入は背の高い美濃伊賀茶入
濃茶茶碗は白楽で小川長楽造
茶杓は玄々斎 銘「小天狗」
蓋置は竹 小林太玄老師
建水は曲
濃茶茶碗と薄茶の主茶碗はリンさんのもの
薄茶は雪洞の水指を持出
薄器は打出の小槌が大きく蒔絵された宝尽くし蒔絵 輪島だが
茶杓は 福本積応老師の銘「かがり火」
茶碗は和田桐山の筒茶碗
他は梅の色絵や干支の茶碗をつかう
干菓子は等々力のお菓子屋の七色の鈴最中
虎屋の和三盆 推古
菓子部の落雁
それとネットで探した「ゆべし」冬至なので柚子を使いたかったのだ
開けると小さな柚子そのままの形である
でも正直あまり美味しくなかった 残念
ほんらい夜咄は続き薄茶なのだが
都合で濃茶と薄茶とをした
その後に止め炭があり
見送る

灯篭のあかりだけ残したが
あとは順に灯りを消していく
露地は暗い
いつもの電灯をつけると
一瞬の幽玄の世界はたちまち消えた
茶事は終わった

あとは皆さまからの手紙を
亭主は楽しみにするばかり・・・




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明日は夜咄茶事

2013-12-22 00:10:39 | 村雨庵 茶事茶会
明日は夜咄
亭主はリンさん
半東はアイテラ氏
男性ふたりがもてなす茶事だ

早々と茶事案内の手紙が届いたそうで
鶴仙人ことリンさんのその風雅さに感激したと
もらった客人達はいう
今日はそのリンさんとサカチカさんと桃ちゃんの三名が手伝い
露地の掃除
道具の出し入れと片づけ
一時から始めたが四時半にはほとんど終わった
驚くほど早い
四名だからだろう

夜咄だから
朝もゆっくりでも
いや 油断は禁物
灯りの用意がまだ
それに
煮物碗も出し忘れた

明日は冬至
一年で一番夜の長さが長い
一年で太陽の昇る高さが低いので影も一番長い
無病息災を願い
南瓜を食べ、柚子湯に入ろう










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冬の雨 伊勢の会納会

2013-12-20 21:12:10 | お勉強
面白し雪にやならん冬の雨 芭蕉


今日は月に一度の伊勢の会
伊勢物語はいちおう完読したので今日は納会だ
伊勢物語は平安時代前期の歌物語
作者は不明

来年からは「大和物語」をよむ
大和物語は平安時代の歌物語で173段からのオムニバスになっている
伊勢物語は在原業平の話しだが、これには特定の主人公はいない
作者は諸説あるが現在は不詳

途中早めに駅へ向かい三人でカラオケへ初めて入った
まず生ビールとつまみを取り
二時間あるから のんびり行きましょうだが
三人とも機械の使い方も時間も良くわからず
トンチンカンな事をしつつも何とか理解した
一番初めに歌うのは紫兎先生の「桃色吐息」
声が出ないと嘆いておられたが何度か歌うと少しは大丈夫
そのうち調子が出られて今度は越路吹雪 「愛の賛歌」を歌われた
続いて紫兎先生は歌う「人生は過ぎゆく」
松風さんと私めは突然 痺れてしまった
二人で聞くにはもったいない
声が出ない 出ないと言いつつも
あと一時間延長すると受付に言うと
金曜日の夜で予約が入ってますとのこと
残念 また次にしよう 
ああ
楽しかった



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早いけれども メリークリスマス

2013-12-20 00:23:35 | 村雨庵 稽古 
クリスマス近づく寮の歌稽古 杉田久女


メリークリスマス

始めは一行を掛けてみたが
どうも 寒々しい
雨が降って雪になるかもしれないと
次に雪の懐紙を選んだが
掛けて見ると
それも気に入らず
今週と来週で稽古はおわり
早めだが
先生から以前頂いたものにした

今週はとても寒いので

壺々棚に老松茶器
筒茶碗に絞り茶巾
長靴型と
雪笹の筒茶碗

濃茶は 台天目




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ホワイトクリスマス

2013-12-18 22:45:00 | 村雨庵 稽古 
今日の菓子は金団だった
雨の為か 
寒い為か
休みのお弟子様が多い
明日の稽古日に来るとのことだ

ご覧のように菓子がたくさん残っている
銘はホワイトクリスマス





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雪椿

2013-12-18 00:27:52 | 茶の事
昼は茶の稽古
それから
夜は料理の稽古

終わったのは夜10時すぎ
最寄りの駅には11時過ぎに着いた
タクシーで帰ろうと目の前に来た車に手をあげたが
他の人にとられてしまった
次のを待つのも えい面倒だと歩き始めた
 
始めはするすると難なく歩いていたが
段々足が痛くなり休み休みでないと歩けなくなった
朝から出かけて 
冷えてむくんでしまったのだろうか
街灯は歩いている間に暗くなる
遅くとも暗く恐いところはないのだが
何となく心細い
駅から自宅まで10分なのに倍の時間がかかった
夜も遅いのだ
やはり車に乗ればよかったと
反省した

昨日と一昨日に「利休にたずねよ」の映画でつかわれた京都のお寺で茶会があった
私も誘われたが茶会が続くので不参加

先生は昨日の茶会に参加なさりその時
田丸屋で買い求めたお菓子だそう
銘はたしか雪椿とのこと
でも 
水仙にも見える が・・・
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