村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

人まつ虫のこゑ

2019-10-01 20:38:19 | 短歌・俳句の事
よみ人しらず
秋の野に
人まつ虫の
こゑすなり 
我かとゆきて
いざとぶらはん

その前は立つこともままならず
ただ痛みを耐えていたのだが
昨年夏右膝を人工関節に手術した
お陰で少し歩けるようになった
ところが
人間は欲張りだ
左膝がまだ悪いので
みんなと同じように歩けない
階段が降りれない
今度は左膝だと
手術して
今日は六日目

リハビリもし
シャワーも浴び髪を洗って
ピカピカになったが
体の動きは悪く
脳も回転低く
考えも浮かばない
文章も整わないので
昨年リハビリしたときに感動した事を
コピぺした
今回もその人がいらして
覚えいるかきくと思い出してくれた
猶一層腕が上がっているはず
今回は私の担当にはならず残念


さあこれから
リハビリへ行くぞとなると
看護師さんは私ともう一人の車椅子を
左右ひとつずつ掴み
10階のドアを二つ開け
角をいくつも曲がり
エレベーターに同乗してボタンを押す
二階のリハビリ室に着くなり
受付をし所定の場所に
車椅子をピタッと並ばせて
サッと帰る

リハビリが終わる頃
風を切り
シャットと現れ
また左右に車椅子を掴んで角を曲がり
ドアを抜け
部屋まで送る

車椅子を
いかに安全に
いかにどこにもぶつけず
かつ迅速に
送り届けて
また迎える
人の乗っている車椅子は
動き出すまで重たい
止まる度にブレーキを掛ける
体力も腕力もいるし
集中力も必要だ
真っ直ぐ前を向き
背筋をのばす
無駄な動きひとつない
見事な体の動かし方は
ダンスかスポーツのそれ
ただただ乗っている私は
球技のボールか何かのように
あっちに
こっちにと
任せきっている
元気になったら
その選手と気を揃えて
車椅子の動きに
体重を載せてみようかな

てなことだった
よる森金さんがお見舞いに寄ってくれた
入るなり面会票が目についた
普通は右か左に貼るのではないかしらん
変わっている

頼もしい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする