村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

笠もなき

2018-08-31 22:18:52 | 短歌・俳句の事
笠もなきわれを時雨るるかこは何と 芭蕉

時雨は秋深くなる
もっと先に降る雨だろう
最近はゲリラ豪雨とやら
激しい雨が降るのだが
ちょっとの雨だったら私は
傘をささない
長靴もほとんど履かない
面倒なのだ
でも雨のレインコートや
長靴も大好きな
何人かを知っている
雨を楽しんでいるのだろう
好みは色々だ

写真の色紙は
紫兎先生のところで拝見した
三田富子さん筆



 
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葛の葉の

2018-08-30 23:31:24 | 村雨庵 稽古 
葛の葉の面見せけり今朝の霜 芭蕉

八月の最後の稽古日
葛の絵の平棗
と思っていたが
萩の絵かもしれない
花は葛みたいだが
葉はどう見ても萩
そこで萩の句も
一家に遊女もねたり萩と月 芭蕉

茶杓の銘は「籬」
作者は円覚寺前管長足立慈雲
菓子の銘は「玉川」

玉川と聞くと
六玉川ムタマガワを思い浮かべる

世界大百科事典 第2版の解説によると

むたまがわ【六玉川】
古歌に詠まれた六つの玉川の総称。
またこの六玉川の歌を題材とした邦楽の曲名。
(1)古歌による六玉川。
弘法大師(空海),
藤原俊成(としなり),
藤原定家(さだいえ),
能因らの歌に詠まれた
六つの玉川を総称したもので,
山城(京都)の井出,
紀伊(和歌山)の高野山,
摂津(大阪)の三島,
近江(滋賀)の野路(のじ),
武蔵(東京)の調布,
陸奥(宮城)の野田の玉川を指す。
弘法大師は
〈忘れても汲みやしつらむ旅人の
高野のおくの玉川のみづ〉
(《風雅集》),

俊成は
〈駒とめてなほ水かはむ山ぶきの
花の露そふ井出の玉川〉
(《新古今集》)と詠んでいる

六玉川
何度聞いても
忘れてしまう
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雲をりをり

2018-08-29 23:18:58 | 村雨庵 稽古 
雲をりをり人をやすめる月見かな

芭蕉


十時半の予約
足を手術した病院へ行った
術後は上々
一年位はかかりますが
これからどんどん良くなりますよと
先生のお言葉
足はじわっと痛いのだが
そう聞くと
気分も体も
ぐんと元気になる

言葉は不思議だ
お互いに
マイナスの言葉より
元気になる言葉を使おう

今日は水曜日
夜は村雨庵のお稽古
菓子器は
月に村雲
菓子は森金さんのお土産
黒松風と須浜の芒
これぞ風流
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夜もすがら

2018-08-28 21:00:34 | 紫廼茶話会
夜もすがら
何事をかは思ひつる
窓打つ雨の
音を聞きつつ
和泉式部

今日は紫兎先生のお宅でお稽古
夏休みもあり
久しぶりにお目にかかる
ご一緒で嬉しい


本席は松平不昧筆
美術人名辞典の解説によると
松平不昧
江戸後期の大名・茶人。
松江城主松平宗衍の次男。
名は治郷、
別号に宗納・一閑子等。
松江藩を襲封して、
藩財政の立て直しを行なう。
茶道を好み、
伊佐幸琢の石州流を学んで、
石州流不昧派を興した。
書道は定家流の名手。
文政元年(1818)歿、68才。

今年は松平不昧没後200年
松江では不昧公二百年祭の
イベントが色々あるようだ

写真は
虎屋製の棹物
銘は「水の宿ヤドリ」
白道明寺羹と青琥珀羹を
組み合わせた羊羹で、
陽に照らされてきらめく
渚や泉を思わせる意匠です。
とあった

銘々皿は切子
目が洗われるやう
綺麗だ
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蝉の羽衣

2018-08-27 21:49:47 | 短歌・俳句の事
一重なる
蝉の羽衣
夏はなお
薄しといへど
あつくぞありける
能因

能因ノウイン988 - 1050
あるいは康平元年1058、
平安時代中期の僧侶・歌人。
俗名は橘永愷タチバナノナガヤス。
法名は初め融因。
中古三十六歌仙の一人。


今日も残暑厳しい
午後から整形外科と
内科へ出かけた
夕方 家に戻り
草が繁った足元を
みてあるくと
なんと
梶の葉が伸びている
写真がそれだ
植えた覚えはないから
この夏に
どこからか飛んできたのだろう
抜いてしまおうと
掴んでみたが
根が張って簡単には抜けない
諦めた
白の水引が一緒に写ってる
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峰より落つるみなの川

2018-08-26 21:37:16 | 文の会
筑波嶺ツクバネの 
峰より落つる 
男女川ミナノガワ
恋ぞつもりて
淵となりぬる
陽成院

陽成院の父は清和天皇
母は藤原高子タカイコ
高子は二条后と呼ばれ
伊勢物語では在原業平の恋人とされる

今日の文の会
百人一首で名前だけは知っているが
大和物語に陽成院の名が登場した
そのとたんに
この歌が口をつく



今日は文の会
いつものイタリアンで待ち合わせ
ワインをとり乾杯するも
私は止めておいた
無花果と燻製ハムのなんちゃらをつまみに
ガーリックソースのパスタと
トマトソースのパスタと
ドリアの大盛

食事のあとは
家に戻って
本を読む古典文学全集の
大和物語を三人で
音読した
しばしお喋りのあとのゆえか
今日は声が出ない
少しだけ読んだ

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浅茅ヶ宿は

2018-08-25 18:23:34 | 紫廼茶話会
夏草の
田ぶせの庵と
秋の野の
浅茅ヶ宿は
いづれ住みよき 良寛

今日は久しぶりの外出
駅までタクシーを呼んで
紫兎先生の七事式のお稽古に出かけ
また帰りはタクシーで帰った
歩いたのは
紫兎先生の最寄りの駅から
お宅までの往復のみ
歩数は合計で1750歩
リハビリとしては
まあまあだ


寄付は酒井抱一の月の絵
本席は良寛の漢詩
友人たちとの久々のおめもじを
嬉しく
ついついお喋りになるのだが
舌が思うように回らない
気がする
そのうち慣れるだろう

今日のお稽古は
東貴人且座
貴人清次濃茶付花月
菓子付花月
何度やってもどこか不安
難しいものだ
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空の通ひ路

2018-08-24 20:38:57 | 短歌・俳句の事
夏と秋と
行きかふ空の通ひ路は
かたへ涼しき風や吹くらむ

凡河内窮恒
オウシコウチミツネ

わたしの大好きな歌のひとつ

六月の晦の日によめるとある


古文などでは
春は一月から三月
夏は四月から六月
秋は七月から九月
秋は十月から十二月
だったようで
わかりやすい

写真は昨日訪ねて下さった
お土産のひとつ
成城風月堂のクッキー
花火と朝顔
妹へのお土産だ
可愛いから
ひとつ頂戴し
珈琲と共に
有り難く美味を
味わった

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野分かな

2018-08-23 20:56:12 | 村雨庵 稽古 
猪のともに吹かるる野分かな 芭蕉

台風が来ているので
東京湾アクアラインを通って
お稽古に来ているお弟子様は
早め来て早めに帰った

写真は
お稽古が終わって
釜を清めて掛けたところ

水屋に釜据を準備してから
釜を水屋カンにて
水屋の釜据にのせ
釜蓋を取り蓋置にのせる

釜の湯を熱いまま
柄杓で釜にかける
フキンで釜をひっくり返し
中のお湯を全て桶に入れる
その湯を柄杓で汲んで
底に湯をかける
底洗いで灰を落とし
湯を掛ける

フキンで釜を元にひっくり返し
乾いたフキンで
釜の内側を叩くように水気を取る
風炉の炭を取り
清めた釜をかける

蓋を空拭きして蓋置にのせておく

とこれだけのことが済んで
風炉に掛けたところだ

お稽古はしたくが整ってから
点前の稽古
それが終わると片付け
茶や菓子の始末
使ったり茶碗や水指に水次
などの焼き物を湯通し
建水やヤカン
金属もうちでは湯通しをして
良く空拭き
焼き物も金物も
上を向かせて干しておく
口造りが破損するといけないので
いつも伏せない
花と花入
掛軸を巻くと
片付け完了

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楽しさや

2018-08-22 20:38:30 | 村雨庵 稽古 
楽しさや
青田に涼む
水の音 芭蕉

梅雨の中休み
たっぷり水の張った田んぼで
夕涼みの俳句だそうで
季節はもっと前の事だ
ちょっと間が悪いが
蒸し暑い今日
楽 青 涼 水
俳句のその漢字を
声に出し
見るだけで
心地よい


今日は久しぶりのお稽古
何を掛けようか考えている時に
さわわさんとサカチカさんが
早めに来てくれた
私はその前に
灰型は二つ作り
掃除機をかけていたので
選んだ掛軸を掛ける
小田雪窓の「楽」
何でも気楽に
何でも楽しく
体や頭の力を抜いて
暮らそう

お二人には畳を拭く
種火を起こして風炉に入れ
釜をかけておく
庭の伸びた木を切って
花を取り
籠花入にそれなりに入れ
釘に掛けた
と準備ができたら
初炭手前から始まる
お稽古は夜は誰も来ず
六時前に終了
朝から一度も横にならずとも
大丈夫だったようで
ひとまず安心
お弟子様の古志ちゃんが
八月始めに右腕手首あたりを骨折
私と同じ病院で手術
現在リハビリに励んでいると
同病相憐れむ
その話しにお喋りは
しばし弾んで
スッキリした
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夏のゆふぐれ

2018-08-21 19:16:19 | 短歌・俳句の事
かんがへて
飲みはじめたる一合の
二合の酒の
夏のゆふぐれ
若山牧水

牧水は酒が好きで
日に一升
朝二合
昼二合
夜六合
飲んでいたと本に書いてあった


今日は火曜日
午前中に
紫兎先生からお電話を頂戴した
夏休みでお出掛けなさって
昨日にお帰りになったとのこと
夏休みでの日常と異なる生活は
とても楽しいけど
お疲れにもなるだろう
私めも
まだ日常とはいえない生活
今日も1ヶ月取りためた
ビデオを消化する
それが今のところ一番気楽だ
しばし ゆるゆると暮らしてる

明日から
村雨庵のお稽古が始まる
木戸からの庭の木々が伸びすぎて
ぼうぼうだ
この夏はあまり熱すぎてか
植木屋さんが来ていない
お弟子様の邪魔になるかも

写真はお見舞いで頂いた
歌舞伎パック
明日のためにパックしておこう
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夜ヨも舞ふ庵イオの

2018-08-20 21:20:18 | 短歌・俳句の事
月よしと
夜も舞ふ庵の
竹落葉 風生

富安 風生トミヤスフウセイ
1885 - 1979
愛知県出身の俳人。
本名は謙次。
高浜虚子に師事。
逓信省に勤めながら
俳誌「若葉」を主宰。
温和な作風で知られた。


午前中
手紙を出すために
郵便ポストまで出かけた
歩いた歩数は342歩
商店街の
もとお米屋さんと
偶然会った

お米屋さんは
一時体を壊していたときも
あったらしいが
今はジムに行き
体をきたえているらしい
五分位立ち話
足は痛くならなかった

家に帰ると
花が咲いていた
草庵さんから頂いた
タカサゴフヨウ
高砂芙蓉
別名ヤノネボンテン

以前はこの場所に
竹を植えてあっただが
暗くなるので変えた
高砂芙蓉はこの場所が
気にいったらしく
どんどん増えている最中だ


ポストに入れた
手紙の内容は短歌
今月はどうしても
短歌を詠めないので欠詠します
入院中は時間があるから
軽く詠めるものだと
思っていたが
ひとつもできない
集中力がなく
感情もうまく捉えられず
諦めた

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天の川

2018-08-19 22:52:15 | Weblog
荒海や佐渡によこたふ天の河
芭蕉


日曜日の今日は
どこへも出かけず
外の散歩もしなかった
午前と午後にお一人ずつ
来客あり
久しぶりにお茶の話しなどして
何となく良かった

夜は10時ごろから眠るが
寝たなと思ったら
まだ夜中
1時をちょっと過ぎた頃
改めて眠ると
次は3時
それからはテレビをつけて
眠くなるまで見ていた

コズミックフロント
☆ヒーリング
2018年 8月18日(土)
3:08~ 4:08
心をいやす究極の星空
「南半球の夜」
NHK総合

音楽が流れて満天の星空
天の川らしきものも見える
5時頃から7時半まで眠った


写真は自主トレで使う
20センチのボール
ちょっと空気が抜けてきた

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印度更紗の

2018-08-18 19:23:48 | 短歌・俳句の事
かなしみは
君がしめたる其宵の
印度更紗の帯よりや来し
芥川竜之介


葡萄を頂戴した
シャインマスカットとピオーネ
その鮮やかな黄緑色と
濃紫

葡萄の色は
大きく分けて
赤 黒 緑(白)の三色
はじめは皆 緑だが
成長過程で色が付き
緑は
何も色素が加わらないので
緑のまま

葡萄は色も姿も好ましい
日本では奈良時代に入って来たらしい
懐石では和え物や葡萄酢
また小吸物に使ったりする
秋の風情を端的に表現するのに
ちょうど良い

向かいのお宅から電話があり
夏休みで来ているお孫さんに
浴衣を着せようと思うのだけど
無理なので
着せて欲しいとの電話
お孫さんは中学生
三十年前に
娘さんも着たと言うその浴衣
藍色に花の紋様

そういえば子供の時から
何枚か持っていた浴衣に
葡萄の柄のものもあった
自分はもう浴衣を
着ることはないだろうね

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桐の木に

2018-08-17 17:59:46 | 短歌・俳句の事
桐の木に鶉鳴くなる塀の内 芭蕉


お弟子の森金さんが洋服をくれた
留守の間に紙袋に五着位入っている
楽しみひとつずつながめていたが
サイズM
写真は夏のワンピース
伸びる生地らしく
試しに来てみたらやっと入った
痩せたはずと
体重計に乗ったが
減ったのは
たった1.5キロ

なんだ
がっかりだ
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