村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

顔わすれめや雛二対

2023-03-06 23:27:14 | 香道のこと

箱を出るかほわすれめや雛二対 蕪村

今日はお習字の日。
森金先生の二人だけ。
書道をするまえに、お喋り。
珈琲にチョコレートで
ひと休み。
お習字の道具を広げてはいても、
することがまだある。
私は手紙を書いたり、
乾してあった茶碗を
箱にしまったり。
森金先生は書道の事務処理をあれこれ。
お喋りは休まず。
まもなく昼食の時間になって、ひと休み。
此のところの茶会の点心の話。
昨日の東茶会。
森金先生はゼミの帰りなので、遅い時間の参加だった。
茶会も終盤ゆえにか、
客は四名であとは水屋からのお人。
よくあるアットホームな茶席の雰囲気だったと。
お喋りしつつ、
お互いおなかを満たす。
午後は手紙の清書。
梅の柄の棗や茶碗をしまい、
桜に替えたり。
ああ、お習字する時間がほとんど無い。

鎌倉初期、華厳宗中興の祖、明恵上人。
栂尾トガノオの高山寺。
明恵上人は高雄山神護寺の文覚について出家。
東大寺で華厳を学び、
勧修寺の興然から密教の伝授を受けた。
建永元年1206後鳥羽院より栂尾の地を賜り、
高山寺を開く。と、ネットにあり。

『夢記』ユメノキは
『御夢記』『御夢御日記』とも言われ、
明恵上人が建久2年(1191年)から、
入寂前年の寛喜3年(1231年)まで
約40年にわたって
自ら見た夢を記録したもの。
現在、高山寺に17点が残存、数ヶ所に分散。

私は東博で何度も拝見したことがあるが、
文字を見て判断できるほどではない。
高山寺に行ってみたい。

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遠浦帰帆

2022-10-27 23:08:10 | 香道のこと

 遠浦帰帆 エンポキハン 
風向かう雲のうき波たつとみて
つりせぬ先にかへる舟人

 遠浦帰帆エンポキハンとは
遠方の海辺。
中国瀟湘八景の一つ
遠くの海辺に見える港に
帰って行く船の景色

今日は朝から晴天
とても久しぶりの香の会へ
香席の床には古い歌切れが掛かり
南鐐の掛花入には
白の秋明菊ホトトギスそれに白萩が入る

脇床には硯箱
古瓦の高蒔絵のある立派な硯箱
開けると
良弁僧正の風字硯が納められ
唐墨と唐筆が鍍金の龍の墨台にのる
他に
鉛の香箱などなど
拝見したことのないお道具が飾られている
しつらえの優雅なこと
歓声を挙げたい

時間になり襖が開く
歩み出でる香元の美しいこと
香道具を扱う穏やかでかつ凛々しい仕草に見惚れて
思わずカッコいいと呟いた
そうだ香道はカッコいいというのを
忘れていた

香をゆっくり聞く
香炉が回りゆけば
おのずと妙なる香りと時間とか流れる
異なる鑑賞香を味わう麗しい時間は
「香満ちました」で終了

まさに至福のとき
心洗われ
寿命が伸び
気持ちも晴れた

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グランドプリンスホテル高輪の秀明にて香の会

2017-04-16 23:36:15 | 香道のこと
もう辞めてしまったが
香道直心流のお稽古をしていた
その時の先生が傘寿の香席をなさる
場所は
グランドプリンスホテル東京の秀明
時間は
十時とのこと

待合にてお揃い
午前の組は15名

別室にて香が始まる
試香が三チュウそれぞれに
古今新古今からの歌がついている
本香はその三チュウと客一チュウ
合計四チュウの順を当てるのだ

香の手前がしずしずと行われている
静寂の真っ只中であるが
何やら私めのお腹が
グーと大きな音で鳴る
まるで牛がないているかのよう
目をつぶっても効果なく
三度もないて集中をそがれた
トホホ
当たりの方が五名いらしたが
私は 
当たらなかった


続いて別室で伽羅ばかり
五チュウの観賞香を聞き
その後
ホテル一階の清水にて
待望のお食事

しばし優雅な時間の中にいたが
またも写真を撮ること
すっかり忘れてしまった
ので
今年も咲いた
雪餅草



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伽羅の香

2014-07-01 00:09:04 | 香道のこと
香道の先生からお電話頂いた
紫蘇のジュースを作ったので
おうちまでお届けする
との勿体ないお話し
それではと
駅の近くの喫茶店でお待ちした
今年初めての宇治金時の大を注文
先生はアサイージュース
以前は月に二度だが 
毎回いくつもの香を聞いていた
香道の稽古をやめてしまうと
伽羅などの六国をほどんど聞く事はない

炭の点前で白檀の香は焚くが
伽羅などの香と白檀のかおりは全く異なる
何といっても 伽羅はすごい
えもいえぬ よい香りだ
最近聞いていない
忘れてしまった
伽羅の香りを 
きいてみたい
香の会があったら
お誘い頂く事を 
お願いした

習い事も
やめてしまうと
縁が遠くなるものらしい

写真は銀座のミキモト



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卯の花月夜

2012-05-06 23:25:38 | 香道のこと
今日は香の会
昨日 作ったお菓子をそうっと大事に持ち
その大きく重たい紙袋と他のバックもあり
着物に3袋を持ちつ
よろよろと歩く
雨なら又荷物が増えたが雨具は何も持たず
降らぬことを祈り
表通りまで出る
連休最後の日曜日のせいかタクシーもあまり来ない
嵩張る荷物に着物姿が目立ったのか
出勤途中の近所の美容院の人が一緒に車を待ってくれた
すると今まで来なかったタクシーが急に来はじめた
それが1台見えたかと思ったら次々と来る
そんなものだ 何事も
一緒に行ってくれるサカチカさん
駅に着いたら約束のホームではなく
エレベーターの前で待っていた
気がきく 有難う 

香席では
わたしはその答えに全く迷いが無かった
のに
外れた
いつも私めの自信は当てにならない

薄茶席は
松籟庵さまの社中
掛け物は画賛
酒井抱一の竹の絵に
大田蜀山人の賛
いにしえの
七の賢き人たちも 云々とあり
七賢人のことのようだ
香合は古材、花入は南蛮に芍薬と雪柳が清楚だ
水指は道八の染付は山水で山岡鉄斎画だそうだ
薄器は治平衛の独楽、茶杓は小森松庵
茶碗は清水茂生の絵唐津写しと高取八山
数茶碗は御本のよくでた阿漕焼
菓子は青空菓子部のカキツバタ
菓子器はいったい何なのだろうか 
薄青色の平皿で文様が浮き出ていた
焼物なのだが オランダか
今お尋ねメールをしたところだ


万葉集1953に
さつき山
卯の花月夜
ほととぎす
聞けども飽かず
また鳴かぬかも

清しい言葉が五感にひびく


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香きく風の

2012-02-06 23:17:25 | 香道のこと
今日の朝はゆっくり
今日も・・・か
午前中に鍼治療にと出かけ
あとはゴロゴロ
お餅を四個食べ夜は香道の稽古へ出かけた
満腹ではなおさら
香りの違いがわからない
今回はそれぞれ初めから六国の何を焚くか決めて焚く
答えが初めからわかっている
六国をしっかり覚えるための稽古なのだ
おのおの香木を二包づつ焚く
全員だと十チュウだから
かなりの良い香りが部屋に漂う
良い香りはそれだけで至福
空腹だったら もっと良かっただろうに


ミスドのお弁当箱がたくさん溜まったのでみんなに分けた
その次の稽古日にひいろんさんがこんなのが入ってましたと
持ってきた
ピアスだ
考えても持ち主は自分以外いない
若い時に開けてある
記憶はないが私のだ
金の小さなコインのよう
ちょっと付けてみた
ピアスはもう20年位つけていない
でも大丈夫 気分が変わる
それから着物の日以外はいつもピアス付だ
明日は着物で出かける
いまから外しておこう


眠れねば香きく風の二月かな 水巴

外は冷たい雨が降っている



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古風ののこる硯箱 其角

2012-01-30 23:21:15 | 香道のこと
朝は鍼治療に行く
戻ってすぐ料理の稽古へと電車に乗る
料理が終わるとまた電車に乗り香道教室へ
香道道具は持っていない
料理の庖丁とエプロンだけ
でも香を聞く事は出来る
香道の帰りはkagi様の車で送って頂いたので楽ちん 



寒菊や古風ののこる硯箱 其角

硯箱を取り出して少し墨を磨る
するすると墨を磨って
のし袋の表書を書いた

明日は一月末日
お茶の会の初釜
早起きせねば・・・


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天津風

2012-01-16 23:36:58 | 香道のこと
香道の初稽古
エヌ先生から羅国の「天津風」を頂戴した
早速それを焚いて見る
私は自分の持っている羅国を焚いた
みな同じ羅国であるが微妙に異なる
香りを記憶すること
繰り返し記憶することが大事とおしゃる
継続せねば出来ぬ事
続けたいものだ

今日は藪入り
1月16日だ
祖母から昔の奉公のつらさをよく聞いたが
藪入りに主人からお小遣いやお仕着せの着物を貰って家に帰る
それはそれは泪がでるほど嬉しく楽しかったと聞いた
もう死語ではあるが

やぶ入の夢や小豆の煮るうち 蕪村




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心あてに

2011-12-05 23:37:45 | 香道のこと
ぬれてほす山路の菊のつゆの間に
いつか千年を吾は経ぬべく 素性法師

心あてに折らばや折らむ初霜の
おきまどはせる白菊の花  凡河内躬恒


今日は香の会 
その後は香道の忘年会

組香は試みに二チュウ、
本香は五チュウで
試みの香が各二とウが一でその順番を当てる
結果は七名全員 不当
誰も当たらなかった
難しい

終わるとすぐ中華料理屋で忘年会
店に着くと 一番若いkagiさんが定期が無いと言う
どうやら教室からここまでの間で落としたらしい
今はスイカも入っているし無くしたら 大変
戻って探しに行くが 無いと戻って来た
少し悲しいが 出てくるかもしれない
まずは生ビールで乾杯しよう


家に帰るとkagiさんからメールが来た
落とした定期が駅に届けられてあった と
良かった

うなずくと今日の会の香りが移ってか
回りから何となく良い香りがした
今日も参加者全員にきっと移り香があるだろうな
いやそれとも 
きつかった酢豚の黒酢のにおいがするかも


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香の会

2011-10-30 23:45:28 | 香道のこと

結果は
当たらなかった
わりと簡単ですと先生はおっしゃっていたが
その簡単がわからなかったのだから
仕方ない
香道の稽古を一緒にしている友人たちは四名も当たったのだが
私は外れた
部屋の中は
伽羅の香りに包まれている

この時間を楽しもう



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香道の稽古日

2011-10-17 23:43:58 | 香道のこと
先日9日の出席者をB5の封筒にメモしておいたが
いくら探しても見つからなかった
二週間ぶりにお香のお稽古へ行き
バックの中から香の道具をあれこれ出すと
ここに封筒があった
もう探した事さえ忘れていたが
出でくれば安心
ホッとした

今日は香道の稽古
生徒は三名
香を焚くと
六国のどれかと答えを見る前に予想を言う
私はサソラだったが
スモンタラか、サソラかが不明
それどころか
六国が最近よくわからない
六国の一から六まで
ひとつも聞き分ける自信が無い
順番は流儀によって違うが
伽羅、羅国、真那加、真那蛮、サソラ、スモンタラ
六国のひとつずつの香を確認して覚えこむ
練習をしないといけないのかもしれない
このところ記憶に残るものより
忘れてしまう方がはるかに多い気がする

写真は完成した中門

中門にも種類があるが
ぼんやりしていて、はっきりと覚えられない
確実に覚える為に私は考えた

中門は あ・あかさたな橋。
あは 編笠門、
もうひとつの
あは 揚げ簾戸、
かは 茅門、
さは 猿戸、
たは 竹葺門、
なは 中潜り、
ばは 梅軒門、
しは 枝折戸。

これで中門の名称は大丈夫 のはず


写真の中門は我が家のだが
利休角ツノ戸の雰囲気で作ったと
作った青木さんは言っていた



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秋の雲

2011-10-03 23:43:42 | 香道のこと
携帯の歩数計で昨日は5055歩
今日は4748歩

朝の散歩は三日目

朝八時半頃はは風がありちょっと寒かった
見上げた空は水色に白い雲が浮かんでいる 
箒で掃いたような雲は
巻雲、絹雲、すじ雲、きぬ雲というようだ
散歩はいい

この調子で続けられると良いのだが
もう三日を過ぎたから
明日はわからない

夜には香の稽古がある
香を聞いてもそれが六国の何にあたるか
少しもわからなかった
脳がはたらかない
やはり食べすぎのせいか・・・



青くてもあるべきものを唐辛子 芭蕉




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伽羅のかおり

2011-07-04 23:03:58 | 香道のこと
よく眠った
朝と昼 食事の時だけ起き、
又ごろっと横になって眠った 
眠れる事に感心する
自分の都合の時間になるとムクっと起きる
御都合主義のひどい生活だ
猫の生態に似ているといえば猫に叱られる

今日は夕方六時 
月二回の香道の稽古へ出かける
久しぶりにカギさんが見えた
ホントに久しぶりなのに点前は見事に出来る
身についてきたのでしょうかと本人は言う
反省した 
われらは先輩なのだが 
さて どうだろう

今日は皆 伽羅を焚こうと申し合わせ
それぞれ秘蔵の伽羅をとりだして銀葉にのせた
言うに言われぬ良い香りが部屋に広がっていく
伽羅の香りに満たされつ
今日は眠ろう

あんなに眠ったのに 
眠れるだろうか・・・

写真は先日買った伽羅の包み






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銀座茶寮

2011-06-20 23:00:13 | 香道のこと
子供の時からの友人二人と銀座で食事する
予約した銀座の紙パルプ会館の
銀座茶寮へ
入ると和風のしつらえ
お部屋は綺麗な個室である

大きなお椀の中におかずが盛り付けてある



お昼で三千円弱のを頼んだ
その後は珈琲屋にて三人で二時間半はお喋りした
ちょっと疲れる


一度帰ってから
夜には香道の稽古
伽羅の香りを堪能したが
先生おふたり
生徒は三名 
贅沢だが
少しさびしい


紫陽花や帷子時の薄浅黄   芭蕉

雨の止んだ帰り道に
街灯に映えて
紫陽花の花が最後の花を咲かせていた





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源俊頼

2011-06-13 23:33:38 | 香道のこと
午前中に
いつもの病院へ行く
内科だ
疲れてくると この病気になる
重たい物を持つとか、働き過ぎると
この病気になる
薬を飲めば治るが
何となく力が入らない
血液検査をしてビタミン注射をしてもらった
これで元気になれる ように

午後は買い物
夜は研究会

俊頼髄脳という言葉を知った
1113年 
源俊頼トシヨリが
藤原忠実の依頼で
その姫君の為の作歌の手引書だが
その名称がすごい トシヨリズイノウとフリガナがある
別名『俊頼口伝』『俊秘抄』。

耳で聞いただけでは
何もわからない
字にしてみると
少し理解できるような気がするが
ただ気がするだけだ




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