村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

蓮華しょうま

2011-08-31 23:57:12 | 村雨庵 稽古 
庭の蓮華しょうまが花咲いた
でも切る勇気はない
何しろ初めて花を付けた大事な花だ  が・・・
台風が来るらしい
無事だと良いが

八月最後の村雨会の稽古日
そして明日は九月初めの稽古日

突然森金さんに質問
四規七則を言ってみて下さい

四規
 和敬清寂
七則
茶は服のよきように、
炭は湯の沸くように、
夏は涼しく冬は暖かに、
花は野にあるように、
刻限は早めに、
降らずとも雨の用意、
相客に心せよ、


私と二人で指折り数えてやっと言えた
よしよし この調子



茶の湯・茶道ランキング




コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行きかう空

2011-08-30 23:20:57 | 紫廼茶話会
夏と秋と
行きかふ空のかよひぢは
かたへ涼しき
風や吹くらむ
凡河内躬恒オオシコウチノミツネ古今和歌集168

朝はだいぶ涼しくなったようだ
膝は相変わらず痛い
ちゃんと座れないが
座布団を重ねて
初炭、続き薄茶の点前を稽古
想望庵様は唐物、台天目、重茶碗
しま様は御所籠

日々の稽古が重要なのだが自分自身はなかなか・・・


茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水撒き しよう

2011-08-29 23:39:45 | 茶の事
特に何も用が無い
今日こそ見つけられなかった証書と印鑑を探そう
箪笥の前に積んである紙袋の山から探す
それぞれ何が入っているのか
厭だけれども見ないとならない
もう着ないかのこ総絞りの羽織が二枚、
他の袋には冬のスカーフばかり何枚も
雑誌ばかりの紙袋
旅行の歯ブラシセットの数々
どうでもよい物ばかりだ
今こそ捨てる物を捨てればよいのだ・・・

今日は月曜日
貸金金庫にもう一度家族のものが行って確認
私が見た時には確かに無かったのだけれど
貸金庫のテーブルに置き忘れたかも知れないし
出かけてすぐ電話があり
「箱の中にあった」と言う
金庫の蓋は奥が少しあってパカッと上に開くようになっている
その奥の方に印鑑と証書が入っていたようだ
ようするに見落としたのだ
良く見なかったからなのだ

まずは安心
何日か心配し
曇った心がすっかり晴れた

さあ庭に水でも撒いてこようかな

とぐろ巻く
ホース引っぱり庭先の
道路へ水を
撒きつづけいる

わが撒ける
水が枝よりしたたりて
庭の大気のすがすがしけれ

夕風の
通りぬけゆく
わが狭庭
いまだに熱を
帯ぶる感じす
 村雨庵




茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藤原敏行 秋きぬと

2011-08-28 23:38:25 | 茶事 茶会 
茶会へ行く
正座が出来ないのは悲しいが
茶会は楽しい

待合の軸は右の上に回り灯篭が描かれ
画面下方には萩の花咲き乱れる
走馬灯 七代鳥居清忠画

本席は歌仙画である
法橋宗達筆
三十六歌仙のひとり藤原敏行 古今集169
秋きぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる
在原敏行 
とある 
藤原敏行と思っていたのに
在原とあるのは何故か
敏行の妻が在原業平の姉妹とあるが 
それだろうか・・・

六歌仙は六人の歌人
僧正遍昭
在原業平
文屋康秀
喜撰法師
小野小町
大友黒主
であるがやっと覚えた
三十六歌仙は三十六名だから
スラスラとはいかない





茶の湯・茶道ランキング

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

畳付 糸切りとは

2011-08-27 23:16:57 | 紫廼茶話会
今日は
逆勝手の且坐
二人貴人且坐
貴人清次花月を稽古した

風炉はすぐ動かせるから
逆勝手もしやすい
が どうも苦手だ

棚は宗旦好み丸卓
水指は広永窯の坪島土平
釜は筒釜 風炉は土風炉 
茶入は瀬戸
平棗は朱金に菊の蒔絵
茶碗は唐津
建水は大脇差の写しで 加藤丈佳

今日の茶入を拝見すると
茶入の畳付とか糸切とか言うが
つまり底が輪糸切になっていた
輪糸切は上手の茶入に多いと記憶している
他に人の字のようだと唐物糸切
入るの字のようだと和物糸切
渦のようにぐるぐるしていたら渦糸切、
箆越ヘラオコシはまさにヘラの跡がある


茶が残っている場合があるので
くれぐれも注意が必要だが
茶入の底を拝見する
その楽しみは大きい




茶の湯・茶道ランキング



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

如何なるか是れ仏 

2011-08-26 23:06:01 | 茶の事
昼間は探し物であけくれた
生命保険の書き替えがあり
証書と実印を取りに貸金庫へ行った
開けてみたが中にはなかった
あると思っていたのに無い
さあそれからが大変
家に戻って探すわ 探す
めぼしい場所を探したが結局無い
家中ごちゃごちゃで
疲れた
仕方ない
また探そう

夜はバイ様と文の会
今月は武野紹鴎の消息
お喋りの後の15分くらい
ちょっと勉強した

先日の稽古の掛け物は「麻三斤マサンギン」
有名な一行だが
聞かれても意味がハッキリと言えない
禅語の本をみると
「いかなるか是れ仏」の問いに答えが「麻三斤」だとある
有名な公案だから
『碧巌録』、『無門関』、『空谷集』、『槐安国語』、『道樹録』、『永平頌古』、『拈三百則』などに出ているそうだし、意味にも色々解釈があるようだ

外は雨が降っている




茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

琥珀羹

2011-08-25 23:57:32 | 茶の事
今日の木曜稽古は
あさ10時頃一番初めにはアイさんが見えた
11時頃にひいろんさん
12時過ぎにおたけさん、
その後すぐ、さわわさん
かつどの、さかちかさん、
午後4時頃デレラ姫、
5時頃清秀さん
夜6時過ぎアイテラ氏
8時頃森金さん
今日は合計十名だ
他にも生徒はいるが
みな個性豊かで味がある
どうやら それぞれ茶の面白さを見つけ出しているようで
嬉しい

運びの薄茶点前は茶道口で挨拶をするが
裏流は客から見える建付の方に置き礼をするが
表流は茶道口正面、官休庵流は客から見えない方に置く


一つの流儀の茶を続けているとそれが絶対のようにも思うが
他流では右だったり真ん中だったり色々あるもの
やたらに正否を言えない

今日の菓子は琥珀羹コハクカン
寒天に砂糖を加え煮溶かしクチナシの実で色をつけたもの
黒く刻んだ大徳寺納豆の塩味が甘味をさらに引き立たせる
菓子を食べ、さあ濃茶を飲もう
必ず
抹茶を飲めば元気になるから





茶の湯・茶道ランキング





コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勝虫

2011-08-24 23:01:37 | 茶の事
今日は茶の稽古日
昼から生徒が暑そうにやってくる
急に気温が上がりとても蒸し暑い
夕方雨が降ったが暑さは変わらない

軸は竹に蜻蛉が飛ぶ 中村戒仙の自画賛を掛けた

中村戒仙は 
隋應戒仙スイオウカイセンの事
明治14年生まれ昭和47年(1972)寂、92才
大徳寺508世で聚光院住職であった
道号は隋応、法諱宗雄・
室号は直入軒
号は雪山・高安、望待居
姓は中村
軸には前大高安叟書とある



真直ぐに伸びた竹
サヤサヤと葉擦れの音のみが聞こえる
蜻蛉は
大きな目を開き
情勢を見つ、様子を見つつ
近寄ってくる
後戻りは決してせず
勝虫と呼ばれた



茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋海棠は・・・

2011-08-23 23:06:29 | 紫廼茶話会
八月は料理や菓子は休み
他も夏休みと言うほどではないが
先週は稽古事もちょっと休憩して
この日曜から茶の稽古、香の稽古が始まった
今日も自分の茶の稽古へと出かける

床の間には
涼やかな秋海棠の絵
秋海棠は
瓔珞草ヨウラクソウとも呼ばれるらしい

絵の筆者は酒井抱祝
名は惟一
酒井道一の子で
江戸琳派である抱一の号の雨華庵五世でもあるようだ
今年は酒井抱一の生誕250年ゆえ
いつもより琳派展が多い
姫路市美術館で「酒井抱一と江戸琳派の全貌」がこれからはじまる

縦長の画面に可憐な花を咲かせ
今吹き来る初秋の風に揺れている
実際
クーラーが程良く聞いて
気持ちがよい


先生のお話しに
他に断腸花とも言う
永井荷風は庭の秋海棠を愛しみ
余丁町の自宅の居室を断腸亭と呼び
断腸亭日乗という日記をつけていたと


記者会見をする島田紳助
引退の決意はきっと
断腸の思い だろう




茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「遠州」

2011-08-22 23:06:04 | 茶の事
昨日の日曜日の最高気温は23.5度
今日は22.9度 東京は10月中旬の気温だそうだ
明日の予報では最高気温30度とある
気温差が激しいと
身に傷を持つものにとって案外つらい

夜は月二回の香道のお稽古がある
毎回香炉を作り香を焚くが
せっかくだから何か勉強をしたいと申し出た
香道の歴史でも良いし、組香の時の和歌の解釈でも・・・と申し上げると
それは贅沢ねとおっしゃる
どちらかと言うと手順や手続きよりも
香の道具や組香などに登場する歌人のお話しとか 
香についてもまだまだ知らない事、知りたい事がたくさんある
是非とも…

先生はお二人おられるがお一人は遠州流のお茶をなさる
今月号の「遠州」に香の事が出ているからとお持ちいただいた
熊倉先生とお家元のお話しのようだが パラパラと拝見
他流の本も興味深い 
サイズはB5だ
増えると嵩張ると思うが、なんとなく読みやすそう
香の会員で茶道のお稽古をしたら当然見たいとのこと
先生 お借りします


茶の湯・茶道ランキング



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仙遊之式は香が楽しい

2011-08-21 23:25:28 | 茶の事
志野袋はだいたい片見変わりだが
袋物の時に
志野袋の生地は「金襴と緞子を使う」と習った
むかし茶道具店で買った自分の好みの志野袋を見ると、
写真のように金襴と漢東を使ってあるが・・・

今日の勉強会は仙遊之式
回り花、本炭所望のあとに
正客と次客が香を焚く
正客は重香合の中の香包みから香を焚き、
次客は右の袖から志野袋を取り出し
その中の香包みから香を焚く
楽しい手続きだ

聞香炉を作るのに自分用の
灰押さえと火箸、小さい羽それに銀葉鋏を持参した



点前の前に時間を見計らい、香炉に香炭団を入れる、
灰押さえで押し、羽で回りを清め、もう一度灰を押す
聞き筋を入れて、火穴を開ける

香盆には重香合、銀葉挟み、香箸、
それに炭団の入った香炉をのせて準備は完了だ

自家製の香道具セットに銀葉挟みを含めたが、
お茶では支度の段階には出番が無い
ちょっと傍らに置いて、そのまま仕舞うのを忘れてしまったようで
家に帰って道具を見たら銀葉挟みだけが無い

人から見て大した物で無くとも
自分用の茶の楊枝入れや扇子、古袱紗など
日頃使っているものを失くすと悲しいし、
とてもガッカリするものだ
次回行けばあるかも知れないが、
必要無い銀葉挟みは持って行かずとも、
又はちゃんとお香の先生方のように
ケースを作っておけばまだ忘れなかったかもしれない 

反省した




茶の湯・茶道ランキング



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花火は儚い

2011-08-20 23:46:57 | 茶の事
袋物の宿題があるから
今日はうつろ物の会員三名でじっくり仕上げよう
中次の仕覆をそろぞれが作っている
胴回りと高さをはかりすでに型紙を作ってあり
裏地にその印をつけて、底もできている
今日は裏のダーツを縫い脇を縫って底を付ける
表地に印をつけ同じくダーツを縫い脇を縫い底を付ける
アイロンをしてから裏表の底を貼りつける
今ここまで出来ている
この後は綿を入れて紐をつけて始末すればできあがり
次の稽古でこの続きはする

11時から始めたが夜七時を過ぎた
ドン ドーンと花火の音がきこえる
外に出ると近くの二階の屋根越しにいま花開く花火が見えた



花火は儚い
花開く火花が消えた後の空は
より暗さが増すような・・・
だから
花火は嫌いだ



茶の湯・茶道ランキング



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画鑑賞 

2011-08-19 23:32:19 | Weblog
映画を観に出かけた
「ツリー・オブ・ライフ」
始まると画面いっぱい
綺麗な太古の自然の景色や
宇宙のような風景
かというと細胞のような模様も
次から次へ出て来るが
これは何だといちいち考える
どんな意味があるのだろうかと・・・
急にブラッドピットの登場
ショーンペーンの子供の時の姿も
赤ちゃんの時から少年になるまで・・・
映画の意味がわからないまま
スクリーンに集中する

上映時間138分 
長かった 
ようやく終わった 
なんだったか結局
よく解らなかった
画面の時代が過去だったり現在だったり
理解しようと見れば見るほど
何だか わからなかった
一緒に行った従姉も全く同じ感想
賞を取った評判の映画だった
二人ともよっぽど理解力が無いのだ
予告編を見たがわからない
本編を見ればわかるかと思ったが
甘かった


背もたれに
身を沈めたる
映画館
さらに暗闇
深まるを待つ 村雨庵


茶の湯・茶道ランキング




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏太りの種

2011-08-18 23:01:47 | 茶の事
夕方から従姉のケイコちゃんが来た
駅まで迎えに行き帰りはいつもの中華屋で食事
生ビールの小に蒸鶏、餃子、五目八宝菜、五目お焦げ
三人で完食、四千円でお釣りがきた
安くて美味しい
帰りに従姉が買ってくれたお菓子を並べて
また食べる

黒糖サーターアンダギー、ティラミス、マーロウーのプリン




夏太りの種だ



茶の湯・茶道ランキング


コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宗栄先生の黒楽茶碗

2011-08-17 23:19:17 | 茶の事
昨日も今日も用事が無い

月曜日の知人宅で
葛饅頭でお薄をのもうと
お抹茶のお茶碗を出して頂いたら
今は亡きわが茶の師匠、
宗栄先生作の黒楽茶碗。
その方は宗栄先生のお友達ゆえ
以前にもらったそうだ


どれを見ても同じような黒楽でも
手にとれば先生のだと
すぐわかる
先生は長い事、楽焼を習っていたので
いつも先生作の茶碗を使っていた
稽古していた昔が 懐かしい

楽焼茶碗は天正12年頃、
利休の美意識にそう今焼きの茶碗として、
長次郎に作らせた茶碗である
赤楽茶碗の銘「無一物」と黒楽茶碗、「大黒」が有名だ
白楽茶碗として本阿弥光悦作の銘「不二山」は国宝
また脇窯として四代一入の庶子一元の玉水焼、
一入の門人で大阪出身の大樋長左衛門の大樋焼がある

楽茶碗は箱が重要で
共箱もしくは近い代の楽家の箱でないと・・・と習った






茶の湯・茶道ランキング



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする