村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

あるときの 我

2017-07-31 23:21:54 | お勉強
あるときの我をよぎれる金魚かな 汀女

汀女とは
中村汀女ナカムラテイジョ
[1900~1988]俳人。
熊本の生まれ。
本名、破魔子。
「ホトトギス」同人として活躍。
「風花」を創刊。
句集「春雪」「汀女句集」など。
(デジタル大辞泉ヨリ)

今日は〇〇研究会
十名位が出席
来月は夏休みなのでしばし
サヨナラ
帰りに縞様と一緒に帰る
いつもは荻窪なのだが今日は
西荻窪までタクシーに乗る
南口に着くと見慣れない景色
昭和の雰囲気のある細道の商店街
駅前から奥へと続いている
早く帰るつもりが
夕ごはん食べて行きますか

二人でその商店街へ
吸い込まれるように入った
右側にあるハンバーガー屋
とりあえず ここにしよう
アメリカン風なのか
メキシコそれともイタリアン
試しに聞いてみると
首を傾げ さあといわれた
特にどの国とは言えないそうだ
ハンバーガーは食べたくないので
まずは生ビールと
オリーブ入りレタスサラダ
それと
ソーセージとポテトとピクルスが
あれこれ一緒のもの
後は
サーモンとマッシュルームのアヒージョ
アヒージョって何?と聞いたが
答はよくわからない
インテリアもロッジ風で
不思議な店だ
ビールと三品二人で
3.485円
今日はもうこれで
夕ご飯は食べるのよそうと
今は思っているが
さあてね


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月をも愛メでじ

2017-07-31 03:43:49 | 文の会
今日は文の会
文読むことはしばし中断して
今は三名で
伊勢物語を音読している
その内の
第八十八段(月をもめでじ)

原文
 むかし
いと若きにはあらぬ
これかれ友だちども集りて
月を見て
それがなかにひとり 

おほかたは月をもめでじ これぞこの  
つもれば人の老いとなるもの



解釈は
 むかし 
若くはない友人たちと月を見ていた時に 
その内の一人が月を見て歌を詠んだ 

おほかたは月をもめでじ
これぞこの
つもれば人の
老いとなるもの


はじめはよく意味がわからなかった

だいたいの人は
月は
素晴らしい美しい風情があると
みんなで賞め崇めるが
もうそれはよそう
だってその月が
満ち また欠けていくのを
見守っていると
どんどん時が過ぎ
あっという間に歳を重ねて
とうとうこんなに歳をとってしまったのだから

と 
昔から
月を見て歌を詠むことが多かったのだろう
ひとつのことにこだわってしまった事の
愚痴か諦めか
それとも月への崇拝かなどと
バイさんとミカワさんとで話す
千年の昔も
こうして人生を振り返る
今よりずっと短命でも
中身は濃かったのだろうと


あとから
急に自分の持っている掛け軸を思い出した
写真をとってあるはずと探した
今度のお稽古に掛けよう
そして
この歌を口ずさもう

おほかたは月をもめでじ
これぞこの
つもれば人の老いとなるもの


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テキパキさっさと 出来るかな…

2017-07-30 04:22:49 | 紫廼茶話会
お茶人は
ものを食べるに
時間をかけない
とにかく早い
とよく言われる
私の茶事の水屋においては
亭主の相伴時間は
15分と決めている
短い時間だ
水屋だって会費を払っているのだから
お酒を飲んで懐石も
ゆっくり楽しんで相伴したいなど
そういう人は
まだ茶事の亭主は出来ない
水屋と協力して
簡単に済むように
食事の量など準備努力する
でないと
茶事全体に響いて
茶ではなくただの
和風パーティーになりかねない

それは単に食事だけでない
支度やかたづけを
のろのろしない
客も席入をぐずぐずしない
かつ
道具の扱いを迂闊ウカツにしない
とにかく
ぼおーとしないように心掛ける


今日は紫兎先生の七事式のお稽古
七事式だが八名が集まった
大勢集まり
久しぶりに会うのも嬉しく
いつまでもぐずぐずしてしまう
また私も含めて
年をとり動きが悪い
座ったら動けない
さあさあ
支度を終えないと
お稽古がいつまで経っても
始まらないと心で思うが

茶の稽古なら
支度することはほぼ決まっている
バタバタ慌てることなく
速やかに
テキパキ
さっさとしようと
皆が意識することなのだが
これができない事が多い

茶道具を破損したり
茶の時間をオーバーしたりすることなく
普通に気持ち良く稽古が出来る
何のお稽古するにもこれが
すこぶる重要なのだと思う
稽古を重ね
物事に慣れること
回数多く経験を積むこと

お謡の稽古をはじめて
つくづくそう思う
稽古量が足りないと
何も意味がわからず
吸収も上達もしない
後戻りするばかりになる
いつもの稽古の積み重ねか
とても重要なのだ
まずは休まず
稽古だ 稽古
8月も休まず頑張ろう



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うりなすび

2017-07-28 23:35:07 | Weblog
水桶にうなづきあふや瓜茄子 蕪村

アイテラ氏から自宅農園で作った野菜を時々貰う
最近は茄子とピーマンとミニトマト
その前は大きな
キャベツとジャガイモ

キャベツは驚く程大きかった
うちではそんなに食べないので
森金さんにあげたところが
とても硬かったそうだ
大きくなりすぎると
そうなるらしい
来年はもっと上手に作るつもりと
意欲満々
楽しみだ


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かやりのけぶり

2017-07-28 02:03:37 | 村雨庵 稽古 
一日のけふもかやりのけぶりかな 蕪村

わが家も同じだ 
蚊取り線香を
一日中欠かせない
ひと巻きは夜の七時頃に終わるので
新しい蚊取り線香に火をつけた
稽古日は他の予定が入らなければ
毎週ある
今日は7月最後の木曜稽古

夏は
常より集中を必要とする
難しい点前
または
より上の新しい点前を
稽古することにしている

月に一度見えるムマさん
今日は唐物点を稽古する
とても
久しぶりの唐物点だそうで
真の帛紗の捌き方
唐物茶入の扱い
真剣そのもののムマさん
暑さ寒さも
日常のストレスも忘れたとのこと
良かったね


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青山高く

2017-07-27 00:52:43 | 村雨庵 稽古 
今日の掛け物は
小田雪窓の一行
青山高不語
せいざん高くして語らず
と読み下した


さて
青山とは

1 樹木が青々と茂っている山。
2 《蘇軾「授獄卒梁成以遺子由」の一節
「青山に骨を埋むべし」から》
人が死んで骨を埋める土地。
墳墓の地。
死に場所。
「人間到 (いた) る所青山あり」

琵琶の名器の名。
平安前期、藤原貞敏が唐から
持ち帰ったものという。

(goo辞書ヨリ)




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風鈴

2017-07-25 23:32:22 | Weblog
明日は茶の稽古がある
掛け物を何にしようかと
今ある軸を巻きあげて
夏らしい掛け物を探した
そして
待合は
風鈴の画賛
本席は一行にした

家の風鈴は一年中窓の内側に下げてある
時に良い風が入ると
いい音で鳴る

いにしえから
風鈴や鐘や太鼓や笛など
音のするものは
獣や魔物を近寄せず
又神を招き入れたり
仲間や動物を
呼んだりするのに使うのだそうだ

寺の屋根の四隅に
青銅製の吊り下がっているものは
風鐸とか宝鐸という魔除けのもの
大風が吹くと
疫病神や流行病を
連れてくると言われてた
カランカランとその音が
聞こえる範囲は
厄をよける聖域になるという
ただの飾りより
ずっと有難い

風鈴にもきっと
魔除けのいみもあるだろう
涼やかな
チロチロと風鈴の鳴る音を楽しもう
冷房の部屋では
鳴らない
扇風機の風を強にして
鳴らして見よう・・・・・



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月見草

2017-07-24 23:35:21 | Weblog
あめはれし 
きりのしたばに 
ぬれそぼつ 
あしたのかどの 
つきみそうかな
合津八一

このところ胃の調子が悪く
家にずっといた
お腹が空かない
金曜日に病院へも行って薬を貰ったのだが
こんなに寝てばかりで
大丈夫かと思うくらい寝たきり
横になって
スマホで映画とかドラマなど見て
飽きたら
本を読んでいた

写真は
最近古本屋で買った
芸術新聞社の
「平安時代の書の研究」
春名好重著

春名 好重
ハルナヨシシゲ
1910- 2004
岡山県生まれ
国士舘大学名誉教授
東京帝国大学文学部国文学科卒業
日本書道史を研究



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三千歳ミチトセ

2017-07-23 22:59:39 | Weblog
大相撲名古屋場所で
白鵬が優勝した
今日
同じ名前の桃が届いた

山梨県春日居産の「白鳳」という桃
いい香りがする
ひとつ食べた
まだ固めだが
固いのも美味しい


三千歳の桃というのがある
漢の武帝が
西王母からもらったという桃だ
三千年に一度
花が咲いて
実を結ぶという
不老長寿の桃
それが
非常に珍しく
まためでたいという



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窓の穴

2017-07-23 01:26:17 | Weblog
夕顔や酔てかほ出す窓の穴  芭蕉


昔から本屋が好きだった
近くの商店街の入口近くに
新刊本屋と古本屋が並んであって
毎日のように立ち読みに出かけた
長い時間の立ち読みは出来ない
なぜか本屋にいると
トイレにいきたなるから

本屋を出て何軒かいくと
映画館が二館あった
一時は流行ったが
色々変わって
今は大きなパチンコ店と
スーパーになっている

この先を右に曲がると
抜け道のような小径があり
そこに貸本屋があった
年をとったおじさんがいて
まめにノートに貸本の出入りをつけている
貸本屋ではだいたい三冊借り
一刻も早くよみたいからか
家まで駆けて帰る
この貸本屋に通ったのは
小学校初年から
中学くらいまでだろうか
だんだん回数が少なくなった
ある日おじさんは中気になり
お店は閉まってしまった
今もあるその小径を歩くと
おじさんを思い出す



写真は豆本と言うもの
5センチくらいだ
そんなに小さくない
ためしに買ってみたが
内容はこれから
まだ見ていない


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2017-07-22 06:48:12 | 茶道具、古美術、骨董
イタチの掛け軸を持っているのだが
いつ
いかなる時に
掛けたらよいのやら
筆者は渡辺清

オーストラリア区以外の全世界に分布

平地〜低山の針葉樹林,
広葉樹林,
草地などに生息し,
とくに水辺を好む。

昔は今より身近な動物だったのだろう
鼠の天敵で
強暴性があり

いわゆる「イタチの最後っ屁(ぺ)」
また
疑わしげに人を見ることを
「イタチの目陰(まかげ)」と
同じ道を通らない「イタチの道」
など言われているようだ

夏毛はチョコレート色で腹部は色が淡い。
冬毛は黄褐色ないし赤褐色、
腹面もさらに淡色となる。
とある
この鼬はどっちか
水辺で芦があるから
夏か秋か
 
明治24年生まれの祖父は真面目な顔で
鼬にだまされたことがあると言っていた
あまりに暑いので
化かされて
少しゾッとするのも良しと…
まあ
可愛らしくこちらを見ている
だまそうとしているかも
ご注意 ご注意



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玉川

2017-07-21 02:08:00 | 村雨庵 稽古 
お菓子屋さんから届いた
今週の御菓子は
錦玉の銘は 「玉川」

上から見ると
透明な錦玉を清流の玉川と見立てて
川底に色とりどりの小石を敷き詰め
鮎をすーっと泳がせている

川水の流るる音さえ
聞こえるかのごと
涼やかだ
これぞ
五感で楽しむ御菓子だ
冷やして食べるとまた夏らしく
楽しい気分になる



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暑気払い

2017-07-20 01:25:13 | 村雨庵 稽古 
祇園會や真葛原の風かほる 蕪村

京都市の祇園社の祭礼。
昔は毎年
陰暦6月7日から14日まで行われたが、
現在は7月17日から24日まで。
山鉾 (やまぼこ) 巡行などがある。
夏の疫病よけのご利益があるとされる。
祇園御霊会 (ごりょうえ) 。
祇園祭。
屏風祭。
(デジタル大辞泉ヨリ)

今日は村雨庵水曜稽古
昼間は順々にお弟子様見えた
夜の部は森崎さんはお休み
七ちゃん一人なので
そうだ今日はみんなで中華を食べに行こう
いつもの中華屋さんに予約して
八時にまにあうように
お稽古を仕上げ
片付けを済ませウキウキ出かけた

それぞれの飲み物と
まずは蒸し鶏
それに餃子
青梗菜の青菜炒め
烏賊と野菜炒め
そしてお焦げ
四名でとりわけて
丁度良いお腹の満足度
最後にさっぱり杏仁豆腐で

中華を食べたかったから
今日は良かった



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夕立のそら 

2017-07-18 23:37:30 | 紫廼茶話会
鳴る神も
聲をさめたり
稲妻の光ばかりぞ
夕立のそら  俊成

稽古中の稲光りに驚いた
雷鳴とどろくや否や
音を立てて雨が降る
しかし
帰りには上がっていた
今日は
紫兎先生の奥伝の稽古
時代の仏画が掛かり
脇床には
鍍金の小さな高麗仏が
厳かに鎮座まします
一人ずつ台子にて粛々と点前する
艶やかな濃い緑の濃茶を
感謝しつつ頂戴した



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瓜畑

2017-07-18 00:12:33 | Weblog
盗人に出合ふ狐や瓜ばたけ 太祇

瓜畑ウリバタケといえば
瓜田カデンに履クツを納イれず

瓜畑で靴かぬげたりなおしたりしていると
瓜を盗っているように見える
李下リカに冠カンムリを正タダさず
すももの木の下で冠を直すと
とっているように見える
紛らわしいことは
するなという中国の
ことわざだ
自分が正しければ
それで良いというのではなく
悪いことに見えそうな行動は
初めからするなという事
瓜田にも李畑にも入らない
入ったら沓にも冠にもさわらない
ことわざになって
残っているくらいだから
いにしえからずっと
共感することなのだろう
それを見ている人の思いも
考えて行動しよう


今日は海の日
三連休だが
このところ家にいる
外には一歩も出てない

写真は松風さんから頂いたチーズだが
美味しい

ナチュラルチーズで
イタリアとオランダ
それにフランス
フランスパンと一緒に食べてるが
ワインでもあれば最高だ



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