村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

23・ねりぬき茶筅

2016-02-29 22:16:03 | 利休居士三十五嫌忌
利休居士三十五嫌忌 23・ねりぬき茶筅

濃茶を練る
濃い茶を練るのだから
ドロドロから
トロリトロリと
いう状態であろう
それを練った後を躊躇うことなく
茶筅を抜く
それが「ねりぬき茶筅」だ

そんなことすれば
ポタポタポタリと畳に落ちる
落ちないまでも
客はヒヤヒヤ

茶事は
この濃茶のためにある
ゆえに
濃茶を一心に練る
そして練り上げたら
茶筅は一旦宙で止めて
一呼吸
すると落ちるべきは
茶筅からポトリ茶碗に落ちて
客も安心 畳も安心
体を起こしつつ
茶筅を上に向けよう






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利休三十五嫌忌22・さかり引

2016-02-28 22:54:40 | 利休居士三十五嫌忌
利休三十五嫌忌22・さかり引

茶筅を茶碗から弾きだす
茶筅通しの終わりや
薄茶濃茶の後のの字を書いて引き出すのだが
その時
ビューンとひっぱる事
これが「さかり引き」
茶の点前は
そこだけ勢いの強い目立つことをすると
点前全体が乱暴に見える

美しい点前は
無駄のない
自然の動きが必須だ




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仙遊之式

2016-02-28 01:16:48 | Weblog
七事式は
花月
且座
廻り炭
廻り花
茶カブキ
一二三
員茶
の七つ

この他に
玄々齊が仙遊、雪月花を
又妙齊が法磨
円能斎が三友
淡々斎が唱和
をつくられた

今日は仙遊
花 炭 香と
全員で濃茶
薄茶は花月
普段の茶の稽古の
すべてを含む


仙遊とは仙境に遊ぶという
意味だろうか
色とりどりの花を入れ
炭所望
香を二チュウも聞いて
濃茶薄茶ところが頂戴する
満足である
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利休三十五嫌忌・21すりこぎ茶筅

2016-02-27 00:49:39 | 利休居士三十五嫌忌
利休三十五嫌忌21・すりこぎ茶筅

茶筅通しで二度上げ三度打ち
サラサラと茶筅を動かしてのの字をかく
このサラサラは12時と6時方向に動かす
又薄茶を点てる
濃茶を練る

ところが
それを
茶筅をゴリゴリとすり鉢を
するように
茶碗に押し付け動かす

すりこぎ茶筅はやめよう


今日は美容院へ予約している
お向かいの奥さんに
久しぶりに会ったところ
どこへ行くの?
髪切るの?
そんなに短いのに
どこ切るのよ?

立て続けに質問責め
そういえば短いけれど
もっと短くするんだ


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余寒

2016-02-26 01:37:42 | 村雨庵 稽古 
關守の火鉢小さき餘寒哉 蕪村

今日は寒かった
届いたお菓子には蕨の焼き印があったのに
まだまだ安心できない
まだまだ寒いぞ

木曜稽古は夜のみ
毎年1度や2度は大炉の茶事をしていたが
今年はしなかった

二月は逃げるという
あっという間に
大炉の稽古も
今日で終わりだ
明日は
お雛様の軸に掛け替えようっと

写真は木瓜ボケの木
花がたくさん咲いている


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松老雲閑

2016-02-24 23:35:25 | 村雨庵 稽古 
松老雲閑
『臨済録』序
松老雲閑。曠然自適。
松老い雲閑かにして
曠然として自適す。

「老いた松の如く、U+9592かに流れる雲の如き心境で、おおらかに心に任せて悠々と生きること。無爲閑道人の妙境界」禅林句集

老いたる松は
些細なことにはジタバタせず
堂々と根を張る立ち姿は
悟りきったように見えるではないか
そうして
流るる雲のように
風にまかせ
自然にまかせ
悠々と心閑かにいる

日常に俗事に日々囚われる
小さなちいさな私よ
自然を見よ
松の老木を見よ
そして
絶学無爲閑道人
もう学ぶところのない境地に
たどり着いた人の妙味を
味わえ


今日は水曜稽古
掛けては見たが
禅語は難しいのだ
上記は
村雨庵の個人的解釈だが
お弟子達にはそう言っておこう
後は
おのおの各自で
修行したまえ



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鶴亀

2016-02-24 00:42:01 | 能・謡
友達の凜さんが腰の手術をした
どうだったのだろうかと
心配だったが
術後あまり早くお見舞に行っても
患者は辛いものだと
かつて五回の手術の経験から知っていた
でも八日間を過ぎた
今日は
港区に出かける
そこから文京区へはタクシーで
すいっと行けるだろう
帰りに
お見舞に行こう
と思って出かけた
でも結果
最近は二つの用事は出来ない
休み休みでないと
駄目と言うことがわかった

今日は
お謡の初めての稽古日
鶴亀のお稽古
一番短いので初めての人向けだとか
ただ
先生のあとを真似
大きな声を出す事に必死
充分お昼を食べていったのに
終わるとグーグーお腹が鳴っている
先生がお腹から声を出しなさいと仰ったが
大きな声を出すと お腹が空く
そして すごく 疲れた

近くの店でアップルパイを食べ
ひと休み
それで
お見舞に行けなかった
とは
御免ね 凜さん
でもそのキッカケで
思い切ってお電話かけることが出来た
お声は明るい
まだそう日が経っていないのだ
体も気持も辛いだろう

手術は成功
後はリハビリ
時間が薬である

ご一緒にお茶が
出来ること
待っている


鶴亀

 それ青陽の春になれば 
四季乃節會の事始め
 不老門にて日月の 
光を天子乃叡覽にて
 百官卿相に至るまで 
袖を連ね踵を接いで
 その數一億百餘人  
 拜をすゝむる萬戸の聲 
一同に拜するその音ハ
 天に響きて 夥し


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じょうとうもんいんのちゅうじょう

2016-02-22 21:35:37 | 中古三十六歌仙
中古三十六歌仙の一人

上東門院中将
じょうとうもんいんのちゅうじょう 
生没年未詳
父は
左京大夫藤原道雅

母は
山城守藤原宣孝の娘
紫式部の孫にあたるか

上東門院藤原彰子の女房


中古三十六歌仙の
最後の一人だ

中古三十六歌仙は
終わった
女房三十六歌仙というのも有る
いつか書かくことにしよう
外は雨が降っている
朝には上がっているだろう
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且座の順

2016-02-21 23:03:36 | Weblog
今日は羊の会で
七事式の勉強の日だ

且座は
是法住法位
この法は法位に住す


花どうぞ
炭花灰器
炭どうぞ
香灰茶入炭
香どうぞ
香盆かざり
碗建水
総礼ソーレイ花動く
拝見茶碗で自席に戻る
総礼グルグルにらみ菓子
入りは東
帰りは東半
菓子は捨て菓子
且座の順

且座の順考えてみたが
ちょっと長かったか
裏の炉だ


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伊勢物語 春や 昔の春ならぬ

2016-02-20 21:14:24 | 文の会
今日は文の会
竹取物語を読み終え
今月から伊勢物語

以前源氏の会でも読んだので
私だけ二度目だが
1度や2度読むくらいでは
ただ眺めているだけで
何もわからない
忘れてしまう早さの方が
遙かに早いのだが
まあ 
やらないより増しだろうと
少しだけ読んだ

伊勢物語
一段から
今日は五段まで
歌物語ゆえに
毎段和歌が必ずあり
どれもどこかで聞いたことがある歌ばかり
でも
知っているようで
完璧に口ずさめるかというと曖昧だ
この際 覚えよう


春日野の若紫のすり衣
しのぶのみだれ
かぎり知られず


みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑに
みだれそめにし
我ならなくに


起きもせず
寝もせで夜をあかしては
春のものとて
ながめくらしつ


思ひあらば
葎の宿に
寝もしなむ
ひじきものには
袖をしつつも


月やあらぬ
春や昔の春ならぬ
わが身ひとつは
もとの身にして

写真は交差点の信号待ちの時写した

誰がためにか
花を咲かす
赤い椿が目をひいた


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源氏香と茶会 の お誘い

2016-02-20 00:49:23 | 茶の事
3月26日土曜日に
想望庵さまと茶会をする

今回は源氏香と茶席
その会の茶券のようなものを
今日はお送りする宛名書きをした
茶券のようなものというのは
毎回時間を決めてお越し願うため
茶券は必要ない
受付でチェックするだけだ
しかし何かあった方が良いだろうと
時間と場所を書いたものをお送りする

お客様は
昔からの友人知人先輩の方々
それと以前ブログでお誘いし
コメント欄にて申込くださった方々だ
今回は
10時から1時間ごとに四回
香と茶席で2時間ほどだ

ところが
13時の席にお客様が少ない
もし源氏香にちょっと
ご興味がおありならば
いかが

源氏香は
五種類それぞれ各5包みの計25包みから
5つ選んでその香りを分別する
縦に線を引き同じ香りは横に繋げると
その形が52通りあるのだ
源氏54帖の最初と最後を抜かして
その形を帖にあてはめる
結果できた形を
「源氏香の図」
と言うのだ
さいごには正解を発表
当たると賞品がある

ぜひともお越しくだされ
間違いなく楽しく
香を聞くは 脳に良い


花丹茶会と源氏香
とき  3月26日土曜日
第四席 午後1時席入 
ところ 目黒区役所 はぎの間
会費  4,000円 食事なし

香席
今回の香は「源氏香」
私の香の先生が担当
直心流
初めてでも問題なし
いや
ほとんど初めての方かも

茶席は
想忘庵が担当
濃茶と薄茶

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コメント欄は非公開ゆえに
お電話お名前メールアドレスご住所
などをどうぞ
後日
ご案内申し上げます



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春寒

2016-02-19 01:33:19 | 村雨庵 稽古 
春寒の社頭に鶴を夢みけり 
       漱石

木曜稽古
今日は夜のみ
お弟子様は森金さんのお一人様
点前は大炉
濃茶それに後炭 
あと薄茶

大炉の茶事
亭主を何度か経験した
森金さんなのだが
炭点前などちょっと忘れてる

皆さんそうだ
三日過ぎればほぼ忘れる
1年経てば真っ白だ
だからこそ
毎月の月稽古
毎年の月次稽古
頑張ろう


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古写経

2016-02-17 23:46:43 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜稽古

掛け物は
平安時代の古写経
花入は景徳鎮の青磁
形は水瓶スイビョウ
雪柳と胡蝶侘介


私の茶の師匠
エス先生が
亡くなられた
通夜告別式と焼き場と
最後の精進落としまで
先生とのお別れは
悲しい
今も

今日はその後の
茶の稽古
平安時代の経切をかけた
大般若経である



写経シャキョウとは、
仏教において
経典を書写すること、
または
その書写された
経典のこと


写経は、
印刷技術が発展していなかった時代には
仏法を広めるため、
またはひとつの寺院でも
複数の僧侶で修行・講義・研究するために
必要なことであった
(ウィキペディアより)


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初午茶会

2016-02-16 23:01:30 | Weblog
すべてではないがけ
茶会は楽しい
いや
楽しい茶会は参加しよう と
今日は 初午茶会へ

初午は
2月最初の午の日(2016年は2月6日)

西暦711のこの日に、
伏見稲荷大社に
稲荷大神が鎮座されたそうな

この日をしのび、
伏見稲荷大社をはじめ、
愛知の豊川稲荷や
佐賀の祐徳稲荷神社など、
全国の稲荷神社で盛大にお祭り(初午大祭)が行われる。

その初午に因み
鳥居や
猿の道具が出る
稲荷信仰でもあるので
狐さんも登場する


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ふじわら の みちまさ

2016-02-16 00:58:12 | 中古三十六歌仙
中古三十六歌仙の一人

藤原道雅
ふじわら の みちまさ
992~1054
儀同三司・伊周の長男

従三位、左京大夫

小倉百人一首では63番
左京大夫道雅
今はただ 思ひ絶えなん とばかりを
人づてならで 言ふよしもがな

藤原北家九条流
祖父は藤原道隆
父は藤原伊周
母は源重光の娘

実家の
中関白家が没落する中で成長した

荒三位、悪三位とも言われる

一条天皇→三条天皇→後一条天皇→後朱雀天皇→後冷泉天皇

今日の用事は何もない
それで夕方 
整体へ出かけた
終わったのは夜8時過ぎ
外に出ると雨だ
いや みぞれか
そう思っているうちに
雪だ
風に舞い雪が降っている
予報ではすぐ止むはず
バスが来るまで
少し見ていよう
空から舞うさまを


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