村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

宵の稲妻

2024-08-31 18:28:14 | お勉強

 藤原定家
影宿す
程なき袖の露の上に
馴れても疎き
宵の稲妻

台風十号は迷走中
遠雷が聞こえる
雨はまだ

先月のカルチャーの勉強会

下記は『茶禅録』より

  そもそも
  茶の根本は、
  道具の善悪ヨシアシを選ばず、
  点茶の型の
  美醜を論ぜず、
  ただ 茶器を扱い
  三昧の境地に入って
  自己の本性を感ずる
  修行にある

   茶事に際して
  時制を求める方法とは
  心 を一点に向け 雑念を払う
  集中心を持って 茶器を扱う
  三昧のことである


点前に集中
扱う茶道具に集中
普段のお稽古でもそうありたいね

写真は八月二十日の東博の表慶館ヒョウケイカン
なんと
美しいことか

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雨を聞く夜

2024-08-30 18:52:42 | Weblog

野分して盥に雨を聞夜哉 芭蕉

台風が来てると具合がわるい
やる気がなくなる
身体を動かしたくない
文字を見たくない
ゴロゴロしていたい
でも
大丈夫
今日は食事会
綱島のふくもと
四名で会食

とうもろこしとお豆腐に蓴菜のたれ
美味しい

八寸は干菓子盆のよう
美しく盛られてる

やってきたのは鱧と松茸の土瓶蒸し
秋の気配もちらほら感じ始めた
松茸の香り歯ごたえが
うれしい

お造りはイキイキとして見事
雲丹は苦手なので辛子さんへ

大きめの鮎
お一人は召し上がらないとのことで
鮎と薩摩芋と交換
有り難く二匹をムシャムシャ完食
香ばしく頭からかぶり付いた

夏野菜の冷製ごま和え

このあとは蟹と玉蜀黍のご飯
香の物にナメコの赤だし
さすがにこれは入らない
赤だしだけ飲んで
ご飯と香の物はお土産にした

お菓子は竹流し
盛り込んだ器が魅力的だ
水羊羹が入ってる
上品な美味
元気になった ぞ

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流れ星

2024-08-24 19:35:45 | 茶事 茶会 

 与謝野晶子
流れ星
うつくしかりき君とわれ
くつは虫啼く
原にかかりぬ

今日はサカチカさんちの
茶事の水屋
逆勝手の正午茶事
茶道口をいつもと変えると
逆勝手の点前ができるから
やってみようではないかと

席が逆勝手でもそれを
お客様に強制はしない
普段通りにお願いしよう

待合は森村宜稲
本席は寂蓮の古筆
懐石は晩夏の献立
初炭のあと菓子
虎屋の黒梨
中立し銅鑼で入る
御座は唐物籠にムクゲと糸薄と金水引
濃茶は各服点
濃茶茶碗がいくつか使われる
かつては一つの茶碗で回しのみ
これこそ一座建立だが
まだ抵抗がある

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雨にくれゆく木槿哉

2024-08-21 19:21:19 | 村雨庵 稽古 

修理寮の雨にくれゆく木槿哉 蕪村

今日は水曜稽古
夕方になると雨が降ってきた
遠くに雷の音も聞こえてくる

朝切った木槿は
お昼頃には頭を垂れて
しぼんでしまった
余りの暑さに茶席に入れる花がない

写真は新井勝利の
巻物をひろげている姫ぎみ
巻物をよく見ると
鶴と波の絵が描かれている

新井勝利アライショウリは
1895-1972 
大正-昭和時代の日本画家。
明治28年3月6日生まれ。
梶田半古,安田靫彦にまなび,
昭和5年「葡萄」が院展に初入選。
15年から19年まで法隆寺壁画模写に従事した。
24年多摩美大教授。
昭和47年6月21日死去。77歳。東京出身。
本名は勝利(かつとし)。

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神護寺展

2024-08-20 22:09:27 | 美術館・博物館

法師蝉到るところに日影かな 汀女

今日は神護寺展へ
東京国立博物館
神護寺創健1200年記念特別展
9月8日まで

空海も見つめたご本尊
寺外初公開とか
平安貴族祈りと美
神護寺経は紺紙金字一切経
五千巻のうち二千巻余りが現存する
截金文様きらめく平安仏画の名品は
後期の展示で拝見できなかった
かわりに有名な源頼朝像

光る君への大河ドラマにも飾られていた山水センズイ屏風を拝見
密教の灌頂カンジョウの場で
用いられたと書いてあった

天気も良く日中は暑い
博物館は涼い
有難い仏像に囲まれて過ごす夏休み
降るように蝉が鳴いてた

久しぶりに法隆寺館に寄ると
小学生の子供が
摩耶夫人のところに急ぎ足でやってきて
ああコレコレだよ
真剣に飛鳥の観音像を見ている
お母さんらしき人に
博士ちゃんかしら
と声をかけると
そうなると良いのですがと返事があった
いつかテレビに出るわね
きっと

神護寺展
写真はここで撮りましょう
という場所があった
みんなが撮っていたので
私もパチリ

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さえのぼる月のひかりに

2024-08-17 20:32:59 | 美術館・博物館

 藤原定家
さえのぼる 
月のひかりに 
ことそひて 
秋のいろなる 
ほしあひのそら

今日は土曜日
待ち合わせして
出光美術館の「日本・東洋」陶磁の清華

有楽町から歩いて五分位
エレベーターで九階に降りると
すでに十名くらいが開場を待っていた
五分待って入場した

出光美術館は帝劇ビルの建替計画にともない、
令和六年末で休館する
展覧会はあと一回開かれる

玉澗「山市晴嵐図」、
無準師範の額字「選佛場」
拝見した

その後は銀座へ
松屋をウロウロ
レストラン階の銀座アスターで中華
美味しかった
その後は六階の珈琲ショップ
「キャンティ」でケーキセットたべて
満足


新しいサンダルで
痛いのなんの
早くに帰ろう

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流星の

2024-08-16 18:47:46 | 村雨庵 稽古 

流星の俄ニワカに太し月の空 播水

播水バンスイとは五十嵐播水
俳人・医者。
兵庫県生。
名は久雄。
京大医学部卒。
神戸市民病院副院長。
ホトトギス同人。
平成12年(2000)歿、101才。

今日は金曜日
台風の為もろもろの用事はキャンセル
電車が止まったりして
帰れなくなっても一大事
残念だが
キャンセルが安心
昨日は木曜稽古
夜の部の稽古は
旧暦のお盆でお休み
三時半で終了した
楽チン

写真は
巻物をひろげている平安の姫君
描かれている鶴と波の絵が見える

新井勝利 アライショウリ
1895-1972 77歳。
大正-昭和時代の日本画家。
明治28年3月6日東京に生まれ。
梶田半古,安田靫彦に学ぶ
昭和5年「葡萄(ぶどう)」が院展に初入選。
15年から19年まで法隆寺壁画模写に従事した。
24年多摩美大教授。
昭和47年6月21日死去。

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千草咲く野辺 

2024-08-14 21:29:01 | 村雨庵 稽古 

人里と
ひらけゆかむか
中々に
おしまるるかな
千草咲く野辺 
    芳田老人

芳田老人とは
阪正臣バンマサオミの事
安政2年3月21日(新暦 1855年5月7日)生~昭和6年(1931)8月26日歿
名古屋花屋町(愛知県)の農家に生まれる。
名は正臣、
字は從叟、
幼名は政之介。
号は茅田小民・木隠弟鬼・観石・桃坪
その居を樅屋と称した。
歌人・書家。
高崎正風門下で書を坂広雄に、
歌を富樫広厚に学び、
宮内省御歌所寄人を務め、漢字と仮名の調和にかけては及ぶ者無しと称された

今日は水曜稽古
今日のお稽古ありますかと
御弟子様とお菓子屋さんから問い合わせ
お盆でもお稽古有ります
いつもと同じです

写真は今日の掛けもの
阪正臣の自画賛
 

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ただにあはれと

2024-08-13 23:34:04 | お勉強

 北原白秋
高々と
のうぜんかづら
咲きにけり
ただにあはれと
観つつ籠コモらむ

のうぜんの暮

月曜日は研究会だった
会員の辛子さんがお持ちになったもの
写真がそれの裏側

ネットで調べると
蟠桃核
バントウカクという墨だった

中国上代伝説中の
西王母が持つと言う
桃の核を模した墨。
明代になると
戯曲にまでなり、
三月三日には
西王母を祀る蟠桃会が
催されるように
民間行事にまでなった。
その故かこの墨はかなり多い。
良い墨は少なく粗雑なものが多いが、
形が変っていて喜ぶ人もいる。
『文房古玩事典』とのこと

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朗詠集の栞

2024-08-11 20:23:17 | 文の会

梶の葉を朗詠集の栞かな 蕪村


今日は文の会
いつものイタリアンは
予約が取れず
いつもの中華屋へ
開店と同時に入った

バイ様と二人なので端の席に座ると
外は次々と満員になってきた
生ビールに餃子
油淋鶏セットと
もやしと豚バラ炒めセット
スープにご飯と冷奴
最後に杏仁豆腐
合計で2,940円くらいだった

家に帰ってフルーツ
葡萄と桃を食べて
珈琲とお煎餅
何でもいくらでも食べられるのに
驚く
食べられるうちは元気だ

文の会では集中して
伊勢物語を音読するが
集中力は
たいして続かない
次へのしおりは梶の葉

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ひとしれず空をながめて

2024-08-09 20:00:10 | 食事会

 紀貫之
ひとしれず 
空をながめて 
天の川 
波うちつけに 
ものをこそおもへ


今日は金曜日
お豆腐料理のお店へ

好きな食べ物は
何だろう
好き嫌いが多いと
回りから思われているが
本人は
何でも食べられると思ってる

ただ嫌なのは
まずホルモン系
レバー類は食べられない
それから鰻は無理
ウニも駄目
イクラもいらない
だけだけど
鮑は食べられる
以外の貝類は駄目

そうそう
好きな食べ物は湯葉
ゆばだった

今日はお豆腐料理
湯葉のお鍋や御料理がたくさん出てくる
おなかに丁度良い
満腹で
たんぱく質をたっぷり取った

 

写真はお店の中の飾り付け

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星月夜かな

2024-08-08 23:15:34 | 村雨庵 稽古 

 与謝野晶子
水盤に
紅おとすより
あてやかに
早くひるごる
星月夜かな

昨日水曜日
今日は木曜日
八月でも稽古はある
暑い中フーフーしながら
稽古にやって来てくれる幸いを
味わっている

桔梗の短冊は

中村 岳陵
ナカムラガクリョウ
1890年3月10日 - 1969年11月20日)、
日本画家。
静岡県下田市生まれ。
本名は恒吉。
芸術院会員。
毎日芸術大賞・朝日文化賞受賞。
文化功労者。
文化勲章受章。

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茄子ナスビを打ちぬあけがたの雨

2024-08-06 21:59:21 | お勉強

 与謝野晶子
くろぐろと
鉄をよそほひ生りいでし
茄子を打ちぬ
あけがたの雨

今日は読売カルチヤー
1828文政11年
寂庵宗澤の著作
「禅茶録」
この書は
柳宗悦をして
「凡ての茶人の座右に置くべき名著だ」
と言わしめた古典的作とのことだが
知らないこと
知るのは楽しい

ランチはつばめグリルで
和風ハンバーグステーキには
おろしが乗ってる
なすと万願寺唐辛子のグリル添え
ジャガバターもついてる
それにプラス
丸々のトマトサラダも
それから紅茶で完了

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笠の下涼ミ

2024-08-05 23:17:34 | 食事会

命なりわずかの笠の下涼ミ 芭蕉

今日は月曜日
2回目の丑の日とか
宮川から鰻取りますとのこと
友人のおうちへ食事会
四名で夏のお宅訪問
皆さん四十年からの友人
性格は変わっていない

私は鰻いらないからと
幕の内
まずは食事をして
先を争ってお喋り
暫くすると
テーブルクロスを変えて後座になると
九州の「鈴懸」のお菓子に
美味しいお煎茶
その後フルーツいろいろ
お片付け中の色々から
エス先生から頂いた志野のお茶碗と蓋置
それと電熱器
あるのに火起こしと十能

またまた増えてしまった道具

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朝顔の花

2024-08-03 18:49:35 | 短歌・俳句の事

 和泉式部
ありとしも 
たのむべきかは 
世中を 
しらする物は 
朝顔の花



今日は朝日カルチヤーへ
くずし字を読む教室

終わるのは二時半
カルチヤーで午後二時半に
サカチカさんと待ち合わせて
駅ビルのアフタヌーンティーで
フルーツクレープとアイスクリームと紅茶のセット
わりとおなかが一杯だが
これは別腹
ペロッと食べて
満足

写真は加賀千代女といどの
朝顔に釣瓶取られて貰い水

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