村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

10月展覧会

2022-09-30 23:28:21 | 美術館・博物館

明日から10月
始まる展覧会

⭐三井記念美術館「大蒔絵展」
2022/10/1~10/13
MOA美術館、三井記念美術館、徳川美術館の3館が共同で開催
MOA美術館は今年の春に終了
徳川美術館は来年春の予定とか

⭐静嘉堂文庫美術館
開館記念展 静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅰ 響きあう名宝
―曜変・琳派のかがやきー
2022/10/1〜 12/18

⭐京都国立博物館
千利休生誕500年
京ミヤコに生きる文化 茶の湯
2022/10/8~12/4
龍光院所蔵の国宝「曜変天目」
国宝・狩野秀頼「観楓図屏風」
(展示期間:10/8~23)
国宝「大井戸茶碗 銘喜左衛門」
国宝「志野茶碗 銘卯花墻」
(通期展示)
などなど

⭐東京国立博物館
東京国立博物館創立150年記念
国宝 東京国立博物館のすべて 
2022/10/18~12/11
所蔵の国宝89件すべてを公開
全4期にわかれて、展示替え、
89件すべてを期間中に見るには、
最低3回行くことが必要だとか

どれも行きたいが
ちゃんと予定にいれておかないと

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秋萩の花さきにけり

2022-09-29 23:15:19 | 村雨庵 稽古 

 藤原敏行
秋萩の花さきにけり 
高砂の
をのへの鹿は
今やなくらん

今日は木曜稽古
掛けものは一行
筆者は無学宗衍ムガクソウエン

無学宗衍 ムガクソウエン
(1721-1791)は、
江戸時代の臨済宗の僧
大徳寺第378世。
塔頭玉林院第10世。
玉林院の龍門宗禹より法を嗣いだ。
至聖大妙禅師の勅号を桜町天皇から賜っている。

無学宗衍 ムガクソウエンは
七事式の構築に、関わっている

七事式は禅語の「七事随身」からとった
禅僧が常に身に携えている
・三衣・一鉢・香合・払子・浴具・尼師檀(座具)・紙被 の事。
如心斎の参禅の師の
無学宗衍和尚が
修行の基礎とされていた

茶道では
・書道・香道・花道・建築・料理・
そして歴史など
茶人の身に付けるものを学ぶために七事式を考案した

表千家七代如心斎天然
その参禅の師の無学宗衍和尚
如心斎の弟の裏千家八代又玄斎一燈と
如心斎の高弟の川上不白
如心斎の弟子で大坂で茶商を営む田沢宗掬
八代又玄斎一燈に茶を習った速水送達
などが関わったという

コロナのために
花月を三年くらいしていない
忘れてしまう

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夕暮の秋海棠

2022-09-28 23:25:44 | 村雨庵 稽古 

夕暮の秋海棠に蝶うとし 漱石

今日は水曜稽古
植えたばかりの秋明菊が
盛んにピンクの花を咲かせてる
植木鉢二つが花盛り
庭は緑の葉物ばかり
色物があると
そこだけパッと目に飛び込んで
お喋りな若者のように
華やいで見える
動くとまだ暑いが
少し風が吹いて
それも爽やかな秋の風
ようやく気持ちのよい秋に
なったかしらん

秋明菊
露草
水引
秋海棠
犬たで

庭にあるもの籠に入れ露を打つ
時間差でお弟子が来るのを待つ
幸せな一日だ
最後はお弟子様が釜を上げ
残りの炭火を取り出し
茶をかたずけ
流しを整え
全て始末して帰る
有り難い事だ

写真は
従姉のガゼータ様の写真
なんとまあ大きな金木犀であることよ

いや銀木犀とのこと

 

 

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あだなる露草の花

2022-09-27 23:47:34 | 植物・茶花

 西行
うつり行く色をばしらず言の葉の
名さへあだなる露草の花


今日は火曜日
新聞をとりに玄関を出て足もとをよく見ると
青い小さな花が咲いている
それは見慣れたつゆ草で
昔から雑草のようにどこでも見かけた
染料になるという青い花は
朝露を受けて咲き
お昼頃にはしぼむ
名前はそれから露草
それに青花アオバナや藍花アイバナとか言われ
友禅染めの下絵に使われる
縹草 ハナダグサ
移草 ウツシグサ
月草 ツキクサ
蛍を取ったら籠にいれておくので
蛍草とも言い
花を包んでいる 苞ホウの形から
帽子花という名もある

なんとなく弱く寂しい花で
茶花としては主役にはなれないが
その可憐な花を
いにしへの人は目に止めて愛し歌に歌う
その感覚がいかにも日本的だ

写真は
土曜日に食べに行ったふくもと

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白露もみな おのが色々

2022-09-26 23:59:50 | 短歌・俳句の事

 藤原季通 フジワラノスエミチ
秋の野の 
ちぐさの花に 
置きつれば 
白露もみな 
おのが色々

藤原季通
フジワラノスエミチ
平安時代後期の官吏,歌人。
藤原宗通の3男。
琵琶,笛などにたくみで
白河上皇の信任があつかった。
永久4年(1116)の鳥羽殿北面歌合などに参加。
歌は「千載和歌集」などの勅撰集にあるほか,
家集「季通朝臣集」がある。
嘉保(かほう)元年(1094)ごろ生まれて,
保元(ほうげん)3年(1158)ごろまで生存したという

今日は月曜日
昨日の茶事の花をもらった
今朝はそれを植えた
藍たで
秋明菊
ホトトギス
ノコンギク
根付くといいけど
いつもダメにしてしまう

写真はふくもとのお菓子
銘は「やまづと」
山のお土産

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秋の夜のあくるも知らずなく虫は 

2022-09-25 23:19:46 | 茶事 茶会 

 藤原敏行
秋の夜の
あくるも知らず
なく虫は 
わがごと物や
かなしかるらん

今日は
サカチカさんの茶事
社中の若いお弟子様三名が客に招かれての
風炉の正午茶事
私は三名と一緒に席入し
正客と詰の様子を見守る役
茶事の客は普段の稽古でだいぶ習得できるが
登場する茶道具によっては
それぞれの時代の雰囲気や味わいを感じ
また貴重なものはそれに沿った
道具の扱いをしなければならない
片手でなく左手を添えて
大事に静かに扱う必要がある
古美術商の道具の扱いを見ると
まずは事故の無いように
無駄の無い丁寧な動作
その為にはからだの動きを激しくしない
そろりと動こう
そして
何事も経験を積むことだろう
懐石の客の作法や問答も現場で学習
茶事は何でも楽しい

写真は東博の黒門

 

 

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いかにかひとり長き夜を寝む

2022-09-24 22:25:55 | 食事会

 大伴家持
今よりは
秋風寒く吹きなむを
いかにかひとり
長き夜を寝む

今日はふくもとで食事会
田舎家の蓋物には胡麻豆腐
他に口取りの色々
一つ一つが綺麗で美味し
次は鱧と松茸の土瓶蒸し
そしてお刺身の盛合せ
そのあと飛竜頭の餡かけ
焼物は鰆に新銀杏に薩摩芋の付合せ
最後に松茸ご飯になめこの味噌汁と香の物
今日の和菓子は
 やまづと
 薄茶
満足 満足
来月も予約した

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風に乱れて鳴く雁の 

2022-09-23 23:01:49 | 美術館・博物館

 西行
連ならで 
風に乱れて 
鳴く雁の 
しどろに声の 
聞ゆなるかな

今日は上野
公園口の改札口で待ち合わせ
ところがその改札口が無い
矢印によると鶯谷寄りに
20メートルくらい移動したと
ゆえに全く景色が違う
うろうろしてると
柱の陰から待ち合わせのバイさんが見えた
驚きですね
しばらく来てないので
すっかり変わってしまいました
ではでは
目的の芸大美術館へ
あと少し9月25日(日)まで開催
特別展
「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」
入場券は二千円
切符を買うのにもけっこう並んだ
奈良平安鎌倉室町と
時代を追って展示され
観客はずらずらと長く列なして
ガラスに沿って少しずつ動く
あとに付いたら時間ばかりかかる
すいてる場所を探して
飛び飛びに観た
そのあとは東博へ
なんと70歳以上は無料 
嬉し
まずはお昼を取り
東洋館から本館を観て回ると
ずっと歩いたからさすが疲れた
平成館でアイスクリームで一休み

写真は東博の複製展示作品

今夜は
台風15号が近づいている
高い雨音が聞こえる

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秋の夜の月

2022-09-22 23:41:22 | 村雨庵 稽古 

 西行
わづかなる庭の小草の白露を
もとめて宿る秋の夜の月

今日は木曜稽古、
掛物は日野資枝ヒノスケキ筆
和歌は
いにしへを
忘れぬ月や野々宮の
秋にとひ来て
ひとり澄むらむ

日野資枝
ヒノ スケキ
1737-1801 
江戸時代中期-後期の歌人,公卿。
元文2年11月1日生まれ。烏丸光栄の子。
日野資時の養子。
宮廷歌壇に重きをなし,茶道もたしなんだ。
宝暦13年(1763)参議となり,
のち権大納言,従一位にすすむ。
享和元年10月10日死去。65歳。
著作に「歌合目録」「詠歌一体抄」など。

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秋の夜は

2022-09-21 23:02:55 | 村雨庵 稽古 

 藤原定家
秋の夜は 
雲地をわくる 
かりがねの 
あとかたもなく 
物ぞかなしき

今日は水曜稽古
一重口の水指が水漏れする
京焼の嘉祥作
丸くなくちょっと変形の
高取写し、綺麗な釉薬が掛かる
薄作の水指だ
今までは不具合なことは全くなかった
今年も稽古につかい初めて
はじめは何事もなかったのだが
水が少しずつ漏れたので
漆で二回ほど埋めて
しばし使っていたのだが
先週のお稽古では
使えないほどに
水が漏れてしまった
やむを得ず水屋に干してあったのを
現在八十六歳のカズさんが
今日の稽古に見えて植木鉢のカバーにすると
引き受けてくれた
用をなさない水指の
第二の人生が決まった
めでたしめでたし

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書を愛し

2022-09-20 23:41:12 | お習字

書を愛し秋海棠を愛すかな 青邨

山口青邨 ヤマグチセイソン
明治25年(1892)-昭和63年(1988) 96歳。
大正-昭和時代の俳人,鉱山学者。
古河鉱業などをへて母校東京帝大の教授。
高浜虚子にまなび,
大正11年水原秋桜子らと東大俳句会をおこす。
「ホトトギス」同人。
「夏草」を創刊,主宰。
岩手県出身。
本名は吉郎。
句集に「雑草園」,著作に「花のある随筆」など。

今日は書道部の日
森金先生が重たい硯を背中にしょって
いらした
私は月に一日しか書ないので
今日は頑張って提出用を作成すること
半紙楷書と仮名とペン習字
何とか二枚ずつ提出のもの書いた
ちょっと達成感あり
とは
気持ちが小さい私目
でも気分よし

写真は
昨日の千疋屋のケーキ
お皿にミルクがたぷたぷ
ケーキはスポンヂと生クリームたっぷり
美味しかった

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秋萩も色づきぬれば きりぎりす 

2022-09-19 23:29:23 | 茶事 茶会 

 よみ人しらず
秋萩も色づきぬれば 
きりぎりす 
わがねぬごとや
夜はかなしき

写真は東京美術倶楽部の庭
今日は東茶会へ
西には台風14号が来てるので
朝早くに行った
幸い雨にはあわずにすむ
久しぶりの大寄せだが
席入の人数は少ない
濃茶は十名ずつ
薄茶は二十名
そのあと食事

帰りは三井記念美術館
「茶の湯の陶磁器」景色を愛でる
今日が最終日
展覧会を観たあと
千疋屋でケーキと紅茶

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住まずなりけり雨の月

2022-09-18 23:22:11 | お勉強

かつら男すまずなりけり雨の月 芭蕉

台風のせいで
強い雨が降ったりしてる
今日は朝日カルチャー
「茶の世界」なる講座へ

灰型の遠山を勉強した
こんど造ってみようかな

大綱宗彦
だいこう-そうげん
安永元年(1772)~安政7年(1860) 89歳
大徳寺435世。
大徳寺塔頭黄梅院第14世。
和歌、茶の湯を能くし、書画に優れた。
裏千家十一代玄々斎宗室、
表千家十代吸江斎宗左、
武者小路千家七代以心斎宗守と交流。
永楽保全の参禅の師。

大綱和尚
読み方は
タイコウ和尚だと思っていた
濁るのか
掛物には贋作があるようだ

写真はガマ

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君はつれなし秋風は

2022-09-17 22:42:58 | 文の会

 よみ人しらず
たのめこし君はつれなし秋風は
けふよりふきぬわが身かなしも

今日は文の会
いつものイタリアンでお昼
それから家に戻ってお勉強のはずが
お喋りだけで
お勉強はなし
怠け者だ
まあそういう時もあるでしょう

写真はいつものイタリアン
今日は
ビールにおつまみ
アラビアータとたらこクリームパスタ

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夜もすがら

2022-09-16 23:38:30 | お勉強

 樋口一葉
夜もすがら聞くともなしに聞てけり
いをねぬねやのこほろぎの声

今日は金曜日
午後から朝日カルチャー織部の焼物の勉強へ
教室が暗くなりスライドになると
とたんに睡魔がやってきた
ちょっと眠った
暗いからね
今日は午前中に
菜画子様とちょっと車でお出かけ
用事は一時間半で完了
手土産にラ・メゾン白金のお菓子を頂戴した
ショコラサンドとタブレット
ひとつずつ包んで
カルチャーで一緒の
ケンケンとサカチカさんと
みもとさんに差し上げ
もう一人講師の先生にもと
少しずつお福分

写真は東京大茶会がひらかれるパンフ
浜離宮では
10/22土曜日.
10/23日曜日

昨日はブログを書けなかった
短歌の締切で
結局できず爆睡
今日何とか頑張ったが
駄作だ

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