今日は木曜稽古
御弟子様は四名
思いの外少なかったので
終わったのが早かった
三月の最後だ
三月尽サンガツジンという言葉がある
彌生尽ヤヨイジンとも言う
昔の陰暦で
春といえば
一月二月三月の三ヶ月
その三月の晦日
三月三十一日は
春の一番最後の日
和漢朗詠集三月尽
凡河内躬恒
けふとのみ
はるをおもはぬ
ときだにも
たつことやすき
花のかげかは
(古今)
紀貫之
はなもみな
ちりぬるやどは
ゆくはるの
ふるさととこそ
なりぬべらなれ
(拾遺)
紀貫之
またもこん
ときぞとおもへど
たのまれぬ
我身にしあれば
をしきはるかな
(後撰)
明日から四月だ
今日は水曜稽古
いつものお菓子屋さんから
届いたお菓子は
練切り三色の花見団子と牡丹餅
二十個ずつ頼んでいるので
蓋を開けるとお団子が
ずらっと並んでいる
ちょっと嬉しい
干菓子は和三盆と
伊賀上野の紅梅屋さまざま桜
「さまざまの事思い出す桜かな」
俳聖 松尾芭蕉が、
かつてご奉公していた藤堂家で詠んだ句
「さまざまの事思い出す桜かな」に因み創られた、
花紋干菓子です。
桜を待つ心・愛でる心・惜しむ心、
私たちが桜に寄せる思いもさまざま。
そんな思いを、俳風干菓子
「さまざま桜」として郷土色豊かに仕上げました。
香ばしい寒梅粉に、
山芋と砂糖を加え、
水を使わずに伝統の製法で
一枚一枚丁寧に作っています。
海苔や胡麻の風味も加え3種類の味わいが楽しめ、
桜の花びらの形が可憐な干菓子。
素材にこだわり、
やさしい桜色も天然着色料を使用して
体に優しい商品にしています。
春には、各地でお茶席でのお菓子としても
ご好評をいただいています。
と
伊賀ものというホームページに出ていた
今日のお点前は各自が決める
ある御弟子様は
透木初炭
寒雲卓にて茶通箱のお稽古
薄茶も寒雲卓
水屋にある茶通箱は
利休好み薬籠蓋
仙叟好み桟蓋
それと桐の薬籠蓋に
赤と黒の漆で海松を書いた茶通箱
写真がそれだが
なんとなく可愛らしい
西行
おぼつかな春は心の花にのみ
いづれの年かうかれそめけん
おぼつかな→
①ぼんやりしている。
ようすがはっきりしない。
ほのかだ。
②気がかりだ。不安だ。
③不審だ。疑わしい。
④会いたく思っている。
待ち遠しい。
今日庵(こんにちあん)は
宗旦が
不審菴を江岑宗左に譲り
隠居所として建てた茶室です。
席開きの当日、
時刻に遅れた
清巌和尚が、
茶室の腰張りに書きつけて帰った
「懈怠比丘不期明日」
(懈怠の比丘明日を期せず)
の意に感じて、
宗旦が今日庵と命名した
という逸話で知られており、
裏千家の呼び名でもあります。
一畳台目という最も狭い草庵の茶室で
床も壁面を代用してあります。
茶室の構成を極限まで
切り詰めたところに、
侘び茶人宗旦の面目躍如たるものが
感じられます。
(裏千家ホームページより)
明日は水曜稽古
掛ける一行は
懈怠比丘不期明日
ケタイノビク ミョウニチヲキセズ
今日は
どこへも行かない
ずっと家に居た
椿の選定の時
花芽をきりすぎてしまい
花が咲かない椿ばかりだ
白木蓮が天に向き花を咲かせ
加茂本阿弥がお椀のような花を
いくつも咲かす
胡蝶侘助も満開
狭い庭が華やいで見える
桜も満開だろう
写真はふくもとの和菓子
中の餡は緑色
桜の葉の香りをつけてあるとか
私はニッキの香りだと 断言してた
違ってると恥ずかしいから
気をつけよう
茶一服今日をつゝしむ宗易忌
及川貞 オイカワテイ
及川貞 オイカワテイ
昭和平成の俳人
(1899-1993)
東京・麴町富士見町生
旧姓(旧名)野並
東京府立第三高女卒
御歌所寄人の大口鯛二について和歌を学ぶ。
昭和8年上京、馬酔木俳句会に参加、
水原秋桜子の指導を受ける。
13年「馬酔木」同人。
今日は3月28日
利休宗易は
天正19年(1591)2月28日自刃した
今日庵裏千家家元では
利休忌は毎年3月28日に
表千家家元では
ひと月送りにして新暦3月27日に
利休忌の行事が催される
写真は
今日の食事会
綱島の京料理の二品目
眼も舌も喜ぶ
胃の調子も上々
お酒もちょっとだけ
結構なことだ
与謝野晶子
わが庭の
彼岸桜は巡礼の
むすめの如し
風吹けば泣く
今日は日曜日
狭い庭だけど
一雨ごとに草木が伸びる
庭に出るのが楽しみ
それに家の中よりも
外に出た方が暖かい
「暑さ寒さも彼岸まで」
とはよく言うが
「辛いこともいずれ時期が来れば去っていく」
という意味もあるらしい
茶入より茶掬うには心得て
初、中、後すくえ
それが秘事なり
(利休百首)
初、中、後すくえ、とは
序破急ジョハキュウということ
序破急とは
はじめは少なめ
次はそれより多く
最後はたっぷり
と
変化させること
いつでも
同じことを同じようにはしないこと
段々早くすること
序破急の語は
世阿彌の書
『花鏡』、『三道』、『風姿花伝』で
触れられているが
元は雅楽から発した語。
世阿弥は序破急は芸道一般に通じる。と
写真は3/25に行った名鉄ホテルのイタリアン
はじめの一品の野菜サラダ
うるいに鞘いんげん
が飾ってある
甘くない
紀貫之
春霞たなびきにけり
久方の月の桂も
花やさくらむ
写真は
東京美術倶楽部
今日は和美の会
茶道古美術に特化したアートフェア
全国から二十軒以上の茶道具商が出店。
と宣伝してる
私は御弟子様の森金さんサカチカさんと三人で眼の保養
三年ぶりだから
混んでいるかと思ったが
行った時はお客よりお店の人が多い感じ
まあ初日ではないので
買う気はあまりありませんよ
ちょっとだけ見せてくださいね
といった感じで
私は何も買わない
いや買いたくても
買えない
絶対だめ
だが
帰りの二人は
ニコニコの笑顔
荷物を持って満足そう
いいなあ
浜松町駅近辺
いい気分でビールにワイン
乾杯無しよで
鳥の唐揚げ生ハム50g
ポテトフライにチーズとタスコ
こういうのは
間違いなく美味しい
けど
もうダメだ 太る
藤原良経
おもかげに
千里をかけて
見するかな
春のひかりに
遊ぶいとゆふ
いとゆふ とは
いと-ゆふ 【糸遊】
「かげろふ(陽炎)」に同じ。
三月は私の誕生日
もう過ぎてはいるが今日はその
誕生会
ソラリア西鉄ホテル銀座
と言うところをネットで予約
イタリアンのコース
1.はじめの一皿
2..前菜の盛り合わせ
3.パスタ
北海道産小麦の自家製パン
4.メインは肉か魚を1品選ぶ
5..デザートに
6.飲み物
六品で税込で3,500円
安い
ハッピーバースデーと書かれている
デザートのお皿に
長いろうそくが一本立ってる
お店の人に写真を撮ってもらい
お誕生日おめでとうと言われたが
ついつい
いつもの癖で
仏さんのお灯明を消すように
手で風を起こして消してしまった
トホホ
写真は
御弟子様の園さんのおもたせ
鎌倉の豊島屋の干菓子
毎週 NHK の大河ドラマ
「鎌倉殿の13人 」を楽しみに観ているが
その主役の北条の紋の
ミツウロコを象ったもの
前々からあったようだが
知らなかった
お味はとても美味しい
火曜日は
久し振りに茶事に参加
その当日は取合せの道具や懐石を味わい
非日常の世界を堪能する
その日が過ぎても
不明な道具を思い
納得したり
また調べたりする楽しみも残っている
茶事はお得だ
今回は 誘って下さったネコ様から
義経がテーマとのことを伺っていた
濃茶を頂戴してその茶碗を拝見する
一服点の今にふさわしい
小振りで手に馴染む
赤楽には間違いないだろうが
釉薬は普段の赤とは異なる
艶消しの釉薬だ
茶碗を返して土みせや高台を見る
引き締まった高台に
小判印が二つ
細かく文字が押されているが
読めそうで読めない
印はたとえ文字として読めたとしても
その焼物を知らなければ
わからないと
だから印の勉強をしなさいと
かつてS先生に教えて頂いた
今回は印の文字が小さくとても細かいが
わりとはっきり残ってはいる
老眼ではとても読めないが
知っていたらわかるはず
七人様の各服点
亭主は真剣に濃茶を次々と練られている
茶碗を拝見する時間はたっぷりある
何度も見返すがどうしても
一文字も読めない
答えは全く出なかった
何でしょうかと伺うと
屋島焼と
屋島は一之谷で敗れた
平家の陣があったところ
義経は屋島を奇襲し
やがて壇ノ浦へと追いつめて
平家滅亡となる
物語でも有名な場面だ
義経に縁のある場所は
いくつもあるが
鎌倉や奥州平泉や鞍馬寺
一之谷
そして屋島
そういえば
印に島の旧字があったような
気がした
頭の回転が良ければ
連想ゲームで屋島に気がついたかも
でも頭は回転どころか
フリーズした状態
答えがでないのは無理からぬ事か
今日は木曜稽古
合間に食べるつもりで
冷凍していた小さなお餅いくつか焼いた
いざ食べようとして
それがどこにおいたかを
全く思い出せない
わからない
未だに行方不明
わが脳力はどうなっているのが
考えると恐ろしい
お餅がどこにあるか
考えとおそろしい
西行
春雨の
軒たれこむる
つれづれに
人に知られぬ
人のすみかか
今日は水曜稽古
床は一行
春風生福寿
シュンプウ福寿をショウズ
花は卜半ボクハンに貝母バイモ
春だ
一雨降るごとに草木が
めざましく伸びる
二ヶ所の炉には
釣釜と透木釜がかかっている
どちらとも炭手前ができるように
炭手前は
初炭
後炭
それの棚の手前
小習の盆香合
初炭所望と後炭所望
それらも棚の手前
稽古しよう
写真は蛤真丈、京料理のふくもとで
伊勢
水の面に
あや織みだる
春雨や
山の緑を
なべて染むらむ
『新古今集』
今日は
茶飯釜の茶事に参加
冷たい雨が降っているから
懐炉を背中に張り付け
冬の手袋持参で向かう
雨は止まず
中立の頃には霙になっていたが
幸い帰りには小降りで
傘もなくてもよいくらい
雨音を聞きながらの茶事
天気の具合は重要だ
招かれての茶飯釜の茶事は毎年参加
村雨庵でも御弟子様が亭主で何度もひらいた
昔は だが
久し振りの茶事で
お客様は七名
こちらは初めての参加
お客様の動きや問答など
忘れてしまった子供のある
挨拶が終えると
初炭
湯が沸いてくると
洗い米を釜に入れる
頃あいよく釜を下ろす
ご飯が美味しそうな香りを振りまき
ご飯は炊けた
席中で炊くまでをじっと見守れるのも
楽しみだ
後座濃茶
拝見を乞う
道具が出て
サテ
仕服のままの茶入は
背の高い腰高の姿
織部か薩摩か
袋をとると
胴は千段巻かねじ抜きのように
ろくろ目が通っている
何だか不明だったが
亭主のお答えは瀬戸
なるほど
いい土だった
茶事は楽しい
牡丹餅に夕飯遅き彼岸かな 虚子
彼岸の入りに
森金さんから牡丹餅をもらったので
仏さんにお供え
今日は親戚のとしこさんが
牡丹餅を買ってきて
美味しくて有名な牡丹餅屋さんだから
並んで買ってきたのよと
由緒付きのを仏さんにお供えした
今日は彼岸の中日
春分だ
彼岸は
三途の川の
西側
此岸は
三途の川の
東側だとか
春分と秋分は
真東から太陽が昇り
真西に沈む
春分は
「自然を讃え、生物を慈しむ日」
秋分は
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」
明日は
お茶に出かける
ひさびさのお茶だ
着物を出して
半衿つけて
足袋に履物
それと持参するお茶の道具
懐紙と楊枝
使い袱紗に古袱紗は三枚
扇子
志野袋
懐石のあとに清める紙
紙茶巾入
それらを数寄屋袋に入れる
風呂敷に替え足袋
正座ができないので
折り畳みの椅子も必須だ
久し振りなので抜けてるものはないか
確認
でも明日は冷たい雨だとか
写真は雲雀の短冊
皆様へ
つたない私目のブログを
いつも御覧いただき
厚く感謝申し上げます
また先日コメントを下さった◯◯様
月曜日は都合で研究会は欠席しましたが
励みになりました
有り難うございました
待賢門院堀河 タイタケンモンインノホリカワ
和歌・歌人135
なかゝらむ心もしらす黒髪の
乱てけさは物をこそおもへ
『千載和歌集』
待賢門院堀河 タイタケンモンインノホリカワ
生没年不詳
平安時代後期の歌人。
この女房名の前に
前斎院六条(さきのさいいんのろくじょう)と
呼ばれていた一時期もある。
女房三十六歌仙・中古六歌仙の一人。
父は神祇伯 源顕仲。
姉妹に、顕仲卿女(重通妾)、
大夫典侍、
上西門院兵衛がいる。
(ウィキペディアヨリ)
2012NHK大河ドラマ
平清盛に堀川が登場した
今日は日曜日
手紙を二通書きポストに投函
土日の郵便の配達がなくなり
今までより到着日が遅くなった
以前は次の日には大概届いたのに
写真は小杉放庵の椿
わが庭の椿も咲き始めた
茶入の分類は難しい
同じ瀬戸でもいろいろある
私はそれを椿手と思っていたのだが
大覚寺手と教えて頂いた
わかっているつもりでも
時間がたつと
誤解や勘違いが発生する
まあそのあやふやさを刺激されて
確認する作業が楽しいのかも知れない
よくわからないのが茶入
手元の本を見ると
茶入を三つに分ける
①唐物
②和物
③島物
唐物は
漢作と藤四郎唐物
和物は三つに
瀬戸本窯と瀬戸後窯と国焼
瀬戸本窯は
古瀬戸
真中古
金華山
破風窯
瀬戸後窯は
利休窯
織部窯
正意作
宗伯作
源十郎作
新兵衛作
万右衛門作
茂右衛門作
吉兵衛作
国焼は
祖母懐
信楽(伊賀)
膳所
丹波
備前(伊部)
志戸呂
高取
薩摩
唐津
高取
とある
茶入の分類には別の分け方もあったような気がする
それは又
写真は
練りきりかこなしか
ご存知ドラえもんの和菓子
御弟子様のAKIさんからの
誕生日プレゼント
ローソンで買ったそうだ
こうくると
写真を撮らずにはいられないね
紀 貫之
野辺見れば
若菜摘みけり
むべしこそ
垣根の草も
春めきにけれ
むべしこそ⇒間違いなく
昨日は水曜稽古
夜の部もあったので
終ったのは九時
うとうとしながら
テレビで猫の番組ををみていたら
地震警戒警報がテレビで流れ
地震が二回きた
さて
何をしてよいかわからず
うろうろ
外に出られるような格好でないから
まず着替えるべきか
いや
もう少し様子を見てみよう
そのままで大丈夫だろう
う
気持ちはヒヤヒヤして
落ち着かない
それでもう
ブログが書けなかった
今日は木曜稽古
掛けものは一行
頭上満々脚下満々
(『碧巌録』第二則頌下語)
頭の上にも脚の下にも、
どこもかしこもみちみちている。
何がみちみちているのか。
宇宙の生命という真実です
とネットにあった
写真は肥後椿と寒芍薬
道因法師 ドウインホウシ
和歌・歌人134
思いわびさても命はあるものを
憂きに堪えぬは涙なりけり
『千載集』
道因 どういん
1090-?
平安時代後期の歌人。
寛治4年生まれ。
俗名は藤原敦頼(あつより)。
朝廷につかえ,従五位上,右馬助。
「住吉社歌合」「広田社歌合」を勧進し,
承安(じょうあん)2年
藤原清輔主催の白河尚歯会(しょうしかい)など,
おおくの歌会に参加。
同年出家。
俊恵(しゅんえ)の歌林苑の一員。
歌は「千載和歌集」などにおさめられている。
寿永元年(1182)ごろまでに死去。
(日本人名大辞典ヨリ)
写真はうちのクリスマスローズ
お弟子様が
「咲いてますね」と教えてくれた
黒っぽい紫色だからか
回りにすっかり溶け込んでる
咲いていたことに
何日も気がつかなかったらしい
慎ましく下向きに咲くのは
見習いたいものだが
いざ花入に入れるには
掛け花入でも生けにくい
クリスマスローズは
別名「寒芍薬 カンシャクヤク」「雪起こし」
葉や根茎に毒がある注意
学名は
ヘレボルス、ヘレボラスと
「クリスマスローズ」とは
クリスマスの頃開花するから
今日はお習字のお稽古
集中してお稽古ができた
結果は下手でもヨシとしよう