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つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

悼 岡井隆さん

2020-08-04 | 短歌

 ある時期、短歌界を牽引されてこられた岡井隆さんが、先月10日に亡くなられました。享年92歳。超空賞にはじまるあらゆる賞を獲得。内科医師でもあり、二足の草鞋を履いて活躍されていました。お父上(ノリタケカンパニー技術者) がアララギ派の歌人であったため、17歳から作歌。宮中歌会の選者も歴任。未来短歌会発行人。日本藝術院会員。塚本邦雄寺山修司とともに前衛短歌の三雄の一人でした。新聞歌壇の選者もされていて、知名度も高いと思います。

 前衛短歌の3人はとうとう全員亡くなられてしまいました。未来短歌会は、アララギから分派した会。私がアララギにいたころ、岡井氏はすでに未来短歌会。誌上で彼の作品は見ることはありませんでした。

 愛知1中から8高、慶大医学部出というエリート。著書多数。文化功労者でもあります。80代で再婚されていたはずで、それを詠まれた歌もあります。でも新聞にもネットにもなぜかそのことは書かれていません。   合掌

以下は代表作

桜なんか勝手に咲けよまだすこし怨念がある昨日の夢に

海こえてかなしき婚をあせりたる権力のやわらかき部分見ゆ

7/14付け日経新聞

庭に毎年咲くホソバテッポウユリ


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岡井隆さんご逝去 (oko)
2020-08-04 10:52:48
新聞報道で拝見いたしました。
平成28年度のNHK短歌大会に友人が先生の選を頂き登壇しましたが先生は欠席されとても残念と申しておりました。
その時の詠題「風」
「一票を持ちて行かむかこの国の明日に少し風入れるため」
「風入れるためがよく効いている」との選でした。
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okoさま (matsubara)
2020-08-04 18:40:48
もっと早く書くべきでしたが、あまり接点がなくて
遅れてしまいました。
愛知出身ですが、中部短歌会にも入っておられませんし、
私がアララギにいた昭和50年代にはもう未来短歌会
でしたし・・・

ご友人が直接選を受けられたとはよかったですね。
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