岐阜県羽島市の竹鼻に佐吉大仏という青銅の仏像が鎮座されています。以前から聞いてはいたものの、詳しくは知りませんでした。昨日はその顕彰会があったので出かけました。戦前の尋常小学校の教科書に記載されています。戦前日本の領土であった韓国や台湾の老人は懐かしく、岐阜県にある大仏を記憶されている人があります。
永田佐吉は、忠臣蔵の浅野内匠頭が松の廊下で斬りこんだ頃の頃の生まれ。羽島で綿を商っていました。仕入れ値の売値も決めないで相手に任せて商売をしていましたが、信用が評判となり財をなしました。その利益は道標を作ったり、石の橋をかけたりして人のために使いましたが、名前は出しませんでした。青銅の仏像を東京に発注したのですが、一度目は遠州灘で遭難。それでも咎めず二体目を発注しました。今も静岡県沖には仏像の頭部分が沈んでいるはずです。
今も残る佐吉大仏ですが、個人名のつく仏像は日本ではここにしかありません。1759年(宝暦9年)建立。その顕彰の歌を野口雨情が作っています。この日はその歌も披露されました。私も羽島地区に住んでいますので、昔から存在は聞いていましたが、教科書の話は昨日はじめて聞きました。佐吉の末裔の元高校教師の永田氏が講演されました。8代目です。
教科書
永田氏
寄進された道標
野口雨情作詞の歌も披露