つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

山川弘至さん

2009-07-29 | 
 友人に勧められ、山川弘至さんの「国風の守護」を読みました。(写真上)何気なしに読み進むうちにどんどん引き込まれてしまいました。記紀万葉の世界にここまで感動する人が今あるでしょうか。著者は釈超空、つまり、折口信夫の国学院大学での授業を受けて、その世界に陶酔。古典や神道の評論集「国風の守護」を上梓。更に詩の同人誌を刊行し、詩集も出されています。詩は中河與一と萩原朔太郎に師事。

 「国風の守護」出版後、28歳で壮烈な戦死。戦時中の昭和18年に、この本は刊行されました。そして平成18年、奥様により、再発行。63年経っているとは思われない確かな内容です。表紙・装丁は、棟方志功。序文は、中河與一。文語体で若き学徒の遺著は書かれています。下の写真は、昨日の中日新聞地方版の記事。弘至氏の未亡人(東京在住)と、郡上市にある山川弘至記念室。同人誌、詩集、論文、700冊の蔵書、遺品などが展示されています。このたび記念館に国学院にあった蔵書が戻され、展示室が増築されまた。   
  
コメント (3)
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