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ホンハイ 従業員の自殺多発で人件費アップ

『アジア実力派企業のカリスマ創業者』より

EMSという黒衣役に撤する「知られざる企業」だったホンハイが、世界のメディアで突然、大きく取り上げられたのは10年春のことだ。広東省深川の工場で若い従業員の自殺が相次ぎ、中国で社会問題に発展したのである。1月23日に19歳の従業員が飛び降りたのを皮切りに、5月末までに10~20代の計13人が自殺を図り、うち10人が死亡するという異常さだった。

郭は当初、「40万人以上いる従業員の割合から見て9人の死亡は多くない」「9人はいずれも入社半年以内で、仕事上のストレスが原因だったとはいえない」などと釈明していた(『産経新聞』10年5月28日)。だが、共産党中央でも問題視されるに至り、郭は5月26日に記者会見して遺族に哀悼の意を表すとともに、内外メディアに初めて工場内を公開し、心理カウンセラーの配置など対策強化をアピールした。なのに、その夜にまたI人が飛び降り、かえって問題の深刻さが浮き彫りになる。

自殺の連鎖を受けて、ホンハイの労働環境や人事管理に批判が集中するようになった。工場では各自1平方メートルほどの作業スベースが自分の持ち場で、残業を加えると1日の労働時間は16時間に及び、作業の合間に食事と洗濯をすませ、後は寝るだけの暮らしが続くという(『エコノミスト』10年6月22日号)。中国や香港のメディアは、私語の禁止やトイレ時間の制限など軍隊式の厳しい管理が若者たちを追い込んだのではないかと追及した。

「背景には中国の若者のもろさがある」と指摘する声も多かった。一人っ子政策によって甘やかされて育った若者は、ホンハイのような厳しい管理から受けるストレスに耐え切れなかったのではないかというのだ。

報道が過熱したことで、ホンハイに製造委託するアップルや任天堂などが実態調査に乗り出し、5月27日には広東省トップの汪洋共産党委員会書記が胡錦濤国家主席と温家宝首相の指示で工場を視察する異例の事態となる。

対策を迫られたホンハイは従業員の賃金アップを断行する。6月1日には基本給を月900元(約1万1900円)から1200元に33%引き上げた。さらに5日後の6日には、3ヵ月間の労働状況を審査した後、ホンハイの定める基準に合格した従業員を対象に、10月1日から2000元に引き上げる方針を発表する。最低賃金と同じだった月900元の基本給は、条件つきとはいえ、短期間に2・2倍に跳ね上がることになった。深川以外の工場でも、地域の実情に合わせて賃上げを実施した。残業を最大3時間に短縮するなど労働条件の改善にも取り組んだ。

ホンハイの動きはほかの外資系企業にも影響を与え、日本のホンダやトヨタ自動車系の部品工場や欧州のビール工場、韓国の自動車工場をはじめ、中国全土で賃上げを求めるストライキが頻発する。ほとんどの企業が一定の賃上げに応じざるをえなかった。

こうした一連の労働争議は中国に進出する外資系企業に根本的な問題を突きつけた。特に沿海部では、「農民工」と呼ばれる内陸部の農村からの出稼ぎ労働者を安い賃金で雇うことでコストダウンを図ってきたが、以前より豊かになった若者世代の勤労意識は変化してきている。安価で豊富な労働力を活用する経営モデルは曲がり角を迎えていることが明らかになったのだ。

中国式経営モデルの先駆けとなったホンハイにとっては、自殺者多発という特殊な事情がなくても、いずれは突きあたる問題だったといえるだろう。郭は10年6月の株主総会で「中国の低賃金を頼ることはもうできない」との認識を示している(『日本経済新聞』10年6月9日)。

その後、ホンハイは沿海部より賃金が安い内陸部に工場を開設したり、生産ラインの自動化を進めるなど対策を取ってきたが、12年3月にもアップルに調査を依頼された米公正労働協会から長時間労働や賃金未払い、安全面などの違法行為を指摘された。アップルとホンハイは改善を進めることで合意したものの、6月にも成都工場で従業員が暴動を起こしており、ホンハイの労働環境に注がれる国際社会のまなざしは厳しい。

人件費の上昇はデジタル製品の急激な値下がりと重なり、ホンハイの収益の低下を招いている。02年に7・4%だった売上高に占める営業利益率は11年には2・4%まで落ち込んでおり、収益力の強化が最大の課題となっている。
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国際捜索まで考えていた

アーヘンからブリュッセルへ

 朝一番のタリスでブリュッセルに戻るために、6時にアーヘンの駅に来ています。昨晩、ごねまくったインフォメーションで切符をカードで買いました。

 なぜか、同じタリスで、同じ区間なのに、1ユーロ上がっています。ちなみに、ICEなら、33ユーロです。19ユーロの差の根拠が分からない。

 ドイツ最後の朝食はマックのハンバーガー1ユーロです。改めて、おいしくないです。こちらでは3つ食べて、いくらと言うのが当たり前みたいです。1ユーロということは、100円を割っています。

 そんなことよりも、取りあえず、タリスに乗りました。ブリュッセルで奥さんに会えるかどうか。どんな感じなのか、あの人のことだから想定がつきません。何しろ、旦那がヨーロッパで音信普通になったという事実があったのは確かです。

 時間を潰すことの怖さを習いました。時間は経たないし、経つときは勝手に経っていく。何もしなくても経つし、していっても経ちます。

 ブリュッセルからメトロで奥さんの友達のアパートに到着。

国際捜索まで考えていたそうです

 かなり、心配していたみたいです。今日、連絡が付かないのであれば、ドイツ大使館に行方不明者の捜索を国際手配かけるつもりだったみたいです。

 列車トラブルよりも、人身トラブルを想定していたみたいです。そうなると、事態が分かるまで動けないので、帰国できないとか、子供たちを呼び寄せるところまで想定していた。

 その時に、未唯はSMAPのコンサートが控えているので、それが終わってからだろう、というところまでイメージを膨らませていた。

 ブリュッセルの駅では国際便すべての最終便の深夜まで探していたそうです。

 親友の旦那に列車トラブルであることを告げたら、「よくあること」と言うコメントで一応は収拾。

EUには行ってはいけない理由

 9時にEUに集まって、EU内の案内には間に合わないので、キャンセルした。奥さんがあきらめていた、アントアープへの列車旅行はいけることになった。親友の案内付です。私がEUに行けなかったことで、ヨーロッパの歴史が変わった。それをなすために、消えたICE10を仕組んだのかもしれない。

アントワープ

 アントアープに着きました。来れないと思っていた、奥さんのテンションが高かった。

 パートナーにベルギーと言えばと聞いたときに「ダイアモンド」と応えた、ベルギーダイアモンドが一杯です。日本は月曜日の7時です。パートナーは新しい週を向かえています。Oにいじめられていないか。

 アントアープは駅がポイントです。その前の環境を整備している。駅前広場は当たり前です。ネロとパトラッシュが亡くなった大聖堂でやっと、絵が見れた。

 お昼はステーキです。そこにも野菜が多くあります。歯の関係で食べられないと言っても、奥さんの監視がきつい。半分ぐらいは食べました。アントアープ=ステーキで、私の頭の中にはインプットされました。

 スタバでアントアープのマグを購入。あまりにも多いので、国で一つにしました。ドイツはフライブルグ、フランスはパリ、ベルギーはアントワープ。イギリスは10年前にロンドン・マグを購入している。オランダの街にはなかった。

ブリュッセルのスーパーマーケット

 ブリュッセルの中央駅経由で、なぜか、巨大スーパーマーケットへ。奥さんからは、国際手配を掛けたことを思えば、安いから、何でも買っていいという許可が出ました。かなり、執念深いですね。

 パートナーへの土産として、ノート売り場へ直行。ベルギーは紙代が高いので、いいノートがない。ローディアのいいノートがあったけど、値段もバーコードもないものがあった。これは私物と言うことで買うのを諦めた。

 肉が安い!安い!と言っていたら、肉を買ってもらえた。ずっしりしたベーコンでも4ユーロぐらいです。夜食に出てきた。
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