ウオーキングのとき、このシーズンは毎日のように出会う人がある。その人は、自転車へ鮎つりの道具一式を積んでいる。朝の挨拶はするが話したことはなかった。その人が橋の上から川面を眺めている。
錦川は増水、薄い茶色の川面はかなりの速さで流れているのが分かる。聞いてみた。「今年の鮎はどんなですか」「小さいのう」と応えて「水がひやいけえ苔がそだっとらん」と悔しそうな話かたでその訳を教えてくれる。
その日の昼食、いつものようにパソコン講座会場近くの食堂へ。。「鮎の塩焼きとうるか」が準備されていた。「来月は鮎の季節、食べれるかね」と冗談半分に言い残したことが本当になった。
橋の上で教えられたようにちょっとスマートだが姿は尾頭付き。身は柔らかだったがこのシーズン初の旬を味わった。塩按配もいい。同じ川の鮎でも水が綺麗で上質の苔が育つ上流域のものほど味が良いとされる。ここは川口から40数キロ、源流に近いから美味いはずだ。
この季節の鮎を若アユと呼び美味とされる。塩焼きを好むが生姜をきかした煮付けもいい。天ぷらも良いというが、自分ではころもが鮎の味を隠してしまうように思う。
毎朝、同じように錦帯橋の下で竿をさす2人の姿がある。釣果のほどは分からないが、撮っておくにはいい光景だな、そう思いながら通り過ぎている。
(写真:鮎の塩焼き定食、これで700円)
ハマグリ、何年も口にしていません。お土産になりますか。