詩篇 63篇
きょうはドイツ全州が「キリスト昇天日」で祝日です。この10日後の6月9日「聖霊降臨日」、10日が「聖霊降臨月曜日」で祝日になっています。
詩篇63篇は、「ダビデがユダの荒野にいたときに」というタイトルが心に留まります。昨日まで「みことばの光」で読んできた「サムエル記第一」の21章以下に書かれているダビデの逃亡を思いつつ本篇を読むようにとのことです。
ダビデはユダの荒野にいました。好き好んでここにいたのではなくて、サウルから逃げていたのです。彼が歌うように、荒野は「水のない 衰え果てた乾いた地」です。そしてダビデはそこで不安定な日々を送らなければならずに、彼のたましいは乾いていました。「あなたに渇き」ということばからは、何もない荒野にあって神との結びつきをしきりに求めるダビデのたましいの渇きが伝わってきます。
ダビデを慕って人々も同行していましたが、かといってダビデにはだれも相談相手になってくれる人はいなかったことでしょう。彼はそこで神を切にあえぎ求めたのです。神の力と栄光を見せてほしいという心からの叫びが伝わってきます。
荒野には神への礼拝をするための祭壇も聖所もありません。けれども、どこにいてもそこから神をあえぎ求めるのであれば、そこが神の聖所、神にお目にかかる場所になるというのは、すばらしいことです。窮状にあって彼は神をほめたたえます。神への賛美を絶やすなとの強い促しをおぼえます。