アモス書 8章
近くの地下鉄のリニューアル工事。線路も枕木も取り払われて、道床も深く掘られています。そこにシートを敷きその上にバラスト(砕石)を投入するのだと思います。興味深いです。想像以上に工事が進んでいるので驚いてもいます。
アモス書は、文章の構造も緻密で何節にもわたる「交差配列法」が用いられています。8章の初めにも、いわゆる「ことば遊び」が見られ、聖書の欄外注には、2節の「夏」と「終わり」とが発音が似ているとあります。
神が牧者アモスを用いて、繁栄に酔いしれる北王国イスラエルの崩壊を語っておられる本書、8章が神のさばきの宣告の終わりの部分に当たります。
ここでは、「終わる」「終わり」が鍵となることばでしょうか。神はイスラエルに「終わりが来た」「その終わり」と、さばきの日が近づくとこの国に終わりが来ると警告しています。
一方でイスラエルの民は、「新月の祭りはいつ終わるのか」「安息日はいつ終わるのか」と尋ねています。彼らは神への感謝をささげ、神を覚える日が早く終わってほしいとうずうずしています。それは金もうけのためです。商売したいのです。
もう一つ、「その日」ということばも目に留まります。神にとって「その日」はイスラエルの終わりの時。人々はあわてて神を求め、神のことばを求めますが、すでに主は語ることをやめてしまいました。
神が語られる、読みたい時に聖書を読めることが、どんなにありがたいことなのかを、ここを読んで思います。