コロサイ人への手紙 4章
月曜日はさまざまな方々といっしょに過ごす良い時間を持ちました。高齢者施設のお昼ご飯をいただく機会を得ましたが、とても美味しく、豊かなランチタイムとなりました。
コロサイ人への手紙の終章。2節以降が終わりの挨拶の部分です。
パウロは、「たゆみなく祈りなさい」と命じるだけでなく、「私たちのためにも祈ってください」と頼んでいます。彼はとりなしを必要としていたのです。
またここからは、パウロがこの時どのような状況にあったかを知ることができます。彼は牢につながれていました。しかし自分がまるで獄中にいないかのようにして、キリストの奥義を語るべき語り方で明らかにするようにと願っています。パウロにとって、牢につながれていようがそうでなかろうが、キリストを伝えるということについては何ら変わりがないのです。
状況が良くない、今がその時ではないという言い訳を、福音を託された者がする場合があります。 福音を届けるのに「悪い時」などないのだと、知らされます。
ここには、たくさんの人々の名前が挙げられます。ティキコ、オネシモ、アリスタルコ、マルコ、ユストと呼ばれるイエス、エパフラス、さらにルカ、デマス、そしてコロサイ側ではニンパという女性です。この中には、かつて「失敗」した人もいます。
オネシモはピレモンの手紙に登場する逃亡奴隷のことでしょう。パウロはオネシモについて、「 以前はあなたにとって役に立たない者でしたが、今は、あなたにとっても私にとっても役に立つ者となっています」とピレモンに書いています。オネシモは、パウロが獄中にいる時に福音を聞いて信仰に導かれました。オネシモも投獄されていたのでしょう。
マルコは、パウロとバルナバとによる一回目の伝道旅行の折り、途中から離脱してしまい、信用を失ってしまいました。しかし、ここでパウロは、マルコをコロサイに送ろうとしています。彼は失敗から立ち上がりました。
一方でデマスについてパウロは、テモテに送った彼の遺言とも言える手紙の中で、「デマスは今の世を愛し、私を見捨ててテサロニケに行ってしまいました」と書いています。
このような姿を考えると、パウロが一貫してコロサイの人々に勧め続けた「キリストにあって歩む」ということが、どんな人にも、どんな環境にある場合にも肝要であることを覚えます。「上にある者を求めなさい」と……。