みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

神に選ばれた者

2023年10月09日 | コロサイ人への手紙

コロサイ人への手紙 3章12−17節

 週末から火曜日にかけて南の方に来ています。でも、南といっても暖かい場所ではありません。日曜日の朝、窓を開けると寒さを覚えました。

 「新しい人を着たのです」とはどのようなことなのかについて、パウロは3章後半で話を進めます。 ここには、新しい人が着るものをリストアップしています。まるで、ある人がドレスアップするように描きます。さまざまな服をまとめる帯としての愛、その人は心において、ことばにおいて、そして行動において、すでに死んでしまった過去の自分とは全く違うのです。さらに、新しい人の思い、ことば、行動はその人の人間関係へと具体的に広がっていくのです。

 土曜日の夜一人の青年の話を聞きました。真剣に自分を見つめ、キリストを愛そうとする姿に感動を覚えました。確かな成長の跡を見る思いでした。そして、21節のことばを思いました。

 その前にパウロは、「新しい人」とは「神に選ばれた者、聖なる者、愛されている者」だと明記します。自分が何かということが分からなければ、人は不安になりますし、前に進む力が出てきません。しかし、ここには私は誰なのかが明らかにされているのです。「神に選ばれた」ということだけを静かに思う時に、感謝が込み上げてきます。「選ばれる」というのはその人の努力や業績が認められての結果である場合が多いのです。

 神はどのような人をお選びになるのでしょうか。パウロはコリント人への手紙第一1章27―28節で次のように書いています。「神は、知恵ある者を恥じ入らせるために、この世の愚かな者を選び、強い者を恥じ入らせるために、この世の弱い者を選ばれました。 1Cor. 1:28  有るものを無いものとするために、この世の取るに足りない者や見下されている者、すなわち無に等しい者を神は選ばれたのです。」 

 「誇る者は主を誇れ」ということばも、心に浮かんできます。「神に選ばれた者」ということばを思い巡らす一日でありたいと考えました。


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