みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

さあ、行きなさい

2014年04月01日 | マタイの福音書
マタイの福音書8章1-17節


 きょう、障害ある方々のグループホームが誕生します。
 「のぞみ」という意味の「エルピス」。昨年度末のきのう午後、ぎりぎりセーフで建物の完了検査済証を頂戴して、事業としてスタートできることになりました。

 昨晩、これまでを振り返ってみました。
 病院として使っていた建物をお借りし、改造してホームにするプランが建物の強度の問題で中断。ある出来事をきっかけとして、新設を決意。すると、待っていたかのようにふさわしい土地を紹介されます。一歩ずつおよそ3年半かけて、きょうを迎えました。
 すてきな建物です。バリアフリーです。点字ブロック、点字タイル、スロープ、内部も段差なし。お金をかければ、建物や施設から可能な限り障壁を取り除くことはできます。けれども、肝心なのは心のバリアフリーだと思います。

 きょうの「みことばの光」のタイトルは「障壁を乗り越える愛」とあります。
 ツァラアトの人に触れ、異邦人の百人隊長に「行って、直してあげよう」と言い、安息日に熱に苦しむ人をいやす主イエスは、当時設けられていた障壁を次々と乗り越えておられます。その動機は愛。目の前にあって病に苦しむ人を、自分たちとは違うからといって放っておくようなことをなさいません。

 一昨年の8月、グループホーム建設の過程で、近所の方々に趣旨を説明する会合を開きました。
 席上、いろいろなお声を聞くことができました。そこで思ったのは、「知らないのは不安なのだ」ということ。けれども、最後には同意を得てきょうを迎えました。きょうから、障壁を乗り越える一つの働きがスタートします。
 主は励ましておられます。「さあ、行きなさい」と。    


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