みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

その血を見て

2014年01月15日 | 出エジプト記
出エジプト記12章1-15節


 きょうの箇所から、2つのことばに目が留まりました。
 まず、「これをあなたがたの年の最初の月とせよ」とのことばです。今に至るまで守られている過越の祭りがどのように始まったのかが、ここに記されています。過越という出来事を経験した後で、民がこれを忘れてはならないとしてこの祭りを覚えたのではなくて、神が過越に先立ってこれをいつまでも覚えるようにと、お定めになったのです。

 過越が年の最初に来るというのは、彼らの一年は過越から始まるということです。「ああ、自分たちはあの時にすぎ越されたのだ」ということを心に刻むことから、一年が始まります。よく、キリスト者には誕生日が2回あると言われますが、その人がイエス・キリストを救い主として信じた時が2つ目の誕生日だということであり、そこを起点にして新しい生活が始まったのだということを忘れません。

 次は、「その血を見て」ということばです。
 神は羊を食べる家々の門柱とかもいに塗られた子羊の血を見て、そこを過ぎ越してわざわいが起こらないようにしようと言っておられるのです。その家にいる者は、金持ちであろうが貧しい者であろうが、老人であろうが赤ちゃんであろうが、男であろうが女であろうが、善人であろうが悪人であろうが、…いのちを奪われることがないのです。

 人の行いによるのではなくて、子羊の血が塗ってあるかによって神のさばきを免れるのだという福音が、この出来事によって明らかにされています。
 神は私に塗られた御子の血をご覧になるのだと覚えました。
    


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