みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

心に留めなかった

2014年01月11日 | 出エジプト記
出エジプト記9章1-21節


 スケジュール管理をクラウドでするようになってからしばらく経ちます。「クラウド」というのはこのごろ度々耳にすることばですが、もとは「雲」という意味。自分が得た情報、保存した文書、スケジュール、最近では作業をするためのソフトウェアさえも、自分の手元のコンピュータのディスクに蓄えておくのではなくて、自分以外の(雲のような)巨大な蓄積場所に蓄えて、必要な時に取り出して使うということのようです(私なりの理解をご勘弁ください)。

 家と教会で使うコンピュータとスマートフォンの、どこでスケジュールを打ち込んでも同期され、予め設定しておくと、予定時刻の前にはアラームしてくれるというもので、大変重宝しています。

 ところが、きのうの午前ある方と会う約束をしていたのをすっかり忘れ、1時間お待たせしてしまって帰ってしまわれるという失敗をしでかしました。すぐさまおわびしましたら、寛容にもお赦しいただけてほんとうによかったです。

 確かにその方と会うという予定はスケジュールソフトに打ち込まれていました。ところが、どういうことかアラームの設定を忘れていたのです。トホホ…。

 雷と雹は主がエジプトに下された七つ目のわざわい。ここで主は、パロに警告を与え、わざわいを回避する道をお示しになりました。パロの家臣のなかには警告に耳を傾けてしもべたちと家畜を避難させた者もいましたが、ある者は主のことばを心に留めませんでした。心に留めたいのは「主のことばを心に留めなかった」という一言。

 せっかくのいのちに至る道も、読もうとしない、注意を払おうとしない、いや動こうとしなければ意味がありません。聖書には人をいのちとしに分けるほどたいせつなことが記されているのだと思うと、読む時に襟を正され、注意を払って読もうとするのではないでしょうか。
    


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