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霜後桃源記  

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「道の駅」批判 その六 理事会で「回答不要」と結論を下した質問状

2016-05-29 05:28:02 | 産直
総会の形骸化も甚だしいものがあった。
質問や意見、要望に対する理事長の回答は「その場凌ぎ」が多く、総会を終えると「打ち上げ」と称して酒を呑み、
翌日には総会の中身は殆ど忘れ去られているのが実態となっていた。

そんな「糠に釘」状態の総会を打開するため昨年の2月に「理事会」に質問状を提出し回答を求めた。
ところが、何時まで経っても回答が無く5月の総会でもその件について全く触れられなかった。
その後2回に亘り理事長に回答を催促した
 ・6月 「理事会で慎重審議しているのでもう少しい待って」
 ・10月 「答えても納得しないと思われるので回答しない」
そして、今回の総会で改めて回答を求めたところ「質問内容に個人の誹謗中傷等問題が多く回答不要と理事会で結論を
下した」と答弁した。

総会後に、改めて昨年の質問状を読み直してみたが、「回答不要」とされる中身ではないと思われるので「原文のまま」
ここで紹介したい。
既に一年半経過し内容が陳腐化しているかと思われたが、「今年出したもの」と言っても何ら差し支えない内容となって
いるのは、この一年余りの間に「何も改善されていない」ことの証明かもしれない。


(自家消費用のナスとトマト)  

                               平成27年2月2日
農事組合法人「美の郷」理事会の皆様へ

組合員の熊谷良輝です。
いつも大変お世話になっております。
また、先日は新年会の企画、運営誠にありがとうございました。
お蔭様で楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
さて、我が農事組合法人の運営に関しまして全般的に見れば順調に推移されているかと思われますが、一部に疑義が生ずる事象も
散見されますので指摘させて頂きます。
本来であれば総会の場で質すべきかと思われますが、総会で理事長が安易に即答するよりも理事の皆さんで慎重審議された方が
より良い解決策が導かれるのではないかとの思いですので宜しくお願い致します。

1.組合員の餅米の利用について

本件については何度か議論を重ねて来た経緯がありますが、未だに見直しする気配が全く見受けられません。
本法人の存立目的は「組合員の農業生産について生産性を向上させ、組合員の共同の利益を増進する」ことにあります。
にもかかわらず当法人の一番の目玉商品である餅米をJAからの仕入れで賄っているというのはどんな釈明をされても理解できません。
このことは市役所の高橋農林部長も同意見で「別途指導をする」とのことです。
本件に関しては過去の経緯があったことは承知していますが、既に外部環境は大きく変化し、危惧される品質に関しては色彩選別機の普及によって不安は一掃されています。また、仕入価格に関しても組合員から購入した方が格安となることは明らかです。
本件に関し小野寺駅長は、生産者の餅米を使わないことに「信念」を持っているようですが、もしそれが「レストランの社員の要望」によるものだとすれば、法人の設立目的からしても主客転倒のお粗末な「信念」と言わざるを得ません。
「出来ない理由」を一生懸命考えるのは役所の専売特許ですが、そんな非生産的な事は「止め」にして本来の正しい姿に方向転換を図るべきです。
組合員から「仕入れる」のは勿論のこと、必要ならば生産拡大や品質向上に向けた「育成」や「指導」があって然るべき事案と考えます。

2.消費税の扱いについて その一

消費税8%の増税に伴い外税表示が可能となりましたが、道の駅での価格表示を
「従来通りのまま」というのは極めて遺憾です。
種苗、肥料等々の購入時に消費税を支払っているのに、自分達が売る時は消費税を加算できないというのは生産者にとって大きな負担となっています。
いずれ消費税が段階的に上昇していくことを考えたら尚更のことです。
外税がお客様サービス上問題ありとするならば生協のように併記する形でもいいかと思われます。
生産者が野菜の価格を百円と投入したら108円となるようなシステムに変更することを要望します。
なお、「外税か内税か」に関しまして産直によって取り扱いが区々となっていますが、外税にすると実質的な手数料の大幅減免に匹敵しますので「生産者の囲い込み」の観点からも必要なことと考えます。

3.消費税の扱いについて その二

消費税を内税にするか外税にするかは組合員の利害に直結する大きな問題です。 
理事会に付議することは勿論ですが「総会決議事項」と考えます。
3.11の震災時に理事会にも付議せずに理事長単独で「寄付」を決め報道発表するという暴挙がありましが、その件も総会で趣旨を説明し協力を求める総会決議事項だったはずです。
本来であれば「退任事由」に匹敵する暴挙にもかかわらず、見逃されたのは単に組合員も理事の皆さんも「事の本質」に気付いていなかっただけのことです。
他の産直の責任者から一斉に「ブーイング」が出たのは当然のことです。
その反省も無く再度同様の過ちを犯し、組織の最高議決機関である総会、それに準ずる議決機関である理事会を無視して理事長が単独で決めるのは組織の主役である「組合員無視」の謗りを免れません。
また、その寄付問題に関しては「結果の報告」や「協力御礼」も未実施となっています。今年の総会で理事長の暴挙を陳謝すると共に協力御礼並びに結果報告をお願い致します。

4.出荷日付の表示

お客様が産直に求める重要な要素の一つとして「鮮度」があります。生産者としても常に新鮮な商品を出品するように努力をしていますが、必ずしも出品当日に完売すると限りません。その際の言い訳になるのが「出荷日の明示」と受けとめています。
店頭でお客様からのクレームを何度か受けていますが「どうして表示しないの?」と聞かれても返事に窮してしまいます。
勿論、同じ野菜でも「鮮度が命」のものもあれば「日持ちする」ものもあり様々ですが、日付があれば生産者や社員の鮮度管理が格段に容易になるはずです。
本件については生産者の反対意見があるやに聞いていますが、「日付け表示はお客様サービス上産直では必須事項」として説得すべきと考えます。
もし、引き続き「表示せず」との結論にするのであれば、お客様に納得頂けるような模範回答を示して頂きたいと考えます。

5.総会模様の報告について  誤答弁の修正も含めて

年一回の総会には三年前から出席していますが、理事長が質問に対して即答するのはいいのですが、事実誤認のまま回答している事例がしばしば見受けられます。
(ex)定款の理解、登録免許税の理解等々
また、理事の皆さんも総会が終了すると「ホッ」として質疑の内容が忘れ去られているのてばないかという疑念も持たれます。
最高議決機関である総会での発言に責任を持つ意味からも、過去三年分の質疑模様を整理し(誤って回答した分は修正を明示して)、改善等を約束した事案については実施結果の報告も含めて整理し、総会の場で全組合員に配布願います。

6.理事会の形骸化防止について

理事長が総会や理事会を軽視していることは3.でも述べた通りです。
組合員の代表者の組織である理事会を実質的に機能させるためにも理事会開催の案内時には議題を明示し「理事に心の準備」をして貰うべきです。
また、理事会で議決する事項に関しては「現状を把握できる資料」の添付を必須事項とすべきです。
議題も現状把握もしないまま理事会に臨んだ「非常勤の理事」が的確な判断が出来ないまま「組合員の利益に反する事項」に賛成する恐れが生じてしまいます。
理事会や総会の形骸化は組織の健全な発展に逆行するものと理解すべきです。

7.繁忙時対策について

昨年のお盆の繁盛期の8月14日、丁度昼食時間帯でしたが直売部の二つある内の一つのレジが閉鎖されていて残りのレジにお客様が長蛇の列を作っていました。
列のあまりの長さに驚いて一旦手に取って籠に入れた商品を戻し買うのを諦めるお客様が多数出たのは言うまでもありません。
「何か事故でもあったのか」と思い理事長に電話をしたら「予定通りの行動」との回答で、当初から予測しながら対策を講じていないお粗末さ加減に呆れました。
お盆は年に一度の大繁忙期であることを考えれば「レジの追加や人員の増配置」を当然検討すべきにもかかわらず、レジの有スキル者である石垣さんはレストランで「皿洗い」をしていたと言うのを聞いて更に呆れ果てました。
「アルバイトの雇用を考えたが人が集まらなかった」というのが理事長の釈明でしたが、どの程度の期間でどれぐらいの真剣さで募集したかは甚だ疑問です。
これらの繁忙対策についても事前に理事会に付議して検討すれば「人の確保」も容易に出来たものと考えます。
また、繁忙期終了後の総括も「理事会に付議」して反省事項を次回に活かすべきかと思われます。
なお、当日は外にレジを設置して「お客様から大好評でした」と「かわら版」に書いてあるのを見て、今の時代も「大本営発表があるのか」と笑ってしまいました。

8.ホウレンソウの仕入について

冬季の葉物野菜不足の解消のため花泉の生産者からわざわざ集荷して来ているようですが、それが目的通りに機能をしているのか疑問です。
なぜなら、店頭が品不足で困っている時は供給が無く、逆に組合員が出し始めてホウレンソウが店頭に溢れ始めた頃に供給されているように見受けられ、組合員から不満の声が出ているからです。
もしかすると、品不足で高値の時は他に供給し、市場等が供給過多となって値崩れが生じて来た時の調整弁として利用されている可能性もあります。
高いコストをかけて集荷し、逆利用されたのでは本末転倒となります。
また、組合員と競合する商品を安易に「仕入れ」で解消しようとする姿勢は組合員のやる気を削ぐことに繋がり、長期的に見ると組織の自殺行為となることを想起願います。

9.意見の取り扱いについて

理事長や駅長は「組合員の意見は平等に聞く」をモットーとしているようですが、それが質ではなく数の問題として捉えているのはいかがなものでしょうか。
意見には熟考して出されるものもあれば単なる思い付きのものもあったりして玉石混淆かと思われます。そんな意見を組織の目的、経営、お客様サービス、生産者サービセス等の観点から篩にかけて取捨選択するのもリーダーの役目と考えます。

10.「協力」とは?

 今年の新年会の冒頭の理事長の挨拶にもありましたが、理事長が生産者に求める「協力」と何なのでしょう。
これまで理事長とのやり取りから判断すると、理事長の言う「協力」とは「俺のやっていることにケチをつけるな」の意に受け取れますが、それはあまりにも意地悪な見方かと思っています。
生産者としての「協力」とは何かを具体的に示して頂ければ幸いです。

                               以 上







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