goo blog サービス終了のお知らせ 

霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

ミズキ団子

2006-12-29 19:30:45 | 生活
つきたての餅をミズキの枝に団子のように付けて飾り、正月を迎えるのが昔からの風習となっている。
以前は大きな枝を使って、紅白の餅や縁起物を吊るして居間に飾っていたが、今は簡略化し申し訳程度に白い餅だけ付けて玄関に飾っている。
枝がしなるぐらいに餅を付け、五穀豊穣を祈るのだという。
農業は、コントロール不可能な「天候」に大きく左右されるので、このような神頼みや縁起を担ぐことはあながち軽視できない気がする。

子供の頃は、このほかにも家の外に大きな栗の枝を立て、木で作った「キンコマンコ」という飾り物をしていたが、今は全く見かけなくなった。

母方の祖父は、手先が器用でこの種の飾り物をこまめに作っていた。
藁細工も上手で、今なら貴重な「民芸品」となるようなものを何種類も作って飾っていた。
貧しい農民のまま93歳の生涯を終えたが、今も元気だったら「産直」に出して大儲けできたかも知れない、と惜しまれてならない。



「新鮮館おおまち」では、1mぐらいの長さのミズキの枝を100円で売っていた。
結構売れているという。
規模は小さくなっても、昔ながらの風習を守り続けている家庭がまだまだあることを知り嬉しくなった。

それにしても、ミズキの枝が売り物になるとは考えていなかった。
来年は「里山ビジネス」のメニューの一つに加えるべきかも知れない。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする