イランとの国境に近いサウジアラビア・アラーの北に広がる砂漠の低木地スワイフで、「対テロ」訓練に参加するサウジ軍特殊部隊の狙撃手
サウジアラビア政府の顧問は、同国軍の特殊部隊が隣国イエメンでイスラム教シーア派(Shiite)系武装組織「フーシ派(Huthis)」に対する軍事作戦に参加していると明らかにした。
匿名を希望したこの顧問によると、イエメン南部のアデン(Aden)でアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派の民兵に対し、陸軍の特殊部隊が武器と通信機を提供する一方、海軍の特殊部隊はフーシ派に反撃するための「調整と指導」を行っており、陸海軍の特殊部隊は今後もイエメンでの活動を続ける方針だという。
サウジアラビアと米国の2国間関係に関する情報を伝える民間団体「Saudi-US Relations Information Service」によると、サウジアラビアのアデル・ジュベイル(Adel al-Jubeir)駐米大使は2日、「アデンにサウジの兵士、正式な兵士はいない」と述べて特殊部隊が活動していることを示唆するとともに、地上軍の派遣については「検討中だが、意思決定は状況に応じてなされるだろう」と述べていた。
米海軍は、イエメン沖に空母を派遣
米海軍は20日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」への攻撃のためペルシャ湾に展開していた空母セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt)を、政府側と反体制派武装勢力の戦闘が続いているイエメンの沖合に派遣した。
セオドア・ルーズベルトの護衛のためミサイル巡洋艦ノルマンディー(USS Normandy)も同時に派遣した米海軍は、「地域にとって欠くことのできない重要な海上交通路の安全を保障する」ことが目的だと説明している。イエメンの周辺海域に展開する米海軍の艦艇は9隻になる。イエメンでは先月からサウジアラビアと周辺国からなるアラブ連合軍が反政府派のイスラム教シーア派(Shiite)系武装組織フーシ派(Huthis)に対する空爆を実施している。
@そもそも何の資源もない中東の最貧国がイエメン。市街戦の映像を見ても分かるが、兎に角食うものがない。そこに付け込むのがイスラム武装勢力のアラビア半島のアルカイダやフーシ派だが、政治や宗教より、まず、子供たちが欲しいのは食い物だ。国民に食い物を与えたものが必ず勝利する。