中谷元(げん)防衛相は8日午前、7日から来日中のカーター米国防長官と防衛省で会談した。中谷氏は「今年は戦後70年で、日米同盟にとって極めて重要な年だ。日米同盟を切れ目のない協力に発展させていきたい」と強調した。両氏は27日に予定されている日米防衛協力の指針(ガイドライン)の見直し合意に向け、協議を加速させることで一致した。中谷氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古移設を含む米軍再編について「抑止力と沖縄の負担軽減を図るためのものだ。普天間移設は、米国が進める(アジア重視の)リバランス政策の一環でもある」と述べた。これに対し、カーター氏は「ガイドラインの見直しは世界に対して非常に大きな影響を与える。日米同盟にも大きなチャンスを与えることにもなる」と指摘。中谷氏が元陸上自衛隊レンジャー教官であることにも触れ、「大臣とともに多くの山を乗りこえたい」と呼びかけた。また、安倍晋三首相が4月末に訪米することについて「オバマ米大統領は安倍首相をホワイトハウスにお迎えすることを心待ちにしている」と伝えた。
@今はとにかく米国と握手している事だ。