過激派組織「イスラム国」がシリアの首都・ダマスカスの一部で、存在感を強めつつあります。こうした中、最前線の戦闘の様子を撮影した生々しい映像が入ってきました。
市街地に鳴り響く銃声。これは、「イスラム国」を名乗る過激派組織の戦闘員とされる男らの映像です。インターネット上に5日までに投稿されたもので、武装した覆面姿の男らがトラックや建物の陰に隠れて銃を乱射し、市街地を突き進んでいく様子がうかがえます。
現場は、シリアの首都ダマスカス南部のヤルムーク地区にあるパレスチナ難民キャンプ。アサド政権が支配するダマスカス中心部からわずか数キロほどの距離で、「イスラム国」の戦闘員は1日、この地域に侵入、そして、4日にはこの地域のおよそ90パーセントを制圧したというのです。
この地域は元々、反アサド政権のパレスチナ人武装勢力などが支配。アサド政権は封鎖や砲撃を続けてきましたが、イスラム国が侵入してきたことで状況はさらに複雑化しています。この写真は、去年1月に同じヤルムーク地区で撮影されたもの。アサド政権による封鎖が続く中、国連機関が配布する食料などを受け取るために、おびただしい数の人々が集まってきましたが、今、現地は閑散としています。
「キャンプは完全に悲惨な状況になっています。人々は倒壊した建物に閉じ込められ、空爆が起き、市街戦は激化の一方です」(国連パレスチナ難民 救済事業機関広報官)
ヤルムーク地区には、パレスチナ難民およそ1万8000人が暮らしていますが、AFP通信は、およそ400家族2000人が、戦闘の激化を受けてキャンプを去り、シリア政府軍支配下の地区へ向かったと報じています。一方、「イスラム国」は3日、イラク北部にある世界遺産「ハトラ遺跡」とみられる場所で、石像などを破壊している映像を公開しました。「イスラム国」は、イスラム教の預言者ムハンマドが偶像崇拝を禁じたことを根拠に、貴重な文化遺産の破壊を続けていて、国連などが強く非難しています。
@イラクではティクリートまで手中に収めていたイスラム国ISですが、米軍の空爆支援を受けたイラクの政府軍に奪還され、モスルで体制を整えているようですが、シリア・ダマスカス近郊のヤルムークの難民キャンプでは9割を制圧しているようで、その映像を流して勢力を誇示しています。しかし、首を切り落とす映像を流す余裕はないようで、大方の戦況は判断できます。
市街地に鳴り響く銃声。これは、「イスラム国」を名乗る過激派組織の戦闘員とされる男らの映像です。インターネット上に5日までに投稿されたもので、武装した覆面姿の男らがトラックや建物の陰に隠れて銃を乱射し、市街地を突き進んでいく様子がうかがえます。
現場は、シリアの首都ダマスカス南部のヤルムーク地区にあるパレスチナ難民キャンプ。アサド政権が支配するダマスカス中心部からわずか数キロほどの距離で、「イスラム国」の戦闘員は1日、この地域に侵入、そして、4日にはこの地域のおよそ90パーセントを制圧したというのです。
この地域は元々、反アサド政権のパレスチナ人武装勢力などが支配。アサド政権は封鎖や砲撃を続けてきましたが、イスラム国が侵入してきたことで状況はさらに複雑化しています。この写真は、去年1月に同じヤルムーク地区で撮影されたもの。アサド政権による封鎖が続く中、国連機関が配布する食料などを受け取るために、おびただしい数の人々が集まってきましたが、今、現地は閑散としています。
「キャンプは完全に悲惨な状況になっています。人々は倒壊した建物に閉じ込められ、空爆が起き、市街戦は激化の一方です」(国連パレスチナ難民 救済事業機関広報官)
ヤルムーク地区には、パレスチナ難民およそ1万8000人が暮らしていますが、AFP通信は、およそ400家族2000人が、戦闘の激化を受けてキャンプを去り、シリア政府軍支配下の地区へ向かったと報じています。一方、「イスラム国」は3日、イラク北部にある世界遺産「ハトラ遺跡」とみられる場所で、石像などを破壊している映像を公開しました。「イスラム国」は、イスラム教の預言者ムハンマドが偶像崇拝を禁じたことを根拠に、貴重な文化遺産の破壊を続けていて、国連などが強く非難しています。
@イラクではティクリートまで手中に収めていたイスラム国ISですが、米軍の空爆支援を受けたイラクの政府軍に奪還され、モスルで体制を整えているようですが、シリア・ダマスカス近郊のヤルムークの難民キャンプでは9割を制圧しているようで、その映像を流して勢力を誇示しています。しかし、首を切り落とす映像を流す余裕はないようで、大方の戦況は判断できます。