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占いという もう一つの眼

美しき時

2021年11月25日 | 日記・エッセイ・コラム

冥王星は山羊座の25゜を過ぎ、もう水瓶座にかかりつつある。しかし、まだ山羊座の影響は続いている。
このブログを始めた頃に心配していたことは、だいたいそのようになったが、今のところこの程度で、まずまず良かったと言うべきだろう。
大転換3」(2007年)
アメリカの暴走のピークの後は、中国の暴走が始まり、今それも末期を迎えている。

250年の冥王星周期では、カニ座の中国は冥王星が180゜の山羊座にいる現在がピークで、この先は、現在のアメリカのようにグダグダになる。
中国のピークは、なんと言っても経済面だが、毛沢東、鄧小平に続く3代目を自認する習近平は、あろうことか、毛沢東と同じ生日干支「丁酉」だ。つまり、気質が同じだから、毛沢東に共感するのだろう。しかし、能力と性格は全く異なる。
毛沢東が複雑な性格で、逆境を好むのに対し、習近平は単細胞で押し一辺倒。あえて例えれば劉邦と項羽、イメージなら鬼と金棒だ。

毛沢東は今更語るまでもないが、習近平だけを観れば、自動車人間のシャーシ、自己顕示欲の塊で、ひねったことなど考えられない単細胞、良く言えば豪傑タイプだ。押すことしか知らないから、行き詰まれば頓死する、前進か死かだ。
とにかく舞台の主役に立ちたい人間で、舞台の成り立ちなど理解できない。
習近平が派手に演ずる中国経済の大舞台は、すべて先人と人民のおかげであることが理解できていないから、過去の資産を湯水のように使う。ちなみに安倍もオバマもシャーシ。岸田はハンドル。

さらに、1953年生まれの生い立ちに染みこんでいるのは、文革への愛憎だ。自身が巻き込まれた動乱で、否定肯定と両評価された毛沢東だが、全面肯定でなければ自分を否定することになる。両方を飲み込むような複雑な性格ではない。
多くの人は、自分の嫌だった人間になる。それが強烈体験であるほどそうなりやすい。学習の視野が限られ、二者択一になるからだ。習近平の場合それが毛沢東だった。
しかし、習近平は毛沢東のように、試行錯誤しながら叩き上げてきた人間ではない。形だけ真似るから、行き詰まる。

一帯一路は素晴らしい構想に見えるが、中国の経済力を恃んだ白髪三千丈の暴走だ。
現実を考える日米を尻目に、英国はダメ元で真っ先に手を挙げた。素人の金貸しに絡んでおけば、どう転んでもいいとこ取りが出来る、「タダなら貰っとこう!」と、アヘン戦争以来のキツネの勘が働いたのだろう。
習近平は先人が築いた金と信用を大盤振る舞いでばらまいたあげく、コロナまでばらまいて、すっかり信用を無くしてしまうと、今度は、保身のために、片っ端から縛り始めた。手中の政界よりも、自分の理解できない産業界の方が怖い。
IT業界を締め上げると、今度は、中国経済の病巣である不動産の切除を始めた。
これは、悪いところは何でも切ってしまえば良いと考える、単細胞のヤブ外科だ。

これで、大不況が訪れようと、世界が大恐慌に陥ろうと大したことではない。毛沢東も、「一億や二億死んでも」と言ったではないか。鄧小平も「豊になれる者から豊かになれ」と言ったのだから、ここで豊かになり過ぎた部分を刈り取らなければならない。
いざ、あの美しき毛沢東時代へ回帰だ。退廃文化も掃討し、精神の「共同富裕」を達成しよう・・・貧しく清く美しく
「美しい日本!」・・・単純化は、シャーシの美学だ。
オバマも安倍も、最後の資産をキレイに使い切った。


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