魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

干支の話(1)

2015年07月20日 | 占いばなし

干支による四柱推命等の占いは、干支術とも呼ばれる。干は日を数えるために生まれ、支は方位を知るために生まれたと言われるが、あまりにも歴史が古いので、天文と絡み合い、起源は定かではない。

いずれにしても、干、支ともに、元来は、記号に過ぎなかったが、後に陰陽五行に関連づけられ、様々な意味を持つようになった。数字に意味を持たせる占数術なども同類。
(陰陽五行については何からでも調べられるので、詳細は省略)

干も、支も、数字も、アルファベットも、占いに使われる。しかし、単に記号として、象徴的に占いの性質に当てはめただけで、記号そのものが力を持つているわけではない。
運命は実体が先に存在するもので、星や干支が人や歴史に影響するものではない。
よく、マジナイのために額に梵字を書いたりするが、暗示的には効果があるかもしれないが、単なる記号に過ぎない。梵字は元来アルファベットだ。

また、親は生まれた赤ん坊の名付けに頭を悩ますが、どんなに考えても、名前がその子を動かすのではなく、結局は、その子の運命に準じた名前が付くので、残念ながら意味が無い。
どんなに考えた名付けも、赤ん坊がいなければ名前は付けられない。
記号は、象徴的な道具に過ぎず、大切なのは実体としての運命原理だ。
こうしたことを前提に、簡単な干支の話をしたい。

空亡
干も支も五行を象徴するが、その干の一番「甲」と、支の一番「子」を合わせ、「甲子」が生まれる。これを順次合わせていくと、干の最後の十番「癸」は十二支の「酉」で終わり、次の「戌」は、再び一番「甲」との組み合わせになるので、ここで区切り、改めて干の列が始まる。
つまり、最初の「甲子」から「癸酉」までの列には、戌と亥の組み合わせが無いので、戌と亥は「空亡」と呼ぶ。ここから、最初の列を「戌亥空亡」と呼ぶ。(戌と亥が、空しく亡ぶ列の意)

次の列は「甲戌」から「癸未」で終わり、「申と酉」が空亡となる。こうして、最後尾の「癸」と「亥」が合わさって六十の干支が生まれるまでに、六通りの空亡列が出来る。
一列目から順に、「戌亥」「申酉」「午未」「辰已」「寅卯」「子丑」の六列の空亡(旬)となる。
例えば、甲子は戌亥空亡に属し、乙未は辰已空亡、癸亥は子丑空亡に属する。

一つの空亡列には、共通の要素があり、甲子から癸酉までの戌亥空亡の干支にとっては、どの干支も、戌と亥の要素が無いので、戌と亥には対応することができない。
干支は生まれた年、月、日、時のそれぞれに配当されているが、個人の天性は生日の干支を中心として考える。誰でも生まれた日の干支がある。

甲子の日に生まれた人は、戌亥空亡の人であり、戌と亥を理解できない。
戌年や亥年には対応できないから、能力を失い、思い通りにできなくなる。戌亥の年回りや、戌亥年生まれの人のことは「見えない」。つまり、対応する能力が失われる。

この「六十干支」をそれぞれ番号に割り振れば、番号だけで、どの空亡か分かる。
干支番号: 
1(甲子)、2(乙丑)・・・59(壬戌)、60(癸亥)
空亡の配置:(干支番号別に属する空亡)
 1~10「戌亥」、11~20「申酉」、21~30「午未」
31~40「辰已」、41~50「寅卯」、51~60「子丑」

生まれた日の干支は、「万年暦」を見れば分かるが、エクセルで、干支ナンバーが出る。
エクセル関数式(Microsoft)
MOD(DATE(西暦年,月,日),60)+9    注:書式を「数値」にする

エクセルを使えば、直接、空亡や干支も表示できるが、ここでは省略する。


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