転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
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2009年02月27日 13時58分41秒
「偏っている記事多い」=予算委で新聞批判-麻生首相
(時事通信)
「偏っている記事が多いように思うので、うのみにしてはいかん」-。麻生太郎首相は27日午前の衆院予算委員会で、閣僚の辞任や自らの迷走発言などに対する厳しい論調が目立つ新聞報道にこう反発した。民主党の逢坂誠二氏が「1国のトップリーダーが『わたしは新聞を読まない』と公言するようなことがあっていいのか」と質問したのに対して答えた。』『逢坂氏がさらに「やはり読まないのか」とただすと、首相は、記者の署名を確認して記事を読むようにしているとした上で、「名前の載っていない記事は見出しを眺めるぐらいはする。自分のことが書いてあるとだいたい(事実と)違うので、あまり読まない。ほかの人もきっと違っているんだろうなと思う」と新聞批判を展開した。』
我が家は、
これで五年くらいは、新聞を取っていない
ので、
そもそも現在の新聞がどの程度「偏っている」のか実態は不明だが、
もともと「偏っていない」報道など無いだろうと思っているから、
私はその意味では首相の言に同意する。
報道は偏っていると私も思うし、鵜呑みにもしていない。
ただ、「偏っている」ことがすなわち全面的に「悪」だとも思っていない。
新聞にせよテレビにせよ、なんらかの意図があって編集しているわけで、
記者なり会社なりによって、「このような側面を伝えたい」
という方向付けは必ずなされていると私は思っている。
少なくとも、出来事のどの部分を文字にするか、
どの発言を端折るか、結論をどこへ持っていくか、等々について、
完全に中立で無個性な記事というものはあり得ないと思う。
街頭インタビューだって、取り上げるのに都合の良いものだけを
選んでニュース番組で流しているに決まっている。
二十代の頃の私は、まだテレビを多少は観ていたので、
夜のニュースなどで街の声として紹介される画一的な意見に呆れ、
『なんで、このアタシに訊かない!?』
と鼻息荒く思ったことがあったが、考えてみたら、
私程度の思いつくことなら、必ずほかの誰かが既に発言していた筈だ。
単に、番組の方針として、「賛否両論」の二局対立になるように
典型的な意見のみを紹介する必要があったから、
それ以外の、はみ出した声は報道されなかっただけだと思う。
読者の大半は、私のようなただの外野だろうから、
偏り具合も含めて面白がっていればいい場合が大半だが、
確かに、書かれる当事者は、たまったものではないだろう。
幾度も引用した発言だが、マエストロ・ポゴレリチが、以前、
『私が言ってもいないことが記事になっている』
と憤慨していたから、書かれる側にしてみたら、
誰が見ても、記事とはつまり、そういうものだということだ。
お気の毒だが、首相にも、多くの点で、諦めて頂くほかないのでは、
と私は思っている。
新聞がオピニオン・リーダーとなって国民を導き危機を救うのか、
報道に踊らされた大衆が愚かしい選択をし道を誤ることになるのか、
どちらも有り得るけれども、評価がどちらへ行くのかも、
ある程度時間が経ってみないと、わからないだろうから、
今はとりあえず、「偏っている」報道でも、
完全に遮断してしまうよりは、目を通し耳を傾け、
我々ひとりひとりが、考えるよすがにするのが良いと思う。
・・・と私がいくら力説しても、
ころもん
は新聞を取りません。
ころころっと十億円入らない限りは、新聞代が惜しいとのことで。
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